第二次スーパーロボット大戦Z Another   作:Dr.クロ

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宇宙にとどろく、歌の力


第三十五話~銀河をステージに、歌の本質~

前回から翌日。

 

Zちゃんは目のまえにそびえたつ自分のマジンガーにおおおおと声をあげる。

 

Zちゃん「これがアタシのマジンガー…!」

 

AN「はい、Zちゃんさん専用のにしましたよ」

 

目を輝かせるZちゃんにANはそう言う。

 

さらに隣にはグレンダさんとグレちゃん用のグレンダイザーとグレートマジンガーが置かれている。

 

甲児「これがZEUTH世界のマジンガーと一緒に戦ったスーパーロボ達……」

 

香鈴「グレードマジンガーってまるでマジンガーの後に作られた感じがするな」

 

グレちゃん「実際にそうらしいよ。グレートマジンガーはマジンガーZの後に作られたロボだから」

 

感嘆の声をあげる甲児と香鈴にグレちゃんはそう返す。

 

レイジ「こうも並ぶと圧巻だな……」

 

シオニー「そうですね…」

 

並び立つ2体のマジンガーZとグレートマジンガーにグレンダイザー、ゲッタードラゴンにパールクレピオス、ノワールゼロGやリ・ブラスタにガンダム達を見ながらレイジとシオニーは感想を述べる。

 

クロウ「しかし、ZEUTHの面々が帰れると思ったらタイミングがあるとはな」

 

AN「そう簡単には行かないのが世界なんですね」

 

アビスについて聞かせて貰った内容を呟くクロウにANは肩を竦める。

 

クロウ「長生きしてるだけあって、言葉に深みがあるな」

 

AN「年寄り扱いはやめてくださいね」

 

ジト目で見るANにわりぃとクロウは笑って返した直後、艦のスピーカーから音楽が鳴り響く。

 

武者「な、なんでござるか!?敵襲でござるか!?」

 

アイラ「というかうっさ!?」

 

香鈴「なんだこの音楽は…!?」

 

ドモン「この曲はなんだ?」

 

突然流れだした音楽に誰もが驚く。

 

コマンド「まるで軍隊が戦場に向かうような音楽だな」

 

ハヤテ「そんな音楽がなんで……」

 

音楽を聴いてそう述べるコマンドのにハヤテが戸惑っていると調べていたANがすっとんきょんな声をあげる。

 

AN「なんですかこれ!?こちらの艦の以外にこの曲が世界中の通信に流れてますよ!?」

 

武者&コマンド「何!?」

 

騎士「なんだって!?」

 

ガールズガラダ「おい、皆大変だぜ!」

 

ガールズダブラス「テレビを見るナノ!」

 

世界中にと言うのに誰もが驚く中でガールズガラダとガールズダブラスが慌てて言い、誰もがテレビを見る。

 

そこにはアロウズが裏で行っていた虐殺行為などが流されていた。

 

エクシアA「な、なんだよこれ!?どうやって流してるんだ?」

 

ハヤテ「確か本来は流せないようヴェーダが監視しているんですよね?」

 

驚きながら聞くハヤテにANは頷く。

 

AN「ええ、確かその筈です。それを突破してこんなことをする人が居るとは…」

 

シオニー「それだけ凄い腕の持ち主って事でしょうか?」

 

そうですねとシオニーのにANは頷く。

 

ドモン「……愉快犯なのか、それとも何か目的があって流したのか……」

 

コーラサワー「それでもよ……なんだよこれ……アロウズは……こんなに腐敗してたのかよ……!!」

 

ハヤテ「ここまで酷いとは…」

 

呟くドモンの隣でコーラサワーが自身が所属していたアロウズが裏でしていた事に手を握り締めて怒りに震え、ハヤテも知識があるとはいえ目の当たりにして顔を歪める。

 

香鈴「これが明かされたらアロウズも終わりだな」

 

