青春に現れる異物たち   作:無幻館

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今回も主人公(陣)視点です。


神秘と反応

ヘイローは互いに認識は出来るが識別は出来ない。それが当たり前のものなのだとすれば識別する方法は違うことを知れば良い。加護を使うか?まぁ、俺がどう見えているかを書くか。ホワイトボードの空いているスペースにそれぞれのヘイローの絵を描いていく。こう見ると個性はしっかりしているな。このヘイローはどういう基準でこんな形になるのか?考察し甲斐があるな。っといけない思考がそれたな。

 

 

「私には君たちのヘイローはこのように見えている。検査の結果とこのヘイローも結果から神秘にはそれぞれの個人差があると予想した。アル社長とカヨコ課長が使っている弾丸に付与している能力はそれぞれが無意識に何となくこう使えると思うから出来る。そう予想するのだがどうかな?」

「そういえば、どうやって使えるようになったのかしら?(今まで気にしていなかったけど確かにそうね。)」

「まぁ、いつの間にか出来るようになったのは言われてみればそうだね。(何でヘイローを持ってない大人である陣が気が付いただろう?ここに来たのは今日というのが嘘じゃないのならどんな思考をすればそんな思考に)」

「はいはーい。ムツキちゃんやハルカちゃんにはそういうのないけど違いあるの?」

「あぁ。違いはあるぞ。ハルカさんは耐久力と身体能力のように単純に肉体を強化するのが得意なんだろう。ムツキ室長に関しては検査では詳しく分からないが戦闘で得意なことが大きく関わると私は考えている。(戦闘データが欲しいものだがどうするべきか。)」

「ふーん。(私の得意なことって爆弾投げること?自分で作った爆弾の威力が思ったより高かったときはあったけどこれなのかな?)」

「(心当たりがあるようだな。)自身の神秘についてどのようなものか分かっていけば、自分のヘイローが分かる筈だ。どのような形と色なのかがな。そうして、自分の神秘について分かって初めて技術の真似事が出来る可能性が生まれるんだ。なので、ヘイローを識別できなければこの技術は諦めてくれ。(まぁ、全て今のところと言う話ではあるんだがな。)」

「わかったわ。」

「ずいぶん簡単に了承するんだな。アル社長。出来ないかもしれないんだぞ。」

「えぇ、そうかも知れないわね。でも、やる前から諦めるは違うでしょ。それに私達ならできるわよ。きっとね。」

「(素でこういうこと言うのはやはり凄いな。)分かった。では、識別できるようになる方法を教えよう。」

 

 

と言っても、そこまで覚悟するほど難しくもない。むしろ簡単な方法なんだがな。四人の真剣な視線を受けながらそんなことを思ってしまった。

 

 

「私が神秘をそれぞれの身体に流すからそれを感じ取ってくれ。」

「…うん?神秘を流すって」

「そのままだ私の神秘を流すからお前たちはそれを感じ取れば良い。察しが良ければ気付くはずだ。」

「いや、そういうことじゃなくて。神秘ってヘイローから流れている力の事なんでしょ?陣おばさんはヘイローが無いのに神秘を持ってるの?」

「あぁ、そうだ。だから私は自分の持っている力を神秘を変えた。(これに関しては理解しづらいだろうな。いや、納得しづらいだろうか?)」

「えっ、神秘ってそういうものなの?そんな簡単にいじれるようなものだとは思わないのだけど、いや、でも変えられるものなのかしら?」

「まぁ、私は色々経験をした来たからな。いつの間にか出来るようになったというか、出来ることに気づいたというか、詳しくは分からん。私が何者か分からない一つの要因でもあるな。(本当に自分が何者か分かる日が来るんだろうか?それとも俺が把握していないだけか?色々見てきたと思うが同じ性質を持つのがアイツらしかいないのはおかしいし、やはり)そういうものだと思ってくれ。」

「そう、そういうことなのね。(本人が本気で分かってなさそうだし、あまり困らせるわけにはいけないわ。いつか話してくれるのを待ちましょう。)」

「(気を使わせてしまったな。)では、始めるぞ。利き手を出してくれ。」

 

 

四人が利き手を出したのを見て糸状にした結界を出した。色々な技術を使っているが結界術がやはり一番便利だ。形状を変化させれば便利だし重さの概念もなく見えないから色々なものに使える。糸状にした結界を出された利き手の方に巻き付けた。そこに神秘を伝わせていく。それぞれの神秘の傾向は何となく分かったのでそれぞれに合わせて調製したものを注いでるので体調は大丈夫だと思うが、まぁ、体調が悪くなったら吸い取れば良いか。同時にそれぞれの神秘についてを結界を通して把握していく。あとで記録しておくとして、ヘイローの光が強くなった。分かりやすい変化であるが面白いな。ここまで、変化が分かりやすいと色々悪用されそうだが後で隠蔽しておくか。神秘を研究している機関はおそらくあるだろう。いつか俺に接触してきたときはどうしようか?まぁ、便利屋から先に接触してくればそれこそ神隠しにあって(消えて)もらおう。他の視点は

