Muv-Luv OPERATION:LAST KISS 作:ババンババンバン
無茶な加速航行の末、陥落寸前だった横浜基地の救援に成功した。
整備スタッフやオペレーターたちには、随分と無理をさせてしまったと思う。
だが、横浜基地の人々のため――ひいては、この地球の人類を守るためだ。
どうか許してほしい...。
さて、後は横浜基地で────
...うむっ、航空レーダーに反応あり。
超高高度を飛行する巨大反応を三機確認。
識別信号なし。
――一体、どこの誰の機体だ...?
AD.2004.01.14
【日本帝国/横浜基地・最終防衛ライン】
陽電子砲による砲撃が終息した後も、戦場には熱風と白煙が立ち込めていた。
地面はガラスのように融解し、蒸発したBETAの残滓が黒い雨となって降り注ぐ。
兵士たちは呆然とその光景を見つめていた。
自分たちが数時間かけても押し返せなかったBETA群が、たった一度の砲撃で消し飛んだのだ。
兵士たちが見上げた先、雲海を割るようにして現れた巨大な艦影。
蒼白い推進光を放ちながら、宇宙戦艦ヘイムダル級が横浜基地上空へ静かに降下してくる。
その周囲を、ウォー・ヘッドやパトロクロスが護衛するように飛行していた。
『こちら地球連合軍バイド討伐艦隊』
『増援として横浜基地へ合流する』
通信が流れた瞬間。
最終防衛ラインのあちこちで歓声が上がる。
「援軍だ...!」
「本当に来やがった!」
疲弊しきっていた兵士たちの表情に、僅かな生気が戻る。
その頃――
前線後方では、両軍による急速な戦力統合作業が始まっていた。
「弾薬をこっちへ回せ!」
「負傷者を優先搬送しろ!」
「ヨコハマの整備班! この機体の関節規格はどうなってる!?」
「ちょっと待ってくれ! 今そっちにマニュアルデータ回す!」
横浜基地の整備兵と、地球連合軍のエンジニアたちが怒鳴り合いながら作業を進めていく。
言語や機材規格の違いによる混乱は絶えない。
それでも、“人類を守る”という目的だけは一致していた。
武は、損傷だらけの撃震から降りる。
休憩と機体修理のためだ。
装甲には無数の傷が刻まれ、関節部からは火花が散っている。
「白銀!」
夕呼の声。
振り向けば、霞を連れてこちらへ歩いてきていた。
「先生、どうかしたんです?」
「悪いけど休んでる暇はないわ。今から向こうの艦長に会いに行くわよ」
「うへぇ~...了解です」
武はげんなりした表情を浮かべながら、ポケットから興奮剤タブレットを取り出す。
それを噛み砕き、無理やり意識を覚醒させた。
疲労で霞む視界が、じわりと熱を帯びていく。
「過剰摂取でぶっ倒れないでよ?」
夕呼が呆れたように言う。
「誰のせいですかねぇ...」
「私のせいにする余裕があるならまだ元気そうね」
そんな軽口を交わしながら、三人は臨時設営された合同指揮所へ向かう。
道中では、地球連合軍の兵士たちと横浜基地の兵士たちが慌ただしく行き交っていた。
見慣れない装備。
見慣れない機体。
だが、その表情は皆一様に険しい。
戦いがまだ終わっていないことを理解しているからだ。
やがて、巨大輸送コンテナを改造した臨時指揮所へ到着する。
入口では、黒い装甲服に身を包んだ兵士たちが警備に当たっていた。
武は思わずその装備を見回す。
「うわ...未来兵器って感じだなぁ...」
「実際未来みたいなものなんでしょうね」
夕呼が肩を竦める。
すると、入口の兵士の一人がこちらへ敬礼した。
「香月博士ですね。ジェイド・ロス提督がお待ちです」
「どうも」
内部へ入ると、そこには立体投影された戦術マップが広がっていた。
日本列島各地の戦況。
さらに、その上空軌道には地球連合軍艦隊の識別光点が表示されている。
その中央に、ジェイド・ロスは立っていた。
ジェイドは振り返る。
その隣には、副官と思われるイングラハム少尉の姿もあった。
武は軽く会釈した後、姿勢を正して敬礼する。
