禪院直哉の兄はさしすの同級生 作:アルトリア・ブラック(Main)
東京に特級過呪怨霊・祈本里香に呪われた乙骨憂太君の話になる。
「京都校講師で僕の親友の禪院直樹君でーす!!」
「そのノリやめてくれない?」
(…親友…か、本当にそう思ってんだか…)
たった一人の親友はもういないと言うから学生時代やんちゃしただけでしかないのだが
「は、初めまして、乙骨憂太です!よろしくお願いします!!」
「サングラスしてて人相悪いし、術式も陰鬱だけど良い教師だから教えてもらいなー?」
「もう最後で矛盾してんだが?悟」
「それで真希の従兄弟!」
「従兄弟さん…!」
「よろしくな、乙骨くん」
「ていうか、なんでサングラスしてんの?威圧?」
揶揄って言って来るのが手に取るように分かる。
「…いや別に外しても良いんだけどさ、ほら」
サングラスを外して乙骨を見ると
「ユウタぁぁぁあ!!ユウタをいじめるなぁ!!」
「り、里香ちゃん!?」
五条が自分ごと無下限を張ってくれる
「なるほどねー、相性最悪すぎるね!!」
「…だから言ったじゃん、会わない方が良いかもって」
「あ、あの、どう言うことですか?」
里香を強制的に沈めた後、乙骨が聞いて来る
「俺は悟と一緒で二つあるんだけど、多分相性がクソ悪いのはこの目で、顔を知っている人間・見た人間がこっちに悪意を向けてきたら自動的に呪い殺すようになってるんだ」
「自動的に呪い殺す…!?」
「あぁ、ちゃんとオフには出来るようになったから大丈夫だよ、まぁ里香ちゃんとは多分相性悪いんだろうなとは思ったよ?呪霊だしね」
無差別殺人からやっと任意でぶち殺せるようになったが
「そういや、制限ついたんだっけ?距離」
「あぁ、流石にもう県を跨いだら呪えなくなったよ」
「歳?」
「歳変わらんだろうが…」
「…え?県を跨いでも殺せたんですか?」
乙骨が恐る恐る聞いて来る
「うん、学生の頃は」
「えぇ…」
「一度睨まれたら逃れられないからねぇ、距離を無視した呪いに掛かる」
今じゃ触れたもの・自分の呪力を込めたものが近くにあれば呪殺出来るようになっただけだ。
今までは距離を無視して呪いを発生させていたから、じわじわと20年単位で殺すしかなかったが、今は縛りをかけたことによってその場で即殺出来るようになった。
「後さ悟。俺作るつもりなかったんだけど、呪物作っちゃった、処理してくんない?」
そう言って箱を見せると五条がは?と素直に引きながら
「なんでコトリバコ作ってんの?何してんの?呪物作んないでくんない?」
「…いや、禁后作ろうと思ったんだけど『なんでよ』コトリバコ爆誕してパニックって禪院家の裏の山に投げたら動物死滅しちゃったんだよね、親父に怒られちゃって、始末しようと思ったんだけど、念入りに作ったから壊せなくなっちゃった」
ごめーんとウィンクをする。
「…めちゃくちゃむかつく良い笑顔〜俺処理係じゃないんだけど…てか無理じゃねぇ?」
「いや少なくも虚式なら始末できると思うよ」
「なんで虚式で始末しないといけないようなもの作るんだよ…」
そう言いつつ受け取ってくれる。
「てなわけで行こっか」
「…あ、ハイ(…あの五条先生が困ってる…)
赫で破壊していた。
乙骨が車に向かって行ったのを見て
「乙骨君って特級だよね?」
「そうだよーまぁ、まだ呪力を使いこなせてないようだけど、ビシバシ鍛えてあげて?あ、でも」
声をかけられて足を止める
「メンタル面での攻撃はしないであげてね?」
「りょーかい」
俺の術式は『祟り』に全振りしている。五条も再三言うように陰湿極まりない術式であり、自分の距離内にいる人間に遠慮なく呪いをぶち撒けるようになった。
五条からメンタル面での攻撃は止められたからしないが、今から行く場所は俺が丹精込めて(呪いも)作ったものがある廃墟だ
「…何作ったんすか……」
乙骨が帷の中に入って行ったのを見て新田が聞いて来る
「んーと祟り殺した呪詛師を一級程度の呪霊にして物に封印したら呪物になっちゃったヤツ」
術式の解釈広げようと作ったら爆誕したと言うと新田が呆れたような引いたような目で見て来る
