第二次スーパーロボット大戦Z Another   作:Dr.クロ

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前回の後処理をしていたZEXIS、そこにミリアルドによる宣戦布告が流される。




第三十話~白き牙、狙い撃つ兄弟の絆~

前回の後、動ける面々がアフリカタワー周辺で落とし切れなかった破片により被害を受けた居住区の調査を行っていた所、刹那がアリー・アル・サーシェスにより負傷すると言う報をAN達が聞いた。

 

しかもその傍にはイノベイダーのリーダーであるリボンズ・アルマークもいたと言う。

 

助けに入ったロックオンも駆け付けてなければやばかったと述べていた。

 

ハヤテ「まさか僕達が調査中に刹那さんが襲撃されるなんて…」

 

AN「私も参加してたらなんとか出来てたかもしれませんが……」

 

無茶はあかんぜと困った顔をするANにX魔王がそう言う。

 

フェニーチェR「その通りだ。マスターは今は休んだ方が良い」

 

シオニー「そうですよ!あんな事あったんですからしばらく休んでいてください!」

 

ギューと抱き締めるシオニーに誰もがあーとなる。

 

コーラサワー「こっちもこっちで重症じゃね?俺はまた聞きだけど」

 

香鈴「…これは少しマズくないか?」

 

半目で聞くコーラサワーに香鈴は唸る。

 

クロウはスフィアのを克服したが、シオニーだけはまだ克服しておらず、それ所か今までの事で戦闘以外ではANに引っ付いてばっかりであった。

 

食事でも、作業中でも、お風呂でも……

 

レイジ「ってか、ロボットでも風呂入るんだな」

 

ガールズあしゅら「あ、そう言えば」

 

AN「ロボットでも私は女性ですからね。女性にお風呂は必須です」

 

その中で呟いたレイジにANは腰に手を当てて返す。

 

うんうんと頷いてる女性陣にそんなもんか?と首を傾げるレイジにコーラサワーはそんなもんだろと笑う。

 

香鈴「まあ男性には分らないかもしれないが」

 

ガールズガラダ「だよね~綺麗にしたいのは当然だよな~」

 

笑って言うガールズガラダのにそうですとANは頷く。

 

AN「つまり女性にお風呂。これはどんな種族の女性にも大切なことなんです!」

 

Aエクシア「豪語するのは良いけど、本題からズレてるッスよ;」

 

グッと握り締めて力説したANはAエクシアのに頬を赤らめてコホンと咳払いする。

 

AN「私が動けないとなるとどうしましょうかね……」

 

うーむと考えていると警報が鳴り響く。

 

ハヤテ「この警報は!?」

 

ドモン【皆ブリッジに来てくれ!とんでもない事が起きてるぞ!】

 

誰もが驚く中で連絡要員として残っていたドモンが放送でそう言って来る。

 

シオニー「とんでもない事?」

 

誰もがいきなりの事なので向かうとメインモニターにある人物が映っていた。

 

その人物にハヤテはあと声を出す。

 

ハヤテ「ゼクス・マーキスさん!?」

 

ゼクス【我々ホワイトファングはコロニーの真の独立を求めて、今ここに決起した。地球と宇宙……この2つの存在が対立の図式を生んでいるのは明白だ。私の名はミリアルド・ピースクラフト。宇宙に対立する存在……地球連邦の打倒をここに宣言する】

 

驚いている間にゼクス……ミリアルドはそう宣言した後に映像が切れる。

 

ドモン「全世界に向けて、今のが流されたそうだ」

 

ゼットちゃん「全世界に!?」

 

ハヤテ「ちょ、ちょっと待ってください!?確かそれができないようにイノベイダーがヴェーダで細工してる筈!」

 

コマンド「なら簡単な事だ。そのヴェーダの警備網を潜り抜けて出せる程の奴がいるかもしれねえって事だ」

 

慌てて言うハヤテにコマンドが冷静にそう返す。

 

コーラサワー「確かに軍人ガンダムの言う通り。それしかねえよな……」

 

AN「それにしても一体誰が…」

 

グレンダさん「イノベイダーの誰かが意図的に通したとかはないかしら?」

 

試しにそういうグレンダさんのをハヤテが否定する。

 

ハヤテ「それはありえません。リボンズは自分の損になる奴以外を流す事はしない男です。さっきのは明らかに損する方です」

 