シオニー「んー、どうでしょうか…?」

 

そう呟いた香鈴にシオニーは否定気味に返し、ANもシオニーのにそうですねと頷く。

 

AN「おそらくあまり変化はないでしょうかねぇ……それ処かあのジャマンズ・アルマークならなんらかの形で利用する可能性もありえると思いますよ」

 

腕を組んでANは呟く。

 

コマンド「とにかく、これは世界に影響を齎すのは確実だな」

 

ガールズ男爵「どんな影響になるかは分からないですけどね」

 

シオニー「あ、そろそろ終わるみたいですよ」

 

映像が終わった後にそれをしたであろう人物の名前が表示される。

 

甲児「ワイズマン?」

 

ハヤテ「それがこれをした人物なのでしょうか?」

 

AN「何者ですかねワイズマン」

 

もう映らないテレビを見ながらANは呟くのであった。

 

 

 

 

アロウズの虐殺行為の映像放出を世間ではワイズマンショックと言われたのから3日経った。

 

その間にアロウズの情報将校になっていたジャン・ポール・ロッチナ大佐が訪れた事以外は何もなく、地球へと向けて戻る所であった。

 

Zちゃん「なーんか大変なことになってるな世間」

 

ゲッちゃん「ですわね。所々で騒ぎが起きてるようですし」

 

頬杖付いて呟くZちゃんに優雅にお茶を飲みながらゲッちゃんも同意する。

 

ガールズダブラス「あー!そのコンボズルいナノ!」

 

グレちゃん「ズルくない。正攻法だよ」

 

少し離れた場所でガールズダブラスちゃんとグレちゃんが対戦ゲームをしている。

 

なおグレちゃんはAN特製の船に乗っていない感覚になる浮遊台の上に乗っているので酔ってはいない。

 

ライガ様「何事もないのは良いですが、暇ですわね。あ、ハヤテさん紅茶を注いでくれません?」

 

ハヤテ「いいですよ。ダージリンでいいですか?」

 

ポンちゃん「お菓子できちゃけど食べるべか~?」

 

クロウ「お、良いな。1つ貰うぜ」

 

ガールズガラダ「アタシも一つ貰うぜ」

 

別の方ではポンちゃんが作ったクッキーをクロウとガールズガラダが食べていた。

 

甲児「世間は大変だが、こっちは今の所、問題なく地球へ向けて航海中だな」

 

香鈴「…これが長く続くといいのだがな」

 

腕を組んで呟く甲児に香鈴は本を読みながらそう呟く。

 

AN「そんなフラグ建てないでくださいよー」

 

シオニー「そんなジロンさんの言ってる様な事が……」

 

起きる訳ない……と言う前に警報が鳴り響く。

 

コマンド【緊急連絡だ。バジュラが接近中!至急戦闘準備だ!】

 

アイラ「うわぁ……」

 

AN「ほら、当たりましたでしょ?」

 

シオニー「…フラグって怖いですね」

 

顔を青ざめて言うシオニーにハヤテはうんうんと頷いた後にそれぞれ乗り込む。

 

AN「(それにしてもバジュラですか。できることならあまり倒したくないですね…)」

 

コックピットでANは唸る。

 

何分、バジュラの真実を知っているだけに極力彼ら?を殺したくないのだ。

 

これと言った証拠が自分で調べただけなのでジェフリーとスメラギ以外には信じられないのとバジュラは人を殺してしまっているから少ない証拠で殺さないで欲しいと言うのを言えないのだ。

 

AN「(今できることはせめて多くのバジュラをバサラさんの歌を聞かせて帰らせることですね)」

 

希望があるとすればバサラの歌がバジュラ達を無事に帰す事だと言う事だ。

 

AN「(早く実証できる証拠が見つかればいいのですが……)」

 

シオニー『ANさんどうしました?』

 

うーむと唸るANにシオニーが話しかける。

 

AN『いえ、ちょっと悩み事がね』

 

