朝方。修復された城門の前には、見送りの顔ぶれがずらりと並んでいた。
クラウンにチャイム、マリアン。デデデ大王に、バンダナワドルディを始めとした手下たち。まだ眠そうに目をこする者も少なくない。
その先頭で、ひときわ騒がしい3人組がカービィを囲んでいた。
「カービィ、またな。プププランドに来るラプチャーのことは任せとけ! な、カイン!」
「う~。やっぱりカービィがいないと、ちょっと怖いけど~……が、頑張るよ~!」
リックに背中を叩かれたカインが、口をぱくぱくさせながら頷く。
その頭上で、クーがぷいとそっぽを向いた。
「……フン。せいぜい、そいつらに足を引っ張られないようにな」
「はは、クーったらまたあーんなこと言ってやがんの! 指揮官、カービィのことは頼むぜ!」
「本当に、君たちの助力には感謝する。君たちの国の秘宝も取り戻せるよう、尽力しよう」
指揮官がそう答え終えるのを待ちかねたように、人垣から一人が駆け出してくる。
もちろん、マリアンだ。
「指揮官。私、待ってますからね」
「ああ。まだ時間はかかるが……いつか必ず、みんなで前哨基地へ戻ろう」
「はい!」
指揮官はマリアンを強く、長く抱きしめた。
それを見届けつつ、ラピは傍らのクラウンに目を向けた。
「……では、引き続き彼女のことはお願いするわ」
「お任せください。あなたの
クラウンが堂々と言い間違えながら胸を張る。
一歩後ろでデデデ大王が溜息をつくが、何も言わない。今朝ばかりは茶々を入れるのも野暮と思ったのかもしれない。
その隣から、チャイムが小さな体でずいと進み出て、指揮官へ人差し指を突きつけた。
「よいか。くれぐれも、マリアンを泣かせるようなことはせぬように!」
「ま、困ったときゃいつでもこっちに来いよ。いつでもチカラになってやるぜ」
デデデはハンマーを肩に担いだまま、空いた手で拳を突き出す。
指揮官が軽く拳を合わせると、大王は満足げに鼻を鳴らした。
その後ろからバンダナワドルディが飛び出て、両手で包みを掲げる。
「カービィ、これ、カワサキから。道中で食べてってさ!」
投げられたそれを、カービィは両手で満面の笑みで受け取った。
「ぽよ~い!」
「ありがとう、バンダナワドルディ」
カービィはくるりと背を向け、空に手を振る。
するとあっという間に空の彼方からワープスターが舞い降りて、一同の前で待機した。
「では……そろそろ出発か。このメンツも久しぶりだな」
さっきの3人組もそうだが、デデデ大王は今のところ手下や雛の世話やら何やらで手がいっぱいらしい。
これからは再び、指揮官率いるカウンターズとカービィで行動を開始するということになる。
「戦力としては、カービィだけで十分すぎるでしょうが……随分と寂しくなりますね」
「あらあら。ラピもそんなことが言えるようになったのね」
「おやおや。アニスも人のこと言えませんよ?」
カウンターズの軽口を背にして、指揮官はきらきらぼしの反応から分かった『行くべき』方角へ視線を向ける。
そこには、山脈が幾重にも横たわっていた。
「メタナイト……か。音速をも超える仮面の騎士と聞いたが、どんな人物なんだろうか」
「ちゃきちゃきちゃきん! ぎゅーん! しゅばばばばば! てぃやっ!!」
カービィが手に拾い上げた枝を目一杯メチャクチャに振ってみせるが、アニスとネオンは目を点にする。
「……な、なるほど?」
「随分騒がしい剣の使い手らしいですね」
「はぁ。いい加減行くわよ、カービィ」
ラピはカービィを下から抱え上げ、一緒にワープスターに乗った。
この辺りはダイナブレイドが周回しているとはいえ、そこを抜ければラプチャーの支配圏だ。
指揮官が名残惜しくクラウン王国へ振り向くと、今も彼ら彼女らは、それぞれのやり方で手を振って見送ってくれた。
