アルは向かってくる人に対して驚いていた。その人はヘイローが無い大人だったからだ。腰ほどまで伸びた銀髪のその人はアルの方に犬を抱えて向かってくる。その光景は絵になるほどだったがリラックスしている犬と違い抱えている銀髪の大人は無表情だった。
「これはお前の犬か?それとも誰かに依頼されたのか?陸八魔アル」
「えっ(この人誰なのかしら?私の事や便利屋の事も知ってそうだし、ムツキ達の知り合い?でも、ムツキ達がヘイローの無い大人の事を知っているなら何かしら私に教えてくれるだろうし以前に会ったことあるかしら?まさか恨みを買って報復目的に近づいて、でも敵意は無さそうだしどうなってるのよー!?)」
「(混乱しているな。)すまない。こちらが一方的に知っているだけだ驚かせてしまったか?」
「そっ、そうっだの。ごめんなさい。その犬は私達が依頼者から探してほしいって頼まれているの。だから、私に渡してくれないから?」
「分かった。」
取り乱している状態から立て直している様子を大人は表情を変えずに観察しながら陸八魔アルの要求の通り抱えた犬をひと撫でして受け渡した。アルは渡された犬を優しく抱えながら見つかって本当に良かった。と独り言をこぼす。
「あの、」
「どうかしたのか?」
その大人がそこから離れるのをアルは呼び止めた。
「本当に感謝してるわ。この子を見つけるのに苦労しててなかなか見つかっていなかったのよ。だから、捕まえてくれたあなたにお礼をしたくて。それに依頼人もあなたにお礼をしたいかもしれないから一緒について来てくれないかしら。」
「(断る理由もないし、むしろ情報が入手できるかもしないな。)分かった。付いて行こう。特に目的もないしな。」
「本当、なら行きましょう。」
アルは笑顔でムツキ達に依頼者のペットが見つかったことを連絡する様子を見ながら大人はアルとともに歩く。ただ、ポツリと概ね予想道理だ。と呟いたがアルには聞こえていなかった。
「そういえば私の名前をあなたは知っていたようだけど改めて自己紹介するわ。私は陸八魔アル、便利屋68の社長よ。今後、何か依頼があったら特別料金で受けてあげるわ。」
「私は嬰魔 陣(えいま じん)。今はどこにも所属していない。呼び方は好きにしていい。」
「そう、なら陣って呼ぶわね。陣、あなたってヘイローが無いのだけどキヴォトスの外から来たの?」
「そうだ。」
「なんでキヴォトスに来た目的って何かあるの?」
「?来ては駄目なのか?」
「いや、そんなことはないのだけど(どっどうしましょう。もしかして何かしら触れてはいけないことだったかしら。)」
「(目的か)知人がキヴォトスの事を知っていて興味が出ただけだ。」
「そう。でも、大丈夫なの?ほら、あなたにヘイローは無いし」
「問題ない。銃弾ならある程度弾道予測できるし、当たったとしても対策はしている。」
「ならいいのだけど。」
アルは陣の返答にキヴォトスの外の大人はヘイローが無くてもが銃に当たっても大丈夫なだなんてすごいわね。と驚いているが後に先生と出会い陣が特別なだけだと知る。陣はそんなアルを観察している。何か勘違いをしていることをある程度察しているが嘘は何も言っていないし勝手に勘違いしていても外から誰か来るなんてほとんどいないだろうと思っている。まさか、一般人が何も防衛手段も持たずにやってくるとは思わないし、あってもそこまで生徒と関わらないだろうとこの時は予測している。そうして二人は時折軽い会話をしながら歩いて行った。
今回でやっと主人公の名前が出てきました。陸八魔アルのエミュが難しい。口調が所々おかしいかもしれませんがそこは申し訳ありません。次は他の便利屋メンバーと飼い主との会話になるかも?
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