マエストロに目をつけられた。   作:アルカンテナ

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番外編 小話 通知 1

初めまして。硝子窓越しにご覧の観客の方。

…とは言ってみたものの、本当に見えているのだろうか?

まあ見えている前提で話をしようか。

…自己紹介をしよう。

今君はお前は誰だとか…マエストロとはなんだ?となっているところであろう。…そうであるな…

私はエンラス・ハルディノート。呼び名はエンラスで結構だ。

私は薬指のマエストロである。

ああ、薬指もマエストロも君には分からないかもしれないな。

薬指とは、路地裏の……あー…なんというか、癖で慣れた呼び名で呼んでしまうな。

言わばー…そうだな管理者の存在しないスラム街に在る芸術家の集団である。

"目に映るものこそが全て"の理念の元、各々が目に見えないものを絵や作品として表現することに注力している。

私はこの組織の私が知る限り最高位の階級…マエストロに位置している。

階級は下から順にステューデント、ドーセント、マエストロ。

とてもシンプルだろう?もっと上は…おっと、機密情報である。

最初は皆ステューデントから始まり、作品審査で良い作品を出せればドーセントに昇格できるし、悪い作品しか提出出来なければ"処分"される。

まあ要するにドーセント目指して良い作品を作ろう!と言う感じだ。

マエストロになるには…より難しい基準がある。

ふふ、それについては詳しく言わないがね!私にも自分の凄さをひけらかしたい時くらいあるのだよ。

 

メッセージが一件…?この硝子はメッセージが送れるのか?

"姿も見えてますし、声も聞こえてますよ"か…つまりは私はわざわざメッセージを打たなくても良い、ということであるな。

観客が確かに居ると確認が取れたな。有り難い。

感謝に何かできることはあるだろうか…

そうだ、君もいつか薬指に加入することがあるかも知れない。

そんな時のためにこの言葉を覚えていてくれ。

 

本質のために思い切って目に映る物を取り除く

 

と言う言葉だ。…まあ、友人からの受け売りだがね……

さて…そろそろクリティークの時間であろうか?

あ、クリティークとは言わば薬指内の別派閥との考えの議論をすることである。

"派閥とは何か?"か。

そうであるな…目に映らないものの表現の仕方は数えきれないほどある故…表現の仕方毎に派閥が分かれているのだよ。

具体的には派閥としては

色を塗り重ねる野獣派…身体の膨張と収縮を生かした身体派…

今こそあまり見ないが、点で全てを表現する点描派…

他にも多数あるな。

……うむ?これは"充電"とやらが必要なのか?……あまり先進的な機械の扱いは得意ではないのだよ……

あっ

 

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