便利屋の四人に外に出かけることと帰ってくるまで連絡には出れない旨を伝え、俺はメッセージに書かれている場所に向かう。不良に絡まれないよう気配を周囲に溶け込ませながら向かう。場所はトリニティの商店街。そこから、彼女が案内することになってくれるんだが、はたして何をオススメしてくれるのか?金は一応あるにはアルが足りるかな?競馬があったんで不自然に見えないほど稼いだがそれを伝えたらアル達は怪訝な表情を浮かべた。ギャンブルはあまり心象が良くないらしい。馬の体調やコースの状態、騎手のコンデイションそういってもろもろが分かれば大体勝てるから楽に稼ぐ方法としては丁度良いと思っていただけだが、四人は俺がギャンブル好きだと思っているのかな?勝てる勝負以外はしないたちなんだが、次は何で稼ごうか?適当に株でも買っておくか?
トリニティ生の賑わいが大きくなっていくのを感じながら目的地の近くまで来ると以前の依頼主が少し落ち着かない様子で待っていた。その子がこちらの方を向くと同時に俺は軽く手を振った。すると、すぐに小走りでその子は近づいてきた。
「(そんなに急がなくても良いのだが。)大丈夫か?」
「…ふぅ…はい。大…丈夫…です。」
「そうか。(全くそうは見えないが。)カフェにでもよるか?」
「…ふぅ。いいえ、大丈夫です。それに、今日は私のオススメのお店を紹介する日ですから。」
「それもそうだな。今日はよろしく頼む。」
「はい。私こと元風 ハルにお任せください。」
ハルとトリニティの商店街を歩くと、少し彼女が緊張しているのに気づいた。こちらが無理を言っているのだから少し会話するか。
「コロンはあれからも元気か?」
「はい!ちょっと元気すぎて困るぐらい。散歩するときとか元気すぎて引っ張られるばかりです。」
「散歩が好きなのか?」
「はい。散歩もご飯も大好きです。あのあなたも動物は好きですか?」
「(うん?あぁ、そういえばそうか。)あぁ、好きだぞ。私は鳥だがな。それと、自己紹介をまだしていなかったな。私は嬰魔 陣だ。好きに読んでよいぞ。」
「…嬰魔…陣。はい!陣さんですね。それにしても、鳥ですか。いいですよね。こんなに大きくて綺麗な空を自由に飛べるなんて。私も鳥好きです。」
「少し聞くが、嫌いな動物なんていないんじゃないのか?」
「言われてみれば、えへへ、そうですね。」
だいぶ緊張が解けて笑顔が多くなってきたな。そこからハルの動物についての愛を聞きながら、俺たちはハルのオススメの店に向かった。
「ここです。」
「ほう、ここが。(少し意外だな。)」
そこはレトロチックなカフェだった。外装から見ても古く、大人気の店という感じとは思えなかった。結構俺としては好きな雰囲気だったので当たりかもなと思いながら、ハルと一緒に店内に入った。店内はゆったりとしたジャズが流れていて少し暗めだった。空いてる席に座ると
「実は私もここに頻繁に来るんじゃないんです。」
「それは、なぜだ?」
「ちょっと一人来るのが恥ずかしくて…ほら、なんか背伸びしているように思われたらいやじゃないですか。」
「そういうものか。(好きな店なんだから自由に行けば良いと思うんだが難儀なものだな。)ところでハルのオススメのメニューは何だ?」
「私のオススメはアップルパイとディンブラのセットです。」
「なら、それにしようか。」
店員に注文をし、お互いに料理を待つまでの間にハルはコロンの写真や学校で何をしているのか、最近はやっている物を教えてくれた。
「あっ、そういえば最近とあるお花屋さんがオープンしたんですがそこが凄いんですよ。」
「花屋?(そういえば、トリニティの生徒からやけに花の強い香りがしたが何か関係あるんだろうか?)」
「そのお花屋さんの店長自ら作った香水が、今、大流行してるんです。」
「あぁ、だからガーベラの香りがしたのか。」
「えっ、分かるんですか!友達はあんまり分かってくれなかったんですけど、ちょっと安心しました。」
「鼻は効く方だからな。それぐらいは分かる。自分で選んだのか?」
「それがですね。店長さんが選んでくれたんです。あなたがこれから会う人にはこれがぴったりよ。って言ってくれたんですけど、すごいですよね。噂なんですけどその人は心を読めるらしいんですよ。私も半信半疑だったんですけどもしかしたら本当かも知れません。陣さんもこの後買いに行きませんか?」
「(なるほど、
そう会話していると店員がタイミング良くメニューを運んでくれたのでそれを食べることにした。アップルパイは見た目が華やかなクラシックスタイルのものでナイフを入れると心地が良い感覚が伝わった。口に運ぶと見た目よりも甘すぎない上品な味わいでとてもおいしい。ふと、前を見ているとハルもとてもおいしそうに食べていた。その様子が微笑ましくて、本当においしさだけを感じて食べている姿に様子が少し羨ましいと感じてしまった。おっ、この紅茶もおいしい。組み合わせとしてはそこまで珍しいものではないがこの雰囲気の店で食べれるのならこっそり常連になろうかな?
