青春に現れる異物たち   作:無幻館

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今回は主人公(陣)視点です。


思ったよりもマシか?微妙か?それとも今までがおかしいのか?

こいつは本当に何なんだ?ストーカーみたいに見てくると思っていたが視線は執着ではなかった。どちらかというと興味や好奇心…あいつ(幻想の賢者)あれら(財団)に似ていた。つまり管理者か研究者ということか?面倒なことになりそうだ。研究者というやつは何かしら感覚がおかしい。俺も人のことは言えんが管理者の場合はもっと厄介だ。自分たちの場所を守ろうとたいていの場合は異物を排除するからな。そんなに駄目なことをしたか?確かに支配体制を崩したり、技術を飛躍的に上げたがそれは俺自身が行ったのではない。俺は少し助言しただけ。まぁ、郷に入っては郷に従えともいうし出ていけと言われないよう工夫するか。なんせ俺は便()()()()()()()()()という役割を持ったんだからな。問い合えず話をきくか。

 

 

「雑な観察をしていた君、いったい何者だ?少なくとも元からここ(キヴォトス)にいた存在とは思えないが。」

「(本当に何者なんでしょう?偶然、見かけるまで私が気づかなかった存在。クックックッ…実に興味深いですね)気づいていたとは、失礼しました。私はゲマトリアに所属する者で黒服とお呼びください。」

「(真名を教えない…真名を教えることの危険性を把握しているのか?いや、存在が変化することで真名が無くなり偽名が真名になったと考えるべきか?)私は便利屋68の副社長、嬰魔 

陣だ。好きに呼べ。黒服、君は研究者?いや、探究者というべきかな?」

「クックックッ…なぜそのように考えたのか、お聞かせいただけませんか?」

「君の目が知り合いの研究者に似ているからな?何かを知ろうというしているのは見れば簡単に分かる。それで、君はそうなのか?」

「(これはとても興味深い。それに、ここで嘘をつくのは得策ではありませんね。)そうですね。私というよりゲマトリアはそれぞれが様々な手段を講じて崇高を目指しています。」

「ふむ。(崇高…か。もしや崇高とは神の事か?だとしたら面白いな。ふふふ、あの連中が神になる手段を見つけたと知ってどんな顔をするか…。)崇高が何を指しているかは分からんが、そんな連中が何の用…というのは無理があるか。おおかた私がここ(キヴォトス)ではイレギュラーな存在だから観測していたんだろう?」

「話が早くて、助かりますが…答えていただけるんですか?あなたが何者なのか」

「そうだな。私は私だ。どんな存在か知らずともそれだけは確かと言える存在だ。まぁ、君たちと同じようとも言えるし言えない存在でもあるな。」

「私は私ですか…」

「そうだ。だから…」

 

 

神秘を少しだけ垂れ流してみたが驚いているな。やはり勘違いしているのかもしれないな。俺はいかようにも定義しようとすれば出来る。どれにも当てはまるがどれも正確ではないがな。

 

 

「クックックッ…本当に面白い存在ですね。…陣さん、私と取引をしませんか?」

「取引?どのようなものだ?」

「私の研究に協力していただきたいんですよ。勿論、報酬は用意します。」

「なるほど…(どのような実験をするのか…別に俺自身人体実験を受けても良いがそれを知ったアル達の反応を考えると、適当に血液とかを渡すか?個人的には興味があるんだがな…あいつら(財団)が行っていた他の奴ら(scip)と戦わされたりするよりはマシだろう。個人的にイラっとしたやつを無力化させてしまった騒いでいたがそれは奴らが俺の実力を見誤っていたのが問題で俺のせいではない。だが、)人体実験は流石に協力できないぞ?サンプルを渡すのは良いが。」

「クックックッ…それで十分ですよ。(ヘイローがないのに神秘を持つイレギュラーのサンプル…とても貴重なものを与える存在を研究できるとは…暁のホルスを研究できる以上に喜ばしいことかもしれません)」