(…この人、特級呪術師というより呪いじゃないっすか…)とでも思ってそうだった。
しばらくすると帷が上がり、乙骨がズタボロになっていた。
「お疲れ様」
そう言うと「…禪院先生、ホントっ…なんなんですか」と言われる
「俺の好奇心が爆発してとんでもないの作っちゃって、悟が『ちょうどいいから憂太が片付けられるか試してみようよ』って言われたから、責めるなら悟責めて、ごめん」
乙骨が地面に伸びていた。
乙骨に軽く教えた後、京都に戻り、京都に戻ってから百鬼夜行が発生する。
大方生徒で片付くような呪霊は生徒達に任せる
「高田ちゃんのライブを見に行くんだ!!!」
遠くから絶叫する東堂の声が聞こえて来る
「禪院さん」
補助監督が走って来る
「誘導できた?」
呪霊の大群がやって来るのが見える
「出来ました!範囲内に術師はいません」
そう言われ「うんよし」と返しサングラスを外す
距離内にきた瞬間、開眼し呪霊の群体を確認すると一瞬の内に死んでいく
「流石ですね、禪院さん」
そう言われ『そうかな』と返す
跡形もなく消せるようになったとはいえ、範囲外にいる呪霊は生き残っている。
それから粗方呪霊を片付けていると、電話がかかってくる。
「はい、もしもし?」
『直樹、終わったよ』
五条からそう言われる。
その意味を理解し前を見ると呪霊達が消えて行く。
「そう、1ヶ月の間は連絡して良いよ」
そう言うと五条が微かに笑い
『なんで1ヶ月間の期間限定なの』
「悟はそれくらいでしょ」
『そうだね、流石、直樹。じゃあね』
「うん、じゃあね」
そう言って切ると補助監督がどうしたのかという顔をしていた。
「夏油傑、倒したって、悟から連絡が来た」
「本当ですか」
そう言って補助監督が電話を切る。
それから、禪院家に戻り簡単に父に報告しに行こうと思っていると、直哉が後ろからやってくる
「高専時代の親友が呪詛師になってたんやって?お兄サマ?」
揶揄うように言ってくるがその表情が不快すぎる
「………」
「悟君の事は心配しとらんけど、ショージキお兄サマは悟君より弱いやろ?そんな弱さのお兄さまが呪詛師落ちするんやないかと…」
くどくどと喋る直哉を見て兄弟キャラの絆は良いとか言ってた前世のアニメを思い出す
しょせん、そう言うのは弟が可愛げがあって守りたいと思うから兄として立ち上がれるんであって、コイツは絶対に守りたくないと言うのが転生した今ヒシヒシと感じていた。
論外の男、とは言われるだけはある
「で?起承転結で話してくれないか?直哉」
「あ?」
「俺が呪詛師になったら何?それはお前に関係あるのか?あぁ、あるか、当主にすんなりなれるんだから」
直哉がピキピキと苛立っているのが分かる。
「俺が仮に呪詛師になるんなら、覚悟しておけよ」
そう言って直哉に向き直り
「言葉には気を付けろ、相手を呪うのならその倍で返されるというのを」
威圧も込めてたっぷり直哉を見る。
お兄さまに見つめられて嬉しいだろ、と
コイツ、内臓関係の呪いを発現させてやろうかと思っていたが、めんどくさいのでやめようとその場から去る。
「お前、いい加減当主になる気ないのか?」
珍しく呑んだくれてない直毘人が凄いウンザリしたような表情で言ってくる
「なんで俺、直哉で良いじゃん、やる気あるんだし」
「…アレはやる気はあるが、他の御三家と絶対に仲良くやれんし、なんならアイツが当主になったらぜっったいに滅びる!それに対してお前は五条悟と交友関係がある!!領域を会得している!!特級!!性格に問題なし!!家中でもお前が良いという奴らは山のようにいる!!何より相伝持ちの伏黒恵の後見人はお前っ!!お前しかいないって言ってるっ!!」
聞いた事ないくらいの声量で、素面で酔っ払ったように地面をだんだん叩く直毘人
「えーー…」
「ここまで言ってまだごねるかお前!!!」
めちゃくちゃぶん回してくる、ジジイの体力じゃねぇ
ぶん投げられたが、体勢を立て直して庭に着地する
「じゃあ、俺からも言うよ?ここの当主になりたくない理由。好きあらば暗殺しようとしてくる・悪口陰口罵詈雑言のオンパレード・俺の近親者が全員軒並みクソな性格・そもそも禪院家」
