禪院直哉の兄はさしすの同級生 作:アルトリア・ブラック(Main)
[chapter:知ったことか]
正直に言おう、俺は極力働きたくない性格をしている。
五条のように呪術師に向いているなと言うような性格ではないと思っているし、適当にこなしつつ適当に本を読んで過ごしたいと言うのが本音だった。
いかに術式が呪霊かと言われるぐらいのモノでも
だが、この世界というのは心底呪いが蔓延っているというかなんというか、死滅回遊とかめちゃくちゃめんどくさいし、伏黒恵に宿儺が取り憑いてのルートがクソほどめんどくさいから恵を強制転校させようと少し思ったが、そうしたら説明がクソめんどくさいことになるからやりたかないと思っていた。
だから、楽巌寺学長が虎杖をぶち殺そうと思って動いていたのは知ってはいたが、無視した
「何で仲良くできないんだか」
「歌姫に似たんでしょ」
「私はアンタだけよ!!」
仲良しすぎだろと思いつつ、モニターを見ると悠仁周りの映像が切れることに関して五条が楽巌寺学長を揶揄っているのを観つつ、西宮と釘崎が禪院家を引き合いに出して戦っている声が聞こえて来る
『女はスタートラインにすら立たせてもらえない事もあるの!そんな可愛げのないかけらのない家に一生使えて生きていく!』
「………よく分かってんなぁ西宮」
↑テーブルに突っ伏す禪院家当主
「だから全員ぶち殺したら?」
「こんの呪術馬鹿。友人を積極的に殺人鬼にさせようとしないでくんないか?」
「でさぁ、なんで真希を二級推薦もギリ渋ってんの?強いと思うよ?真希」
「ハァアア、真希はあの人みたいな完成系じゃないんだよ、まだ発展途上。悟が勝てる呪霊が真希にとっては苦戦を強いられるんだよ?前も言ったよな?お前は振り返らないと全員置いていくって」
そう言うと悟は何か思うところがあったのか、少し考え
「んー、そうかなぁ、甘く見積もってたかな」
「……(一瞬ほんと殺気立ったの勘弁してほしいんだけど)」
↑歌姫
真希と真依が戦闘を繰り広げながら、真依が叫ぶ
「呪術師になんてなりたくなかった!!アンタのせいよ!アンタが頑張るから!私も頑張らざる終えなかった!!ウチで雑用して適当に生きて適当にこなせば良かったじゃない!どうして、一緒に落ちぶれてくれなかったの」
「…あのままじゃ、私は私を嫌いになってた。ごめんな」
そう言って歩いて行く間際、真希が足を止める
「…直樹にはそのことは言わなかったのか」
鴉が離れていく
「…あの人は、禪院家当主で、特級呪術師なのよ…家にいないことだって多々あるわ、それに、あの人が守ってくれればくれるほど、禪院家にはいられなくなるわ、知ってた?あの人へ向けられない悪意は全部こっちに来るって」
「………」
「あの人は本当に私達のことを可愛がってくれるけど…本当に大事な時には一緒にいられないのよ」
直樹は常に禪院家にいるわけじゃなければ、京都校にもいない時がある。
特級呪術師は乙骨・九十九は海外に行き、五条と直樹は常に仕事に忙殺されている。
「…私は、呪術師になんてなりたくなかった。そういえばあの人は別の道を用意してくれる。でも…それじゃダメなのよ…」
その場でうずくまる真依
[newpage]
「………(禪院家滅ぼそうかな)」
↑不機嫌通り越して殺気MAX
「言っといてなんだけどキレすぎじゃない?」
「お前が言うな」
↑歌姫
「それは良いとして」「よくはなくない?」
「他の学生は?」
冥冥を見て聞くと『今のところ東京校が一抜けてるくらいかな』と言われる。
「流石、僕の生徒たち〜」
視線がモニターに映ったのを見てふと考える。
真人を祓ってしまったから羂索は原作通りに来るか分からなかった。
