第二次スーパーロボット大戦Z Another   作:Dr.クロ

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久々にエリア11へと来たシャーリー。
久々の生活を満喫する中、迫る者達が……



第三十七話~新たな刺客と共犯者・前編~

前回からしばらくして、香鈴はエリア11のトウキョウ租界の市街地を変装を解いてシャーリーとして歩いていた。

 

ゼロが今後の戦略を占う為に黒の騎士団はZEXISから一時、別行動としてエリア11の調査に向かいたいと申し出たのだ。

 

それにANは一緒に同行するクロウと共に行く事を申し出る。

 

理由は、クロウの食事事情に泣いた事と香鈴もといシャーリーの里帰りだ。

 

長らく戻っていなかったから、久々に日常を楽しんだらどうか?と言うANの計らいだ。

 

1人呼ばれて後半の理由を教えられたシャーリーは申し訳なかったがゼロもといルルーシュと久々に変装なしで語るのも良いでしょうと言うのを聞いて受け入れ、早速バレない様にコピーシャーリーと接触して今まで彼女がして来た記憶を引き継いだ後に久々に私生活を楽しんだ。

 

今はヴィレッタの誕生日がもうすぐなので彼女への誕生日プレゼントの買い出し係に選ばれたので歩いているのだ。

 

シャーリー「(ふぅ、久しぶりのシャーリーとしての生活……久々だから戻すのが大変だわ)」

 

記憶を引き継いだとはいえ、香鈴として生活していたのもあってそっちが出そうになる迂闊さがあったりしたので戻るのも苦労するなと苦笑する。

 

その後に思い返すはゼロ、本当のルルーシュとの他愛もない会話だ。

 

シャーリー「(香鈴として会話しないよう気をつけるのって大変。ルルーシュもそうなのかしら?)」

 

そう考えるとルルーシュの気持ちが理解できるようで良いかなとくすりと笑う。

 

シャーリー「(……でも秘密にするのってこんなにも大変で、親しい人にも隠しておかないといけないと考えるとルルーシュは辛い気持ちだったんだろうな)」

 

その後に改めて隠してる辛さも知り、シャーリーは悲しい顔になりかけたがすぐさま顔を振って今は買う事が大事だと切り替える。

 

シャーリー「(今はプレゼントを選ばないと!どれにしようかな……)」

 

ん~~~と悩みながら歩くシャーリー。

 

刹那……自分にある感覚が襲う。

 

それは、ルルーシュにギアスをかけられた時のに似たのだ。

 

ただ、今は万が一にとANのギアス対策のコンタクトを付けているからなんともないが、それでも戸惑わずにはいられなかった。

 

シャーリー「(今のは……!?)」

 

誰がやったのか分からず、シャーリーはひとまず買い物を中断し、誰も見てないのを確認してから人目付かない場所でANから渡された彼女に直通の通信機を取り出して電源を入れる。

 

シャーリー「ANさん、聞こえますか?」

 

AN《おや、シャーリーさんどうかしたんですか?》

 

突然の通信だったので疑問詞なANにシャーリーは息を整えながら報告する。

 

シャーリー「今、誰かにギアスをかけられました……!」

 

AN《!!》

 

異常はないですか?と確認するANのにそちらの奴もあるので特に異常はないですと返す。

 

AN《誰にかけられたかはわかりますか?》

 

シャーリー「いえ、わかりません。ホントに一瞬だったので……」

 

それなら仕方ないですねと呟いてからANは言う。

 

AN《まあ気をつけてください。まだ近くにいるかもしれないですし》

 

シャーリー「はい」

 

通信を終えたシャーリーは折角日常に戻ったのに大変な事に巻き込まれかけたと溜息を吐いた後に出ようとして目にした。

 

1人だけで歩くルルーシュを……

 

シャーリー「あ、ルル」

 

歩いて行くルルーシュにシャーリーは少し考え……

 

シャーリー「声かけようかな?それとも……」

 

んーと考えてから、どうせだしナナリーや黒の騎士団以外でどう言う事をしているか見ようとこっそり追いかける。

 

