青春に現れる異物たち   作:無幻館

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今回は主人公(陣)視点です。
ちょっと色々今回は挑戦しています。


湯煙の中で何を知る?

どうしてこうなったんだ?年頃の子供ってお風呂一緒に入るのは嫌がるのが普通なのではないのか?それともここ(キヴォトス)ではこれが普通のなのか?いや、あそこ(幻想郷)でも温泉は皆で使ってたし…普通か?しかし、あいつら(幻想郷の住人)ここの住人(キヴォトスの生徒)を安易にに比べるのも良いももなのか?正直、ムツキの発言は悪乗りだと思っていたから流していれば済む問題だと思っていた。まさか、アルが賛成するとは言い方が悪かったか?今からでも断るべきなのか?見られても良いには良いんだが落ち着かないだけだから良いんだが…本当に大丈夫なんだろうか?一応、偽装をしているからバレないとは思うがどうしても()()だけは消えないんだよなぁ。見られて、彼女たちの今後に関わったらどうすればよいのか。もう、教えた方が良いか?悩んでいても変わらないのは事実だがここ(キヴォトス)ではまずい気がする。そんなことをグダグダ考えながらもお風呂を用意する。もしかしたら、何か影響があるかも知れないと思いながらもかつて宴会が終わった後あいつら(酔っぱらった神や妖怪共)が勝手に使っていたものだが元々上等だし、普通の水の筈が一定の量張れば何かしらの効能が出る温泉になる木製の浴槽。いつからそうなったかも分からないし誰かが改造したのか分からないが害が無かったから放置していたが点検は時々していたので使えることは分かっていた。それを事務所の風呂場の入口に繋げれるだけで終わるのだから簡単だ。やはり技術はこういう日常に使うと便利だ。練度も上がるし修行になる。…逃避しすぎたな。もう一度聞いておくか。アル達のいる部屋に向かう。聞かなければいけないことだと思うが少し気が重い。はぁ、()()()()に知られるのだけは気をつけないといけないな。なんて、考えつつ扉を開けると四人は普通に雑談している。若い子供の考えはやはり分からんものだ。

 

 

「準備できたぞ。いつでも入れる。しかし、本当に一緒に入るのか?」

「えぇ、そうよ。これは社長命令でもあるわ。」

「(何でこんな乗り気なんだ?)ムツキ室長、何を話したんだ?

くふふー、ごめんねー。ただ、そういう映画の話をしただけだよ。そんなに私達とお風呂入るの嫌なの?

「(…色々不安になってきたな。)…大丈夫だ。そちらが良ければな。

 

 

止めるのはもう不可能だな。思わずため息を吐きながら、アルに目を向ける。

 

 

「…一応説明しておくが、風呂場を[結]の応用で変えた。本来あった風呂場は存在するからそれは安心してくれ。シャンプーやボディソープ、トリートメントなど必要なものを用意しているがそれ以外に自分が使っている物があればあの箱と同様に想像してくれ。よほど変な物でなければ出てくるはずだ。広い脱衣場が良いのであれば繋げるがどうしたい?雰囲気は旅館のようなものなんだが?」

「そこまでしてもらって良いの?」

「?別に良いぞ。アル社長。労力はそう変わらん。」

「そう、ならお願いするわ。」

「(ここまで嬉しそうにされるからむしろ俺的にもプラスなんだけどな。)着替えを用意して待っておいてくれ。すぐに終わらす。」

 

 