だが、不自然にならないくらいの撒き餌は撒いておいた。
上層部に羂索の息が掛かっている人間がいるのは知っているから、真人をぶち殺したのではなく支配下に置いたとデマを流した。
自分の術式の陰鬱さを知っているのは五条と歌姫くらいで、学長達にもその呪霊かと言われるくらいの本領は騙している。
夏油にも学生時代の頃の術式しか見せていないから大丈夫だろう。
今更だが、俺は原作を破壊しても別に構わないと思っている。
(…宿儺が大元になるのは明白だから、羂索とかその他雑魚たちは早々に退場願いたい)
モニターを見ていると札が燃える
様子がおかしいとなり、帳の方向へ向かう
五条が弾かれたのを見て手を入れるとすんなりと入れるのを確認し、一度手を抜く
「悟」
「ん?」
悟の方へ行き、歌姫たちに聞こえないように話す
「しばらく帳の外を彷徨いたらすぐに忌庫の方へ行け」
「良いけど、なんで?」
「理由は後で話すから」
そう言って帳の中に入る直樹
「ちょっと、禪院!説明しなさい!」
そう言って後を着いて来る歌姫達。
「なんだよ!五条悟いねぇじゃん!!」
さてと、と考え込む
真人がいない今、それを補充するように漏瑚がいられたらたまったモノではない。
漏瑚対策はガチガチにしてきたから大丈夫だと思いたいが、漏瑚相手に慢心なんて宿儺戦の五条じゃないんだ。したくない。
組屋鞣造の四肢だけ吹っ飛ばした後
「楽巌寺学長。歌姫、二人は学生の保護をお願い」
「アンタは?!」
「東堂達が戦っている呪霊の方へ行く、じゃ、よろしく」
そう言ってその場から消える
東堂と虎杖がいる近くに来ると、辺りに他の気配がしないのを確認しつつ花御の所へ向かう
「(…あのまま二人でも祓えそうだけど…)」
『出来るならコレは使いたくなかった…』
花御が領域展開を使おうとしていた。
(…やっぱり領域対策は二人には無理だよな…)
殺る気満々の目で見たのだが、花御は飛び退くだけでやはり通じなかった。
「ほんと、なんなんだお前ら」
「禪院先生!!?」
「何をしにきた」
東堂は教職に対してもフラットな感じで接して来るのは世間的に言えば良くない。
「後はこっちに任せな」
そう言って拳を鳴らしながら花御の前に行く
「禪院先生!」
虎杖が何か言おうとしていたので手を振りながら
「学生は退避、言うことを聞きなさい」
「下がるぞブラザー」
「東堂!?」
「巻き込まれる」
察しの良さはありがたい。東堂だけど
東堂と虎杖が居なくなったのを見て花御と相対する。
『貴方では私の相手は務まりません』
酷い物言い
「へー、言うねぇ、悟と比べてる?その情報は誰情報かな?」
花御をここで祓っても別に構わないのだが、祓ってハイ終わりというのは羂索を捜索するにおいては味気ない。
「言っておくけど、俺の術式は悟にも、"夏油傑"にも完全に見せたわけじゃないし、学生時代のままだと思ってるならお笑い種だ」
足元から影が広がって行く
「呪いと祟りの違いを思い知らせてやるよ」
[newpage]
[chapter:祟りと呪い]
「直樹〜無事?」
帳を破壊して入ってきた五条。
森が破壊されている場所に降り立つ
「あの呪霊逃したの?」
『残穢がないけど』と言われ
「うん、逃したよ、そっちは?」
五条は頭を掻きながら
「忌庫前の術師は二人殺されてた。宿儺の指と受胎九相図は盗まれちゃったね」
「は〜」
ため息をつくと『何?役立たずとか思った?』とまぁまぁの力で肩に乗って来る。
「いやぁ悟っぽいなと」
「バカにしたろ、お前だって呪霊逃してんじゃん」
「良いんだよ逃して、ちゃーんと目印は付けたから」
そう言って歩いて行く
五条達は集まり、襲ってきた呪詛師・呪霊に関しての話になる。
