戦えない私がキヴォトス中の生徒に執着されるまで 作:Zuzuiikb
翌日のゲーム開発部は、昨日より少しだけ床が見えていた。
劇的に片づいた、とは言えない。机の上には相変わらず資料が重なっているし、ホワイトボードには昨日よりさらに矢印が増えているし、モモイちゃんが「これは必要な山!」と主張する箱も壁際に残っている。それでも、入口から机までの道はちゃんと空いていた。ケーブルは何本かまとめられて、飲みかけのペットボトルはなくなっている。ロッカーの前にも、小さな空間ができていた。
私は部室に入って、少しだけ目を細めた。
「歩きやすくなってる」
そう言うと、モモイちゃんが胸を張った。
「でしょ! 昨日レナお姉ちゃんが帰ったあと、ミドリと一緒に追加で片づけた!」
「途中でお姉ちゃんが“片づけってゲームにしたら面白くない?”って言い出して、作業が一度止まりましたけどね」
「でも面白そうじゃない!? 制限時間内に床を取り戻せ、みたいな!」
「それ、今の私たちの部室をゲームにしただけだよ」
ミドリちゃんは呆れたように言いながらも、昨日より少しだけ表情が柔らかかった。目の下の疲れも、ほんの少しだけ薄い。たぶん、ちゃんと寝たのだと思う。私はそれを口に出しかけて、やめた。毎回体調の話ばかりしていたら、せっかくの空気が少し窮屈になる。
「片づけゲームは、まず現実の片づけが上手になってからかな」
「うわ、条件解放式だ!」
「お姉ちゃん、その言い方だとやる気が出るの?」
「ちょっと出た!」
モモイちゃんは本当に少しだけやる気を出した顔をした。分かりやすい。けれど、その分かりやすさがこの部屋を明るくしている。私は笑いそうになりながら、ロッカーの方へ視線を向けた。
ユズちゃんのロッカーは、昨日より少し開いていた。
中にいるのか、外へ出る準備をしているのかは分からない。けれど、足元に小さな鞄が置かれている。昨日はなかったものだ。探索へ行くつもりで、少なくとも持ち物だけは用意しているのだと思う。
「おはよう、ユズちゃん」
声をかけると、ロッカーの中から少し遅れて返事があった。
「……おはよう、ございます」
「荷物、準備したんだね」
「……はい。でも、足りているか分からなくて」
「見てもいい?」
少し間があった。
それから、ロッカーの隙間から小さな手が出てきて、鞄の紐をそっと押した。私はそれを受け取るのではなく、ロッカーの前にしゃがんで、床に置いたまま中を覗いた。懐中電灯、予備バッテリー、小さな工具、ハンカチ、携帯食。思ったよりきちんとしている。
「すごい。ちゃんと必要そうなもの入ってるね」
「……ネットで調べました」
「調べて準備できたなら、もう半分くらい進んでるよ」
「半分……?」
「うん。怖い場所に行く時って、最初の一歩だけが勇気じゃないから。調べることも、荷物を詰めることも、無理そうなら言うことも、全部準備だと思う」
ロッカーの中が静かになった。
モモイちゃんが横からひょいと覗き込もうとして、ミドリちゃんに襟を掴まれる。
「お姉ちゃん、近い」
「だってユズがちゃんと準備してるの見たくて!」
「見たい気持ちは分かるけど、今は距離」
「距離!」
モモイちゃんは大げさに一歩下がった。
その動きが少し面白くて、ロッカーの中から本当に小さな笑い声が聞こえた。今度は気のせいではなかった。モモイちゃんとミドリちゃんが同時にこちらを見て、私は何も言わないで笑った。
先生は少し遅れて部室へ来た。
昨日頭を打ったこともあって、念のため今日は無理をしない約束になっている。先生自身は「もう大丈夫」と言ったけれど、ユウカさんが端末片手に「大丈夫かどうかは自己申告だけで判断しません」と言い切ったらしい。少し想像できてしまって、私は少し笑ってしまった。
「おはよう、みんな。準備は進んでいる?」