完全なリラックスは出来ないが()よりもマシだし。もう一度風呂場に向かい脱衣所を風呂場と同様に旅館にあるようなものに変える。ここもあいつら(酔っぱらった神や妖怪共)が使っていたなぁ。本当に…懐かしい。月が綺麗に見える時に雨だったのを天気雨に変えろ派と晴れにしろ派とそのままにして派が争っていた時のことを思い出し、あの時はあまりにも鬱陶しかったから全員物理的に(殴って)黙らせたが今となっては良い思い出…にはなってないな。なんで、後片付けもしないわ、つまみも自分で作らないところが勝手に食べる。そんな連中と過ごす日々は悪くはなかったが良い思い出としても思いたくないわ。なんてことを思いながらも脱衣所を繋げた。ずれもないし()()()()()()()()()()()()()()。さて、アル達のところに戻るか一応忘れ物とか酒を置いていることもなかったし問題ないだろう。…アル達ってそういえば酒は飲まないんだろうか?アウトロー目指しているんなら飲んでいてもおかしくないような?あの食事の時は誰も飲もうとしなかったから飲まなかったがここではだめなのか?事務所の中にも酒の匂いが無かったからおそらくそうなんだろう。隠れて飲もうと思っていたが気を付けることにしよう。

 

 

「準備ができたぞ。」

「そう、なら行きましょう。」

「あぁ、そうだな。(準備をするのが早い気がするが、そんなに楽しみなのか?他、三人も少し嬉しそうだし、用意した側からすればした甲斐があるから良いんだが)」

 

 

アル達にとっては慣れているであろう脱衣所の扉を開けると、案の定驚いていた。というよりこれは興奮しているのか?まぁ、普段とは違う日常というのは良いものだしなそう思いつつもアル達から少し離れた場所で和服を脱ぐ。長襦袢、肌襦袢も脱いでいき、晒一枚になると憂鬱になる。取ると嫉妬の視線を向けられることが多いので湯につかるとき以外は外さないんだが、()()()()はもったいないなど変な戯言を言うが無い方が良いに決まっている。攻撃は避けずらくなるし弓も引きずらくなるから当然だ。まぁ、こんなにきつく巻くほどかと言われると耳が痛いが、前に試そうとしたものが普通の物でやろうとして骨にひびが入ったんだから当然だ。俺自身も最初は苦しかったし何なら呼吸も危なくなったが慣れれば問題なかったから良かっただけだしな。身長の事もありこれ以上目立つのは避けたいものだ。下手な手品や魔法よりも不思議だね、何て言われたことを思い出し若干イラついてしまう。他人事のように言われたことを思い出しながら()()()()の悩み事についてどうしようか考えながらタオルを巻きアル達の方に向かった。

 

 

「…えっと、陣よね?」

「そうだが?(困惑してるな。)」

「?あなたって、えっとその…(着やせするタイプにしても、えっ、そこまで変わるの?)」

「あれ?陣おばあちゃんそんなにスタイル良かったんだ?ムツキちゃんたち一瞬別人かと思ったよ。」

「着やせするだけだ。晒もしてたしな。」

「いやいや、そうだとしても変わり過ぎでしょ。どれだけきつく縛ったらそうなるの?」

「(そんな信じられないみたいに見られても晒をきつく縛っただけだし、特別なことは何もやってないんだけどなぁ。)力の限りで縛っただけだ。それより風呂に入らないか?」

 

 

若干強引に話を切って風呂場に行こうとする。アル達は聞かれるのが嫌なのを察してくれるのかそれ以上は聞かなかった。別に自身の身体について不満に思ったことはない。というか気にしてもそういうものとして受け入れているからな。ただ、なんでこのような身体になったのか疑問に思ったことは多かった。意味のないことだ。変えようと思えば変えれるがデメリットが大きすぎるし、何しろ()()()()の煽りが鬱陶しい。はぁ、どうもこのことを考えるとイラつきが止まらない。…何をやってるんだろうか。この場にいない人物の事も仕方ないことだ。風呂に早く入って忘れよう。忘れることなんて出来ないがそう思いたい。風呂の扉を少し乱雑に開け、シャワーからでるお湯を頭にかけながら心を静める。タオルを外して、身体を洗おうとすると息をのむ音が聞こえる。あぁ、そうだった見られるんだったな。

 

 

「…気にするなって言っても無理か。(そりゃそうだろう。胸と背中を貫通しているだろう刺し傷にお腹に刀傷、こんなの見て何も声をかけないほど非情な連中とは違うんだ。トラウマをうえつけたくないんだけどなぁ。)」