シャーリー「(どこに行くのかな?)」

 

そのまま追いかけているとシンジュクゲットーに着く。

 

シャーリー「(シンジュクゲットー?ゼロとしての用事かしら?)」

 

なんでだろうかと思っているとシンボルとも言える像の前まで来たルルーシュは頭を掻いた後……

 

ルルーシュ「どうして俺をつけてるんだ?シャーリー」

 

シャーリー「る、ルル!気づいてたの!?」

 

驚いて顔を出すシャーリーに途中からなと返し……

 

ルルーシュ「後は半分カマかけだったんだが……うっかり屋だなシャーリー」

 

シャーリー「ふふ、やっぱりルルにはかなわないなぁ」

 

笑うシャーリーにルルーシュもつられて笑う。

 

シャーリー「でルルはなんでシンジュクゲットーに来たの?何かの用事?」

 

ルルーシュ「ああ、俺は一人になりたい時にはゲットーに来るんだよ。ここなら知り合いに会わないだろうからな」

 

まぁ、こうやってシャーリーと会ってるけどなと苦笑するルルーシュにシャーリーは困った様に笑う。

 

シャーリー「でも気をつけてね。最近は物騒だから」

 

ルルーシュ「それを言うならシャーリーもだろ、特に気を付けるべきは君の方だと思うぞ」

 

大丈夫とシャーリーは笑う。

 

シャーリー「ルルより運動はしてるから逃げ足は自身あるわ」

 

言ってくれるな……と苦笑してから真剣な顔をするルルーシュにシャーリーは少しドキッとする。

 

ルルーシュ「そう言えるのはやっぱり……()()()()()()()()()()()()()()?」

 

シャーリー「(!)な、なに言ってるのルル?私がそんなことできるわけ……」

 

出てきた言葉にシャーリーは息を飲んだ後に慌てて誤魔化そうとし……

 

ルルーシュ「この際だ。お互いに腹を割って話そうじゃないか、シャーリー……いや、黒鳥香鈴」

 

ルルーシュの雰囲気がゼロの雰囲気に変わったのに言葉が止まる。

 

そんなシャーリーに近づきながらルルーシュは続ける。

 

ルルーシュ「最初は気づけなかったが、黒鳥香鈴と行動を共にしてる中で俺は安心感を持った。どうして俺は彼女に安心感を持ったかで疑問に思った。考えて行き付いた結論は……もしや黒鳥香鈴は俺の知人が変装をした人物ではないかと言う事だ」

 

シャーリー「へ、へー。そんな人なんだ黒鳥さんって」

 

白を切ろうとするシャーリーにルルーシュは続ける。

 

ルルーシュ「そこで俺はエリア11に戻った時に部下に今までの状況を聞き、違和感のある人物を特定した。それがシャーリー、君だ」

 

シャーリー「私?」

 

そうだと言ってからルルーシュは言う。

 

ルルーシュ「俺の影武者をしていた者が言っていた。確かにシャーリーであったが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()とな……それに、髪の長さと目の色が違ったが顔つきまで変えてなかったからすぐに照合も出来たよ」

 

シャーリー「っ!!」

 

指摘された事にシャーリーが呻いた後にルルーシュは溜息を吐く。

 

ルルーシュ「シャーリー、君は……思い出してるんだろ?俺がゼロだと言う事も、ナナリーが俺の妹だと言うのも……ロロは最初はいなかったと言う事も……」

 

シャーリー「……ホント、ルルには敵わないなぁ。全部見抜かれちゃった」

 

肩を竦めて、困った様に笑うシャーリーにルルーシュはふうと息を吐いてから離れて像に背中を預けて空を見上げて言う。

 

ルルーシュ「ANさんが絡んでるんだろ?あの人なら、ギアスを解く位の技術力を持ってても違和感ないしな」

 

シャーリー「正解。あのキューピッドの日での騒動の後、あの人に呼び出されてね」

 

あの時からか……とルルーシュは再び息を吐く。

 