「なんて呪霊が天元様の結界抜けられたのよ」
「天元様の結界って隠すに力を入れてるから懐に入られると弱いよね」
「直樹。その呪霊に関しては何か情報はあるか?」
「以前何も。まだ俺の呪力が爆発してる気配がしない。まだ敵の本拠地には行っていないのかもしれないです」
「あえて逃してる本拠地に着いたら爆発するように祟ったわけ?えげつなくない?」
五条から言われ
「祓うだけならいつだって出来る。敵の本拠地が分からないとイタチごっこになる」
「ふーん、直樹って呪いらしいよね」
「めちゃくちゃ心外なんだが」
話しつつ、お開きになる
外に出て歩きつつ空を見上げる
今更思う、呪術廻戦の世界はフィジカルが物を言う脳筋漫画だと(暴論)
結局は肉体だし、最終決戦はまさに拳が物を言った(極論)
付けた印があるマンション付近に行ったのを確認し笑いを堪える。
「呪いというのは真にこういうことを言うんだよ、羂索」
そう喋ると視界に入った偽夏油が焦っていた。
「呪いというのは理不尽極まりないモノが呪い、お前たちがやってるのは単なる暴力。そんなのは呪いって言わない」
ダークギャザリングだったか、その登場人物がこう言った
《一度関わると逃れられない。永遠に閉じ込められるか距離を無視した呪いに掛かる》
花御が爆発四散したのを確認し、最後に見た羂索の脳付近を確認する
「直樹、なにその悪魔みたいな笑い方、怖すぎるよ」
「そんな怖い顔してた?さて悟、良い話と悪い話どっちから聞きたい?」
「…どっちからって結局両方聞かせんのかよ」
「え?うん」
「悪い方から」
「徒党を組んでた奴を祟った。その相手は夏油傑の肉体を乗っ取った奴」
「………は?」
五条が素の声を出してくる。
「俺が祟ったからいつでも殺せる。で、良い話の方は逃した呪霊の方はぶち殺せた。悟はさ、強過ぎる反面、親友はいつまでも大事にしたいのはわかるけど」
五条の殺気は胃が痛くなるが
「俺たちは呪術師で、呪いに対処してて、呪いになる可能性がある。夏油を殺さなかったのだってお前は覚悟が足りなかったから、親友の肉体をズタズタにする覚悟が」
「………」
「自分で後始末付ける?それとも俺が殺すか?」
そう言うと五条は『俺が始末付けに行くに決まってんだろ』と言って場所を聞いてくる。
羂索の場所を言いつつ五条がそちらへ行く
「禪院先生、五条さんは?」
三輪が聞いてくる。
「仕事行ったよ」
「うひゃー、流石は五条悟!」
五条が偽夏油をズタズタに出来るか、見ていなければならない。
「五条が居ない間に準備するわよー!」
「歌姫先輩、性格悪いねぇ〜」
「アンタにだけは言われたくない!!私で遊ぶなっ!」
[newpage]
三脚を立て五条が見れるように映像を録画する
「……直樹さん」
やってきた恵にん?となる。
「なに?」
「…虎杖の死刑をどうして容認したままなんですか、どうして反対してくれないんですか」
そう言われ、ビデオカメラを操作しながら虎杖を写しつつ
「別に虎杖悠仁に死んで欲しいわけじゃないよ、人間だしね、だけど虎杖悠仁が宿儺を完全に抑えつけられると確定できたわけじゃないし、平安の呪術師が束になっても勝てないような奴を受肉させるハイリスクを犯させるわけには行かないから」
恵が苦虫を噛み締めたような表情をする。
「俺は悟と違って自分の力で救おうなんて思ってないし、助けてって言われたって、考えるよ、この人は生かして自分に害はないか、今の内に殺しておいた方が良い命か」
「…裁定してるんですか」
「おかしな話だけどね、俺は、自分に自信はないし責任を出来るなら取りたくないめんどくさいし」