騎士「となるとやはりホワイトファングの者の線と言う事か……」

 

香鈴「…ゼクス・マーキスと言うとこの前ピラー破壊を手伝ってくれていたよな」

 

すると香鈴がボソリと言う。

 

ドモン「確かに奴のお蔭で被害は抑えられた。奴がどうして今になってこんな事をしたか気になるが……」

 

AN「やはりこの前のでアロウズへの危機感を募らせたんでしょうかね」

 

腕を組んで言うドモンのにANは顔を顰めながら言う。

 

レイジ「後は破滅の軍団のもあるかもな」

 

続けてのレイジのに誰もがターンXのを思い出す。

 

グレちゃん「確かにあれはヤバいよね」

 

ガールズダブラス「色々と敵が多すぎるなの」

 

うへぇと呻く2人にホントに……と思った時、再び警報が鳴り響いた直後にフェルトから全戦艦に向けての緊急通信が入る。

 

フェルト《ZEXIS各員へ、先ほど、ホワイトファングと思われる部隊の大気圏降下を確認しました。おそらく攻撃目標は南米のガレオン基地かと思われます》

 

ハヤテ「いきなり来ましたか!」

 

AN「アロウズを牽制するつもりでしょう。ただ、その戦いが長期化すれば基地の周りに被害が行きかねませんね」

 

ならばやるべき事は1つ。

 

レイジ「行くしかねえよな」

 

香鈴「ああ。被害を抑えるためにもな……奴らを止める」

 

誰もが決まったと頷いた後にスメラギから南米に行くと言う指示が出される。

 

Aエクシア「あ、クリエイターは休んでおけよ」

 

シオニー「機体に乗っちゃだめですからね!」

 

AN「分かりました。分かりましたから;」

 

念押しする2人にANは困った様に返す。

 

ゼットちゃん「まぁ、あたし達が見てるから心配しないでよ」

 

ハヤテ「お願いしますね」

 

X魔王「目標地点へ向けて出発しますぜ」

 

笑って言うゼットちゃんのを聞きながらX魔王は進路を南米へと向ける。

 

コーラサワー「それにしてもあの人とこうやって対峙する羽目になるとはな……」

 

香鈴「まあこっちに所属するからにはいずれそうなるのは確実だからな」

 

怖気づいたかと聞く香鈴にコーラサワーはニッと笑う。

 

コーラサワー「いや、願ったりかなったりだ。あの人はAUの頃からライバルとして見ていたから、こうやって戦えるかもしれねえなら負けられねえ、しかも今ではお互いにガンダム乗り、燃えるってもんだ」

 

ハヤテ「あーなるほど…」

 

手をパンとさせるコーラサワーにハヤテはそう言えばエースにこだわりありましたねと頬をポリポリ掻く。

 

コーラサワー「だがま、今はホワイトファングのを止めるのが先決だな」

 

ガラダK7「お、見えてきたみたいだぜ!」

 

誰もがモニターを見ると映し出された基地の様子はホワイトファングに圧倒されているOZの姿が見えた。

 

コマンド「どうやらホワイトファングが圧倒してるみたいだな」

 

ハヤテ「あれ?ちょっと待ってください。あの金色のって…!?」

 

状況を見て呟いたコマンドはハヤテの言葉に司令塔らしい機体を見る。

 

それは全体が黄金な機体で見た目的にMSだろう。

 

コーラサワー「ありゃあ……クワトロ大尉の百式じゃねえか」

 

香鈴「クワトロ大尉と言うと確かZEUTHのメンバーの1人だったな」

 

気づいて声をあげるコーラサワーの後に香鈴が思い出しながら呟く。

 

ハヤテ「何故クワトロさんがホワイトファングに…!?」

 

武者「本人に聞いてみるしかないでござるよ」

 

それしかないですよねと武者のにふうと息を吐いてから出撃する。

 

クワトロ『来たか、ZEXIS』

 

アムロ『やはり、そうか…!』

 

カミーユ『クワトロ大尉、やはりあなたなんですか!?』

 

驚きの声をあげるカミーユのZガンダムへと百式の顔を向けながらそうだと返す。

 

クワトロ『見ての通りだ。今の私はホワイトファングの一員だ』

 