ルルーシュ「君には平和な日常で生きていてほしかったんだがな……」

 

シャーリー「平和な日常でもルルが居なかったら意味ないよ。ルルがいる日常が私の日常だから」

 

寂し気に漏らされたその言葉にシャーリーは真剣な顔で返す。

 

返された言葉にルルーシュは困った様に笑う。

 

ルルーシュ「全く……困ったお姫様な傭兵様だな」

 

シャーリー「女の子を甘く見ちゃダメなんだよルル」

 

それは普通に実感してるよとルルーシュは言ってから真剣な顔をする。

 

ルルーシュ「シャーリー、俺はある人物に会いに行く。君は皆と合流するんだ」

 

シャーリー「……分かった。でも気をつけて。さっき私にギアスをかけようとした人が居たの。もしかしたらルルを狙ってるかもしれないから」

 

分かった気を付けるよと言って歩いて行こうとするルルーシュにルル、とシャーリーは声をかけ……

 

シャーリー「私、信じてるから、ナリタの慰霊碑の時からずっと」

 

ルルーシュ「!」

 

頑張ってね!と最後に言ったシャーリーにルルーシュは目を見開いた後に振り返らずにああと返して歩いて行く。

 

シャーリー「……頑張ってね。ルル」

 

そう呟いてからシャーリーも皆の元に行こうとして……急いで来るロロに気づく。

 

シャーリー「(あれってロロくん?)」

 

どうしたのだろうと思いながら近寄る。

 

 

 

 

一方、AN達は黒の騎士団と共に出撃していた。

 

クロウ『カレン、ゼロはどうしてる?』

 

カレン『少し遅れるって連絡は来たけど……』

 

朝比奈『勝手なもんだね。自分で作戦を決めてといて遅刻するとは』

 

AN『まあなんかあったんじゃないですか?予想外のことって起きるものですし』

 

愚痴る朝比奈にANがそう言う。

 

千葉『そっちがいてくれるからヒイロがいない分もカバーできるけどね』

 

ハヤテ『お二人がいない分、頑張らないといけませんね』

 

Zちゃん『お、敵が来たみたいだぜ!』

 

その言葉と共にブリタニアのKMFが現れる。

 

グレンダさん『あらあら沢山来ましたね』

 

ガラダK7「これって狙い通りなんだよな?」

 

クロウ『ああ、来た奴らを迎え撃って、黒の騎士団ここにありってのを示すって訳だ。相変わらず状況を利用するのが上手い男だよ、ゼロは』

 

AN「(ですがそう上手くいくのかちょっと不安ですね……。なーんか嫌な予感しますね……)」

 

そう返すクロウのを聞いてANは内心不安がる。

 

カレン《C.C.……》

 

C.C.《何らかのトラブルが起こったのは確実だろう。今は無事を祈るだけだ》

 

同じ様に不安に個人通信を繋げて来たカレンにC.C.はそう返す。

 

千葉『しかし、新たにエリア11入りしたと言うナイトオブランズと思われるのはいないみたいだな』

 

クロウ『それはそれで好都合だ。そんなのは、いないに越した事がない』

 

ハヤテ『厄介になりそうなのはいない方がマシですね』

 

KMFを見て見慣れたのばっかりで呟く千葉のにクロウはそう言い、ハヤテも同意する。

 

千葉『だが、強敵と戦わなければお前の借金は減らないではないか』

 

クロウ『とは言うが、生命あっての物種だ。そっちはボチボチやるさ』

 

シオニー『なんだか余裕ありそうな言い方ですね』

 

朝比奈『ミススメラギからのボーナスで心に余裕があるみたいだね』

 

そう言うクロウのにシオニーと朝比奈は興味深そうに見る。

 

クロウ『貧すれば鈍する……ギリギリの所で踏みとどまって生きてるぜ』

 

ハヤテ『ギリギリですか;』

 

藤堂『……各機、散開……!ゼロがいない以上、不測の事態に備え、なるべく早く敵機を迎撃しろ!」

 

号令と共にそれぞれ動き出す。

 

AN「(それにしても見た感じ指令役の機体が居ないですね……。黒の騎士団を追い詰めるなら一人ぐらい居るはずなのに……)」

 

迎撃しながらANは不安を抱く。

 

シオニー『はぁあ!』

 

グレちゃん『たああっ!!』

 

ズドォオン!