はぐらかすANに話し難い内容ですかと聞いて頷かれたのでそうですか……とシオニーは呟く。

 

シオニー『もし困っていたら相談してくださいね』

 

AN『…ええ。分かってますよシオニーさん』

 

そう答えてる間に出撃し、バジュラを待ち構える。

 

バサラ『行くぜ!ミレーヌ、レイ、ビヒーダ!!』

 

ガムリン『今回はより気合が入ってるな、バサラ』

 

レイ『どうやら、例の曲が完成したらしい』

 

ハヤテ『例の曲ですか?』

 

ハイテンションなバサラに少し驚くガムリンへとレイがそう答える。

 

ガムリン『それは前から練習していた新曲ですか?』

 

ミレーヌ『そうそう!メインボーカル以外は出来てるのに肝心の誰かさんがやる気を出さないから遅れちゃってたけどね』

 

香鈴『それがやる気を出したので完成したわけか。聞くのが楽しみだな』

 

ピエール『そりゃあそうだろ!ファイヤーボンバーの新曲なんて期待しちまうじゃねえか!』

 

アルト『状況を考えろ、ピエール……!ここは戦場なんだぞ!!』

 

そう言った香鈴へと同意するピエールにアルトが苛立った様子で注意する。

 

アポロ『固い事、言ってんじゃねえよ。良い歌はどこで聴いたって良い歌じゃねえか』

 

ダブラスM2(左)「アルト、なんかイライラしてないか?」

 

楽観的に帰すアポロのに舌打ちしてるのが耳に入って聞く左顔のダブラスM2にコマンドが肩を竦める。

 

コマンド「よっぽどバサラの事が気に入らないか嫉妬してるんじゃねえかね……」

 

ガラダK7「嫉妬?」

 

どういうこっちゃ?と疑問詞を浮かべるガラダK7や聞いていた面々へとアルトに聞こえない様にコマンドは通信ので言う。

 

コマンド《自由奔放で誰の命令も聞かずに己のゆく道を堂々と行くバサラの姿があいつにしたら自分よりも大きく、輝いてる。そして歌を知り合い2人よりも心にぶつけているのが無意識の内に嫉妬しちまってるんじゃねえかって事だ》

 

ハヤテ「(凄い観察力ですね!?)」

 

AN「(言われると納得できますね……そう言うのもあるから突っかかっていたんですね)」

 

モニカ【バジュラ、来ます!】

 

ジェフリー【各機、迎撃準備!】

 

誰もがコマンドの推察に感心したり、唸ったりしているとモニカの報告とジェフリーの号令と共にバジュラが現れる。

 

クラン『こんな所にバジュラが現れるとはな……!』

 

ハヤテ『なんで現れたんでしょうかね?』

 

シン『バサラの歌じゃないか?あいつの歌もランカさんと同じような効果があるらしいし』

 

トロワ『脅威となるものを潰しに来たか』

 

デュオ『って事は、あいつ等には知能があるってのかよ!?』

 

AN「(知能どころか心もあるんですよねこれが…)」

 

呻くデュオのにANは内心呟く。

 

クロウ『あの兵隊はともかく、あいつ等を統べる女王様はそれなりに頭が良いみたいだな』

 

赤城『関心してる場合かよ!またバジュラの女王が来てるのなら、大変な事になるんだぞ!!』

 

香鈴『またと言うと前にもあるのか?』

 

レントン『うん。だからこそ兵隊がこちらの情報を集める前に女王の居場所を突き止めないと…!』

 

関心するクロウに怒鳴る赤城のに香鈴は聞いてレントンが答える。

 

AN「(ん~データでも見ましたけどこれ、本当に女王なんでしょうか?)」

 

そんな3人の会話を聞きながらANは前に閲覧した際に見たバジュラの記録を思い出す。

 

