感覚のないTSクローンはデスゲームの才能があったみたいです。 作:ねこスマ
なりふり構わずに走っていると、前方からミチコさんがこちらにやってきた。
「肩貸してッ!」
「置いていって下さいッ、一人でなんとかします!」
「ワガママ言ってないで早く行くよッ」
ミチコさんの肩に腕を預け一緒に走るが速度は出ない。後ろを振り返っても殺人鬼の姿は見えないが一本道だ、直ぐに追って来るだろう。
「唸っている人の声がホープ君の方に行ってたから、待ってたのよ」
「殺人鬼は背の高い男性で武器は持っていませんでした。ですが片手で体を吹き飛ばす腕力、僕たち4人で挑んでも勝てる相手ではないです」
「そうよねぇ、よし!背中に乗って」
「はい?」
ミチコさんは屈んで背中をこちらに見せている。
「いや、本気ですか?」
「このままだと追いつかれちゃうでしょ」
「……お願いします」
ダッダッダッダッダッ
体幹が強いのか僕を背負ってもあまり揺れずに普通の速度で走れている。
(ここはアニメや漫画の世界じゃない、偽善や情けなど不要。殺るか殺られるか)
「広い部屋に着いたら僕を置いて正解の道を探してください」
「あのねぇ、おばさん一人でクリアなんて出来ると思う?」
「いや、僕に出来ることなんてもうないですけど」
「私よりずっと若いんでしょ?その柔らかい頭で考えてくれないと、正解に辿り着けないわ」
「考える…ですか」
そういえば今回のゲームについては深く考えていなかった気がする。最初から人間観察をしていたが、今はそういうゲームではない。
(そっか、僕に足りないのは)
思考を止めないこと?ゲームを俯瞰して考察を続ける集中力。考察の材料が少ないからって思考を止める理由にはならない。いや、むしろそれが材料にだって……
『ゲームの内容次第ではあの二人が敵対し、こちらが不利になっていた可能性もある』
僕は最初にこう思っていたが、デスゲームで突然知らない人を信用してゲームを一緒に攻略しろだなんて無理難題だ。それが出来てメンバーの統率がとれる人が居たら、このゲームを安易にクリアしてしまうのだろうか。
(情報が少なすぎる、一から整理してみるか)
手分けして正解の道を選んでも、最初に言ったように戻ってメンバーに伝えるメリットがなにもない。僕が正解の道を見つけたとしても他人のことなんて知ったことではないし、そのままゴールするだろう。
(協力がなくても出口を見つける、もしくは最低二人でも効率的にクリア出来る何かがある?)
「あ、やっと来たし」
開始直後の場所に戻ってくると、JK二人組が隣の道から隠れながら顔を出した。今は何でもいいからこの二人から情報が欲しい。
「殺人鬼が追ってきてます!一緒に隠れましょう!」
「ヤバッ、めっちゃ血出てるじゃん」
「アンタ達を追ってるんじゃないの?」
ミチコさんは体勢を直して、疑心暗鬼の二人に声をかけた。
「話している時間はないわ、今はぐれるのは逆に危ないと思うの」
「サキどうする?」
「じゃあ一旦みんなで隠れる」
「OKー」
今出た道から直進方向の道に入って四人で走って進む。しばらく進むと今度は6本の別れ道が出現した。
(ここで6本の道、宝を見つけないとクリアは難しいか……)
JK組が右端の道に行ったため、ミチコさんも僕を背負いながら後ろを追った。
ガラガラッ
ガラッ
「キャッ!」
「嘘でしょ…」
進んだ先の部屋は人骨で床が埋めつくされていた、どうやらこのゲームは昔から何度も行われているようだ。
「みんな静かに、骨を踏まないように」
ミチコさんが後ろを振り返りそう言うと微かに何か聴こえてくる。
シーン………
ンーーーーーーフッ‼︎ンッフンッフッ‼︎
………
ンンンンンンッ‼︎ンーンッ‼︎
__咲姫は手で口を覆い、凛奈は耳を塞いで目を瞑っていた。美智子は希望を背負ったままジッと息を潜めている。
ンン………
どれくらいそのままでいただろうか、殺人鬼の声が徐々に遠くなっていく。全員目配せして、ミチコさんが骨をどかして僕をゆっくりと床に下ろした。
「手で肩を押さえてね」
「ありがとうございます」
ミチコさんが上着を脱ぐと、それを僕の脇から肩に通して傷口を強く結んだ。折れた足も青黒く変色し、腫れ上がって力が入らない。
「男っていつも頼りにならない」
「あのさぁ、大声を出して囮になってくれない?」
「ちょっとアナタ達言いすぎよ」
全員声のトーンを落としているが、座った僕を興味無さげに二人は見下ろしていた。今僕が生きられているのはミチコさんのおかげだ、ミチコさんが危なくなったら僕が代わりになれるといいが。
「サキさん達が行った道の先には何がありましたか?」
「何もない行き止まりの一本道だったけど」
「ね、だからすぐに戻って様子見してた」
一本道、僕たちはその右隣を進んで二本の別れ道。その対面の道は6本の別れ道。別れ道が時計回りに増えていっている?
