「本当に傭兵を雇うのか?」
アルがアビドスの戦力を危惧して傭兵を雇う案に思わず聞き返してしまった。傭兵を雇う理由は分かるんだがそこまで必要かと思ってしまう。
「当然でしょ。依頼を失敗させないために万全の準備は必要でしょ。」
「(どちらかというと弾薬や爆弾を買った方が勝機がある気がするが…アルって集団を指揮する能力はあるんだろうか?まぁ、動く盾が増えれば攻めやすいかな?)そうか。だが少し多すぎないか?一応、襲撃のためのお金はクライアントから用意されているが…傭兵は高いぞ?資金は何度も用意されている物じゃないし…」
「…それでもよ。それにこれは便利屋68の名がさらに売れる大チャンスなのよ。何としてでも成功させるために万全な準備を整えて挑むものでしょ。(それに、これは陣が便利屋に加入して初めての共同依頼、何としてでも成功して輝かしいスタートを切って見せるわ。)」
「(何か考えがあるようだし、別にまぁ良いか。)分かった。傭兵はどう配置する?」
先ほど撮ったアビドス高等学校の上空写真を四人が見れるような場所に置く。
「アビドスの襲撃で傭兵と一緒に行動するなら裏から攻めるのも手だが、別で行動するなら正面において俺たちが裏から攻めるのもありだが…」
「正面から一気に攻めるのは?五人しかいないなら物量で勝てそうだけど。」
「それは…ちょっと微妙だなぁ。不良が多かっただろう?
…なんで、カイザーごときただの企業に俺が悩まないといけないんだ。
「傭兵たちを先に戦わせて私たちが後から攻めるのはどうかしら?それならある程度アビドスの連中もある程度消耗出来るしいいんじゃないかしら?(先に傭兵をけしかけて後から本命である私たちが登場、とっても決まっててて最高にアウトローだわ。)」
「(別に変な策ではないか…。上手くいかなくてもフォローしやすいだろうし…だが、なんかすごい嬉しそうなのは…まぁ、良いか。)そうだな。良い作戦じゃないか?」
「悪い作戦じゃないと思うけど、社長…(絶対に見栄えで選んでいるけど陣が意外にこういうのは否定しないのは、もしかしてあまり気づいていない?)」
「?どうしたカヨコ課長そんな目でこちらを見て?(本当にどうしたんだ?俺がいつも否定的な意見ばかり言うとでも思っていたのか?そこまで否定していないつもりだが…。)」
「くふふ、もしかして陣おばあちゃんって天然なの?」
「天然…か。稀に言われるが知識不足や情報不足でそう言われることはあるが何か解釈違いを起こしていたか?訂正してほしいかったらするが…(何か見落としているのか?傭兵の認識や作戦の定石が俺の知識と大きく異なるのか?致命的なミスに繋がらないなら良いが…この判断が大きな事象を引き起こすなら考え直すか?)」
ムツキの目を見てみる。この目を見る限りそこまで大きなミスにはつながるような事象は起きないだろう。というより、これはからかいが大半であろうから別に問題ない?感性の違いによるものか?見すぎると内心が全て分かるしそれは相手に対して失礼だし…特にこれで仲間内で不和が生じる事もあるし、本当に何なんだ?
「どうしたの?そんなにじっと見て?」
「うん?あぁ、ある程度目を見れば分かるが天然と思った理由が知りたくてな。不快だったか?」
「不快とかそういうのじゃないけど…いつまで見てるの?ムツキちゃんもそのここまで真剣に見られると少し困るというか…」
「ふむ。そうか。なら辞めよう。」
一度目を離すが…結局何に対して、天然と感じたのか分からないな。やはり認識に相違があるから起きたのか?…もしかして、俺が何か勘違いしている?ここまで考えても分からないんだ。一旦、考えるのやめよう。時間が経てばまた分かるということも多い、その時に分かれば良いだろう。
「(傭兵を雇うのはアルに任せるとして…)少し、部屋に戻って良いか?使う武器の選択をししたくてな。」
「そのスナイパーライフルやハンドガンを使うんじゃないの?」
「それも使うが他に持っているからな。手榴弾や閃光弾、催涙弾のような使い切り武器もあればアサルトライフルやショットガンも持っているぞ。(あとは、お札や針、投げナイフに手裏剣も使えるが…神秘を込めて使ったらお札はまだ良いとして他はスプラッタな惨状になる可能性があるし生徒にはあまり使わない方が良いかな…。試してないから生徒の斬撃耐性や刺突耐性が分からん。近接武器はもっと駄目だろうなぁ…。)」
「分かったわ。選択したらまた戻ってくるんでしょ?」
「あぁ。傭兵をどれぐらい雇うかはそっちに任せるが良いか?」
「えぇ。任せなさい。」
「あぁ、頼んだ。」
随分、自身満々だったが大丈夫だろうか?まぁ、大丈夫だろう。そんなことより、さっさと何を使うか選択するか…。部屋に戻ってとりあえず今使える武器の中でこっちに出してもよさそうなものから出すか。流石に
