ブルーアーカイブ 九つの地方の大冒険   作:フカヒレ23

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第五話完成しました。
段々と夏が近いてきましたね。暑さ対策も準備していきましょう

次話以降は更新がかなり遅れます。


第四話 旅の始まり 目指せトキワシティ!

➖オーキド研究所➖

 

「ほっほ、皆んなおはよう。昨日はよく眠れたかのう?」

 

「おう。バッチリだぜ。」

 

「…ええ…まぁね。」

 

そういうヒナの様子は明らかにくたびれた様子であり、とても十分な休息がとれたようには見えなかった。

 

「どうしたんじゃヒナくん?昨日の夜に何かあったのう?」

 

「…実は、ちょっと見てほしいのだけれど…。」

 

 そう言うとヒナはカバンからモンスターボールを取り出し、そっと投げた。

 

「ズバッ!」

 

「おお!そいつはズバットじゃな。しかしヒナくん、いつの間にポケモンをゲットしていたのじゃ?」

 

「…昨日よ。というか、勝手にモンスターボールの中に入っていたのよ…。それで、その子の相手をしていたのだけど…なかなか解放してくれなくてね。」

 

「なるほど。そいつは大変じゃったのう。しかし…」

 

「ズバッ♪ズバッ♪」

 

ボールから出たズバットはヒナの肩にとまり、頬に自分の顔を押しつけいた。ヒナは若干恥ずかしいそうな様子でスリスリされるがままでいた。

 

「うむ、ヒナくんに随分と懐いているようじゃ。余程ヒナくんの事が好きになったのじゃろうな。」

 

「じゃあさ、ヒナ。そいつの事パートナーにしちゃえよ。」

 

「うむうむ。グリーンの言う通りじゃ。ヒナくん、ズバットは君の事を信頼しているようじゃ。この短期間でここまで仲良くなるとは、これはもう運命じゃとワシは感じる。是非、ズバットのパートナーになってほしい!」

 

「…私が?」

 

「ズバッ!ズバッ♪」

 

「お!コイツもヒナと一緒にいたいって言ってるぜ」

 

まだ出会って短い時間ではあったが、ズバットがヒナに心を開いているのは明らかであった。ヒナ自身もズバットに対して困惑する様子を見せることはあれど、嫌がる様子は見せなかった。

 

(…この子の事はまだ全然分からないけど…悪い気はしないわね。遊び疲れたけど、苦痛ではなかった。遊んで行く中でこの子の事を知りたいと思ってしまう自分がいた。…なら!)

 

ヒナは肩にとまっていたズバットを、側にある机の上に移動させズバットの目線に合わせて語りかける。

 

「…ズバット。私は、まだこの世界に来たばかりで貴方の事は何も知らないわ。…けど、私が貴方にとって必要なパートナーなら助けになりたいと思ってる。だから…ズバット。貴方が良ければ私とパートナーになって頂戴。そして、貴方の力を私に貸してほしい…。」

 

「ズバッ!」

 

[任せてよ!]と言ったかのように、ズバットは力強く頷いた。

 

「…うん。ありがとう。ズバット よろしくね。」

 

そう言うとヒナはモンスターボールを空中に投げた。ズバットもそれを見てボールに向かっていき当たったあと、ボールの中に吸い込まれていった。ボールは何回か揺れたが、カチッと音を立てて、地面に落ちていった。

 

「うむ。おめでとうヒナくん。無事ポケモンゲットじゃな。これで、冒険の準備が整ったようじゃな。」

 

  博士はコホンと一呼吸おいて、ヒナとグリーンの事を真っ直ぐ見つめた。

 

「二人共。これで晴れてポケモントレーナーとなったわけじゃが…一つ大事な事を教えておこう。それは…どんな時でもパートナーがいる事じゃ!辛い事があってもパートナーポケモンがいれば乗り越えられる。それはポケモンにとっても同じじゃ。だからポケモンとの信頼関係を大事にしてほしい。それが一流のポケモントレーナーというものなんじゃ。」

 

「へへっ、じーさん。そんな事は言われなくてもわかってるぜ!なぁ?ヒナ。」

 