「他に変わったことはなかったですか?どんな些細なことでもいいんです」
「はぁ…何もなかったけど、凛奈はどう?」
「わかんない」
「私もごめんなさい、行き止まりで特に変わった場所はなかったわ」
「僕たちが進んだ道は二手に別れていました、その対面の道は6本。仮に時計回りに道の数が増えていってるとしたら、8つ目の道は8通りの別かれ道があるかもしれません」
「僕?この人マザコンなの?」
「今はどうでもいいでしょ、確かにキモいけど」
(お母さん、家に帰りたいです……)
「厄介なのは広場に続く道が一本なこと、広場に待ち伏せされたら詰みなので、探索して情報を擦り合わせる時間と余裕がない」
「情報も何も、お兄さんは動けなくてこのまま死ぬしかなくない?」
「でた指示厨!配信でもウザったいんだよねぇ」
「おばさんはホープ君に従うわよ?」
情報が少ないなんて泣きごとを言ってる場合じゃないが、このJK達を協力するように説得するのが1番難しくないか?
「あ、そういえば咲姫、隠れて様子を見てた時に、私達がいた入り口って少し広くなかった?」
「そう?気にしてなかったけど」
「リンナさん本当ですか?」
「ハッキリとは言えないけどねぇ、殺人鬼が出てこないか見渡してたらそんな感じがした」
それが本当なら僕の注意不足で大事な情報を一つ見落としたことになる。
『ゲーム開始時点の場所をしっかり観察するのは常識でしょう、命が掛かっているのよ?簡単なヒントに気付かないで死ぬほど馬鹿らしいことはないわ』
イマジナリー2番さんの声が僕の弛んだ脳内で響いた、「初心者なんです」が通用しないのがデスゲーム。情報を拾わずに大怪我を負った僕、まさに初心者と弱者から死んでいく世界。
「少し大きな入り口と普通の入り口、何か意味があると思いませんか?」
「あるかもしれないね、けどお兄さんは分かるの?」
「見捨てられないように適当言ってるだけじゃない?」
僕は壁に手を付いて一人で立ち上がった、無理をすればあと一道程度走れそうだが、その後は歩くのも困難になるだろう。
「一人でも歩けます、離れて行動すれば迷惑になりません」
「ちょっとホープ君ッ、無理しちゃダメよッ」
「僕も手掛かりを探します、歩けなくなっても助けは求めません」
「お兄さん根性あるじゃん」
「うへー、マザコンさんその足で立って痛くないの?」
「大丈夫です、それとミチコさん頼みがあります」
「ん?どうしたの?」
「広場で入り口の大きさを確認して来てくれませんか?何か分かるかもしれません」
「わかったわ、みんな少し待っててね」
ゆっくりと聞き耳をたてながらミチコさんが広場に向かったが、JK二人からは蔑むような目で睨み付けられた。
「女一人で危ないところに行かせるなんてサイテー」
「あのおばさんが死んだらマザコンのせいだからね」
「………」
僕が足を引きずって確認しに行っても、時間が掛かり過ぎて巻き込む恐れがある。JK組は不信感で自分達に危険が及ぶ指示には従わない筈。不確かな情報を得るために、人を使わないといけない状況に陥った自身の愚かさが原因。
(今はサイテーな馬鹿でいい)
拾われた命、最終的にミチコさんだけでも出口へ到着してくれたらいいと思っている。
(自分が生きることより、他人を生かすことを考える方が気が楽だな)
スッと頭がクリアに整頓されたような感覚、自分の命の優先度を下げると選択肢が広がることに気づいた。
__四分ほど待つと静かにミチコさんが戻ってくる。
「お待たせ。確かに少し大きな入り口が四つあったわ、殺人鬼も広場に留まってなかった」
「ミチコさんありがとうございます、大きな入り口はどこに?」
「咲姫ちゃん達が行った道から十字路の四つよ」
「わかりました」
