ハイスクール・フリート 〜白鯆の卵たち〜   作:翔鉄

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第2話です。横須賀カレーフェスタ、スタンプカード取ったんですけど2日目行列すぎて時間合わなくなりスタンプ取れませんでした…ショック()

もうすでにあれから2ヶ月以上経ってるんだよなぁ…
この話、本編に持ってくればよかった

実のところ風の中の希望の最新話より先に書いてます()


【挿絵表示】

尾張型直教艦の側面図です
東舞校のロゴはうまく読み取れなかったので想像を混ぜてます。あと高角砲も塗れてません。お許しを

それでは第2話、どうぞ


#2 来島の巴御前と青人魚の卵たち

「あ、艦長!おはようございます!」

 

朝食をとるため艦内食堂へと入った結城は由良から挨拶を受ける

 

「あぁ。おはよう」

 

そう返し、結城は厨房前のカウンターへと向かい、朝食を受け取る

 

「今日は焼き鮭定食か…なんだかんだ和食が一番やなぁ」

 

「え、艦長もそのタイプですか!」

 

裕太が勢いよく立ち上がり結城へと聞く

 

「あ、あぁ…」

 

若干引き気味になりつつ結城が返す

 

「はいはい食べなされ。艦長も困惑してるのだから」

 

「はーい」

 

宏光に注意された裕太は少し残念そうな顔をして席へと戻り朝食を食べる

 

「この後の予定は12:00に呉入港、そして翌13:00に出港、合流地点小笠原諸島へ向かう形です」

 

由良が結城の隣へと席を移しタブレットを開きながら言う

 

「ヒトフタマルマル呉入港、翌ヒトサンマルマル出港ね。よし了解」

 

結城は手帳に復唱しながら記入する

 

「それでは私は先に艦橋へと戻っていますね」

 

「あぁ。ありがとな」

 

由良は食器を返すと先に艦橋へと戻っていった。その姿を見ながら結城は朝食を食べていたのだった

 


 

『艦長!呉鎮守府より入電!』

 

「読み上げて」

 

『ブルーマーメイド呉基地に入港するにあたり魚雷艇はやぶさが先導する…とのことです!』

 

魚雷艇はやぶさ─噴進魚雷連装発射筒を2基備え、改インディペンデンス級と同様の76mm速射砲を搭載したはやぶさ型魚雷艇の1番艦であり、史実で言うはやぶさ型ミサイル艇。ミサイルがない代わりに噴進魚雷を搭載し、その速力を活かし敵艦隊へ突撃、噴進魚雷を撃って離脱することを前提とし設計された艦艇である

 

「艦長!はやぶさ見えました!」

 

航海員が声を上げ、結城もそれに反応するように

 

「はやぶさに追従する!接舷よーい!」

 

という

 

「了解!接舷よーい!」

 

由良が復唱し甲板作業員が慌ただしく動き始める。そしてタグボートに押され接舷する。タラップが接続されると結城は艦橋を降り、タラップへと向かった

 

「それじゃ副長、頼みました」

 

「はい。留守番はお任せください」

 

由良がそう答えるのを確認した結城はマントや刀を差しタラップを降りる。そして桟橋で海軍陸戦隊と合流した後はそのままブルマー呉基地へと向かう。そこに停泊していた1隻の艦を見て結城は声をもらした

 

「流石元帝國海軍の聯合艦隊旗艦……浮かべる城が如くの寛容は健在か。大和型戦艦─その1番艦、大和よ」

 

その時

 

「ふふっ。流石は少将のご子息ですね。結城艦長。ようこそ日本ブルーマーメイド、第二方面管区総合司令部の呉基地へ」

 

と声がする。振り返ると来島の巴御前──戦艦大和艦長でありブルーマーメイド保安即応艦隊司令官である宗谷真雪一等保安監督官がいたのだった

 

「ま、真雪さん!」

 

慌てて結城は敬礼をする

 

「別に大丈夫よ。それよりごめんなさいね。航海実習の最中だと言うのに。この子たちが会いたいって聞かなくて……」

 