「…アル社長。傭兵は雇えたか?」
「えぇ、ちょっといざこざが起きたけど問題なく雇えたわ。(思ったよりお金がかかったけど大丈夫よね。まだ残ってるし。)」
「ふむ。なら良いが…一応どんな契約を結んだか見せてくれないか?」
「えぇ、これよ。」
アルがパソコンの画面をこちらに向けてくれたのでその内容を見るが…特におかしなところは無かった。怪しい所もないし契約自体は何もおかしくない。ただ…
「思ったより多く雇ったな。(てっきり十人ぐらいと思ったがその倍…か。)」
「えぇ。確実に成功させるためにもこれぐらい必要だと思ったから雇ったけど何か問題あるかしら。」
「いや、問題は無いが…意外だった。」
「?意外って何が意外なの?」
「俺が把握していない資金があったなんて知らなくてな。」
「資金って確かに傭兵を雇って結構使っちゃったけど残ってるでしょ?」
「…個々の家賃や水道代や電気代の支払期限が明日な訳だが…それで資金がほとんどなくならないか?」
「あっ…。」
「…えっ。」
思わずアルの方を見つめてしまう。どうやら忘れていたらしい。…どうしようか。食費は俺が食材を出せば何とかなる。あまり俺に頼るのもどうかと思うが…子供を飢えさせるのは…特に仲間だし…ただ、生活に必要なものを買う費用は…それは、まぁ、個人で払えば大丈夫か。意外と問題ないのか?いや、会社の資金がほとんどないというのは問題大ありか。
「あははー。アルちゃんどうする?」
「うっ、大丈夫よ。この依頼を直ぐに成功させれば報酬が払われるんだから。」
「でも社長。それまでの食費とかはどうするの?」
「そっそれは…」
「それは問題ない。俺の持っている食料を使えば良い。」
「それは駄目よ。」
「え?」
即座にアルに否定され思わず間抜けな声が出てしまった。アルの方を見るとどうやらこれは決定事項らしい。
「あなたの食料は本当に頼りになるなるけど、そればかりに頼るようになるのはいけないと思うわ
の。だから、今回は気持ちだけで良いわ。」
「…アル社長がそう言うのなら良いが…きついなら言ってくれよ。」
「大丈夫よ。」
「そうか。…それならば…」
適当に調べておいた近隣のスーパーの食料品の情報をアルに渡す。アルは少しキョトンとした顔をしながらそれを受け取った。
「食料品を全員で買いに行くぞ。」
「?全員で買いに行くの?」
「あぁ、買える数が人数によって限られている物もあるからな。(最悪、俺一人でも複数人に分身すればそんなもの関係ないんだが…あんまり手を貸さない方が喜ぶだろうしなぁ。)」
「分かったわ。みんなで食料品を買いに行くわよ。」
こうして買い物に向ったわけだが…アル達にすごい目で見られてしまった。偽証表示商品だと分かっていたからその店の責任者をヴァルキュウーレに通報しない代わりに安く売れと証拠を持ちながら言って、その後普通に通報したり、ぼったくり店で店長と話し合い最終的に定価よりもだいぶ安く売らせたが…別に恫喝とかはしてないしそんな悪かったかなぁ。まぁ抑揚もなく淡々と問い詰めたが危害は加えてない。相手はなぜか途中許しを請えていたがそんなもの俺は知らない。というより何を許してほしいのか分からない。俺は別に騙されてないわけだしどちらかというと利用しただけ。だから、なぜ?と問いかければ絶望した表情を見せるだけで黙ってしまったし本当につまらん。まぁ、そんな簡単に絶望されても困るからさっさと精神を戻したが…アル達の顔を見ると今後は表でやらない方が良いか。買える物は買ったし。さてさてちょっと貧乏になるがそれも一興。俺の金は十分あるがこれを使うのは面白くない。短期間だが楽しみますか。
先生との出会いまで行かなかった。準備回になってしまいました。アビドスの戦いで今回使うつもりのものは使うかも?さてさて、便利屋の懐は寒くなっていますが陣は黒服達からだいぶ稼がしてもらっています。いざとなったら便利屋のために使うつもりですが、アル達が頑張ろうとしているのでまだ使わなくて良いかなと考えています。次こそ先生との出会いです。それと遅くなってすいません。
主人公の持つ銃に名前はいるか?
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いる(両方)
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ハンドガンのみいる
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スナイパーライフルのみいる
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いらない