「…ええ。」

 

「うむ!いらぬ心配じゃったのう。では二人とも、冒険に出発じゃ!」

 

 その言葉と共に、3人は研究所から出て、1番道路の方へと向かった。

 

「ついに、俺様の最強伝説が始まるぜ!じゃぁなヒナ、じーさん。俺は先に出発するぜ。」

 

「こら待たんか。ワシもトキワシティに用事があるんじゃ。だから、トキワシティまでは3人で行くぞ。」

 

「ええ〜、でもよ〜。」

 

「焦っては最強を目指す事はできんぞ!ヒナ君もそれで良いかの?」

 

「ええ…かまわないわ。私もまだ不安な部分も多いし、心強いわ。」

 

「へっ…仕方ねぇな。あっ、そうだ。ねーちゃんからタウンマップ貰ったんだけどよ、1枚余ったからヒナにやるよ。」

 

 ヒナはグリーンからタウンマップを受け取り、広げると自分の今の位置を把握し、次に向かう場所を確認した。

 

「さて、では向かうとするかのう。」

 

三人はマサラタウンを旅立ち、1番道路へと歩いていった。 

 


 

➖1番道路 トキワシティへの道➖

 

「うむ…今日はポケモン達が出てこないのう。いつもなら出てきても良いんじゃが…。」

 

「まぁポケモンに会えないのは残念だけど、お陰でトキワシティに早く到着できそうだぜ。」

 

マサラタウンを出発し、1番道路を歩いていた三人であったが、草むらに入ってもポケモンは現れなかった。

 

「ポケモンって、そんなに簡単に出会えるものなの?」

 

「警戒心の強いポケモンもあるからの…一概にとは言えんが。少なくともこの周辺に生息しているポケモン達は簡単に出会う事が出来るはずなんじゃが。」

 

「ちょっと待った!!」

 

「ん?」「お?」 「……!?」

 

「ふっふっふ…。そこのお姉さん。僕とポケモン勝負だ!」

 

「…私?ポケモン勝負?」

 

「あれ?お前タカシじゃないか。こんな所で何にやってるんだ?」

 

「あ、グリーンお兄ちゃんだ!。僕ね、ここでポケモンバトルの修行をしてたんだ。てか、お兄ちゃん?隣のお姉さんは誰?もしかして彼女?」

 

「バッ…バカ!ちげーよ。コイツはその…あれだ!後輩、後輩だよ。」

 

「顔が真っ赤だけど…まぁいいや。こんにちはお姉さん。僕はタカシ。よろしくね!」

 

「…ええ、よろしく。私は空崎ヒナ、ヒナでいいわ。」

 

「ヒナお姉さん!早速だけどポケモンバトルしよう。」

 

「ポケモンバトル?博士それって?」

 

「うむ。ポケモンバトルとはポケモン同士を戦わせて互いに腕を競い合う事じゃ。」

 

「なるほど…それで何故私と?」

 

「うん。グリーンにいちゃんとは何回もバトルした事があるから、違う人と戦って腕を磨きたいと思ってね。」

 

「バトルって言っても自分のポケモンじゃなかったけどな。」

 

「どうかな?勝負してもらえないかな?」

 

(そうね…ポケモン達の事を知る機会でもあるし、何よりスバットの力も把握しておきたいわね)

 

「分かったわ。ポケモンバトルしましょうか?よろしくね」

 

「やったー!じゃぁ早速始めよう!」

 

「まぁ待つんじゃタカシ君。もう少し開けた場所でやらんかのう?」

 

 オーキド博士の提案で全員は開けた場所へ移動した。幸いバトルスペースに適した場所があったので、そこで行う事にした。

 

「うむ。二人共準備ができたようじゃ。さて、審判はワシが務めようそれで良いかな?」

 

「ええ、かまわないわ」 「うん!大丈夫だよ」

 

「では…これよりポケモンバトルを始める!使用ポケモンは一体、どちらかのポケモンが戦闘不能になったらバトルは終了じゃ。互いの健闘を期待しておるぞ。では始め!」

 

「いっけー!ポッポ。」

 

「クッポ!」

 