「白銀武少尉です...って、あれ?」
武の視線が止まる。
そこには、解体途中のBETA甲殻サンプルが置かれていた。
しかも、その横では地球連合軍の技術士官たちが、真剣な表情で分析作業を行っている。
「もう調べてるんですか!?」
ジェイドは静かに頷いた。
「未知の敵と戦う際、まず必要なのは敵を知ることだからね」
そう言って、ジェイドは武へ視線を向ける。
「改めて――私はジェイド・ロス提督だ」
「よろしく頼むよ、白銀武少尉」
その隣で、副官らしき青年も一礼した。
「ユウキ・イングラハム少尉です。よろしくお願いします」
夕呼も軽く肩を竦めながら口を開く。
「もう知ってるでしょうけど、香月夕呼です。こっちは社霞」
「...よろしくお願いします」
霞は小さく頭を下げた。
「さて――」
ジェイドは戦術テーブルへ視線を戻す。
立体投影された日本列島には、赤い光点が無数に表示されていた。
そのほとんどがBETA反応だ。
「改めて確認したい」
「BETAは地下を掘削し、戦線後方へ直接侵攻してくるんだったな?」
「ええ」
夕呼が頷く。
「だから防衛線って言っても絶対ではないのです。今回みたいに地下から奇襲されれば、一気に崩壊する」
イングラハムが眉を顰めた。
「厄介ですね...通常の要塞戦思想が通用しない」
「しかも光線級のせいで航空優勢も取りづらい」
ジェイドは静かに腕を組む。
「地上戦主体を強制されるわけか」
武が苦い顔で笑う。
「しかも数が洒落にならない。戦えば戦うほど減るのはこっちだけですし」
「...それでも君たちは戦い続けてきた」
「それだけで十分、尊敬に値する」
真っ直ぐな言葉は、"負け戦"を続けてきた自分たちにとってどこか心に来るものがあった。
「香月博士」
「今後しばらくは共同戦線になる」
「ならば、まずは互いの指揮系統を統一したい」
夕呼はニヤリと笑った。
「話が早く進んで助かりますわ」
「こっちも頭の固い連中ばっかじゃ疲れますのでね...」
「白銀」
「はい?」
「アンタ、現場連絡役やりなさい」
「え?」
武が固まる。
夕呼は当然のように続けた。
「向こうの連中と実際に戦場を見てるの、今のところアンタだけなのよ」
「経験者は貴重。働け」
「えぇぇぇぇぇ!?」
「いやいやいや! 無理ですよ先生!」
「相手、宇宙戦艦の提督とかいる超未来軍隊ですよ!?」
「俺みたいな一衛士が連絡役なんて荷が重すぎますって!」
「大丈夫よ」
夕呼は即答した。
「どうせ現場じゃ皆余裕ないんだから、誰も気にしないわ」
「それに、アンタは実戦経験だけなら十分ある」
武が頭を抱える。
その様子を見て、ジェイドが小さく笑った。
「安心したまえ」
「こちらも、最初から完璧な士官を期待しているわけではない」
「必要なのは“現場を知っている者”だ」
イングラハムも頷く。
「我々はBETA戦の経験がありません」
「逆に貴方方は、我々の兵器体系を知らない」
「ならば、間に立つ人間は必要です」
武は「うっ...」と言葉を詰まらせた。
正論である。
霞が武の袖を小さく引っ張る。
「...武さん」
「皆、死ぬの怖がってる」
霞の小さな声。
だが、その一言は妙に重かった。
「...」
「...分かりましたよ」
武は大きく溜息を吐いた。
「やります」
夕呼が満足そうに頷く。
「よろしい」
「じゃ、決定ね」
武が遠い目をしていると、ジェイドが真面目な表情へ戻る。
「では白銀少尉」
「まずは我々の兵器と戦術について簡単に共有しよう」
ジェイドが操作すると、空中モニターに複数の機体データが展開される。
武の目が点になる。
「...なんかもう、名前からして強そうなんですけど」
「実際強いわよ」
夕呼が平然と言った。
「さっきアンタが見た陽電子砲だって、あの艦隊じゃ標準装備みたいなものみたいだし」
「標準装備!?」
武の叫びに、イングラハムが少し困ったような顔を浮かべる。