カウンターズを乗せたワープスターは馬力を落として音を小さく、低速低空飛行を始めた。
*
「……おねえちゃん」
薄く目を開けると、そこは靄のかかった山中だった。
白い外套に身を包んだニケ、スノーホワイトは、いつの間にか天に伸ばしていた手で頭を押さえながら起き上がり、呟いた。
「……おねえちゃんとは……誰だ」
花で王冠を作ったりして飾り合ったり、走り回ったり。
いつの間にか、風景は幸せな気分とともに溶けていった。
だが、どうにも『おねえちゃん』の顔だけは、靄がかかったように消えていた。
「夢、か」
スノーホワイトは彼女の背丈を超える兵装を当たり前のように持ち上げ、一歩足を踏みしめた。
アークに属さず地上を放浪するニケ。中央政府は、彼女たちをまとめて『ピルグリム』と呼んでいる。
彼女はその例に漏れず、今日も地上を徘徊する。
命令ではなく、自身の目的のためだけに、幾つもの山を越えて。
「■■■■■……」
ある程度進んだところで、幾度も耳にした無機質な鳴き声が聞こえた。
瞬間に彼女はゴーグルを下方に展開、顔を防護する。
──専用武装・セブンスドワーフ、展開。
一瞬で、群れを一掃出来るタレットが周辺に設置される。
そして彼女自身は対艦ライフルを手に取り、引き金を引こうとした。
しかし、引かなかった。
一向にビーム一つ撃ってくる気配がない。待ち伏せも恐らくはない。
彼女のラプチャーと対峙して培われた長年の経験が、直感的にそれを感じ取った。
タレットを収納、ライフルを構えたまま前進する。
声の主はすぐわかった。半身が溶けた小型ラプチャーが脚を虚空に動かしている。
スノーホワイトは無感情に出力を落とした状態で引き金を引き、引導を渡した。
彼女は、無言で霧に包まれた山林を見渡す。
ここ最近、ラプチャーの残骸をよく見る。戦闘回数も目に見えて減っている。
「妙だな。今まで、アークの部隊がこの地帯まで来たことは……ッ」
言いかけたところで、咄嗟に茂みに隠れる。
直後、大きな駆動音を立て、頭上を大きな影が通り抜けた。
通過を確認後、音を立てないよう即座に後ろ姿を確認する。
新種のラプチャーだ。
まるでエビのような胴体だった。尾部からジェットを噴射して推進していたが、脚のような構造も確認できた。
──まずタイラント級ではない。サイズが小さすぎる。せいぜい、ロード級とサーヴァント級の中間といったところか。
「どちらにしろ──ラプチャーは、すべて殲滅する」
彼女は彼女の目的のため、物陰に潜みつつ謎のラプチャーの後を追う。
もしかすれば、アレが統率する群れも見つけられるかもしれない。
だが追った先で、現実はむしろ彼女の予想とは逆の光景を突きつけてきた。
ラプチャーの残骸の山が、視界いっぱいに広がっている。
この数と光景は流石に異常だ。
木々は燃やされ、薙ぎ倒され、地面は焼け焦げ、溶かされている。
戦術として交戦したのではなく、機械的にまとめて処理されたかのような乱暴さだ。
「まさか……あれがやったのか?」
罠である可能性も睨み、スノーホワイトは左右上下あらゆる方向に対応できるよう五感を研ぎ澄ませる。
結局、奇襲を受けることは一度もなかった。
やがて霧を抜けると、ラプチャーの残骸の山の上に異質なモノが姿を現す。
「……!?」
彼女でさえ、驚愕に思わず大きく瞬きした。
中心に向かって無機質な模様が渦巻く、紫色の星。
それが、明らかに空間を切り開いたかのように存在している。
しばし、彼女の足はそこで止まった。
「……そういえば今日は、月に1回の集会だったか」
スノーホワイトは改めて周囲を見渡した。視界に入るのは、物言わぬ残骸ばかり。
最近の戦闘の少なさを考えても、今この一帯で信号弾に釣られるラプチャーはほぼいないだろう。