欲しいが便利屋が犠牲になるならいらないかな。

 

 

「どうだ?何か感じるか?」

「何だか、普段より体が軽い?すごいスッキリしてるわ。今なら何でも出来そうって感じね。」

「はわわわ。とても力が沸き上がってきます。いいんでしょうか?私がそんな風になるなんて」

「くふふ、ハルカちゃん大丈夫?なんだか私も気分が高揚するしいんじゃない?」

「ねぇ、これ本当に大丈夫なの。体調はいいんだけど反動とかはないの?」

「それは、大丈夫だ。神秘を流す量も調整済みだからな。そこまで多く与えてないぞ。(思ったより強化されている?相性が悪くないように調整はしていたがここまでとは面白いな。)それでどうだ自分の神秘について何か分かったか?(神秘の量が外部から与えられることが増えたのだから何かしら気づいて欲しいが)分かりにくかったら目を閉じてみてくれそうすれば分かりやすくなるだろう。」

 

 

目を閉じたな。視覚情報が無くなれば脳の容量は大きくなるはず。体内に流れている神秘について気が付いてくれれば良いが…それは本人立ち次第。四人を観察する。真剣に観察する。体内に流れている神秘の流れが良くなった?気づいたのか?

 

 

「(それにしても四人とも目を閉じてくれるのは嬉しいな。たまに、認知や識別するのに必要だと言っても全く聞かないく癖に俺を詐欺師だとのたまうやつもいたんだから。いや、状況が違いすぎるな。ここには神秘という前例があるからこそ素直にアドバイスを聞いてくれたかもしれない。…人を比べてしまった。アル達はアル達なのに勝手に他人と比べるなんて駄目だな。相手は信じてくれたのに…)目を開けてみてくれ。」

 

 

それぞれが目を開けて周りを見ると驚いていた。どうやら成功したらしい。喜ばしいことだ。

 

 

「ちょっ、えっ、ヘイローの色が変わっている!?どうなってるの?(えっ、形が変わるとかそういうのじゃないの!?)」

「くふふ、なにこれー。ちょっと面白いかも。」

「あっアル様。私の目がおかしくなってしまったのでしょうか?しっ死にます!」

「ハルカ、落ち着いて。ねぇ、そこで、面白そうに見てないで説明して。」

「(リアクションが本当に良いな。そこまで表に出していなかったつもりだが)すまない。色がついているのは正常な反応のはずだ。おそらく、自身の神秘に対して理解が深まり他者との違いが分かるようになったからだ。何度も繰り返せばヘイローの形も分かるだろう。」

「えぇー。そんなに時間かかるの?」

「そうだな。しっかりと神秘を把握せずして空間に干渉は出来ないぞ。まぁ、早める方法はないこともない。」

「そうなの?じゃあ、その方法を教えてくれないかしら?」

「今の状態で神秘をすべて使うほどの戦闘をする。」

「っ!?(えっ戦闘?神秘を全部使うってそれって倒れて動けなくなるまで?でも、だれと。)」

「少し大変だが…まぁ、弾薬や爆薬もたくさん持っているし、私が相手になろう。四人の連携も見たいからな。」

 

 

不満そうだが、さすがに十数年生きているだけの子供には負けないぞ?舐めているというより心配されているのか?警戒もあるが戦闘に自信があるなら少し叩き折るか?慢心は良くないし

 

 

「善は急げだ。不満があるなら実力で示せ。私も君たちもお互いの全力は知らないんだ。なら直接戦った方が早いだろ?」

 

 

指を鳴らす。いつものように風景は切り替わる。便利屋の事務所の中から戦いやすい開けた場所になる。遮蔽物もいくつかあるしこれなら大丈夫だろう。四人とも大なり小なり驚いているが説明は後だ。さて、情報通りなら、平均以上だがどこまで戦えるかな?

 

 




陣の出来ることが色々出しましたが、便利屋68はどのように戦うのか?そして、便利屋68はどうなっていくのか?次は戦闘開始から決着かも?


面白いところや違和感に思ったところなどがあれば感想お願いします。 
出来るだけ感想には返答するのでよろしくお願いします。
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