そう言って真雪はそばにいた3人の子供を指す

 

「ん、あぁ。真霜に真冬、ましろじゃないか。なんだこっちに来てたのか」

 

そう言って結城は向き変える

 

「結城兄さん、お久しぶりです。ご入学、おめでとうございます」

 

真霜が敬礼しながら言う

 

「ありがとうな。真霜も受験勉強で忙しいだろうに」

 

と答礼しながら結城も返す

 

「いえ。せっかく会えるんですから。しかも東舞鶴に行かれたんですから会うことのできる回数も減りますし」

 

「それに結城兄に会うことなんて滅多にないだろ?だったらこういう時こそ会わなきゃな!」

 

真霜と真冬が続けて言う

 

「あ、そうだ。ましろ、これ、お前好きやったろ?」

 

思い出したように結城は一つの箱を取り出す。その中には(予め陸戦隊に持ってきてもらっていた)ドルフィンケーキが入っていた

 

「!ありがとう!結城兄さん!!」

 

その箱を受け取ったましろは上機嫌になる

 

「わざわざありがとうございます…そういえば結城艦長はいつまでここにいれるんです?」

 

喜ぶましろを見ながら真雪が結城へと聞く

 

「明日の13時にここを出発する予定です。元々だいぶ余裕を持って演習地に着く予定だったのでこれでまったく問題ありません」

 

「そう。流石ね」

 

真雪の質問に結城は予め由良から聞いていた通りに言う。高一にも関わらずここまでしっかり連係が取れているのは流石としか言えなかった

 

「んてことはあれか?今日結城兄は暇か?なら…」

 

「真冬?何をしようとしているの?」

 

結城が今日一日フリーであることを知った真冬は背を低くする。真雪が不審に思うが行動をとめる前に真冬は動いていた

 

「根性注n「遅い!」」

 

真冬が結城に向けて飛びこんだその瞬間、結城は体をずらし真冬の着地点から離れるとそのまま真冬の足元に木刀を回しそこで止める

 

「まったく…いつから真冬はそんなセクハラまがいのことをするようになった。とにかく飛ぶのは隙がありすぎ。ここが戦場ならお前の足はなくなってたぞ」

 

木刀をしまいながら結城が言う。この一時を見ていた真雪はもちろん

 

「真冬、貴方あとでお話しましょう」

 

と呆れながら言うのだった

 


 

─そのまま真霜達と遊んで帰ってきた結城は艦長私室で航海日誌をしたためていた

 

「にしてもこうやって振り返るだけでもいろんな事あったな…」

 

と振り返っていると

 

コンコンコン

 

『艦長、失礼します』

 

と由良の声が聞こえる

 

「あぁ。どうぞ」

 

ガチャ

 

結城はすぐにソファへと座り由良を促す

 

「あ、すみません艦長。ありがとうございます」

 

由良もすぐにお礼を言い、ソファの向かい側に座る

 

「して…何があった?」

 

この時間は自由時間であり、由良は基本読書をしているため滅多に来ないことをこれまでの航海で知った結城はただ事ではないことを察して聞く

 

「それが…先ほど海上安全整備局から連絡がありまして『大崎下島にて海上暴力団が集まっているとの通報あり、尾張はブルーマーメイド旗艦大和の指揮下へと入り作戦行動に同行せよ』とのことです」

 

「まーた戦闘かい。一応学生なんだけどなぁ…まぁいいや。由良、艦内の人員は全員いるか?」

 

整備局に文句は言いつつも即座に確認を取る結城

 

「ええ。もちろん揃っています」

 

「よろしい。艦内戦闘配備!これより本艦はブルーマーメイド旗艦、大和の指揮下へと入り海上暴力団の制圧作戦へと同行する」

 

由良の報告を聞いた結城は即座に指示を飛ばし、艦内には戦闘ベルが鳴り響く。そして艦橋へつくと

 

「出航用意!」

 

と即座に次の指示を出した

 

「砲術よーいよし」

「航海準備完了!」

『機関始動よし!いつでも行けるぜ!』

 