「ばっちり!」
モモイちゃんが勢いよく手を上げる。
「G.BIBLE探索部隊、出撃準備完了!」
「お姉ちゃん、まだ最終確認してない」
「気持ちは完了!」
「気持ちだけで廃墟に行かないで」
ミドリちゃんが淡々と返す。
先生は楽しそうに二人を見て、それから私へ目を向けた。
「レナ、確認をお願いできる?」
「はい」
私は机に準備した紙を広げた。昨日の会議で作った、探索前確認表だ。持ち物、連絡手段、移動経路、危険時の合図、撤退条件。ゲーム制作とは全然違う紙だけれど、今日必要なのはこちらだと思う。
「まず、今日の目的はG.BIBLEの手がかりを探すこと。廃墟の奥まで無理に進むことじゃない。危険だと思ったら戻る。先生か私が止まってと言ったら止まる。モモイちゃんが面白そうなものを見つけても、触る前に一回見る。ミドリちゃんは、お姉ちゃんを止めるのに集中しすぎて自分の足元を忘れない。ユズちゃんは、怖くなったら声でも手振りでもいいから知らせる」
「私だけ注意が多くない!?」
「モモイちゃんは、注意するとちゃんと聞いてくれるから」
「褒められてる? これ褒められてる?」
「半分くらい」
「半分!」
モモイちゃんが真剣に悩み始めた。
ミドリちゃんが小さく笑ってから、確認表へ視線を落とす。
「撤退条件まで決めてあるんですね」
「うん。行く前に決めておいた方が、戻る時に迷わないから」
「それは……助かります。現地でお姉ちゃんが盛り上がると、戻る判断が遅れそうなので」
「ミドリ、信頼がない!」
「あるよ。勢いへの信頼が」
「それ信頼?」
モモイちゃんが不満そうに言う。
私はそのやり取りを聞きながら、最後に自分の欄も確認した。救護バッグ、簡易固定具、冷却材、予備ライト。今日は戦闘に向かうわけではない。けれど、使われていない区画に入るなら、転倒や切り傷、落下物への備えは必要だった。
部室の扉がノックされたのは、その時だった。
「入るわよ」
ユウカさんが姿を見せた。今日はノアさんも一緒だった。ユウカさんは端末を片手に、部室の床と荷物を一通り見てから、少しだけ目を細めた。昨日より床が見えていることには気づいたらしい。
「昨日よりは改善されているわね」
「褒められた!」
「最低限だけど」
「厳しい!」
「でも、昨日より改善されていることは事実ね」
ユウカさんがそう言うと、モモイちゃんは一瞬だけ固まって、それからにやにやし始めた。
「ユウカ、今ちゃんと褒めた?」
「評価しただけ」
「褒めたんだ!」
「評価だって」
ノアさんが横で微笑む。
「ユウカちゃん、言い換えても声が少し柔らかいですよ」
「ノア、今はそこを拾わなくていい」
「では、しまっておきますね」
「どこに?」
「私の中に」
ユウカさんは何か言い返そうとして、諦めたようにため息をついた。
ノアさんは相変わらず穏やかだった。メモを取っているわけではない。それでも、今のユウカさんの声やモモイちゃんの反応を、たぶん正確に覚えているのだと思う。その記憶の仕方は、紙に書くよりずっと静かで、少しだけ強い。
ノアさんが私の確認表へ視線を落とした。
「レナさん、準備が丁寧ですね。撤退条件まで先に決めている」
「廃墟なので、念のためです」
「念のため、という言葉を使う人の中で、本当にそこまで想定している方は少ないです。あなたは、誰かが怖がる前に、怖がってもいい場所を作っているんですね」
そう言われて、少しだけ返事に困った。
怖がってもいい場所。
そんなふうに考えたつもりはなかった。でも、ユズちゃんが行く前から「怖い」と言えた方がいいとは思っていた。モモイちゃんが盛り上がりすぎても、戻る理由が先にあれば責めなくて済む。ミドリちゃんが止め役に回りすぎても、判断を一人で背負わなくて済む。
ノアさんは、それを短い言葉にしてしまう。