「最後に至ってはどうしようもねぇだろ!!」
若いなぁと思いつつ
「当主になっての特典って何?金とか地位とか女とかクソ程どうでもいいよ」
そう言うと直毘人が何か閃いたのか
「上層部に融通が聞いて何連休も出来る」
そう言われうぐっとなる
特級呪術師は全くもって休みがない
五条は良いとして(よくはない)特級呪術師は過密労働にも程がある。
九十九は海外で仕事放棄、乙骨君は学生で五条の頼み事で海外へ
必然的に直樹と五条に仕事が回され結果、過労死しかける
「ぐぬぬ…」
「マジで財産と地位で動かないで休みで動くお前なんなんだ」
「ギャハハハハ!!お前休みが欲しいからって当主になったのかよ!!」
東京の高専にて、五条の大声が聞こえて来る
「え?何々?」
虎杖がそう聞くと伏黒はウンザリしたように
「…嫌な予感しかしねえ…」
「あ、そうそう、当主になったんなら知ってると思うけど、東京校にさ、そういつか見に来てよ」
そう言って電話を切る五条
「五条先生ー今電話してた人誰?なんか伏黒が嫌な予感するって言ってたけど」
「おい虎杖」
「えっとね、今話してたのは僕の親友の一人の禪院直樹」
「禪院って…」
「真希の従兄弟、少なくとも禪院家の中では善人寄りの外道かな」
「…言葉の意味が渋滞引き起こしてるんだけど…」
「え?そう?」
五条は笑いながら
「その直樹がね、禪院家当主になったよ恵」
「……最悪じゃないですか」
「え?何々?なんか関係あんの?」
釘崎の言葉に五条が『言ってないの?』と聞くと頷く。
「呪術界御三家の一つ禪院家出のお父さんが外で恵みを作って、恵が術式を持ってたからその当主に高値で売ったわけ」
「人身売買……」
「その直樹の父親が恵を買ったんだけど、やたらちょっかいかけるから直樹が恵の後見人になったワケ、つまり、直樹が当主になったら自動的に恵も次期当主候補に入ったワケ!」
「……つっても直樹さんまだ28じゃないですか、俺が当主になる前に別の人がなるんじゃないですか」
直樹さん、良い人いるんでしょと言う恵に『いないと思うよ、アイツ女性に興味ないって』と話す
「……」
↑心底嫌な顔の恵
「なんでそんな嫌そうなんだ伏黒…」
「…いろいろあんのね」
↑察した釘崎
「??」
呪霊だと思っていた化け物が人間であり、その改造人間を倒した七海と虎杖は家入に結果を聞いていた
『うん、人間だよ、正確には元人間と言った方が正しいか』
「それは分かりました。しかし、倒すまで彼らは呪力を持っていました。改造されたというのならなぜ持っているのですか」
『それに関しては分からないな、脳幹辺りをいじったような形跡があるから犯人がそうした可能性も高いが…禪院のように人間の癖に呪いのような術式を持っているパターンかもしれない。その点はアイツに聞いた方が良い』
「分かりました。禪院さんに聞いてみます」
『それと虎杖』
「うっす」
『コイツらの死因は改造された事によるショック死だ。君が殺したわけじゃない。その点、履き違えるなよ』
「はい」
そう言って電源が切れ、虎杖を見ていた七海が
「気張って行きましょう」
「うっす!!」
「五条さん、禪院さんへの情報伝達は出来たんですか」
ツギハギ顔の人型呪霊に関しての話になった時に七海からそう聞かれ
「あぁ、うん知らせてはいるんだけど、東京には早くても明後日ぐらいに来れるとは言ってたよ、とは言ってもすぐに京都に帰るかもとは言ってたけど」
「…そうですか」
禪院直樹は東京というより京都校に所属している。
禪院家の当主になってから比較的融通が効くようになったらしいが、それでも同じ特級が東京にいるのに行くのはダメだと上層部が言っているとのことだった。
「直樹をやたら東京に派遣させないようにしてるのが気になると言うか、僕もあんまり悠仁周りの任務に行かせないようにされてる気がしてさ」
『上層部は絶対にろくでもないことを考えてる。禪院家当主になった今、ある程度無視は出来るけど、下手に動いてめんどくさい事になりたくない』と直樹が言っていたのを思い出す。