AN「(この個体、バジュラを産み出しているというよりは戦艦のように格納しているのを出撃させている感じがするんですよね…もしかしてそういうタイプの個体なんでしょうか?)」

 

こういうタイプのは勘違いしやすいですからね……とANはしみじみ思っているとVF-19改ファイアーバルキリーが飛び出す。

 

アルト『あいつ……!また勝手な真似を!』

 

ハヤテ『あ、アルトさん!』

 

ちょっとバサラ!とミレーヌバルキリーとストームバルキリーも続く。

 

バサラ『行くぜバジュラ!俺の歌を聞けぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』

 

その言葉と共に歌いだし、他の2機も続く様に音楽を奏でだす。

 

ガムリン『バサラ……!』

 

アルト『くそっ!バジュラをプロトデビルンや銀河クジラと同じ様に思うなよ!!』

 

コマンド「おいおい、アルト、それはちょいと偏見過ぎやしねえか?」

 

悪態をつくアルトにコマンドがそう言う。

 

アルト『偏見……だと……?』

 

コマンド「違ってても生物は生物に違いねえ。まだ俺達はバジュラを一方向にしか見てねえ可能性だってありえるかもしれねえぞ?」

 

ハヤテ「(確かに自分たちはまだバジュラの事ってほとんどわかっていませんでしたね…。もしかしたら自分たちと違うコミュニケーション方法があるのかも?)」

 

AN「(コマンドの言うのも確かですね。私たちはバジュラの事を知らなさすぎる。調べていなかったら勘違いしたままだった可能性が高いですし……)」

 

クロウ「(一理あるな……そうなるとバジュラは嫌がって逃げてるだけじゃねえって事もありえるって事か?)」

 

コマンドの言葉に誰もが思わず考える。

 

それだけ彼の言葉は否定する言葉があるだろうが肯定できる所もある。

 

現れて攻撃して来たから応戦してるがどうして攻撃して来るかの理由も判明してないのも事実だ。

 

その間もバサラの歌でバジュラ達が帰って行く。

 

ガールズガラダ《おお、マジで歌聞いて帰ってるな》

 

ガールズ男爵《バジュラも歌の良し悪しがわかるのかしら?》

 

その光景にガールズガラダとガールズ男爵は感嘆する。

 

Zちゃん『ちぇ、初陣は何もしなくていい感じになりそうじゃん』

 

シオニー『このまま終わればいいんですけど…』

 

不満そうにぼやくZちゃんにシオニーも心配して呟く。

 

ジロン『あ、これは起こるフラグだ』

 

シン『いやメタイし、流石にそれは;』

 

カトル『……いえ、どうやら終わらない様ですよ』

 

ハヤテ『え?』

 

思わずそう言うジロンのに否定しようとしたシンを遮ったカトルは言う。

 

武者「むむ!これは……」

 

香鈴『どうした?』

 

カトル『来るんですよ!バジュラが!』

 

その言葉と共に新たなバジュラの群れが現れた。

 

グレちゃん『うわぁ、第2ラウンドだ』

 

ハヤテ『これまた沢山来ましたね』

 

バサラ『お前等も俺の歌を聴きに来たのかよ!』

 

めんどくさそうにぼやくグレちゃんと呟いたハヤテの後にバサラは聞かせようと接近する。

 

ガムリン『!気を付けろバサラ!バジュラ以外にも何か来るぞ!』

 

直後、レーダーを見ていたガムリンが注意すると16機の戦闘機と6体のアダモンと2体のギガ・アダモンが現れる。

 

AN『人造次元獣!?』

 

クロウ『と言う事はインサラウムか破滅の軍団か……それとも』

 

シオニー『アイム?』

 

呟きと共にアリエティスが現れる。

 

アイム『また会えましたね、クロウ、シオニー』

 

AN『また来たんですか。アイ……スクリームさん』

 

ぶふっ!?