その指示の返答として宏光、裕太、春樹が結城へと言う

 

「よろしい。尾張出航!錨をあげ!」

 

パララーパララーパララッパパッパパー

 

出航ラッパが鳴り響き船体が波を切り始める

 

『ザザッ…こちら大和。結城艦長、聞こえる?』

 

「こちら尾張。真雪さん、聞こえてます」

 

『よし。それでは大和が先行します。尾張はその後ろを』

 

大和から無線が入り真雪からの指示がはいる

 

「旗艦はそちらですからこちらが前に行くべきでは?」

 

『学生艦に無理はさせられません。後ろについてもらえるかしら』

 

「わかりました」

 

結城の指摘に真雪は毅然とした態度で応答し尾張を大和の後ろへとつかせる。そして現場つき、真雪は再度尾張へと通信をいれる

 

『旗艦大和より尾張へ。これより大和ならびに尾張にて統制射撃を行う。諸元は陽炎のデータを使用する。交互撃ち方よーい!』

 

「了解。統制射撃用意、諸元陽炎データ使用、砲術長!交互一斉撃ち方よーい!」

 

『交互一斉撃ち方よーい!』

 

大和の46cm3連装砲3基9門、尾張の46cm連装砲4基8門が一斉に左舷へと指向し半分の砲身が上がる

 

『大和砲撃準備完了。そちらは?』

 

「艦長!いつでも!」

 

「尾張砲撃準備完了。合わせます!」

 

『撃ち方始め!』

 

『てー!』

 

真雪の指示に合わせ主砲が放たれ46cm榴弾がまず9発、15秒後に8発、また15秒後に9発、そのまた15秒後に8発……と続いていく

 

『まさかあの大和と統制射撃を行えるなんて…艦長に感謝ですね!』

 

宏光が興奮した様子で言う

 

「……一応戦闘中だ。気は抜かないように」

 

その様子に呆れた結城が注意する。しかし宏光は聞いているが聞き流している様子だった。そんなこんなのやりとりが艦橋と戦闘指揮所で行われている中でも榴弾による対地砲撃は継続している。その指揮をとる大和艦橋では

 

「……そろそろ予定時刻ね」

 

腕時計を見ながら真雪が話す

 

「ええ。そろそろ突入部隊が入る時刻です」

 

副長も自分の時計を見ながら話す

 

「では射撃態勢変更。これより空砲と実弾を交互に撃つ!撃ち方は交互一斉撃ち方を継続!最初空砲!」

 

その指示が大和艦内に伝わり、そのあと尾張にも伝わる

 

「宏光!空砲射撃よーい!撃ち方は交互一斉撃ち方のまま!」

 

『了解!』

 

そうして空砲のドでかい音が響いたあと、実弾が発砲されるということが続く。しかしこのときの結城達はまだしも、真雪ですら気がついていないことがあるのだった




今回もお読みいただきありがとうございました!

読んでいただいた方に最大級の感謝を

管区の区分けは勘のいい方ならお気づきかもしれませんが海上保安庁の区分けを使用しています
一応本作(風の中の希望含む)の管区分けは海上保安庁の区分けを使用し第一〜第三管区(第一・第二管区は太平洋方面)が横須賀を拠点とする第一方面管区・第四〜第六管区・第十・第十一管区が呉を拠点とする第二方面管区、第七・第八・第十・第十一管区が佐世保を拠点とする第三方面管区・第八・第九・第一・第二管区(第一・第二管区は日本海方面)が舞鶴を拠点とする第四方面管区としています(わかりにくくてすみません)

海軍の方は太平洋方面を横須賀鎮守府を拠点とした第一管区、瀬戸内海・南太平洋方面を呉鎮守府を拠点とした第二管区、東シナ海・フィリピン海方面を佐世保鎮守府を拠点とした第三管区、日本海方面を舞鶴鎮守府を拠点とした第四管区と分けてます

って長過ぎましたね。ということで次回予告!

次回、第3話、海中からピンチ!(仮)
明日へ向けて、ヨーソロー!
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