「いって…ズバット!」

 

「ズバッ!」

 

「バトル開始じゃ!」

 

「先行は貰うよ!いっけポッポ、"たいあたり"」

 

「ッポ!」

 

 指示と同時にポッポはズバットに体全体を当てようとしてきたが、ズバットはヒナの指示無しでポッポの攻撃をかわした。

 

「ズバ。ズバ。」

 

「…!あのズバットなかなか速い。」

 

「いい調子よズバット。さぁ"ちょうおんぱ"!」

 

「ズババァァァァ」

 

「ポッ?ポッ…ポ…」

 

「しまった!混乱してる。」

 

「うむ、あのズバット良い動きをしておるのう。技のキレもなかなかじゃ。」

 

「へぇ…なかなかやるじゃん。ポケモンとの息も合ってるし悪くねぇな。」

 

「ポッポ!しっかり!"たいあたり"」

 

 タカシがポッポに指示を送るも、ポッポは混乱しており近くの木に向かってたいあたりをしてしまった。

 

「ああっ…混乱して自分を。」

 

「今よ、ズバット!"つばさでうつ"」

 

「ズッ…バァ!」

 

「ポッポ!」

 

 ズバットは隙だらけのポッポに"つばさてうつ"を放ち、攻撃によってポッポ地上に落下した。土煙が起こり、煙がはれるとポッポは目をまわして倒れていた。

 

「うむ、ポッポ戦闘不能じゃ。よって、この勝負はヒナくんの勝ちじゃな。」

 

「くっそー負けた。ごめんポッポ。ゆっくり休んで」

 

「ふぅ…初めてだったけど、なんとか勝てたわね。ズバット、お疲れ様。」

 

「ズバ!ズバ!」

 

「うむ、二人共良いバトルじゃった。ポケモン達も素晴らしかったぞ。」

 

「まぁ、俺様には及ばないがやるじゃねぇか。」

 

「うん。ありがとうヒナお姉さん。楽しかったよ。」

 

「ええ、ありがとう。私も楽しかったわ。」

 

 二人は互いに握手を交わした。

 

「うーん。トキワの大会に出る予定だったけどこれは鍛え直しかな?お姉さん達は出るの?」

 

「大会?」

 

「うん、明日トキワシティで小規模だけどポケモンバトルの大会があるんだよ。それに向けてバトルの修行をしてたんだ。」

 

「へえ…大会か、俺様の実力を示すにはいい機会だな。よし!出場するぜ。ヒナ、お前も出場しろよ。さっきのバトルを見てお前と戦いたくてしょうがないんだよ。」

 

「うん。僕もお姉さんとお兄ちゃんのバトル見てみたいな。」

 

「ズバット、どうする?出場してみる?」

 

「ズッバッァ!」

 

「ふふ…やる気みたいね。分かったわ出場しましょうか。」

 

「よーし!面白くなってきたぜ。そうと決まれば早く向かおうぜ!先に行ってるからな〜」

 

「あっ、まったくあやつは…まぁワシも楽しみじゃのう。ほっほ。」

 

「僕も楽しみだよ。大会、絶対観に行くからね!じゃぁ、ばいばーい!」

 

「ええ、またね。」

 

(ふふ…珍しく私も少し楽しくなってきたわね。これもポケモンのおかげかしらね…)

 

こうして、ヒナ、オーキド、グリーンの三人は、トキワシティへと足を再び進めたのであった。

 

続く!

 


 

次回予告!?

 

「ふむ…新人トレーナー向けの大会のようじゃのう。」

 

「さぁ…俺様の力を見せてやるぜ。」

 

「いくわよ、ズバット。これで決めるわ」

 

次回 第五話 トキワバトルトーナメント!ヒナ対グリーン

 

 「みんなもポケモンゲットだよ!」

 




タカシ (パートナーポケモン ポッポ)
 マサラタウンに住む少年。グリーンの事を兄のように慕っている。オーキド博士からポケモンの事を勉強中らしい。


タカシのポッポ
 小さい頃、怪我を治療してくれたタカシに懐いている。素直な性格でタカシの指示にしっかりと従う。得意技は”たいあたり”


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