青春に現れる異物たち   作:無幻館

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今回も主人公(陣)視点です。


Q.アビドスとは? A.理解しがたい。
先生とはどういう人物なのか?


黒服との出会いから数日、俺は事務所で朝のニュースを点ける。相変わらずまずいことになっているな。ニュースでは前日から連邦生徒会の失踪が流れている。連邦生徒会長の失踪による治安悪化から護衛の依頼が多く来ることは予想していた。これは良い、便利屋の財政状況も良くなるからだ。だが、予想していたより治安が悪くなりすぎている。人が一人いなくなって組織が瓦解するのは見たことがある。というよりそういう組織の方が多かった。おそらくここ(便利屋68)もそうなるだろう。分かり切っていることだアルがいるからこそこの組織は成り立っている。数日は持つかもしれないが時間が経てば経つほど瓦解する。逆に言えば、数日は持つし、正直周囲の影響は少ない、いや無いと言っても良いかも知れない。だが、連邦生徒会はそうはいっていられない。キヴォトスの政治の要と言っても過言ではない組織。そんな、組織の長が失踪したんだ、周囲に与える影響は大きいと考えるのは必然だ。だが、予想をはるかに超えるほど治安が悪化している。ここまで治安が悪化するとは連邦生徒会長の事を俺は過小評価していたのだろうか?いや、それよりも…

 

 

「先生、か…それにシャーレという組織…連邦生徒会長の失踪は予定調和なのか?だが、治安を悪化させてまでして必要なことなんだろうか?」

「あら?陣、そんな難しい顔をしながらテレビを見てどうしたの?」

「アルか?最初に起きてくるとは珍しい。今は少し考えを纏めていただけだ。知っているだろう?連邦生徒会長の失踪とその会長が選んだ先生という存在について。」

「えぇ。ずっとニュースに取り上げられているけど連邦生徒会長が失踪したんでしょ。無事だといいのだけど…先生についてはあまり分かっていないわね。連邦生徒会長が選んだ人っていうのは分かるのだけど何か気になることがあるの?」

「あぁ、その先生がシャーレと呼ばれる組織の顧問になったことが連邦生徒会から発表された。それも気になることだが、なんとその先生は外から大人のようだ。」

「?陣もそうよね。」

「あぁー、そうだが少し違うんだ。俺は異世界から来たが、先生は違うというか…おそらくほんとにただのヘイローの無い大人だ。外から来たな。」

「具体的にはどういう所が違うのかしら?」

「簡単に言えば銃弾に当たったら死んでしまう。」

「…なっなななんですてぇー!大丈夫なの?ここに来て?(陣は大丈夫だったから忘れそうになったけどヘイローの無い大人って私たちみたいに銃弾に当たったら大丈夫な訳ないじゃない。)」

「あぁ。それにしても連邦生徒会からのお知らせ見ただろう?一応、そのことについて書かれていたと思うが…」

「もっ勿論確認してるわよ。(見たときはヘイローのない大人ってことは陣と同じね。と思ったからしっかりと見ていなかったわ。)」

「(まぁ、俺という存在のせいでもあるから責められんわな。)三人にも一応確認しておくか。」

「えぇ、そうね。大丈夫だと思うけど…確認はしておいた方がいいわよね。」

「あぁ。…アル、俺が不思議に思うのはなぜキヴォトスにそんな大人が来るのかだ。」

「?連邦生徒会長から頼まれたからじゃないの?」

「…こんな危険な場所(キヴォトス)()()()()()()()()()を連れてきた連邦生徒会長もおかしいとは思っている。それ以上に来た先生の考えが分からない。」

「確かに先生にとってここ(キヴォトス)は危ない場所かも知れないけど先生にとって連邦生徒会長が恩人だったら来るんじゃない?安全な場所にいて連邦生徒会長から頼まれたことをすれば不思議ではないと思うわ。」

「そうかもしれないが、先生についてSNSの情報を確認してみると先生は生徒のために動いてるらしい。まぁ、先生の所属しているシャーレが生徒の問題を解決する部活らしいからおかしくないことではあるんだがどうやら問題が起きている現場にまで行って解決するらしい。」