ヒイロ『ゼクス・マーキスの同志と言う事か』

 

香鈴「なぜ彼の同志になったのだ?」

 

答えたクワトロに香鈴は問う。

 

クワトロ『世界を変える為ではダメかね?』

 

ジェフリー《クワトロ大尉、我々はまずホワイトファングと話し合いたい。君との会談を希望する》

 

そんな香鈴へと返したクワトロにジェフリーは話をしようと持ち掛ける。

 

クワトロ『ミリアルド司令は既にその様な時間は世界に残されてないと考えている。だからこそバルジを選挙した直後に地球連邦への宣戦布告をしたのだ』

 

カミーユ『大尉……貴方は、それで良いんですか!?』

 

言葉に拒否すると含むクワトロにカミーユが叫ぶ。

 

カミーユ『OZに残ったのは戦いを世界に広げるためだったんですか!?答えてください!』

 

クワトロ『誰かがアロウズの暴走を止めなくてはならない』

 

ハヤテ『それだったら僕たちZEXISが…!』

 

シン『ハヤテの、新しく入った仲間の言う通りだ!クワトロ大尉!俺達と共にアロウズと戦いましょう!』

 

そんなクワトロのにハヤテとシンは呼びかける。

 

クワトロ『君達では世界は変わらない』

 

刹那『何…?』

 

ダブラスM2(右)「それはどういう事だ?」

 

出て来た言葉に誰もが百式を見る。

 

クワトロ『君達は所詮は兵士だ。世界を変える為のビジョンが欠けている』

 

レイジ「(そうか?)」←故郷で王族な人

 

ヒイロ『ゼクスには、それがあるというのか?』

 

ガラダK7「しかも犠牲を出してでも貫き通せるほどのって、どんだけだよ」

 

ヒイロや呻いたガラダK7のにその通りだとクワトロは返す。

 

クワトロ「彼やトレーズは、理想の為なら犠牲を辞さない覚悟を持っている(無論、自分の命も)」

 

???「だが、そんなのを出してたら俺達の獲物にしかならないぜサングラスの大将さんよ」

 

直後、誰でもない聞き覚えのある声が響き渡る。

 

ドモン「今のはプロヴィデンスと言ってたガンダムの!」

 

AN《って事はまた来ましたか破滅の軍団!》

 

どこから!と誰もが探す中……

 

パカッ

 

レイダー「あー、狭かった」

 

フォビドゥン「誰だよ、驚かせる的な意味で地面から行こうぜって行ったの」

 

カラミティ「お前だろ」

 

ターンX「全く。付き合うこっちの身にもなるものだ」

 

ドアを開ける様に地面から出来た四角い穴からプロヴィデンス達がぞろぞろとはい出て来る。

 

シン&デュオ『どうやって作ったそれ!?』

 

プロヴィデンス「創造主直伝ので1時間前から待機してたぞ」

 

ハヤテ『なんでそんなの作ったんですかあの人!?』

 

それにシンとデュオが真っ先にツッコミを入れて、答えたプロヴィデンスのにハヤテも叫ぶ。

 

レイダー「俺らに関係ねえ話されてたから雰囲気をぶち壊したくなった。後悔はしていない」

 

シン『それだけの理由でさっきのをやったのかよ!?』

 

AN《随分と暇ですねあなた達も…》

 

シオニー『けど、こうなるとこれって……』

 

告げられた事にシンが叫び、ANが呆れる中でシオニーは今までを思い返し……

 

ターンX「その通り!!」

 

ターンXが手を翳すと共にモビルドールたちは百式含めてZEXISへと攻撃を開始する。

 

クワトロ『ちい!』

 

クロウ『やっぱこうなるか』

 

AN《もはやお約束になってますよね…》

 

それぞれが避けて態勢を整える。

 

ロックオン『ホントいきなりだな。だがまぁ、ケルディム、ロックオン・ストラトス!狙い打つぜ!!』

 

気を引き締めたロックオン操るケルディムの銃撃と共にZEXISも攻撃を開始する。

 

その中でνガンダムは百式と対峙する。

 

ハヤテ『まさか百式とνガンダムでの2人のぶつかり合いを見れるなんて!』

 

レイジ『なんと言うか、セイと似てるよ、お前はホント』

 

興奮してるハヤテにレイジはモビルドールを撃破しながら呆れる。

 