イラついているのが分かる、東京校の番だよと言うと恵が背を向ける。
「…五条先生に負けず劣らず、直樹さんも呪術師ですよ」
「心外」
居なくなった後、五条がしっかり偽夏油を倒せているのか確認しようとすると電話が鳴り
「はい」
《見なくても始末した。少しは信用しろよ》
まぁまぁ怒っている五条に苦笑いする
「親友を殺すのはさ、なんというかまぁつらいよねぇ」
思い出を捨てるのは、自分の大切な人を殺すのは
でも、自分はあの時に諦めた。
原作は大まかに変えない方が良いと
羂索の居場所を見つけないと安寧を得られない
《心にねぇこと言ってんじゃねぇよ》
「流石にコレはあるわ!」
電話が切れたのを確認してハァとため息をつき
「夜蛾学長、先に謝っときます。多分校庭かどっかが犠牲になります」
「は?禪院、待て!」
その場から脱兎の如く居なくなる
自分の領域は五条悟のような入れれば勝ちの領域ではない。
五条悟の領域を展開されれば当たり前に押し負ける。
大体そうだが、いかに相手の領域を展開させないか考え戦えば比較的勝てる領域になる。
「だからって、コレはねぇって…反転術式はずるいって」
領域内で伸びながら嘔吐しそうになる。
領域内は某鬼滅よろしく、無限城レベルではないが廃墟群を出現させる
その中で蒼やら赫をかわしながら派手に腕千切られる
「お前だってずりぃよ、なんだよ領域内に入れた人間から呪力を奪って再生するって、呪霊?俺の友人の一人は呪霊だったのかよ?勘弁してくれねぇ?」
「俺も自分が呪霊だと思ってきた。一応血液検査では人間判定」
反転術式は会得出来ない代わりに領域に入っていれば、俺が回復する仕組みになっている。
五条が暴れれば暴れるほど、こちらへ攻撃をしようとする害意があれば腕を千切られようが腹を吹っ飛ばされようが領域内にいれば回復できる(流石に脳天を撃たれたら死ぬし首が泣き分かれになったら死ぬ)
永続ダメージを相手に与え続けられる
……呪霊か?俺
領域を解除すると校庭にクレーターが出来ていた。
「悟!!!直樹っ!!!そこへ座れっ!!」
夜蛾先生が怒鳴りながらやって来る
禪院直樹
呪殺の目を含めた膨大な呪力を持っており、自分の呪力で攻撃した相手にマーキング付けて離れた所にいようと呪殺できる。
距離を無視した呪いをかけれるが、あくまでそれは病や怪我などと言ったような軽い祟りしかかけられないし、結核だ癌だと指定は出来ない。確実に殺すには自分の呪力で攻撃するという手段が必要。
呪霊に堕ちれば祟り神レベルになり、封印した上で祀らないといけない
【等級】
本人の身体能力は五条以下だし、宿儺のような技術力もない、鍛えてはいるが二人には敵わないし、漏瑚に近づかれて燃やされたら普通に即死するが、殺意ゼロで近寄らないといけないので相手もリスクはある。
花御が天敵だった。花御が漏瑚のような火力を持ってたら普通に終わってた。
呪術界では生まれてすぐ特級扱いされた。
【性格】
基本的にのんびりと過ごしたいし、戦いというより寝てたい派なので休みさえ与えていれば敵に回ることはないし、基本的に呪詛師になるのはめんどくさいので大人しくしているが、当然扇が暴走すればキレるし直哉がやらかせば普通に殺しに行くレベルで禪院家は嫌っている。それでも当主になったのは直毘人が手綱握ったから
【領域】
無限城レベルとまでは行かず、響凱よりやや大きい廃墟群を出現させそこにダークギャザリングの花魁よろしく領域内にいれば永続ダメージを与え続け、相手から四肢を切断されようが領域内にいれば相手から呪力を奪い鬼の再生力よろしく再生し続ける。
だが、流石に首を切られたり脳天を吹っ飛ばされたりしたら死ぬ。そこまで人外ではない。