彼女は信号弾を打ち上げた。
無論、それに頼りきる気もないが。
「罠ならそれでよし。もしあのラプチャーがラプチャーを駆逐していたとしても──例外なく、排除する」
彼女は宣言すると静かに、しかし迷いなく、奇妙な空間に足を踏み入れた。
*
まずスノーホワイトの鼻をついたのは、どことなく甘い香りだった。
続いて目に入ったのは──
地平線まで夕日のオレンジ色に染まる海と、ヤシの木が生い茂る砂浜。
優しい潮風に吹かれたスノーホワイトは警戒の意識も一時忘れ、辺りを見回した。
「なんだ、ここは……!?」
先ほどの鬱蒼とした山林と何ら連続性がない、開放的かつ美麗な景色。
スノーホワイトはまず、これが自身の理解を超えた現象だと理解する。
一方で変わらないものがある。ラプチャーの残骸の山だ。
それで、スノーホワイトの戦士としての意識は急速に引き戻される。
「あの速度からして、ヤツはそう遠くには行っていないはずだ。まずは遮蔽物を確保……」
しかしその瞬間、彼女の鼻をつついた匂いが、続きの行動を許さなかった。
ほのかに甘い匂いの出どころは、数十m先。
地べたになぜか置かれた、アイスフロート。
スノーホワイトは、愕然として開けた口から──
涎を、滝のように垂らしていた。
「補給が……必要だ」
ラプチャーの山を蹴って目の前の獲物に、飢えた猛獣のように飛びついた。
グラスを手に取り、アイスクリームごと液体を口に放り込む。
「美味いッ」
彼女がこれまで地上で口にしたネズミ、虫、腐った缶詰、木の枝とは比較にもならない。
そしてこれらは毒ではない。それどころか体中にパワーが漲り、経年劣化した装備さえ若返るように回復してゆく、不思議な栄養素の塊だ。
「まだ……あるッ」
彼女は視界で捉えるより早く次の獲物へ跳び、数秒後には口に押し込んでいた。
元気ドリンク、オムライス、ドーナツ、メロン。
なんとも奇妙なラインナップだが、そんなことはどうでもいい。
特にMが書かれたトマトは極上で、体の底から活力が湧くようなそんな感覚を与えた。
「なんだ、この味は……こんなもの、これまで食べたことがない……!」
目につくものをすべて、底なしの胃袋へ手当たり次第に放り込んでいく。
「……!」
足が止まった。
夕日に照らされた丘の上で、熊らしき生物が寝ている。
鉢巻らしきものを巻いてなんだか間抜けな顔だが──
「……あれも、食えるのか?」
ごくりと喉を鳴らした彼女は、自身が持つ得物を構える。
──アサルトライフルでも、ニケの武装であれば簡単に頭蓋骨を貫ける。
スコープの中央に相手を捉え、無言のうちに引き金を引いた。
銃口から弾き出された弾頭が、熊が反応する前に直撃する。
熊はびっくりした顔で吹っ飛ぶと、そのまま──
星屑となって消えた。
「……ッ!?」
肉片すら残らないことには、流石に落胆より驚愕の方が先に来た。
どうやらここは、物理法則までねじ曲がった空間のようだ。
「威力が強すぎたのか? それとも──」
呟きかけたスノーホワイトは、背後からすっ飛んできた巨体を跳んで躱した。
それは細かい砂を散らしながら旋回して振り返り、脚部から逆噴射。
砂煙が吹き飛ばされたことで、相手の全貌がはっきりする。
黄金メッキの胴体はエビに似るが、背には小さな翼が生え、下部には大きく分厚い一対の脚。
前方で金属製のハサミをギロチンのように開閉させ、一対の無機質な緑色の眼球でスノーホワイトを見据えていた。
「さっきのヤツか。どうもラプチャーには見えないが……敵対するなら、関係のない話だ」
「■■■■■■■■!!」
動じることなく、スノーホワイトは銃を構え直す。
その瞬間、食欲に支配されていた彼女の顔は再び、『戦士』のものとなった。