「...まあ、運用コストは凄まじいですが」
「艦隊司令部と整備スタッフからは、毎回“胃痛案件”扱いされています」
「でしょうね!?」
武が思わずツッコむ。
だがその直後、ジェイドの表情が僅かに引き締まった。
「――ちなみに」
静かな声。
「私たちの世界では、これだけの装備があってようやく“スタートライン”に立てる程度なんだ」
「それほどまでに、“バイド”という存在は脅威ということだよ」
その言葉に、場の空気が僅かに重くなる。
陽電子砲。
亜空間潜航。
宇宙戦艦。
人類からすれば、まさに未来そのものの技術だ。
だが――そんな力を持つ彼らですら、“辛うじて対抗できているだけ”だという。
武は思わず唾を飲み込んだ。
「...そちらの敵も、大概化物なんですね」
ジェイドは小さく頷く。
「ああ」
「だからこそ、君たちがBETA相手にここまで戦い続けていることに、私は敬意を抱いている」
「...どうも」
その時だった。
《――警告》
艦内通信が鋭く鳴り響く。
《航空レーダーに高高度飛行反応》
《識別信号、該当なし》
空気が変わった。
ジェイドとイングラハムの表情が瞬時に引き締まる。
「数は?」
ジェイドが即座に問う。
《三》
《現在、超高高度を高速飛行中》
《こちらへの接近コースを取っています》
武が目を瞬かせる。
立体モニターへ新たな光点が表示される。
三つ。
異様な速度で日本列島上空へ侵入してきていた。
イングラハムが眉を顰める。
「速い...」
夕呼は、ふと左近に言われた言葉を思い出した。
『合衆国側は、“引っ越し祝い”としてG弾を二、三発ほどプレゼントする予定だそうですよ』
「...G弾ね」
夕呼が小さく呟く。
「まさか、このタイミングで来るとは」
「対BETA用戦略兵器よ」
夕呼は淡々と答える。
「単純な威力だけなら、この世界で最大級の兵器」
「ただし副作用として、着弾地点一帯に深刻な環境汚染を引き起こすわ」
「土壌は半永久的に汚染され、生物の生存に適さない不毛地帯になる」
その説明に、イングラハムの表情が露骨に険しくなる。
「...浄化システムは確立されているのですか?」
「されてないわ」
一瞬、場が静まり返った。
「馬鹿な...」
イングラハムが思わず呟く。
「なぜそんな兵器を使用するんです」
「浄化手段もないまま、自国の土地を汚染してまで...」
夕呼は苦々しく笑った。
「それだけ追い詰められてるってことよ」
「ハイヴを放置すれば、もっと多くの土地と人類が消える」
「だから、“被害を承知で焼く”しかないの」
「...まあもっとも」
夕呼が皮肉げに肩を竦める。
「連中がG弾を使う理由は、それだけじゃないでしょうけどね」
「えっと、どういうことです?」
武が首を傾げる。
夕呼は戦術モニターへ視線を向けたまま答えた。
「アメリカは以前から、“オルタネイティヴ計画”と並行して、ある作戦案を国連へ提案していたのよ」
「この世界に存在する全ハイヴへ同時に大量のG弾を投射し、一気に破壊するっていう強硬策」
「その作戦名が――“トライデント作戦”」
武の表情が強張る。
「全ハイヴに...?」
「ええ」
夕呼は淡々と続けた。
「もちろん、却下されたわ」
「G弾の威力と汚染被害を実際に見た国々――特に“被爆国日本”は猛反対した」
「仮に成功しても、地球環境そのものが壊滅しかねなかったからよ」
イングラハムが静かに呟く。
「...敵ごと世界を焼く作戦、ですか」
ジェイドも険しい表情で腕を組む。
「追い詰められた時ほど、極端な手段へ走る」
「それは、どの世界でも同じらしいな...」
《対象機、投下シークエンス最終段階へ移行》
オペレーターの緊迫した声が響く。
立体モニター上では、三機のアメリカ軍機がなおも佐渡島へ接近を続けていた。
「...撃つ気ね」
夕呼が低く呟く。
武は思わず息を呑んだ。
「止められないんですか!?」