「つまり、上層部が噛んでいるということですか?」
「うーん。確証は出来ないけど、その可能性は高いだろうね、だから明後日、直樹が東京に来るって話は伊地知以外の補助監督には言わないようにして」
「わかりました。ところで五条さん」
「ん?」
「あの人型呪霊。禪院さんなら勝てると思いますか?」
その言葉に五条は笑い
「その人型呪霊は改造人間を作れるんでしょ?なら勝てるよ、アイツほど祟りに特化した奴はいないから」
「ファ…ふぁっっくす!!」
「……なんのくしゃみですか」
蘭太が運転する車に乗りながらそう言われる。
蘭太は禪院家の中でも善人寄りであるため、初対面の時からこちらに引き入れるように接したら運転しますよと言ってくれるようにはなった。
「しかし…禪院家当主を東京に呼びつけるなんて、五条悟は非常識じゃありませんか?」
「悟はそういう性格だから諦めてるよ、それに、今回は悟の言うことは聞かないといけないし」
「え?それって」
そう言ってドアを開ける
それから七海と合流し改造人間に関しての話になる
家入が改造人間を調べていた部屋に行き、その改造人間をジッと見ていた。
「…ここまで乱雑なのは呪霊か…あるいは、自分の力を超能力のように考えてる奴の犯行だと思うな」
「お前の術式はもっとおっかないからな」
家入に言われ「こういう話すると大体そこに着地すんだから」と呟く
「アナタにも可能なんですか?これ」
「やれるけどやらない。こんな風にして遊ぶ程狂っちゃいない、呪詛師相手には人の形は保ってあげるよ」
家入が呆れたような目で見て来る
「……そんな目で見ないでよ…」
それから七海と別れ、上が強制的に入れてきた任務を豪速球で片付けて里桜高校へ行くと帳が降りていた
「よしっ、ぶち破るか」
原作なんて関係あるかと帳をぶち破り入ると真人がゲラゲラ笑ってるいた。
「(…アレが真人か、実際見るとムカつく顔してんな)」
ぶち殺すと睨むと真人がピシッと固まる
(…ん?なんで死ななかった?)
そう睨みつつ、彼らがいる場所に行き、虎杖の横に行く
「だ、だれだ…」
改造人間を抑えながら言う虎杖
「…それ、改造されたばっかり?」
そう聞くと虎杖がハッとなり「順平が!!」と叫ぶ
「ちょっと貸して」
そう言って後ろから吉野順平を掴むと
「うぎゃああ!!!!!」
吉野順平が絶叫する
ボコボコと身体がうごめく
「順平!!?」
「ハァ?」
真人が驚く声が聞こえて来る
改造人間から全裸吉野順平へと戻る
「ガッハァ!!おぇええ!」
血を吐きながら叫ぶ吉野順平
「順平!!」
虎杖が走り寄る
「過程を無視して無理やり治したから相当痛いと思うけど我慢しな」
そう言うと真人が『なんで治せるんだ?お前』と言われる
「それはこっちのセリフだよ、お前なんて死なないんだよ」
「ハァ?」
(呪殺の眼で睨んだのに即死しなかった…真人には効かないのか、あるいは自然呪霊組には効かないか?)
「お前の術式、魂に関係する術式で生まれて間もないな、ならまだ子供だな」
真人の『悪意』は人間が元来持つ『悪意』には程遠い
真人の悪意はまだまだ可愛いものだ。
好きな子に悪戯したい、というの度が過ぎるようなものだが
「禪院先生!!」
虎杖がやって来る。なぜ自己紹介してないのに知っているんだかと思ったが、七海がやって来るのが見える
「虎杖君!!」
七海の方に虎杖を押しやり真人の攻撃を交わしつつ
「砲撃・滅」
手から放った衝撃波で真人が吹っ飛び、一気に飛躍して首を持って叩き付ける。
「ガハッ!!」
祓っても良いが、真人の目線が虎杖を見たので嫌な予感がしたので振り向くと真人の分身が七海と虎杖を襲おうとしていた。
(…なるほど、もう、アレが出来るのか)
「俺のことを無視して行くのは少し悲しいな」
そう言って目の前にいた分身をぶん殴りつつ触り
「呪いと悪意ってのには違いがあるんだよ」
そう言って呪いを込めると、本体の方から仰々しい巨大な腕が生える。
まるで鬼滅の刃の鬼舞辻無惨の呪いのような
「おぇ、がはっ!!」
真人がのたうち周りながら手を引き抜く