 

向かって来るグロースターやサザーランドの攻撃を避けながら各々に撃破して行く。

 

ハヤテ『……ちょっと呆気なさすぎませんかこれ?』

 

ドモン『確かに、敵の動きも鈍い感じがするな』

 

撃ち抜きながら呟くハヤテにドモンも同意して殴り飛ばす。

 

玉城《そうか?お前さんらもいるからのもあるんじゃないか?》

 

扇《だが、確かにいつもより少ない気が……》

 

AN『……どうやら本隊が来たみたいですよ』

 

その言葉に誰もが身構える。

 

 

 

 

一方、シャーリーはロロと対面していた。

 

ロロ「シャーリーさん!?どうしてこんな所に!?」

 

シャーリー「ゲットーにはルルがいるから……」

 

兄さんが……と呟いたロロにシャーリーは丁度良かったとロロに問う。

 

シャーリー「答えてロロ。あなたはルルが好き……?」

 

ロロ「…………」

 

突然問われた事に呆気に取られるロロにシャーリーは言う。

 

シャーリー「私はルルが好き。……あなたはどう?」

 

ロロ「好きだよ。たった一人の兄さんだもの」

 

そっか……とシャーリーは嬉しそうに呟く。

 

シャーリー「なら取り戻すのを手伝ってあげてね。ルルの幸せを。彼を支えてあげてね」

 

その言葉にロロは目を見開く。

 

自分は何か間違った事を言ったかな?と思ってから気づく。

 

シャーリー「(そうだ。本来のルルの幸せの日常の中にはロロは……)」

 

シャーリーは知らないが、彼はルルーシュを監視する為に作られた血が繋がってない偽の弟。

 

ルルーシュはナナリーとの幸せを取り戻そうと頑張っている。

 

それ故にシャーリーの言葉に彼は体を震わせた後……

 

ロロ「兄さんの……兄さんの隣は……僕のだ!!」

 

拳銃を取り出してシャーリーに狙いを定め……

 

シャーリー「!」

 

引き金を引かれる直前、シャーリーは素早く動いて少ししてから放たれた銃弾を避け、そのままロロの手から拳銃を蹴り飛ばす。

 

ロロ「……え?」

 

シャーリー「(あ、しまった!つい、香鈴の時みたいにしちゃった!)」

 

茫然とするロロにシャーリーはハッとなり、やってしまったとオロオロする。

 

どうしようかと思っていると拍手が響く。

 

顔を向けるとロジャーと水色の男性が立っていた。

 

ロジャー「いやはや、見事な動きだレディー。助けに入ろうと思ったが必要がなかったようだな」

 

男性「確かに、彼が銃を取り出した時に入ろうとしたがそれをする前に無力化したのだから脱帽だ」

 

ロロの手から離れた拳銃を男性が拾いながらロジャーと共にシャーリーの手腕を褒める。

 

シャーリー「だ、誰ですか!?」

 

男性はともかく、ロジャーは知っているがそれは香鈴としてなのでシャーリーは驚きながら問う。

 

ロジャー「失礼。私はロジャー・スミス。隣にいる彼は……」

 

万丈「破嵐万丈さ。宜しくね」

 

シャーリー「ロジャーさんと万丈さん……」

 

どうもと頭を下げるシャーリーの後にロジャーは微笑んでから時計を見る。

 

ロジャー「彼が来るまで君と待つことになりそうだな」

 

シャーリー「彼?」

 

首を傾げるシャーリーにロジャーは言う。

 

ロジャー「ルルーシュ・ランペルージ君さ」

 

シャーリー「ルルが!?」

 

その言葉にロロも目を見開く。

 

なぜロジャーはルルーシュを待つのであろうか?とシャーリーは不安になる。

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