 

その言葉にバサラとキリコ以外は噴いた。

 

アイム『……そこまで言いかけておいて間違えられるとは嫌ですね』

 

AN『この名前間違えネタ。嫌な相手に使うが面白くてね』

 

くすくす笑うANにこう言うのだとホント活き活きしてるなとシオニーは思った。

 

アイム『ああ、そうでしたか……いやぁ、それだとあなたの名前を間違えたらいやらしい感じになってしまいますね』

 

AN『あははは……言ったら消し飛ばしますよこの野郎』

 

返された事に笑顔で怒気を放すANにシオニーや一部の面々はひえぇぇ……と怯え、一部は冷や汗を掻く。

 

アイム『おお、怖い怖い。やはりフロンティア船団から拝借したのは正解でしたね』

 

アルト『正規軍のVF-171がそうだと言うのか!』

 

ガールズダブラス『アルト、あの飛行機なんナノ?』

 

ミシェル『一般パイロット用に生産性を向上させた再設計機だよ。盗むとは手癖の悪いな』

 

アイム『拝借したと言ったじゃないですか。それとこれも貰いましたよ』

 

そう言ってアイムが指を鳴らすとまた別の集団が現れる。

 

それは顔が半球状で巨大な一つ目になっており、体が腰から上だけしかなく、背中に蝙蝠の様な翼をもっていた。

 

ドモン『デスバットだと!?』

 

ハヤテ『それってドモンさんの世界の…!』

 

レイジ『おいおい、それってこいつ、破滅の軍団とも繋がってるって事じゃねえか!?』

 

誰もがドモンとレイジの言葉に驚く。

 

アイム『ええ、懇意にさせて貰ってますよ。あなた方の相手をするならこれ位しませんと』

 

AN『エルクのやつ、また厄介なのと取引してますね』

 

クロウ『悪趣味を広げてくれるぜ。こっちとしてはお前の相手なんてしてる暇はないんだぜアイム』

 

笑うアイムにクロウは毒づく。

 

アイム『ああ、申し訳ありません、クロウ。今日の私の目的はあなたとは別にあります』

 

クロウ『何?』

 

香鈴『ではシオニーか?』

 

彼女でもありませんと否定するとアリエティスはある方を見る。

 

それはファイヤーボンバーで、特にファイヤーバルキリーを見ていた。

 

ミレーヌ『ちょ、ちょっとバサラ!あの嘘つき男、こっちを見てるよ!』

 

バサラ『…………』

 

アイム『そう睨まないでください、熱気バサラ。私はあなたを迎えに来たんですから』

 

迎えに来たと言う言葉にどういう事だと誰もがアリエティスを見る。

 

ミレーヌ『迎えにって……』

 

AN『バサラさんを?』

 

アイム『あなたの歌はもっと多くの人……多くの世界に響き渡るべきです。グレイス・オコナーではなく、私にあなたをプロデュースさせてください』

 

レイジ『なんだそりゃあ?』

 

香鈴『何を言っているのだこいつは…?』

 

バサラ『お断りだぜ。俺は俺が歌いたい時、歌いたい相手に歌う』

 

出てきた言葉に誰もが呆気にとられる中でバサラは断る。

 

アイム『そうやってあなたはバジュラを撃退するために歌を歌うのですね』

 

バサラ『違う!』

 

否定するバサラに違いませんよとアイムは返す。

 

アイム『事実、あなたの歌でバジュラは混乱してるではありませんですか?あなたの歌は兵器として使われるのが最も相応しいのです』

 

その言葉にアルトは衝撃を受ける。

 

歌を利用してしまったランカアタックが過ったからだ。

 

アルト『ランカの歌も……そうなのか……』

 

ハヤテ『アルトさん…!』

 

アイム『その通りです、早乙女アルト君。彼女も周囲の期待に応えて、立派な兵器として役割をこなしています。そう……今の彼女は幸せなのです。皆に望まれてる歌を歌っているのですから』

 

茫然と呟くアルトにアイムは追い打ちとばかりにそう言う。

 