口がそのまま開き領域展開が発動し、七海諸共飲み込まれる。
「君たちに感謝を」
そう勝ちを確定しているのを見てふむ、と考える
「七海」
「はい」
「後で怒って良いから」
「は?」
七海の首根っこを掴み片手で印を組み
「領域展開・瘧疾円頓裹 」
真人の領域を上書きして周囲に血のような海が発生し、周囲に廃墟が出現する
自分たちを囲むように廃墟が立ち並び
「摧魔怨敵 」
真人から大量の呪力を吸い取る
「虎杖君無事ですか」
領域の中なら現れた二人に虎杖がビクつく
「あの呪霊は…?」
「ん?倒したから平気だよ、というか順平君は?」
「!順平!!」
そう言って教室の方へ行く虎杖を見つつ
「…禪院さん」
「ん?」
七海からジト目で見られる
「貴方は呪霊ですか?」
「一応ちゃんとした人間だよ、めちゃくちゃ呪霊みたいな術式だけど、ねぇ?真人くん」
屈み自分の足元から死んだ姿で現れる真人
自分の領域は正直、無量空処や伏魔御厨子のような殺傷能力に全振りした領域ではない。
相手がこちらを攻撃する悪意・殺気を感知し、相手から呪力を奪い、自分の呪力に変換する。
摧魔怨敵法という術で怨敵を調伏出来る。まぁ、死んだ状態で重複するわけだから死体を操ってるようなものだが、殺した怨敵の術式をその死体を経由して使用出来る。
脳さえ生きていれば問題ない
「…そうですか、ところで禪院さん、あの吉野順平に関してなのですが、どうしたんですか?」
「もちろん助けたよ、虎杖君が宿儺に肉体を全部渡してでも助けようとしてたけど」
「!本当ですか?!」
そんなことが上層部にバレたら全ての指を集める前に死刑が執行されてしまう。
「虎杖君は良くも悪くも挫折が必要だよ、呪術師としてやって行くのなら、[[rb:真人 > コイツ]]は必要だった」
そう言って校舎内に歩いて行く
「七海達と違って虎杖君の内には宿儺がいる。加減を間違えれば爆弾が爆発する。そのことを彼は理解していない。悟や七海達は虎杖君を処刑したくないと言うかもしれないけど、俺は虎杖君は今のうちに死んでいた方が幸せだとは思うよ」
「!あの歳の子の死を願うなど!」
言おうとした言葉を七海が飲み込む
「本人には言わないし、上層部みたいに陰湿に死にかけるような任務には行かせないよ?ただ、俺は今のうちに死んだ方が幸せだよと本人に警告したいなと思っただけさ」
校舎に入ると吉野順平の叫び声が聞こえて来る
喉が裂けんばかりに叫ぶ吉野順平
「順平!!順平!!禪院先生!!順平がずっと苦しんでるんだ!!」
助けて欲しいと言うような表情の虎杖に
「そりゃあ魂をいじられて変形させられたんだからね、そこからまた無理矢理戻したわけだから激痛どころの騒ぎじゃないよ」
「!!」
「ゆうじ…っ!!ころ、して…!」
そう願う吉野順平に虎杖は苦悶の表情を浮かべる
「せんせ、禪院先生…!!」
『お前の方が災厄だなァ??禪院とやら』
宿儺が頰に現れて喋る
「禪院直樹だよ。宿儺も分かってたと思うけど、一度ああなったら助けられない、助けられてもいっそ死んだ方が良いレベルの激痛がくる。虎杖君」
吉野順平の前にしゃがみ
「人助けは無尽蔵にするもんじゃない。救うという行為にも痛みは伴う、他人に人を助けろなんて強要するもんじゃない」
そう言って吉野順平の頭を触ると呪力が包む
叫び声が治り、その場で眠りだす。
「順平…」
良かったと胸を撫で下ろす
立ち上がり「じゃあね」と言って背を向ける。
京都校側に合流するために高専の入り口にやって来る。
「お待たせ〜」
「あ!禪院先生!お疲れ様です!」
三輪がぺこっと頭を下げる
加茂達も気づき、振り返って来る。
「…長かったわね」
「色々やってたんだよ、後で引き継ぎよろしく」
「分かってるわよ」
禪院家の当主になってから高専の教師は臨時となった。
学生達が先に登っている間、歌姫から引き継ぎを受ける
「ところで、アンタ、五条から連絡があったから東京に先に来てたわけでしょ?何があったわけ」
階段を登りながら話す
「呪詛師・呪霊が徒党を組んでたからその調査と特級呪霊をぶち殺してた」