AN《援護はお任せください!》

 

ARISIAやプトレマイオスⅡにマクロス・クォーターが援護砲撃する。

 

レイダー「どらどらどら!」

 

香鈴『凄い砲撃だな。どんどん敵が落ちていくぞ』

 

その攻撃をレイダーたちが弾く中でモビルドールやレイダーたちが引き連れていたMS達も倒して行くのに香鈴は呟く。

 

プロヴィデンス「やれやれ、本当に数もそうだが実力も備わってて厄介だね」

 

ガラダK7「そっちは数ばっかで弱いのが多いからな!」

 

ハヤテ『敵のお約束でしょうが、倒すのならそれ相応のを連れて来るべきですね!』

 

呆れた感じに呟くプロヴィデンスにガラダK7とハヤテがそう返す。

 

カオス「言ってくれるな……寝首をかかれても知らねえぞ」

 

ダブラスM2(左)「寝首をかかれるだと…?」

 

どう云う意味だと誰もが思った時、突如プトレマイオスⅡから爆発が起きた後にシャトルが飛び出して来る。

 

レントン『何なんだ、あのシャトルは?』

 

ハヤテ「(あ、まさか…!?)」

 

出て来たのに誰もが戸惑う中でハヤテは自分の知識の中で気づく。

 

スメラギ《そ、それにはアニューが乗っているわ!》

 

ラッセ《そいつはイノベイダーだ!》

 

武者&刹那&コマンド「何!?」

 

騎士「なんだって!?」

 

ハヤテ「(ま、マズい。このままだとマズい展開に…!)」

 

告げられた事に誰もが驚く中でハヤテだけは知ってる展開から顔を青ざめる。

 

ハヤテ「(このままだと刹那さんがアニューさんを……()()()()()()!)」

 

ロックオン『アニュー!』

 

アニュー『……ライル……』

 

最悪の展開が過る中でロックオンが呼びかけ、アニューはロックオンの本名を呼ぶ。

 

ロックオン『俺を置いて、行っちまう気か?』

 

アニュー『私と一緒に来る?世界の変革が見られるわよ』

 

行こうとするアニューへとそう返されたロックオンは手を握り締める。

 

イアン『皆!アニューはこちらの機体のデータを持ち出した!何としてでも止めるんだ!』

 

香鈴『なんだと!?』

 

誰もが出て来た言葉に驚く。

 

ソレスタルビーイングのガンダムのだけでもそうだが、もしも他の機体のデータさえも持っていかれていたら最悪の展開を考えざる負えない。

 

AN《早く止めないと…!こうなったら私が…!》

 

スメラギ《出来るの!なら休んでる所すいませんがお願い!》

 

任されましたよと返しながらANが飛び出そうとして……

 

ロックオン『いや、ここは……俺が……!』

 

それを止めてケルディムがライフルを向ける。

 

ハヤテ『ロックオンさん、出来るんですか?』

 

ロックオン『……っ(撃てよ。狙え撃てよ…!俺は何のために、ここにいる……!?何のために!)』

 

不安そうに問うハヤテにロックオンは必死に震える指でトリガーを引こうとするがアニューとの今までの思いが過る。

 

ターンX「させんわ!」

 

直後にターンXの分離ビーム攻撃にすぐさま避けるが狙いを付けられない様に攻撃し、ミシェルも同じ様に攻撃されて狙いを付けられない。

 

ロックオン『駄目だ…!撃てねぇ!』

 

クロウ『ロックオン!』

 

AN《できました!脳干渉電波無効電波、脳に影響を与える電波を遮断します!》

 

その言葉と共にARISIAから光が放たれる。

 

アニュー『うう!?』

 

すると効果が瞬く間に発揮し、金色になっていたアニューの目が元の色と変わる様になり、アニューは頭を抑える。

 

武者「おお!効果テキメンみたいであるぞ!」

 

ハヤテ『ロックオンさん!アニューさんに元に戻るよう声をかけてください!』

 

ロックオン『ああ!アニュー!』

 

すぐさまロックオンはシャトルへと接近する。

 

ロックオン『俺はお前を愛してるんだ!絶対にお前を放したくねえ!!戻ってこいアニュー!』

 

アニュー『!?』

 

ラッセ《ここで愛のスナイプか!?》

 