アルト『皆に望まれる歌……』

 

クロウ『あいつの口車に乗るなアルト!』

 

AN『そうです!ランカさんが歌を歌うのは皆を安心させるためです!彼の言ってる様な兵器ではありません!』

 

アイム『なぜそう言えるのですか?そんな事では聴いて貰えないでしょう。誰にも聞いて貰えない歌など雑音と同じなのです!だから、彼女は……『そんなのは歌じゃねえ!!』!』

 

そうなのかと思い始めたアルトにクロウとANが正気に戻れと声をかける中で突けていたアイムのをバサラが遮る。

 

アルト『バサラ……』

 

バサラ『俺は俺の歌を歌う!!お前はどう思おうが、俺には関係ねえ!!俺の歌は俺のものだ!!』

 

力強く叫ぶバサラにミレーヌやレイはそれでこそバサラだと笑う。

 

AN「(自分の歌は自分のもの……歌を愛する熱気バサラこその言葉ですね)」

 

キャシー《熱気バサラの歌エネルギー上昇!これならルカ准尉から送られた例の装備が使用可能です!》

 

ジェフリー《よし!カタパルトセット!!》

 

するとマクロス・クォーターから3つのブースターが射出される。

 

ガムリン『いけバサラ!』

 

バサラ『アイム・ライアード!俺の歌を聴けぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!』

 

咆哮と共にファイヤーバルキリーとミレーヌバルキリーにストームバルキリーはアリエティスに接近、バトロイド形態になると射出された3つのブースターは3機のバルキリーへと合体する。

 

バサラ『行くぜ!DYNAMITE(ダイナマイト) EXPLOSION(エクスプロージョン)!!』

 

咆哮と共に歌と音楽が流れだし、装着されたブースターが展開したスピーカーからビームが放たれる。

 

ピエール《うぉぉぉぉぉぉ!すげぇ!!》

 

レイジ『ビーム放ちやがった!?』

 

ガールズダブラス《歌って凄いナノ!》

 

歌と光景に誰もが度肝を抜かれる。

 

ビームを受けたアリエティスは苦しそうにもがく。

 

アイム『くぅっ……馬鹿な!』

 

レイ『バッチリだな、新曲の出来は』

 

ミレーヌ『おまけにサウンドブラスターも飛んで来るなんて』

 

ジェフリー《君達のファンがL.A.I技研に発注してくれたものだ。存分に使ってくれ》

 

驚いているミレーヌにジェフリーが答えてそう言う。

 

ハヤテ『ファンってもしかして…』

 

香鈴『粋な事をするのがいるのだな』

 

思い浮かべるハヤテの隣で香鈴はそう述べる。

 

アイム『熱気バサラよくもやってくれましたね』

 

バサラ『俺の歌は俺の物だ!お前の好きにさせるかよ!』

 

ガムリン『そうだ、バサラ!お前は歌え、俺は戦う!アンコールをくれてやれ!!』

 

おう!という言葉と共に再びDYNAMITE EXPLOSIONが流れだし、それを背にVF-22が突撃するとマイクロミサイルを連射し、アリエティスに浴びせた後にバトロイド形態になったVF-22は右腕に歌エネルギーとピンポイントバリアを収束させ……

 

ガムリン『皆、バサラの歌を聴けぇぇぇぇぇぇ!』

 

歌エネルギーを帯びたピンポイントバリアパンチをアリエティスに叩き込む。

 

アイム『ぐあぁぁぁ!?』

 

武者「おお、ダメージを与えているぞ!」

 

シオニー『これもコンビネーションなんでしょうか?』

 

吹き飛びながらダメージを受けているアリエティスに凄いとシオニーは驚く。

 

アイム『なぜです……!?なぜこうも私をダメージを受けるのです!?』

 

クロウ『教えてやるぜ、アイム。それはお前の嘘がバサラには通用しねえからだ』

 