「そうなの…だったら陣みたいに何かしらの対策を持っているんじゃないかしら?」

「対策…そういえば不思議なことが書かれていたな。先生に向っていった銃弾が何かに弾かれたとか、だとすれば辻褄が合うのかもしれないな。」

「それに、もしかしたら先生はハードボイルドな大人かもしれないわ。」

「ハードボイルド…そうか、その可能性もあるか。自分の命よりも約束を優先する。確かに先生はそんな人物かも知れない。(そんな情報は書かれていなかったがまだまだ情報は少ない。シャーレの監視カメラをハッキングすれば何か分かって良いかも知れないがバレたときのリスクを考えるとそこまで利があるとも思えないし…)」

「それにしても、ハードボイルドな大人…一体どんな人なのかしら先生って…」

「まぁ、悪い大人ではないんじゃないか?悪い大人を生徒会長も選ばれないと思うし。だが、気になるのは確かだ。便利屋68の影響も大きくなってきているし、先生から依頼が来るかもしれないぞ。なんせ、金さえ払えば何でもしてくれる組織なんだから問題解決にはもってこいだろ。」

「ふふ、分かっているじゃない陣副社長。」

「だろ?アル社長。」

 

 

アルとの会話を続けながら思考し続ける。やはり、視点は多い方が良いな。ハードボイルド…あるかも知れない。先生はどうやら善人らしいがハードボイルドだからここに来たのか。まだ、断定できないが十分あり得る話だ。それにしても、アルが楽しそうで何よりだ。他の三人もそうだが着々と便利屋は成長している。それぞれのヘイローの形が違うように見えてきているようだし、このままいけば本当に想定以上に強くなるかもな。いくつか依頼をともにしたが動きのキレも良くなってきている。まだ、俺を傷つけることは無理そうだが俺の銃弾が彼女たちの急所に当たることも少なくなってきている。そろそろある程度強い生徒と戦ってほしい気もするがあいにくそんな依頼は来ていない。こればかりは運もあるし、これは良い傾向だ。着々と便利屋68の信頼が上がってきているし、風紀委員会も手を出しにくなっているんだろう。俺たちは暴れているだけではなく、人助けもしているんだからな。まぁ、今の風紀委員会はエデン条約に注目しているし手を出す暇もないだけかもしれないが、俺の情報は極力出回らないよう調整している。違和感を覚えるかもしれないが注視するとは考えなくては良いだろう。ただ、風紀委員長空崎 ヒナのデータは欲しいんだがなぁ。アル達にそれとなく聞いてみたがあまり手を出すべき存在ではないことは分かった。しかし、実際に見てみないと脅威が分からない。まぁ、正々堂々戦わなければやりようはいくらでもあるし、どうやら体調が万全なことは少ないらしいからな。それでもゲヘナの治安維持を担えているのが恐ろしいところだが…攻略が難しいほどやりがいがあるし、便利屋の課題にはちょうど良いんだよなぁ。ダメージが通りにくい相手に相対したときどのような手段を取れば良いのか?逃げるのも罠にかけるのも難しい相手に丁度良すぎる存在だ。最悪、全員捕まるような状況なら俺が助ければ良いだけだしな。

 

 

「…陣。聞いているの陣!?」

「すまない。アル社長、依頼が来たのは分かるが?」

「超大物のクライアントからの依頼よ!私たちもだいぶ有名になった証拠ね。」

「(嬉しそうだな。)…そうだな。最近の依頼は失敗も少なかったし、名が売れた影響だろう。で、どんな依頼なんだ?こんな朝から。」

「襲撃よ。」

「襲撃か。なら、俺はサポートに徹した方が良いか?それにしてもどんな企業をするんだ。」

「違うわ。今回の依頼は学園を襲撃するの。」

「学園を?ふむ、大手からの依頼とはいえ珍しいな。どこの学園を襲撃するんだ?」

「ふふ、それはアビドスよ!」

 

 

アビドス…か。聞くまでは興味深いと思っていたがなかなか面倒になりそうだ。出来るだけ顔に出さないように俺は思考を巡らせ続けた。




はい。ついに本編に入りましたがまだ先生とは出会っていません。少し先生に対して勘違いしてます。陣の考えとして、本当にただの力もない善人が生徒のために命を張る人物だと思っていません。なので、アル社長の考えに対して本当にそうかもしれないと思っています。次は便利屋と会話かも?


面白いところや違和感に思ったところなどがあれば感想お願いします。 
出来るだけ感想には返答するのでよろしくお願いします。

主人公の持つ銃に名前はいるか?

  • いる(両方)
  • ハンドガンのみいる
  • スナイパーライフルのみいる
  • いらない
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