ピエール『そんな!』

 

ミシェル『先に狙い撃たれた!』

 

桂『残念だったな、ミシェル、ピエール。こっちのロックオンは狙撃だけじゃなく、早撃ちも得意なようだ』

 

ハヤテ『お二人共、おそらく近くにイノベイターが隠れていると思うので気をつけてください!』

 

思い人へと告白すると言う早撃ちを先にされた事に反応するピエールとミシェルに桂が茶化してハヤテのにそうだなと気を引き締める。

 

アニュー『ぁ……ライル……?私は一体……』

 

ロックオン『アニュー……』

 

告白を聞いて目の色が元に戻ったアニューにロックオンは安堵する。

 

ハヤテ「(良かった…これでなんとかあの展開にはならな……)」

 

い……とハヤテが思った時、突如何かが飛んで来てケルディムを蹴り飛ばす。

 

ロックオン『ぐあ!?』

 

クロウ&デュオ&青木『ロックオン!』

 

アニュー『ライル!?』

 

香鈴『なんだあれは!?』

 

誰もが驚く中でケルディムを蹴っ飛ばしたのに刹那は叫ぶ。

 

刹那『あれは、イノベイダーの乗ってた機体に似てる!』

 

ハヤテ『あれはガッデス!?』

 

自分の知識から叫ぶハヤテの後にガッデスと呼ばれた機体はシャトルのコックピットに右腕を突っ込む。

 

ロックオン『アニュー!?』

 

それにロックオンは目を見開くが引き抜かれた右腕にアニューが握られていて死んでない事に安堵した後に、アニューが投げ飛ばしたのに気づく。

 

それが記憶端末で、咄嗟にロックオンはケルディムを操作して、それを撃ち抜く。

 

???《やってくれたね。始まりの者の1人さん。まさか脳粒子波を阻害するとはね》

 

刹那『その声はリボンズ・アルマーク!』

 

AN《出ましたね人の恋路邪魔するジャマーズ・アルマーク!!》

 

3バカ「ぶふw」

 

聞こえた声にANが叫ぶとツボに入ったのかフォビドゥン、カラミティ、レイダーは口元を抑える。

 

リボンズ《……僕の名前はリボンズ・アルマークだよ#》

 

ハヤテ「(まあ確かに邪魔してますよねぇ…)」

 

滅多に怒らないリボーンズの怒りの訂正を聞きつつハヤテはそう思った。

 

そこにガラッゾとアルケーガンダムが現れる。

 

ヒリング『む、迎えに来たよ。zy……リボンズww』

 

リボンズ《ご苦労だったね、ヒリング……帰ったらとことん話し合おうヒリング#》

 

声をかけるヒリングにリボンズはそう返してる間にアニューを掴んでいたガッデスはコックピット部分を開けて、そこにアニューを放り込む。

 

強制的にパイロットシートに座らされたアニューにコードが巻き付いて拘束し、強制的に操縦桿を握らせる。

 

アニュー『な、何これ!?』

 

ロックオン『てめぇら……!』

 

アムロ『リボンズ!彼女をスパイとして潜り込ませていたのか!』

 

香鈴『しかも本人には気づかない。自覚のないスパイとしてか!』

 

恐怖におびえるアニューの声に怒るロックオンの後にアムロと香鈴が問う。

 

リボンズ《その通りだよ。そこの女性の言う通り、アニュー自身に、その自覚はなかったけどね》

 

アムロ『何っ!?』

 

ドモン『ハヤテ、奴はどうやって彼女自身を操ったんだ?』

 

告げられた事に驚くアムロの後にドモンが詳しいであろうハヤテに聞く。

 

ハヤテ『ジャマーズが発した脳量子波です。それでアニューさんはイノベイダーにされたんです』

 

リヴァイヴ《正確に言うならzy、リボンズではなく同タイプである僕がアニューと思考を繋げる事でね》

 

リボンズ《リヴァイブ、君も後で説教だ#……それにより彼女を目覚めさせたのさ……まぁ、ジャマが入ったけどね》

 

ティエリア『先ほどの脳量子波はそう言う事か…!』

 

返答したハヤテのに対してそう答えたリヴァイヴのにティエリアはアニューが変貌する直前で感じたのに俄然が言ったと納得する。

 