「ただし、条件がある。その研究結果を私にも見せることと私の目的に少し協力することだ。」

「なるほど…前者は勿論サンプルをもらう立場なのでいいのですが、後者は目的を聞くまで協力いたしかねません。」

「あぁ、私の目的の一つに神秘に関する学問体系を作ることがあってな。それに君の視点が欲しいんだ。学問とは一つの視点で成り立つわけではなく様々な視点が必要であるからな。無論、そこから結論を出した定義や理論は共有しよう。それで、君はそこからまた新たに発展させてくれ。君、いやゲマトリアの目指す崇高にもこれは利があると思うがいかがかな?」

「…クックックッ…クックックックックックッ…なるほど、それは私たちゲマトリアにとっても魅力的な提案です。勿論、協力しましょう。私としてはあなたが良ければゲマトリアに入ってくれれば良いんですが…」

「何を言っている?それでは視点が少なくなるだろう。組織に入るということは影響されるということだ。それでは、視点の方向がある程度定まってしまう。それではいけない。君たちと協力関係を提案したのも別組織に属することによって違う視点がそれぞれ広がると思ったからだ。学問にはよくあることだろう?違う分野が別の分野の発展につながること。それに、もし君の所属しているがもし何者かによって襲撃された場合はどうする?今までの研究結果が消える。これは自分が死ぬよりも問題だろう?(こういうものを研究している場所は大抵同業者が研究資料を盗んだり、都合の悪い研究結果を抹消させようと動くと思うのだがなぜそれを考慮しない?まさか研究している者が他にいない?そんな馬鹿な。こんなに興味深い内容を研究している組織が一つとは考えにくい。…いや、待てよ。神秘の存在がこの世界では当たり前にあるからか?日常にあるありふれた物よりも、()()()()()()に疑問を持つ者は少ないか。)」

「なるほど(確かにこれは盲点でした。彼女の言っているように視点が多くある方が物事をより明確になるでしょう。やはり彼女は素晴らしいですね。いっそ彼女(ベアトリーチェ)より彼女がゲマトリアに入ってくれれば…。いえ、彼女の考えに反しますね。クックックッ…彼らにも合わせてみたいですね。)分かりました。では、協力関係を結びましょう。私の仲間もあなたに興味を持って会いに会いに来るかもしれませんがよろしいでしょうか?」

「それは構わないがアポを取ってくれ。連絡先を交換しよう。分かっていると思うがこの連絡先はあまり他人に見せないようにな。まぁ、君は大人だからそこらへんはしっかりしているだろうが(にしてもまともに会話が出来る研究者に出会えてよかった。あいつら(財団)の連中がダメだっただけか?なまじ優秀だったし交流を続けた方が利があると思って続けていたが自分本位過ぎてストレスは溜まっていたからな。)一応契約書を用いるか?私たちは初対面で信頼などないと言ってもいい。それにお互い()()()()()()ははっきりさせた方が良いよ思うんだが…」

「そうですね。大人として、口約束のものよりも書面を通じた物の方がなにかしら問題が起こった場合、どちらが責任を負うべきか分かりますし、記憶よりも確かなものですからね。」

「そうだろう。では、一緒に考えようではないか互いに利がある契約を、な?」

 

 

こうして、契約内容を決めている訳になったんだが…やはりこういう大人の方が安心する。しっかりと損得勘定を持っているし、何より善人という訳ではないのが良い。良くも悪くも研究者だ。別に研究者に倫理観など求めておらんし、どこか壊れていた方が興味深い。当たり前だ。そういう者たちは忌避されるかもしれないが、とんでもない発見をすることがある。自分の趣味ではなく目的達成のための仕方がない犠牲なら全然許容できるしな。善人面して妨害しかしない者たちよりもな。まぁ、流石にやり過ぎる奴にはドン引きすることもあるが成果が出ている以上何も言えない。なんせ俺は専門家ではないからだ。専門知識を有しているとしても、意見をするぐらいだ。専門家は確固たる根拠を持って進む。それを理解せず否定するものは嫌いだ。なかには理解しようともせずただ自分のエゴを絶対のものとするやつもいるし、それが多くの者にとって正しいことだとしても否定はさせない。奴らは今や過去に執着するからだ。そんなことをしてどうする?停滞は何も生まない。どんなに辛かろうと苦しかろうと進むことが大切だ。この考えが否定されようとも俺はそれを選択する。それが意味のないものだとしても、犠牲しか出ないとしても違う過程を踏み結果