「ともかく探す手間が省けた。セブンスドワーフ、レディ」
使用可能な武装全てをスタンバイし、まずはアサルトライフルから銃弾をぶっ放す。
これは相手の装甲をいくらか凹ませるが、貫通はしない。
機械は重々しい見た目に反して横に素早く回避、攻撃を攪乱する。
「強度は少なくともロード級以上。まずはジェット機構の破壊が優先か」
そう静かに分析するスノーホワイトを前に、機械エビは再び突進を仕掛けた。
再び彼女は横っ飛びし、振り向きざまにジェット機構を撃とうとする。
察知したように駆動音を立てたハサミが開き、その奥が光る。
「……ッ!!」
そこから放たれたのは火炎放射だ。
突如扇状に放たれたそれが、スノーホワイトの白い外套を灼熱で焦がす。
「っ……」
その威力たるや、両腕の義手すら熱波で溶けかかるほど。
幸い直撃と炎上は防げたが、直感で今ほど投げ捨てたアサルトライフルの火薬に誘爆でもしていれば、本当に危ないところだった。
「……やはり、ラプチャーではないようだな」
急接近と近接攻撃、そして一撃離脱をセットにした戦闘パターンなど、これまで接敵したラプチャーでは一度も見たことがない。
なおも機械エビは高い機動力で攪乱しつつ、次はハサミの中から小さな自身のコピーとでもいうべき機械を射出。
それが、スノーホワイト目掛けて追尾してくる。
「チッ!」
彼女がアサルトライフルを拾いつつ目に入った岩陰に飛び込んだ瞬間、コピーは爆発した。
爆炎に紛れつつ狙おうとするも、その時には既に本体は視界から離脱している。
「なかなかやるな、ラプチャーもどき」
スノーホワイトは次の手を考えあぐねていた。
確実に相手の装甲を貫ける装備はあるが、それを正確に当てられるとは言い切れないのが現状だ。
対艦ライフルによる狙撃戦法は、相手の戦闘スタイルと絶望的に噛み合わない。
攻撃パターンを見切ったはいいが、そこから先が問題となる。
──さて、どうしたものか。別の専用武装で隙を作るか、それとも。
「まったく。何事かと思って来てみればどういう状況かね、これは?」
「あれは……エビ? まさかアレを食べようとしているのですか、スノーホワイト?」
聞き覚えのある声に、スノーホワイトは振り返る。
「……紅蓮、ラプンツェル!」
そこには、三度笠を被り白い軽装に佩刀する、淡い紫髪の剣客。
そしてもう一人、浮遊する機械で繋がれた光輪を背負う、金髪の三つ編みの修道女がいた。
紅蓮と呼ばれたその剣客は機械エビを見据えつつ、至って落ち着いた声音で聞く。
「状況は?」
「火炎放射器により胴体に43%、右腕に22%、左腕に34%の火傷」
「君らしくもない。タイラント級でも滅多に傷を負ったことがないというのに」
「気をつけろ。奴は機動力に優れ、一撃離脱を軸とした接近戦を行う。従来のラプチャーではまず取らない戦法だ」
紅蓮が眉間に皺を寄せる。ラプンツェルは少し考えると、その手に持った杖を光らせた。
「紅蓮、あの機械をしばらく引き付けてください。私がスノーホワイトを回復しますので」
「ふむ。近接戦には近接戦を、ということか。了解した」
紅蓮が岩陰から飛び出し、猛烈な速度で肉薄する。
それに合わせ、ラプンツェルが祈るような動作と同時に、光輪を広げる。
「苦痛も絶望もない世界。ガーデン・オブ・シャングリラ!!」
金色の粒子が、スノーホワイトの傷ついたボディを回復していく。
一方、紅蓮を視界に認めた機械エビはさっそく旋回、紅蓮の横へ回り込もうとした。
そこからジェット推進で、一気に距離を──
「やはり、所詮は機械。次の思考が透けて見える」
次の瞬間、右側のハサミの関節部が断ち切られていた。
紅蓮は、居合で抜いた剣を再び鞘に納めた。
スノーホワイトは、振り返った紅蓮とアイコンタクトを取った。