ヒリング『狭いだろうけど、こっちに乗りなお2人さん』

 

リボンズ《確かに、シャトルはエルクに改造して貰ったガッデスによって使い物にならなくなったからね》

 

シン『エルクって…!』

 

AN《アイツ、ここでも暗躍してましたか…!》

 

その間にガラッゾにリボンズ達が乗り込む中で出て来た言葉に誰もが驚く。

 

サーシェス『そんじゃあ大将!俺はこいつを見て置くぜ!』

 

リボンズ『ああ、頼んだよアリー・アル・サーシェス』

 

その言葉の後にガラッゾは離脱する。

 

クワトロ『あの男がイノベイダーの首領か』

 

アムロ『クワトロ大尉!あれが俺達の倒すべき敵の1人だ!神を気取り、革新の名の下に人類を弄ぶ男が俺達の敵の1人だ!』

 

ハヤテ『皆さん、何か上から来ます!?』

 

説得をしていたアムロはその言葉にクワトロと共にみあげる。

 

ミリアルド『くっ!』

 

するとエピオンが地面を滑る様に着地して来る。

 

???「確かにシステムが凄いが、それ位で私に勝てると思ったら大間違いだ!」

 

その後にモビルドールと共に現れたMSにカミーユは目を見開く。

 

カミーユ『ジ・Oだと!?』

 

ハヤテ『確かそれってカミーユさんが戦ったパプテマス・シロッコが乗っていた!』

 

シン『奴も作られていたのかよ!』

 

ジ・O「初めましてだなカミーユ・ビダン!貴様に殺されたパプテマス・シロッコに変わって私が貴様を地獄に堕としてやる!」

 

驚くカミーユへとジ・Oはそう言う。

 

AN《また面倒なのを作りましたねアイツ…》

 

ルナマリア『本当に厄介過ぎよ!』

 

ぼやくANにルナマリアもモビルドールを倒しながら同意する。

 

香鈴『どういう奴なんだ?そのシロッコってのは』

 

カミーユ『様々な人達の運命を弄んだ男だ……そいつのせいで……』

 

苦々しい顔をするカミーユにそれ程の男かと香鈴は顔を顰める。

 

ジ・O「ふん。言ってるんだな。なんであろうと貴様達を潰すがな」

 

ガラダK7「潰せるもんなら潰してみやがれ!」

 

売言葉に買い言葉を返す中でアニューを無理やり乗せたガッデスがデュナメスに襲い掛かる。

 

ロックオン『っ!』

 

ハヤテ『ロックオンさん!今助けに!』

 

慌てて助けに向かおうとするハヤテだったがロックオンの言葉に止まる。

 

ロックオン『来るな!アニューは俺に任せてくれ!!お前は他の奴らと一緒に破滅の軍団を倒せ!!』

 

ハヤテ『で、ですが…』

 

クワトロ『……少年よ。彼の言う通りだ。彼女を助けたいのならば破滅の軍団を倒すかこの区域から離脱させなければならない。私も1人の兵として手を貸そう』

 

戸惑うハヤテにνガンダムと戦っていた百式が近くに来てそう言う。

 

アムロ『その言葉からシャアとして戦いを広げるのではなく、ZEXISとして戦いを止めるのを選んだんだな』

 

クワトロ『ああ……奴らを改めて見て分かった。奴らがいる時点で戦いを広げるなど愚の骨頂。クワトロ・バジーナとして止める為に戦おう』

 

AN《クワトロさん…!》

 

同じ様に来たアムロにクワトロはそう返した後に向かって来たのを同時にビームサーベルで両断する。

 

ミリアルド『それが貴方の選んだ答えか』

 

クワトロ『私は君やトレーズの意思を否定しない。だが、今……世界に必要なのは犠牲ではない』

 

撃退しながら話しかけて来たミリアルドにクワトロはそう返す。

 

ミリアルド『了解した、クワトロ・バジーナ……道を違えたあなたは私の敵だ……』

 

だが、と言いながらレイダーのを避けた後にフォビドゥンへと攻撃をしながら続ける。

 

ミリアルド『この戦いには、君達に協力しよう。奴らは私にとってもほっておけない敵だ』

 

ヒイロ『……了解したゼクス』

 

ハヤテ『…わかりました。ロックオンさん、気を付けてくださいね』

 