「無理よ」
夕呼は即答する。
「現在の国連軍指揮系統じゃ、合衆国のG弾運用を即座に止める権限なんてない」
「日本も爆撃を阻止できるだけの"力"が無い」
「仮に出来たとしても、逆切れして無用な恨みを高く買うだけよ」
「それに、向こうからすれば“好機”なんでしょうね」
「横浜基地周辺のBETA群が今の砲撃で減ってる以上、佐渡島ハイヴを直接叩ける可能性がある」
ジェイドは静かにモニターを見上げる。
「...だが、敵も黙ってはいない」
◇◇
同時刻――
日本上空。
成層圏近くの超高高度を、三機の戦略爆撃機が編隊を組んで飛行していた。
機体に国籍標識はない。
だが、そのシルエットを見れば、軍関係者ならば誰もが合衆国製だと理解できる。
操縦席に人影は存在しない。
三機とも完全自動操縦。
恐らくは、有人飛行によるヒューマンエラーを排除するためだろう。
搭載されているのは、対BETA戦略兵器――G弾。
一歩間違えれば、搭乗員ごと消し飛ぶ代物だ。
故に、合衆国は“人間”ではなく、“機械”へ委ねていた。
【アメリカ合衆国/ペンタゴン】
巨大モニターには、日本列島周辺宙域の戦況図が投影されていた。
赤く染まる佐渡島。
横浜基地周辺に密集するBETA反応。
そして――突如出現した、“所属不明艦隊”。
「例の未確認艦隊はどうなっている」
統合作戦本部議長が低く問う。
オペレーターが即座に応答した。
「依然として横浜基地上空に展開中です」
「既存の航空機、ならびに戦術機のいずれとも一致しない飛行反応を多数確認」
「また、先ほど観測された高出力砲撃により、横浜基地周辺のBETA群に甚大な損害が発生しています」
「加えて、通常であれば出現するはずの光線級反応も確認されていません」
会議室がざわめく。
「...やはり日本の新型か?」
「あの火力は異常だ。香月夕呼――“ヨコハマの魔女”によるものだろう」
「しかし、軌道上からの砲撃だぞ?」
幹部たちが口々に推測を交わす。
だが、一人の男が冷たく言い放った。
「今はどうでもいい」
その一言で、空気が凍りつく。
男は巨大スクリーンへ視線を向けたまま続けた。
「最優先事項は、佐渡島ハイヴの破壊だ」
スクリーンには、自動飛行を続ける三機の無人戦略爆撃機。
その腹部には、対BETA戦略兵器――G弾が搭載されている。
「トールハンマー作戦を継続する」
「成功すれば、極東戦線は大きく改善される」
「そして国連も、否応なく我々を支持せざるを得なくなるだろう」
「...失敗した場合は?」
誰かが静かに問う。
男は感情のない声で答えた。
「失敗は許されんよ」
誰も反論しなかった。
既に人類は、“そこまで追い詰められている”のだから。
一方――
成層圏を飛行する無人爆撃機群は、なおも佐渡島へ向け前進を続ける。
機内では、自動音声だけが淡々と響いていた。
《Target confirmed》
《G-Bomb deployment sequence start》
《Estimated arrival: 90 seconds》
その機体群を。
佐渡島地下深くで、“何か”が静かに見上げていた。
【日本帝国/佐渡島ハイヴ上空】
「G弾投射まで残り六十秒」
オペレーターの報告が、静まり返った会議室へ響く。
巨大スクリーンには、佐渡島へ接近する三機の無人戦略爆撃機。
そして、その周囲空域を映し出す衛星映像。
異様なほど静かだった。
「...光線級反応なし」
分析官が困惑気味に呟く。
通常であれば、成層圏へ接近した時点で迎撃レーザーが殺到するはずだった。
だが、ハイヴは沈黙を保っている。
「好都合だ」
誰かが低く言う。
やがて、三機の爆撃機下部がゆっくりと展開。
G弾投下ハッチが開き、機体が最終爆撃態勢へ移行する。
無機質な自動音声が淡々と響いた。
《Final attack sequence initiated》