既に彼女は、両側にタレットを展開していた。
「セブンスドワーフ:Ⅴ&Ⅵ!」
多連装ミサイル砲と30mmガウス砲が次々と火を噴き、ほぼ全弾が機械エビに命中。残りの弾が直径10m以上を焦土に変える。
至るところが焼け焦げ火花を散らしながらも、機械エビは至って正確にスノーホワイトを見据えた。
「そこです!」
隙をつき、背部に回っていたラプンツェルが杖から光輪を射出。
先ほど仲間を回復したそれは今は熱量を伴う攻撃として、エンジンを直撃、爆発。
機械エビの推進力は大幅に削られた。
一旦ソレは大きく飛びのいた。ラプンツェルを、そしてスノーホワイトの姿をカメラで捉えようと──
「斬ったぞ」
紅蓮の神速の剣は、それを許さなかった。
彼女が呟いた時には既に、両方の眼球が寸断されて割れていた。
視界を奪われ、武装を奪われ、機動力を奪われ。
機械エビに残された手段は、手当たり次第に左のハサミから火炎放射を放つだけだった。
「スノーホワイト!」
紅蓮が大きく後方に跳躍しながら叫んだ。
スノーホワイトはゴーグルを展開し、本命の対艦ライフルに持ち変えていた。
駆動音と共に銃身に溜まるエネルギーを表すホログラムを見つめ、満タンを示す赤表示に切り替わった瞬間、叫ぶ。
「セブンスドワーフ、フルアクティブ! 貫けぇぇぇッ!!」
一撃が放たれる。
射線上にあった砂浜も、小山も、ヤシの木も、一直線に貫く。
機械エビの身体も例外なく貫かれ、大穴が開いた。
やがて、爆散。
ここに、ラプチャーもどきはただの鉄塊と化した。
「……ふぅ。終わりましたね」
ラプンツェルは胸を撫でおろすと、燃える残骸をあちこちから見て回る。
「コアらしきものはなし。ぱっと見の構造からしても、やはりラプチャーではありませんね」
「しかし、装甲の一つ一つはラプチャーと一致するところがある。何者かが強化に残骸を使用した可能性がある」
「ですが、誰が何のために……」
ラプンツェルと紅蓮の視線は機械エビに集中していたが。
スノーホワイトの視線の先には、皿に乗ったパンケーキが落ちていた。
「…………」
「……スノーホワイト。まさかアレを食べる気では……ありませんよね?」
「本当に食うこととなるといつもこうだな。明らかに罠としか見えん。早く帰るぞ」
「幾つか食べたが、ボディに異常は出ていない。むしろ損傷部位を治癒し、回復する効果がある」
淀みなく答えたスノーホワイトに紅蓮とラプンツェルは目を見開き、そして深い溜息をついた。
「わかったわかった。君に聞いたのが間違いであったな」
「……ラプチャーがまだ潜んでいるかもしれない。もう少し奥まで調査する必要がある」
そう真顔で振り向いたスノーホワイトの口端からは、涎がとめどなく溢れていた。
「正しくは、あなたが食べ歩きたいのでしょう?」
ラプンツェルに指摘されるとスノーホワイトは少し不服そうに俯いて、
「……分かった。補給しながら帰ることにする」
「はぁ、もう好きにするがよい」
紅蓮も勝手にしろとばかりに、戦場に背を向けた。
2人もそれに続こうとしたとき。
「まさか、改造されたヘビーロブスターをここまで簡単に打ち破るとは」
「──!」
紅蓮が刀剣を、ラプンツェルが杖を、スノーホワイトがライフルを構えた。
先ほどまで何の気配もなかった大きなヤシの木の上に、ニケたちを呼び止めた一つの影があった。
正体は、一頭身にマントを羽織る、仮面の男だった。
「お見事だ。異界の戦士たち」
パイオニアとメタナイト、遂に登場!実は、ずっとこの絡みも書きたかったんですよね~。
あと、今日は実験的に投稿の時間帯を変えてみました!
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