満月と人工の光で照らされる夜道を歩く陣は空を見上げては不満そうだった。
「文明の発展とは厄介だ。祝福するべものなのかもしれないが…闇の中でこんなにも優しい光に包まれる気分が簡単に味わえなくなるとは…(そんなにも夜が本能的に怖いのか?時間の流れが明確になるのが嫌なのか?…違うな。どちらかというと優越感か、‶私たちは夜を恐れずに生きていける。他の生き物と違って” ふふふっ、これは恐れているな。なんせ、他の生き物がそのような感情を持つか分からないくせにこう言ったのだ。なぁ、哀れな科学者よ。)」
懐かしいと言わんばかりの顔をしながら陣は夜道を歩いていく。不良でない生徒のほとんどが寝ている時間に歩く。この世界で誰も見ていない笑顔で思う。
「(そんなに恐れるから
笑顔を消して真顔で歩く。するとヘルメットを被った集団が陣の方に向っていた。無言でハンドガンを構えた陣はその集団に弾を打ち込んで気絶させた。
「良い子も悪い子も寝る時間だ。(夜更かしをしても良いことは少ないと思うんだがなぁ。)」
誰も周囲にいないのに陣の紡ぐ言葉は何の感情も込められておらず、ただそう思ったことを口にしていただけだった。歩みを止めて暗闇の中をじっと陣は見つめる。
「なんで無駄なことをするんだろうか?(まぁ、それが研究者なんだろうけど…でも、‶深淵をのぞく時深淵もまたこちらをのぞいているのだ”という言葉を知らないのかな?)」
指を軽く何もない空間に走らせた陣は何とかしてこちらの様子を確認しようとする
「よくやるよ。自身の持っている色々な方法でこちらを探ろうとしているのが良く分かる。(本当に面白い技術を使うなぁ。もう、習得しちゃったけど、どうやってこんな技術を編み出したんだろうか?そこまでのプロセスは後で推察するとして、こっちの方がやっぱり便利だな。複数の時間軸を同時に見れるし、
逆の方向にまた指を走らせ閉じた陣はその後、また、歩み始めた。懐から懐中時計を取り出して時間を時間を確認して、その場から消えた。
「やぁ、黒服。君から情報をもらいたいんだが良いか?(まぁ、最悪無理やり聞き出すことも出来るが、少しは友好関係をまだ続けたいんだよなぁ。研究結果も面白いし、生徒の利用方法とかもなかなか面白そうだ。まぁ。ヘイローを壊すのはやりすぎだと思うけど、勿体ないし…)」
「…あなたがどうやって、私の研究室に入ってきたのか気になりますが、物事には対価が必要なことは分かっていますよね。(ここに来ると確かにメールで送られてきましたから、こちらかお伺いしようと思っていましたが、まさか私の研究室に直接訪れてくるとは本当に興味深い…一体どうやってここにこれたんでしょうか?)」
「あぁ、なぜ入ってこれたかは教えないぞ。それは君が自分で見つけてくれ。(研究者というのは答えを簡単に教えると切れるから困るしなぁ。そんなタイプには思えないけど自分の興味があることを探究したいのに明確な答えを教えるなんて野暮なことはする気は無いしな。)それで、対価…か。それなら、私以外にこっちに
「…あなた以外に?」
「そうそう。私と
「…同族?あなたはのような存在が他にもこの地に来ているのですか?(まだ彼女については分からないことが多いのですので知りたいですが、そんな情報をここで切るとはそこまで重要な情報ではないんでしょうか?)」
「簡単にこの情報を与えるのが不思議か?黒服。教えるの理由は明白だ。早く知らないとこちらも困るからだよ。」
「どういうことですか?」
「私にとってあいつらは迷惑な存在だ。そして、何もしなかったらここに悪影響をもたらすのは私にとって自明の理だからこそ君に情報を与えたいんだ。(というよりもう影響が出てきてるし、手遅れ気味なところもあるけどな。まぁ、まだそこまで影響が出てないからマシだが本当にどこまで関わっているんだか…調べようとしても妨害されるしなぁ。本当に鬱陶しいし学園ごと消し飛ばしてしまえば…契約で無理…か。面倒なものだ。)」
「そうです…か。クックックッ…分かりました。どの情報を教えればいいんですか?(彼女の情報の信憑性はどれほどか分かりませんが、改造された神秘耐性をもった服は確かでした。嘘だとしてもマエストロも気になっていたようですし今後また頼む時の交渉材料にしましょう。)」
「話が早いな。アビドスについての情報とカイザーコーポレーションの狙いについてを教えてほしんだ。」
「…アビドスとカイザーについてですか…それを私に聞くということは」
「あぁ、知っている。君とカイザーが手を組んでいることを。君の狙いは暁のホルスである小鳥遊ホシノだろう?ただ、カイザーの狙いが分からなくてね。なんせ、あそこには色々ありすぎる。何を狙っているのかが絞り切れないんだよ。だから、出来る限り教えてほしい。予想以上の情報だったらあいつらの危険性をもっと教えてやろう。」
「分かりました。では教えましょう。」
カイザーの狙いとアビドスについての黒服からの話を聞いている時陣は一度も瞬きをせず聞いていた。時折、情報が少ない箇所には陣は話を遮り黒服に質問をする。そうして、全ての情報を聞き出した後にようやく瞼を閉じて軽く頷いた。
「なるほど、情報提供を感謝するぞ黒服。さて、私が情報を教える番だな。あいつらはおそらく私と同じように神秘を使える。まだ、使っていないようだが私にできたことが出来ないような奴らではないんだ。そして、あいつら…人数も言ってしまうと二人はそれぞれトリニティとミレニアムに潜んでるはずさ。トリニティとミレニアムで今、流行しているものに二人の残滓を感じ取っているから間違いないさ。(少しくらい隠れてやってほしかったがあいつらはそんな地道に何かやる訳ないんだよなぁ。)その二人と関わりたいかもしれないがそれはオススメしない。なんせ、精神的に操る術をあいつらは持っている。しかも無自覚に操られるんだからたまったもんじゃないだろう?君も。残念だから私も完璧にそれを防ぐ手段は
「…いえ、こちらも調べたいことも出来たので対価としても十分です。(これは一応、ベアトリーチェにも少しばかり注意をしておきましょう。どこまで聞いてくれるかは分かりませんが。)」「あぁ、今回はありがとうこれは礼だ。」
陣は懐からピンク色の結晶を取り出して黒服の机に置いた。その、結晶を見た黒服はとても驚いてるのを見て陣は不敵な笑みを浮かべた。
「神秘を物質化した物だ。研究途中に作れたものでな。それを君にあげるよ。では、あいつらについて調べても良いが死を急ぐようなことをするなよ。」
黒服が気に取られている内に陣はその場から消えた。数舜後、黒服は陣に聞こうと振り返るがその空間にいるのは黒服一人のみだった。
今回の話に出てきた二人、陣も合わせて三人がこの小説のタイトルである異物たちです。出すのに時間がかかってしまった。今後のメインストーリーに関わってきますがアビドスでは陣以外はそこまで関わらない予定です。次は便利屋とアビドスかも?
面白いところや違和感に思ったところなどがあれば感想お願いします。
出来るだけ感想には返答するのでよろしくお願いします。
主人公の持つ銃に名前はいるか?
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いる(両方)
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ハンドガンのみいる
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スナイパーライフルのみいる
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いらない