「……ノアさんは、言葉にするのが上手ですね」
「ありがとうございます。でも、今のはレナさんが先に形を作っていたから言えたことです」
ノアさんの声は柔らかい。
その柔らかさに、何かを押し返す隙がない。強く言われたわけではないのに、こちらが受け取る前提で差し出される。私は小さく頷いた。
ユウカさんが端末を確認する。
「廃墟は、ミレニアム近郊の使用されていない区画です。現在は管理が行き届いていない場所も多く、立ち入りには危険が伴います。先生が同行するとはいえ、無茶はしないでください」
「もちろん!」
モモイちゃんが元気よく答える。
ユウカさんは疑わしそうに見る。
「モモイ」
「はい」
「面白そうという理由だけで、未確認の機械に触らないこと」
「はい」
「光っているからという理由で、ボタンを押さないこと」
「はい」
「ゲームっぽいからという理由で、罠をイベント扱いしないこと」
「はい……」
モモイちゃんの声がだんだん小さくなる。
ミドリちゃんが横で頷いた。
「全部あり得るのが怖いですね」
「ミドリまで!」
「お姉ちゃん、今日だけは本当に気をつけて」
モモイちゃんは頬を膨らませたけれど、すぐに少し真面目な顔になった。
「……分かってる。G.BIBLEは見つけたいけど、みんなが怪我したら意味ないし」
その声が、思っていたより落ち着いていた。
ユウカさんも、少しだけ表情を緩める。
「分かっているなら結構」
「ユウカ、またちょっと優しい!」
「違います」
「違わないよ!」
「違います」
同じ言葉を繰り返すユウカさんの横で、ノアさんが小さく笑った。
出発前の確認は、それで終わった。
先生、モモイちゃん、ミドリちゃん、ユズちゃん、私。探索に行くのはこの五人。ユウカさんとノアさんは同行しない。セミナー側の仕事もあり、廃墟探索そのものは先生に任せる形になるらしい。
部室を出る時、ユズちゃんはまだ少し迷っていた。
ロッカーの外には出ている。けれど、鞄の紐を両手で握ったまま、視線は床に落ちている。部室の扉の向こうへ出るだけでも、かなり勇気を使っているのだと思う。
モモイちゃんが声をかけようとして、口を開きかけたところで止まった。
ミドリちゃんも、何か言いたそうにして、けれど急かさなかった。
だから私は、ユズちゃんの横に立つのではなく、少し斜め前に立った。
「ユズちゃん、今日は私が少し前を歩くね」
「……前、ですか」
「うん。真横だと、見られてる感じがするかもしれないから。少し前にいると、必要な時だけ声をかけられるし、止まる時も分かりやすいと思って」
ユズちゃんは、ゆっくり顔を上げた。
ほんの少しだけ、目が見えた。
「……置いていかないですか」
「置いていかないよ。でも、無理に引っ張りもしない」
そう言うと、ユズちゃんは鞄の紐を握る手に少しだけ力を入れた。
「……それなら」
小さな返事だった。
でも、扉の外へ出るには十分だった。
ミレニアムの廊下を歩く間、モモイちゃんは何度も廃墟について話した。
「G.BIBLEって、やっぱり古代のゲーム開発者が残した奥義書だと思うんだよね! たぶん表紙とかめちゃくちゃ重くて、開いたら光が出る!」
「お姉ちゃん、それ本だった場合でしょ。データかもしれないし、そもそも本当にあるかも分からない」
「ある! 絶対ある! だって名前がかっこいいもん!」
「根拠が名前」
「名前は大事!」
ミドリちゃんは呆れているけれど、完全には否定しない。たぶん、ミドリちゃん自身もどこかで期待している。モモイちゃんみたいに全身で信じることはしないけれど、手がかりがあるなら行きたいと思っている。
先生は二人の話を聞きながら、時々質問を挟んだ。
「そのG.BIBLEの噂は、どこから?」
「昔のゲーム開発者の話! ミレニアムに伝わる伝説!」