「どっどうしたの。その傷、というより大丈夫なの?」

「そんな泣きそうな顔で聞かないでくれ。昔の傷だから大丈夫だ。今は痛みもない。それにこれは私が未熟だったから受けた傷だ。悲しむ必要なんてない。傷をつけた者には感謝もしているぐらいだ。自分の実力が分かったからだ。(まぁ、ここまで治らない傷だとは思わなかったがな。俺も付けた側だから何も文句はないがこういう場面では困る。偽装も出来ないんだからな。)」

「違う。そういうことじゃないの。なんで、自分の身体の事なのにそんな無関心なのよ!」

 

 

アルが若干泣きながらの言葉に思わず黙ってしまう。なんで、と言われてもどうでも良いことだから、なんて言ったら怒るだろうし悲しませてしまう。自分の身体はどれだけ時間がかかろうと治ること知ったときから身体の心配なんてほとんどしなくなった。()()()にも注意されたことだがこれはもう癖なようのものなんだろう。治さなければいけないことは分かっている。そのまま消えてしまうかもしれないと思うほどの大怪我をした時は凄い顔をされた。残される者たちの気持ちを知らないかと言われればそんなことはない。良くあることだ。慣れるほどには経験している。そんな経験はあまりしたくないとは毎回思う。自分のこれが嫌だった。慣れるほど経験しているのに毎回毎回何でこんな気持ちになってしまうのか、何て思ってしまう。思い出そうと思わなくてもその時の感情も一緒に思い出してしまうなんて理不尽なもんだ。まぁ、仕方の事ないことなんだがな。死にぞこなうのも、全て記憶するのも軽いものなんだろう。()()()()()()()()()()当然だろう。それより、アルの事だ。気にかけてくれてるしどう答えるべきか…無難に行った方が良いか。

 

 

「心配かけてすまん。以降気を付けるようにするからあまり泣かないで欲しい。」

「…本当にそう思ってるの?(信じたいけど、信じられない。あの言葉は本気で言っていた気がするし…)」

「(誤魔化せてないか…はぁ、本当に苦手だ。)察しが良いな。おそらくこれからも私自身の身体が傷つくことに対して私は何も思わない。しかし、それは私にとって傷つく痛みよりも利が上回る場合だけだ。それ以外は不満はあるさ。積極的には傷つかないようにする。約束しよう。」

 

 

まだ、納得していないようだったが無理に納得してもらった。雰囲気が悪くなってしまったがいつかはバレることだ。気まずくなった雰囲気に申し訳なくなってしまう。綺麗な輝きが曇ってしまった。三人には申し訳ない。何とかしなくてはと思いながらも結局何もできなかった。アルもなんとか雰囲気を良くしようとしてくれたみたいだが表情が晴れていなかった。本当に申し訳ない。何度もそう思いながらも自分はこういう時の無力さに失望する。風呂上がりの気分とは思えないほどの憂鬱さを感じながら自分の与えられた部屋にこもる。

 

 

「過ちは繰り返してはいけない。()()()からそう思ってきただろう?」

 

 

自分の選択でこんなことになってしまったんだ何とかしないとな。しかし、隠し事は増えるな。知らない方が良いことはあるが隠しごとはあまりしたくない。信じようとしてくいれた相手には当然なことだがままならないものだと思いながらも思考を続ける。輝きを戻さないといけないからな。




今回、ちょっとお試し的に多めにルビや特殊タグなどを使ってみたのですがどうでしょうか?良いか悪い教えてほしいです。それにしても今回もうちょっとほのぼのにするつもりが少し重い話になってしまった。陣の過去については正直どこまで書くか迷っていますが今回のように少しずつ明かす予定はあります。次は便利屋68と陣の会話かも?


面白いところや違和感に思ったところなどがあれば感想お願いします。 
出来るだけ感想には返答するのでよろしくお願いします。
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