が出る。その結果が同じでも違っても思考は出来る。そこから色々生まれる。それが悪いものであったとしても良いだろう。その失敗が糧になる。良いことじゃないか。…それに俺もどんな結果になるか気になるし…。うーん、どうも神秘に対して知らなすぎる気がするし、これを利用すれば色々なことが出来る気がするんだよなぁ。

 

 

「それではこのような契約でよろしいでしょうか?」

「あぁ、問題ない。君も問題ないな?」

「えぇ(所々穴があるように作っているのは意図的なんでしょうか?それにしても契約を破ることになった場合、"裏切者と判断し、どのような責め苦を味わっても文句は言わない"ですか。単なる脅しかとも思いましたが決めている時の彼女の目が真剣でしたからね。…そういうことですか、そのための穴ですか!)では、陣、これからはお互いの目的を叶えるための協力者としてよろしくお願いします。」

「あぁ、黒服よろしく頼むぞ。…それにしても疑問何んだが君、耐久力が無いよな。」

「えぇ、生徒よりもそれは無いですが…どうしてそんなことを?」

「無防備過ぎないか?対策は取っているのは分かるが、もしもの場合はどうするつもりなんだ?」

「おや、心配しているんですか?確かにもしもの場合、私は死んでしまうかもしれませんがそれでも研究をやめる理由にはならないでしょう?」

「?何を言っているんだ。別に危ないからやめろと言っているのではない。むしろここでやめるような奴なら契約する意味もないからな。ただ、対策を増やさないかという提案だ。」

「それはどのような?(彼女が神秘を持っていることと何か関係が?)」

「君の来ている服を少し改造しようと思ってな。私の持っている技術を使えば防弾使用どころか神秘の耐性を与えれるぞ。」

「!?それは本当ですが。(思っているより彼女の技術は高いようですね。)」

「あぁ、一応神秘に関する研究は私も行っているし、私は神秘を使える。それを学問体系するのなら、これくらい出来ないという意味がないだろ?(まぁ、知っている力と神秘の類似している部分からこうすれば神秘は弱まるというのを発見して作っただけなんだがな。しかし、ここに存在するものだけで神秘の耐性を持つ服を作るのは少し面倒だったが、この技術を盗んで発展させてくれれば良いんだがな。それなら苦労に対して御釣りがくるほど利がある。)」

「そうですか。では、サンプルを送ってくれませんか?勿論、それなりの対価を払いますから。(おそらく事実だと思いますがどれほどの耐性か気になりますしね。)」

「了解だ。それではまた、送る時に連絡する。」

 

 

黒服。それにしても、最初はどんな奴があんな下手くそな観察してると思ったが思ったより普通だったな。まぁ、視点も増えたし見せていない手札はまだまだある。さて、黒服にゲマトリア、君たちは俺をどう定義する?俺をどこまで解明する?ふふふ、契約は最悪破られても構わない。黒服は自分たちを大人と評していたが、研究している途中で変質したかあるいは元からかどちらか気になるにせよ、あれが祟りを食らった時どのようになるのか。知りたいなぁ、本当に知りたいなぁ。

 




はい。陣と黒服の会話、正直かなり難しい。というより、今後どうしよかなぁと思う組み合わせかもしれない。そして、さらっとゲマトリア強化フラグ。私思ったより黒服好きなのかも?次回、ようやく先生がキヴォトスに来るかも?


面白いところや違和感に思ったところなどがあれば感想お願いします。 
出来るだけ感想には返答するのでよろしくお願いします。

主人公の持つ銃に名前はいるか?

  • いる(両方)
  • ハンドガンのみいる
  • スナイパーライフルのみいる
  • いらない
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