「そう…問題はないのね?」
「まだ一体しか倒せてないから分かんないけど」
登り切ると学生達が喧嘩している声が聞こえて来る。
「ハイハイ、そんな喧嘩しないの、で?あの馬鹿は?」
「馬鹿は遅刻だ」
「アイツが時間通り来るわけねぇだろ」
「…誰も馬鹿が五条先生のことなんて言ってませんよ」
「ハイハイー!お待たせしましたぁ!!」
遠くからテンションマックスでやってきた五条
「私かい・がいに行ってましてね!!そのお土産を皆さんに配りまーす!!」
「…唐突だな…」
「時差ボケじゃない?」
「京都の皆さんにはとある部族のお土産を!歌姫にはないよ!!」
「いらねぇよ!!」
「俺のあげる〜」
「呪物化して渡すな!!いらない!!」
「東京校の皆さんにはこちら!!」
ガンッと共に開かれた箱の中から虎杖が現れる
吉野順平は家入の所で治療中だ。
京都校の面々はお土産を見つつ関心がなく、何とも言えない空気が流れる。
それから交流会の説明になり、夜蛾学長に片腕で締め技をかけられる
「相手を殺したり!再起不能の怪我を負わせることがないようにっ!!」
「な、なんでっ…」
↑五条
「先生っ!!アレは事故で再起不能にしました!!そもそもあっちが悪いですっ!!ぐぇっ」
五条がKOし、もっと締め技をかけて来る
「お前はその歳になっても開き直るか!反省しろっ!!」
「…流石は夜蛾学長…」
「御三家の当主二人に締め技をかけてる…」
「以上解散っ!!」
「せ、ぜんせ、まだ首締まっでる…!」
東京校の面々が解散しようとした時に真希を見つけてそちらへ行く
「真希ー、久しぶり」
そう声をかけると真希が足を止め、釘崎が何故か敵意を向けるような目で見て来るのを軽く目を閉じて防ぐ
「釘崎、先行ってろ」
「え?でも…」
「いいから」
「はい…」
いなくなったのを見て
「あんがと、あのままぶち殺してたら問題になってた」
「いまだにそれやんのか」
「いや?ちゃんとオフには出来るけど、いきなり敵意を向けられると勝手に迎撃するようになっちゃっててねぇ、というか、お小遣い足りてる?」
「足りてるよ、問題ねぇ」
「呪具は?」
「いらねぇ」
「そう、なんかあれば俺に連絡するんだよ〜扇はしょーじきなんもしないから」
「あぁ」
そう話していると五条がテクテクやって来て肩に腕を乗せ
「直樹〜真希を可愛がる癖に一級推薦の邪魔はするんだなぁ〜なんで?」
「一級はまだ早いって、二級推薦なら良いけど」
「えー?そうかなぁ」
「もう行っていいか?」
「うん、ありがとう」
手を振ると真希がその場から離れる
「ていうか、まだ真希の親父殺してなかったの?あそこまでの害悪糞爺」
「…人を人殺しに積極的にさせないでくれるか?害悪超迷惑糞野郎でもまだ問題行為は犯してないからぶち殺せないんだよ」
「へー、禪院家ってめんどくさいね」
「…まだ悟みたいにワンマンチームにできてないからね」
「早くまとめろよ〜?」
「…鍛錬相手を頼んできたり忙しいな…」
東京校の作戦会議の場にて、真希は合流し、釘崎と虎杖に先ほどの話をする
「野薔薇、さっき、直樹に敵意を向けたろ」
「え?あぁ、ごめんなさい。真希先輩の家庭環境って色々問題あるって聞いたからつい」
そう言われ
「直樹って誰?禪院先生のこと?」
虎杖の言葉に真希は頷き「私の従兄弟で禪院家では善人寄りだが術式が外道な奴」と言うと
「…五条先生も言ってたなぁ、そんなこと」
「直樹に敵意向けてよく無事だったなぁ野薔薇」
「しゃけしゃけ」
「え?何?どう言うこと?」
伏黒はあぁ、と遠い目をし
「直樹さん、魔眼持ちなんだよ」
「自分に向かって来る敵意・殺意を感知したら自動的に迎撃する魔眼。迎撃って言ってもぶっ飛ばされるんじゃなくて殺されるレベルの最悪の目」
「げっ…!」
釘崎がギョッとした目で見て来る。
「え、やばくね?それ」
「生まれた時に周りにいた人達全員ぶち殺したらしいぜ」
「禪院家やば…」
「まぁ、今はオンオフが出来るようになったみてぇだが、意識外からいきなり向けられると返しちまうから注意しておくように言われたぜ」
「は…はい」