「もう少し具体的に」
「えっと……ミドリ!」
「やっぱり私に来た」
ミドリちゃんは資料を取り出しながら説明した。
「正確には、過去にミレニアムで活動していたゲーム制作者たちの間で語られていた資料です。最高のゲームを作るための方法が記されていると言われています。実在は確認されていませんが、廃墟の旧施設に関連するログが少し残っていて……」
「だから行くしかない!」
モモイちゃんが言う。
私はその言葉を聞きながら、ユズちゃんの歩幅を見た。少し遅い。でも止まってはいない。鞄の紐を握ったまま、時々こちらの背中を見ている。私が急がないで歩いていることを確認しているのかもしれない。
廃墟へ向かう道は、ミレニアムの中心部から少しずつ外れていった。
最初はまだ、明るい表示板や整った通路があった。けれど進むにつれて、人の数が減り、機械の音が遠くなり、壁の白さに古い汚れが混じるようになった。通路の端に使われていない案内端末が立っている。画面は暗く、触れても反応しない。床の一部にはひびが入り、注意表示のテープが古くなって端から剥がれていた。
ミレニアムにも、こういう場所があるのだと思った。
新しいものばかりの学校だと思っていた。けれど、作られるものが多い場所には、置いていかれたものもきっと多い。成功した機械の横には、途中で止まった装置がある。新しい建物の外れには、使われなくなった区画がある。
部活も、ゲームも、場所も、作るだけでは続かないのかもしれない。
「レナお姉ちゃん、顔が真面目」
モモイちゃんに言われて、私は少し驚いた。
「そうかな」
「うん。廃墟っぽい顔してた」
「廃墟っぽい顔って何?」
「なんか、考えごとしてる顔!」
「それなら考えごとしてる顔でいいんじゃないかな」
「たしかに!」
モモイちゃんはすぐ納得した。
ミドリちゃんが小さく笑う。
「お姉ちゃんの表現、時々すごく雑ですね」
「でも伝わったでしょ?」
「レナさんには伝わってなかったよ」
「えー!」
そのやり取りで、少しだけ空気が緩んだ。
ユズちゃんの肩からも、ほんの少し力が抜ける。
やがて、廃墟の入口が見えた。
そこは、校舎とは違う重さを持った場所だった。大きなフェンスの一部が開いていて、立ち入り禁止を示す表示が古くなっている。奥には、使われていない工場のような建物がいくつも見えた。窓は暗く、外壁には錆びた配管が走っている。風が通るたび、どこかで金属が小さく鳴った。
モモイちゃんの顔から、少しだけ勢いが引いた。
「おお……思ったより本格的な廃墟」
「だから言ったでしょ、お姉ちゃん。遊びに来る場所じゃないって」
「分かってるって。でも、こういうところに伝説の資料があるの、すごくゲームっぽくない?」
「その感想は分かるけど、現実だからね」
ミドリちゃんが言う。
ユズちゃんは、フェンスの前で足を止めていた。
私は振り返る。
「ユズちゃん」
「……はい」
「ここで一回止まろう。入る前に、怖さの確認」
「怖さの、確認……?」
「うん。怖いのをなくすんじゃなくて、今どれくらい怖いか知っておくの。十が一番怖いとして、今どれくらい?」
ユズちゃんは少し困った顔をした。
けれど、考えてくれた。
「……七、くらいです」
「そっか。七なら、無理に平気な顔しなくていい数字だね」
「……戻った方がいいですか」
「ユズちゃんが戻りたいなら、戻っていい。でも、七でも一歩だけなら進めそうなら、入口のところまで一緒に行って、そこでまた確認しよう」
ユズちゃんは私を見た。
しばらくして、小さく頷いた。
「……入口まで、なら」
「うん。入口まで」
モモイちゃんが何か言いかけて、ぐっと飲み込んだ。
ミドリちゃんがそれに気づいて、小さく頷く。
先生が穏やかに言った。
「それじゃあ、まずは入口まで。みんな、足元に気をつけて」