AN『自分に正直なバサラさんの歌は嘘つきであるあなたには眩しすぎるからこそ機体を超えてあなたに通じてるんですよ!』

 

ガムリン『バサラはいつも心のまま、想いのままに歌う!お前の様な嘘で心を塗り固めた男にバサラの歌を止められるものか!』

 

自分がダメージを受けた事を信じられずに呻くアイムにクロウとANは叩きつけ、彼を長く見ていたガムリンが突き付ける。

 

アルト『心のまま、想いのまま……』

 

香鈴「(どうやらアルト、君に感じるところあるみたいだな……これなら大丈夫かな)」

 

そんなガムリンの言葉を呟くアルトに香鈴はそう呟く。

 

アイム『熱気バサラ……やはり、あなたという男は危険です!この屈辱……絶対に忘れませんよ』

 

怒気の籠った言葉と共にアリエティスは離脱する。

 

バサラ『あの野郎……!ここから盛り上がるってのによ!』

 

ゼットちゃん『なら残ったコイツら相手にやってやろうじゃん!』

 

ガールズ男爵《さあお前達やってやりなさい!》

 

不満そうに呟くバサラの後にそれぞれ飛び出す。

 

甲児『行くぞ!光子力ビーム!!』

 

ゼットちゃん『ロケットパーンチ!』

 

向かって来たデビルバットの集団へと甲児がマジンガーの目からビームを放って一掃する中で近づいて来たVF-171にゼットちゃんのマジンガーの放ったパンチが炸裂する。

 

グレちゃん『ドリルプレッシャーパンチ』

 

ガラダK7「ガラダカッター!」

 

続けざまにグレートマジンガーの回転しながら放たれたロケットパンチがアダモンの体を貫いた後にガラダK7のカッターが両断する。

 

グレンダさん『ダイザービーム!!』

 

ダブラスM2右&左「ダブラスビーム!」

 

そんな2人へと迫ったギガ・アダモンへとグレンダイザーとダブラスM2のお互いの目から発射したビームで怯ませた所をグレンラガンがドリルで貫き、ギアがもう1体の同種を捕縛してからゴッドマスターへと投げ飛ばして、ゴッドマスターはゴッドフィンガーを炸裂させる。

 

一方でバジュラはバサラの歌を聴いて戦闘区域から離脱していく。

 

カナリア『バジュラが後退していく……』

 

クラン『奴らにもバサラのスピリットが通じたのかもな……』

 

アルト『熱気バサラ……』

 

その光景をアルトは目に焼き付けてる中、ワイズマンショックの時に流れたレッドショルダーのマーチを聞いてから固い表情だったキリコはマスクの中でふっと笑みを浮かべる。

 

カレン『キリコ、あんた……』

 

香鈴『…やはり凄いな。バサラの歌は』

 

マスクで見えてはいないが発する雰囲気から察して安堵するカレンの後に香鈴はバサラの歌に感服する。

 

クロウ『んじゃあ残りを片づけますか』

 

AN『そうですね』

 

そう会話する中でアルトはVF-171をみつえながら思う。

 

アルト「(心のまま、想いのまま……俺もそうやって生きると決めたからパイロットになった……!あいつに負けてたまるかよ!)」

 

攻撃して来たVF-171の攻撃を避けてからバトロイド形態になって上に乗るとそのまま銃を突き付けてゼロ距離射撃を浴びせてファイターモードに戻ってその場を離れると共にVF-171は爆発四散する。

 

ハヤテ『おお、やりますね!では自分も!』

 

それにアクエリアスも向かって来るVF-171をみつえ……

 

ハヤテ『はぁッ!!』

 

右腕を突き出すと右掌からビームが放たれてVF-171を貫いて爆発四散させる。

 

デュオ『うぉい!?なんだよ今の!?アクエリアスにあんな武装あったか!?』

 