ロックオン『ああ、助けるさ。必ずな』

 

共闘を申し出るミリアルドにヒイロや他の面々は了承し、ハヤテのにロックオンはそう返す。

 

その中で刹那はANに個人通信を繋げる。

 

刹那《AN。頼みがある。至急作って欲しいのがある》

 

AN《へ?なんですか作ってほしいのって…》

 

目をパチクリさせるANに刹那は要望のを伝える。

 

刹那《と言う訳だ。すぐに制作してくれ》

 

AN《なるほど。わかりました。すぐ製作しますね!》

 

頼んだと言ってから刹那は襲い掛かって来たアルケーガンダムのを受け止める。

 

刹那『アリー・アル・サーシェス!お前は、ただ戦いを求めるのか!』

 

サーシェス『それの何が悪い!俺には理想も何も必要ねえのさ!』

 

ハヤテ『ホント碌でもない人ですよねあなたは!』

 

ファングの攻撃を避けながらハヤテは呻く。

 

一方でMA形態になったレイダーがリ・ブラスタと蒼天へマシンガンをぶちぱなつ。

 

レイダー「おらおらおら!」

 

クロウ『おっと!』

 

香鈴『くっ…!』

 

レイダー「どうしたどうしたぁ?防戦一方じゃねぇか!」

 

調子よく言うレイダーに本当に厄介だなと思っているとインフィニットジャスティスが蹴りを叩き込む。

 

アスラン『大丈夫か?』

 

クロウ『わりぃ、助かった』

 

香鈴『さて今度はこちらが攻める番だな』

 

その言葉と共に連携して対処し始める。

 

他の面々も複数人で組んで1対多の組み合わせで破滅の軍団やアルケーガンダムを押して行く。

 

刹那『はっ!』

 

ハヤテ『たあっ!』

 

ズドドドドォン!!

 

ドンドン押して行く中でなんとか使えるモニターで見ていたフェルトが気づく。

 

フェルト《!このエリアに高速で接近する機体があります!》

 

コマンド「こんな時にか?」

 

アイラ《一体何が…!》

 

ハヤテと刹那は言われた方角を見るとマスラオが飛んで来るのに気づく。

 

ハヤテ『マスラオ!?ってことは…!?』

 

刹那『また、あの男か!』

 

ミリアルド『ミスター・ブシドー!』

 

ブシドー『ついに我が友が起った聞き、はせ参じたが……またも邪悪な奴らが来た様であるな……』

 

そう呟いた後にマスラオは向かって来たのを両断する。

 

ブシドー『少年!君との勝負はこいつ等を倒してからだ!』

 

沙慈『これって、倒すまでは共闘してくれるって事で良いのかな?』

 

ハヤテ『そうなんですかね…?』

 

とにかく邪魔しなければ良いかなと割り切ってハヤテはアルケーガンダムに攻撃を仕掛ける。

 

サーシェス『おっと!』

 

ハヤテ『そこだッ!』

 

刹那『貰った!』

 

銃撃を避けた所をダブルオーランザーの斬撃が炸裂する。

 

それによりアルケーは火花を散らす。

 

サーシェス『ちっ…やってくれるぜ!大将に頼んで俺のアルケーもパワーアップでもして貰うか……じゃあなZEXIS!また楽しませてくれよ!!』

 

その言葉と共にアルケーは戦闘区域から離脱する。

 

プロヴィデンス「ようし、俺達も退却だ」

 

それを見たプロヴィデンスは他の面々へとそう言うと次々と離脱する。

 

AN《刹那さん!例のが完成しましたよ!!》

 

刹那《了解した!》

 

直後にANから連絡が入り、ダブルオーライザーはARISIAへと向かう。

 

ブシドー『待て少年!私と勝負だ!』

 

それにマスラオが立ち塞がろうとするがAエクシアとアクエリアスが立ち塞がる。

 

Aエクシア「おっと、刹那の邪魔はさせねえぜ!」

 

ハヤテ『あなたの相手は僕たちです!』

 

ブシドー『ぬぅ!邪魔するかガンダム達よ!』

 

ぶつかり合う中で倒し終えた面々はケルディムとガッデスを見る。

 

ロックオン『ちい!』

 

必死に避けながらガッデスに攻撃を仕掛けているがアニューが乗っているので掠り傷しか与えられてない状況であった。

 