廃墟の中へ、一歩踏み込んだ。
床には薄く埃が積もっていた。足を置くと、乾いた音がする。壁の配管からはもう何も流れていないはずなのに、遠くで微かな振動のようなものが聞こえた。どこかにまだ生きている機械があるのかもしれない。
モモイちゃんは前へ出たがっていたけれど、昨日と今日の注意が効いているのか、先生の少し後ろで止まっている。ミドリちゃんは地図と端末を確認しながら、周囲を見ている。ユズちゃんは私の少し後ろ。思ったより近い。私は振り向かず、声だけを少し後ろへ置いた。
「ユズちゃん、今は?」
「……七のまま、です。でも、さっきより、足は動きます」
「じゃあ、そのままゆっくりで大丈夫」
返事はなかった。
でも、足音は続いていた。
通路を進むと、古い端末が並ぶ部屋に出た。モニターは消えていて、机には埃が積もっている。壁には薄く剥がれたポスターの跡があった。モモイちゃんが目を輝かせる。
「ここ、絶対何かある!」
「触る前に見る」
「分かってる!」
「本当に?」
「本当に!」
モモイちゃんは両手を上げて、何も触っていないことを示した。
その姿が少し可愛くて、私は笑ってしまった。
ミドリちゃんが端末の一つを確認する。
「電源は……落ちていますね。でも、奥の方にまだ生きている系統があるかもしれません。ログが残っていれば、G.BIBLEの手がかりも……」
「つまり奥!」
「お姉ちゃん、だから走らない」
「走ってない!」
「今、気持ちは走ってた」
「気持ちは許して!」
先生が笑いながらも、部屋の奥へ視線を向けた。
「奥へ進む前に、周囲の確認をしましょう。レナ、何か気になるところは?」
「床の一部が少し浮いてます。右側の通路は避けた方がいいと思います。あと、天井のパネルが外れかけているので、その下には立たないでください」
「了解」
先生が頷く。
モモイちゃんが感心したように私を見た。
「レナお姉ちゃん、ゲームの罠探知みたい」
「罠探知っていうより、安全確認かな」
「でもかっこいい!」
「かっこいい……かな」
「かっこいいよ! 回復役なのに探索スキル持ってる!」
「お姉ちゃん、また職業で見てる」
ミドリちゃんのツッコミに、私は少し笑った。
その時、奥の通路から、小さな音がした。
金属が擦れるような音。
全員が止まる。
先生が静かに手を上げた。
モモイちゃんの顔から笑みが消える。ミドリちゃんが端末を握り直す。ユズちゃんの足音が止まって、息を飲む気配がした。私は救護バッグの紐を握り、周囲を見る。
もう一度、音がした。
今度は少し近い。
「……何か、いますか」
ユズちゃんの声が震えていた。
私は振り返らずに答える。
「分からない。でも、今は止まって確認しよう」
奥の暗がりで、赤い小さな光が点いた。
一つ。
それから、もう一つ。
古い警備ロボットのような影が、通路の向こうでゆっくり動いた。
モモイちゃんが小さく呟く。
「……イベント、始まった?」
「現実です、お姉ちゃん」
ミドリちゃんの声も少し硬い。
先生が静かに言った。
「みんな、下がりすぎず、固まりすぎず。相手の動きを見て」
私はユズちゃんの方へ少しだけ体をずらした。守るというより、進む道と戻る道の間に立つ。
廃墟の空気が、一段冷たくなる。
赤い光が、暗がりの中で揺れた。
G.BIBLEの手がかりを探すための探索は、まだ始まったばかりだった。
コメント評価お願いいたします
まぁ、ミレニアム編も当たり前ですけど、レナの例の動画を見せようと思うんですけど、ゲーム開発部にだけ見せるかどうか迷ってます。さすがに人を選ぶ描写になると思うんで、自分が見たい方にアンケートしてください。
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