AN『デスティニーのパルマフィオキーナを参考にして取り入れて見ました♪』

 

ハヤテ『これは凄いですね。次はこれです!』

 

続けて残っていたアダモンへと頭部バルカン、105mmマシンガンとドーバーガンのビーム弾を浴びせてから両手に握ったヒートロッド×2による連続叩き後にビームサーベルで切り裂いてから最後にパルマフィオキーナで貫く。

 

ハヤテ『Bダッシュアタック!アクエリアスバージョン!』

 

背を向けてポーズをとるとアダモンは四散する。

 

シオニー『す、凄い…!』

 

レイ『見事な連続攻撃だな』

 

ドモン『これで全部か?』

 

シオニーとレイはそう述べてる間にドモンが問う。

 

アイラ《あ、うん。バジュラ以外の敵は全滅したわ……あれ?》

 

AN『どうしたんですか?』

 

モニカ《巨大なフォールド反応を確認!バジュラの物とは別種です!!》

 

ボビー《また別の敵!?》

 

ジェフリー《違う!これは……!》

 

声を漏らしたアイラのにANが聞いた所でモニカが変わりに言い、悲鳴をあげるボビーへジェフリーが否定する。

 

バサラ『来やがったか』

 

香鈴『なんだ…あれは…?』

 

バサラの呟きと共に光りが迸った後に現れたそれに香鈴は呟く。

 

それは巨大なクジラであった。

 

ミシェル『バーラエナ!』

 

コマンド「ありゃあ、バサラが現れた時に出ていた銀河クジラって奴か?」

 

ガールズダブラス《ぎ、銀河クジラ!?》

 

ミレーヌ『ウソ……!?バサラの歌に惹かれて現れたの!?』

 

誰もが驚く中でファイヤーバルキリーは銀河クジラへと近づく。

 

バサラ『よう……元気そうだな』

 

親しい友人へと話す様に語りかけるバサラに銀河クジラは鳴き声をあげる。

 

その鳴き声を聞いたバサラは笑う。

 

バサラ『お前も歌うのか!だったら俺の歌を聴けぇぇぇぇぇッ!!」

 

咆哮と共に歌に音色を乗せるバサラに銀河クジラも合わせる様に咆哮する。

 

アイラ《綺麗……》

 

シオニー『バサラさんと銀河クジラのコラボがこんなに美しい光景になるんですね…』

 

誰もがその光景に見とれて声を出さない。

 

AN「(…これがバサラさんの歌で、どんな者であろうと自分の歌を響かせる……ホント凄いですよ)」

 

誰もが見守る中で銀河クジラは歌い終えると消えて行く。

 

モニカ《銀河クジラはフォールドで去って行きました》

 

ボビー《あれって、バサラの歌に惹かれて来たの?》

 

ジェフリー《だとしたら、二度も銀河クジラを見せてくれた彼に我々は感謝しなくてはならないな》

 

報告を聞きながら呟いたボビーのにジェフリーは感慨深く呟く。

 

ドモン『なんとも美しい光景だった……レインや皆に見せたかったな』

 

レイジ『こっちはこっちでセイの奴はどう言ってただろうな』

 

ハヤテ『お嬢様たちにも見せたかったですね』

 

しみじみと述べて行くドモンやレイジ、ハヤテに香鈴はゼロの乗る蜃気楼を見る。

 

香鈴「(…ルル。今はお互い隠しあっているけどいつの日かこんな光景をお互いにさらけだした状態で見ようね)」

 

そう心の中で香鈴は願う。

 

シオニー「(…アイム。いつかあなたの本心……聞けれますでしょうか)」

 

シオニーはアイムについてそう思った。

 

そんな感慨深く感じていたメンバーだったがそれは打ち消されてしまう。

 

なんと地球連邦大統領から緊急発表で地球連邦軍がアロウズの指揮下におかれる事となり、大統領とは別に地球連邦代表としてリリーナが選ばれたと言うのであった。

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