シオニー『ロックオンさんが押されている…!』

 

クロウ『無理もねぇ、アニューが乗ってるんだ』

 

ミシェル『迂闊に胴体部分にダメージを与えたら危険過ぎる!』

 

ハヤテ『しかも距離を詰めて来るから』

 

フェニーチェR「狙撃も出来ないと言う事か」

 

誰もが見守る中でケルディムはドンドン傷ついて行く。

 

アニュー『逃げてライル!』

 

ロックオン『逃げるかよ!ここで逃げたら、お前を愛してるなんて言えなくなっちまう!俺は、お前を俺の女に絶対にする!!』

 

必死に叫ぶにアニューにロックオンは叫び返しながら、ガッデスに蹴り飛ばされる。

 

その後にガッデスはGNビームサーベルファングを展開する。

 

コマンド「やべぇ!蹴り飛ばされた事で隙が出来てやがる!」

 

ハヤテ『ロックオンさん!』

 

誰もがヤバいと助けに入ろうとした時……一筋のビームがガッデスを貫いた。

 

ロックオン『アニュー!?』

 

騎士「今のビームは!?」

 

誰もが飛んで来た方を見る。

 

見えたのは……ARISIAの上でスナイパーライフルを構えたダブルオーライザーの姿があった。

 

そして一部の面々がそのスナイパーライフルに見覚えがあった。

 

ヒイロ『刹那…!』

 

ミシェル『あれは……初代ロックオンさんが使っていたデュナメスの…!』

 

ハヤテ『スナイパーライフル!』

 

刹那『急げロックオン!コックピットを引き抜け!!』

 

ロックオン『!おう!!』

 

誰もが驚く中で刹那の叫びにロックオンはすぐさま我に返り、動きが止まったガッデスからコックピットを引き抜く。

 

取り戻そうと火花を散らしながら手を伸ばすガッデスにダブルオーライザーは再びスナイパーライフルを構える。

 

刹那『刹那・F・セイエイ!目標を……』

 

その時、見ていたミシェルとハヤテ、スメラギ、ロックオン……いやライルには見えた。

 

スナイパーライフルを構えるダブルオーライザーではなく、ガンダムデュナメスを……初代ロックオン・ストラトスの勇志を……!!

 

刹那&初代ロックオン『狙い撃つ!!』

 

咆哮と共に放たれたスナイプがガッデスを再び貫き、今度は爆発四散させる。

 

クロウ『ロックオン!アニューは!?』

 

ロックオン『気絶してる様だが、無事だ!』

 

香鈴『無事だったか…良かった』

 

誰もが喜び、安堵する中でマスラオとエピオンはその場から去る。

 

ヒイロ「(ゼクス・マーキス……)」

 

沙慈『凄いよ、刹那!コックピットを外して、機体の動きだけを止めるなんて!』

 

刹那『……ANの的確な分析の他に、あの男に教えて貰った狙撃のコツのお蔭だ』

 

感嘆する沙慈に対し、刹那はダブルオーランザーの手に握られたGNスナイパーライフルを見ながらそう返す。

 

クロウ『間接的だが、あいつが弟を救ったって訳だ』

 

ハヤテ『そうですね…』

 

感慨深く言うクロウにハヤテも同意しながら感動していた。

 

ハヤテ「(原作と違う展開になって本当に良かった…!)」

 

彼が見たのではアニューは死んでしまった。

 

その時は一緒に見ていたお嬢様も悲しんでいた。

 

だからこそ助けられた事が本当にうれしかった。

 

アムロ『アロウズにホワイトファング……そして破滅の軍団……』

 

クロウ『たまらねえな、こいつは……』

 

AN《敵がホント多いですよね…》

 

だが、アムロやクロウ、ANのにすぐさまハヤテや他の面々は嬉しかった気持ちを留める。

 

コマンド「ややこしい状況がまたややこしくなりうる事になったからな……」

 

X魔王「ほんまあきまへんな……」

 

ガールズガラダ《これが前途多難って言うのかな伯爵》

 

だと思うわ……とガールズ男爵が答えてる中でさらに厄介な状況がZEXISに来る。

 

それは……ZONEが太平洋と暗黒大陸の2つの大陸に同時に出現したと言う報であった。


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