《Countdown start》
《30……29……28……》
だが、その瞬間だった。
《Warning》
《Unknown high-energy reaction detected》
鋭い警報音が会議室に鳴り響く。
衛星映像の一角が、警告を示す赤色へ染まった。
反応源は――佐渡島ハイヴ地下深部。
そこから、これまで観測されたどの光線属種とも比較にならない巨大熱源反応が浮上していた。
「...なんだこれは!?」
分析AIが高速解析を開始する。
そして数秒後、スクリーンへ表示された識別予測。
【超重光線級】
「馬鹿な...!」
「そんな大型個体、確認されていないぞ!」
誰かの叫びが響く。
次の瞬間。
夜空を切り裂く、赤紫色の閃光。
極太レーザーが成層圏へ到達し、一機目の爆撃機を真正面から貫いた。
最新の対レーザー蒸散膜コーティングが施されていたにもかかわらず、機体は一瞬で蒸発する。
《Alpha-1 lost》
《Alpha-2 evasive maneuver impossible》
続けざまに二機目が撃ち抜かれ、火球となって四散した。
「回避しろ!!」
怒号が飛ぶ。
だが、三機目もレーザーによって右翼を焼き切られ、制御不能状態へ陥る。
《Flight control failure》
《G-Bomb emergency release》
墜落直前、自動システムがG弾を強制投下。
しかし――投射位置は大きくズレていた。
「着弾地点逸脱!」
「予測誤差増大!」
「駄目です、修正不能!」
そして、日本の空が紫色の閃光に包まれた。
佐渡島沿岸部一帯を、凄まじい爆炎と衝撃波が呑み込む。
海面が吹き飛び、巨大な津波が発生。
ハイヴ外壁の一部が崩壊し、生体構造物が崩れ落ちていく。
だが――中枢は健在だった。
スクリーンには、なおも脈動を続ける巨大構造体が映し出されている。
「...ハイヴ機能停止、確認できません」
誰も言葉を発せなかった。
巨大スクリーンには、半壊した佐渡島ハイヴ。
そして、その内部からなおも増殖を続ける無数のBETA反応が表示されている。
トールハンマー作戦。
極東戦線を一変させるはずだった一撃。
その結果は――“失敗”。
しかも
「超重光線級...」
分析官が呆然と呟く。
「従来の光線級・重光線級とは出力が桁違いです」
「対レーザー蒸散膜を完全無視しています」
言葉が続かない。
「佐渡島周辺BETA群、活性化!」
「地下坑道より大規模移動反応!」
戦況図上で、無数の赤点が一斉に拡散を始める。
誰かが苦々しく吐き捨てた。
「刺激しただけか...」
会議室の空気が凍り付く。
◇◇
AD.2004.01.14
【日本帝国/横浜基地・臨時指揮所】
佐渡島方面の閃光が確認されていた。
ジェイドは静かにモニターを見つめる。
その隣で、イングラハムが険しい顔をしていた。
「...最悪の結果ですね」
「ああ」
ジェイドは短く答える。
「敵を殺し損ねた上に、怒らせた」
モニターには、新たに増殖を始めた光線反応群。
そして、またも本州へ向け進軍を開始する膨大なBETA群。
武は唇を噛む。
「どうすれば...」
ジェイドは静かに前を見据えた。
「簡単だ」
その瞳には確かな闘志が宿っていた。
「今度は、“我々”が直接叩く」
この小説を読んでいただき、本当にありがとうございます。
Q.「こんな状況で反撃なんてできるんですか!?」
A.「できらぁ! 大和魂を見せてやる!」
もし、
・「ここの設定は原作と違う」
・「この描写は少し不自然かもしれない」
・「誤字脱字がある」
など、お気付きの点がありましたら、ぜひ遠慮なく教えていただけると嬉しいです。
感想やご指摘をいただけるだけでも、とても励みになります。
これからも少しずつ頑張って書いていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。