連続投稿じゃー!! 喜べ、読者! お前ら好みの投稿じゃー!
では、どうぞ!
「でっかぁ〜」
第一声がこれである。
バスで試験会場に到着。目の前に広がるのは模擬市街地。市街地そのまま作られてない?
いつ始まってもいいように準備運動をする。本番じゃあ、合図なんてないから急に始まる可能性だってある。感覚を研ぎ澄ますために目を閉じる。
『ハイ、スタートー』
「【
発動。跳躍。そのまま空へ。
『どうしたどうしたァ!? 実戦にゃカウントダウンなんざねェんだよ! 走れ走れェ! 賽はとうに投げられてんぞォ!?』
後ろが騒がしいが無視。前方確認。方針設定。実技試験の設定確認。
──ヒーローとはなんなのか。
──英雄とは、なんなのか。
仮想敵確認。座標、数、規模確認。
「【永争せよ、不滅の雷兵】──── 【カウルス・ヒルド】」
ドシャァァアン!!
状況確認。
「回線だけバグらせても殺してる判定になるのかな?」
他の受験生たちが動き出す。一番槍はもらった。
──始めようか。
◇
「今のところ良い感じ!」
明るく元気な声が会場に響く。周りの喧騒に掻き消されてしまうが。
葉隠透。個性「透明人間」。彼女は個性上、かなり不利な試験内容の中、なんとか食らいついていた。
「このままいけば──」
地面が揺れた。
「────え?」
すぐ近く、巨大な影がせり上がってきた。
ゼロポイント仮想敵。
──でかい。
影が広がる。それが手を振り上げたと気づいた時には、遅かった。
ドゴンッッッ!!!
「〜〜〜〜ッッ!?」
目の前に振り下ろされたわけではないのに簡単に吹き飛んだ。
地面にぶつかる。
痛い。血が出た。
怖い。体が震える。
周りの受験生は横を素通りし、走り去っていく。彼女は透明人間。誰にも見えない。立ち止まってはくれない。
「あ……」
また影が広がる。今度は目の前。
動けない。
影が動く。
動けない。
影が小さくなる。
──動かせない。
「誰か……っ!」
彼女にできたのは固く目を閉じることだけ。
振り下ろされる。広がるは哀れな少女の悲惨な末路。
「────大丈夫。
「────」
──そんなの彼女が許さない。
ふわっと優しい温もりに驚き目を開く。
真っ白な髪に紅い瞳の耳が特徴的な少女。白兎のようでとても愛らしい少女。
彼女はゼロポイント仮想敵をまっすぐに見て一句。
「【永伐せよ、不滅の雷将】──── 【ヴァリアン・ヒルド】」
轟音
衝撃
停止
同時に
『終〜〜了〜〜〜〜!!!』
◇
「実技総合成績出ました」
その一言と共にスクリーンに映し出されたのは無数の受験生の名前と数字。先の実技試験にて獲得したヴィランポイントと
「レスキューポイント0で
「後半になると疲弊して鈍る奴が多かったのに、最初から最後までへばることなく迎撃し続けていたな」
「ありゃそうとうタフだな。個性の練度も高い」
「対照的にヴィランポイント0で
「アレに立ち向かう受験生は時々見かけるが……まさかぶっ飛ばしちゃうとはね」
「久しぶりに見たな! 思わずイヤ──! って声上げちまった!」
片やヴィランポイントのみで77点。片やレスキューポイントのみで60点。こんなに分かりやすい正反対な受験生はそうそういない。
するともう一人、話題に上がる受験生が出てくる。
「……で、その2位がいる会場以外の怪我人を治した
「何したんだコイツ?」
「分からん。リカバリーガールが来た時には治療が終わっていたらしい」
「個性は……【
ヴィランポイント93点、レスキューポイント102点。合計195点の記録を叩き出した受験生。
個性【
夢の中で
ある意味、今回の実技試験において最もインパクトを与えた人物である。
試験の合図に真っ先に反応。仮想敵の大半を殲滅。さらに……
「なんの躊躇いもなく他の受験生の救助に治療。おまけに
仮想敵の動きを止めて他の受験生に無力化してもらうなど一方的だが協力している様子も見られた。
また試験終了後、同じ会場にいる受験生の治療。そして審査員に頼まれ、リカバリーガールが向かった会場以外に
「……彼女は他の受験生と比べて逸脱し過ぎている。よって──
──
◇
雄英高校入学試験を終えて数日。言代魔兎は配達された手紙を前にひとつ深呼吸していた。
封を丁寧に剥がし、中身を取り出す。入っていたのは、数枚の紙と小さな機械。
コト、と音を立てて機械が置かれた途端、空中にディスプレイのようなものが現れ──
『私が投影されたぁっ!』
「おぉ……!」
画面いっぱいに映る、彫りの深い顔のドアップ。耳がピーン! と立つ。ちょっとびっくりした。
「オ、オールマイト……?」
『HAHAHA! 驚いてもらえたかな!? 実は来年度から雄英に勤めることになってね。こうして合否通知のプレゼンターに選ばれたのさ!』
マジかよ。
『それでは早速だが、結果を発表しよう! 言代少女、勿体つけるつもりはない、君は合格だ!』
「……よし!」
『筆記試験は文句無し! 何せ近代史以外は満点だ! スゴいぞ! そして、実技試験! 獲得したヴィランポイントは93と上位クラス!』
『更に、評価対象はそれだけじゃあない!』
画面の中、オールマイトが指し示すのは、モニター。リモコンを操作すると、映し出されたのは魔兎が他の受験生を救助する様子。
『ただでさえ試験という状況。少しでも多くのポイントを稼がなきゃあいけないのに、君は、助けに動いた! しかも試験終了後も怪我人の治療をした! 審査制のレスキューポイント102ポイント! 合計195ポイント! 堂々の1位、主席だ!』
モニターが切り替わり、順位表らしきものが映る。1番上には『言代魔兎』。
「……はは」
嬉しくて
ヒーローに褒められて、認められて。嬉しくて仕方ない。
『そして君は筆記、実技共に優秀だ! そこで! ──君を特別推薦枠への合格とする!』
「特別推薦枠?」
『特別推薦枠とは筆記、実技共に優秀な受験生に送られる、いわば特待生のようなものさ! 学費や学食費の免除がついてくる!』
「えっ? すごっ」
『改めて言おう、言代少女! 合格だ! 来いよ! 君のヒーローアカデミアに!!』
その言葉を最後に、動画は終わった。
「……入学手続きするか」
受験の合格はヒーローに……英雄になるための通過点。
さて────物語を紡いでいこうか。
いかがでしたか?
このオリ主の設定を閃いた時の快感よ。えぐかったわ〜。
続きもお楽しみに! ばいちゃ!