「ふふっ。」
「うん?どうかしたか?」
「いえ、とっても美味しそうに食べてくれるので紹介して良かったなと思って。」
「?美味しいものを食べているからな。当たり前の反応だと思うんだがな。こちらこそ良い店を教えてもらった。ありがとう。」
そうして、アップルパイ食べディンブラを最後に飲み終え少し余韻に浸り会計に向かった。会計を二人分払うとハルは申し訳そうにしていたが紹介してくれたお礼と言っておいた。感謝していたが紹介料を取られても問題ないぐらいだったから良いんだけどなぁ、と思いつついも先ほど話していた花屋に向かうことにした。
「あの。」
「?なんだ。」
「いや、聞きたいんことがあるんですけど…」
「答えれるものには答えるがどうしたんだ?」
「どうすれば、その、スタイルがそんなに良くなりますか?」
「(スタイル?確かに180cm以上だが、胸は晒で潰している。そんなに羨ましいか?)身長の話か?」
「はい。私、身長が小さいの悩んでて。」
「(150cmか…そこまで気にするほどでもない気がするが)睡眠と食事、運動をしっかりすることかな?こればかりは遺伝の問題もあるから詳しく言えないが。」
「そう何ですか。(やっぱり、難しいのかな。)」
「(そんなに気落ちするほどのものなのか?こればかりは個人の問題だから仕方ないが。)別に君は今のままでも十分綺麗だと思うがな。」
「はい!?」
「驚かせてしまったか?私の悪い癖だ。見たそのままの感想を言ってしまう。」
「えっ…見たままの感想って…それって、つまり」
黙ってしまったがもしかしてやらかしたか?いや、視線的に好意っぽいが分かりにくい。そうとも限らない可能性もある時点で、判断するのは難しい。それに今から向かう場所で
「あぁ…花屋に向かうか?(強引すぎる気がするな。)」
「はっはい。そうしましょう。」
少し微妙な空気になってしまったが花屋に向ったが
「あっ、あれ?
「(
「うーん。(そんなこと聞いたことなかったけど)言われてみればそうかも?」
「また、来てみるさ。教えてくれてありがとな。」
「それなら、良かったです(それにしてもここ前までは
「あぁ、こちらこそよろしく頼む。…そうだ、モモトークを交換しないか?」
「えっ、いいですけど。どうしたんですか?」
「いや、ただ気軽にしゃべりたいと思ってな。嫌なら良いが。(それに
「いえ、交換しましょう。」
交換し終えて手を振りながらハルと別れると俺は目の前の店に対して
タイトルを今回結構考えました。トリニティのモブの名前は元風 ハル(もとかぜ)です。陣は便利屋の次に関係を大切にしようとしています。これ、エデン条約編大丈夫かな?と思いながら書いていますがそこは未来の自分に丸投げします。なんせ、プロットは頭の中で本当に簡単にしか考えていないからね。次回は報復かも?違ったらごめんなさい。