道の判別がつくように設計でそのように見せているだけかもしれないが、その僅かな差に意味はあるはずだ。
「クリアを目指すなら全員単独で行動してほしいです」
「は?怖いんですけど」
「細道だから一人の方が逃げやすい、それに友達が目の前で捕まったらどうするつもりですか?見捨てるだけなら最初からバラけて探索した方がいい」
「おばさんと一緒に行動して、おんぶして助けられてたじゃんっ」
「……ミチコさんどうします?」
「あのね二人とも、この道だってあと5本も確認してないのよ?一人だったら隠れやすいし、単独がいいと思うわ」
「わかった、早く帰りたいし」
「じゃ、ウチもそれでいいよ」
(あれこれ指示しても逆効果か…)
僕は長骨を拾い十字と斜め十字に骨を重ねたものを二つ作った。
「サキさん達が最初に入った道を1、右から2、3と数えましょう。今はこの斜めの6の道にいます、十字に隣接している大きな道と3を探索しませんか?」
「一人余るけど?」
「6の残りの道は僕が一人で調べます」
「ふーん、サボんないでね」
サキさんから負傷した箇所を視線でなぞられた後、鼻を軽く鳴らされた。
「ねぇ咲姫、この部屋気持ち悪いし行くなら早くしよ」
「探索が終わったら6の道に戻ってホープ君と合流しましょ?話し合ったらヒントはきっと見つかるわ」
「はいはい、じゃあここに集合で」
その後話し合いでリンナさんが「3」サキさんが「5」ミチコさんが「7」を探索することになった。時計回りで道の数が増えていくとしたら、探索が早く終わるリンナさんが5の加勢に行き、5が終わったら7の加勢という段取りになる。
「無茶してるのは分かってるから、ホープ君も頑張ってね」
殺人鬼に待ち伏せされていたら、すぐに三人は追われて殺されてしまうだろう。誰か一人でも生き残って情報を残してくれるといいのだが…
(できればミチコさんに殺人鬼に追われたら声を出して僕のところに来てほしいと伝えたかったが、まぁミチコさんの性格的にそれはしないか)
三人が探索に向かったあと、僕も壁を支えにして歩いていく。
なんとか四人で協力することが出来たのも、皮肉にも僕の怪我が酷いおかげかもしれない。
(もし生きてクリア出来たらミチコさんとは対戦したくないな)
良い人など関係なく、受けた恩を返さないほど不義理な人にはなりたくない。人を無関心で殺すのに、恩は返したいなんて傲慢だろうか。
6つある道の、4つ目はただの行き止まり。コンクリートの壁を触っても何もない、引き返し6本の別れ道のところに出ると暗がりの前から人の気配を感じる。
(誰だ…?殺人鬼は口がうるさいから違うと思うけど)
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
隠れて待つと泣き顔のリンナさんがフラフラとこちらに歩いてきた。
「何があったんですか?」
「……ウチが二人を殺した」
殺人鬼に追われていたところを二人に擦りつけたとかだろうか?デスゲームであれば非難される行動でも、悲観に思う必要もないと思うが、慰めている時間はない。
「道には何かありましたか」
「……道の先に宝箱があって中にこれが」
見せられたのは「東」と一文字描かれた金のコイン。
手のひらのそれを取ろうとするが、サッと手をしまわれた。
「東、方角……」
「みんな道は一本しかなかった、そこに私が……ッ!」
ズルズルズルズル
ンーンッ‼︎ンーーーンッ‼︎ンーーーーーー‼︎
「来たッ!!どいてッ!!」
ドンッ…サッ‼︎
肩をぶつけながらリンナさんは左端の道を走っていった、僕もさっきまでいた道に早足で戻る。
(みんな一本道しかなかった)
だとするなら「東西南北」全て一本道、さっそく僕の予想が外れている。
(宝は東と書かれたコインが一枚)
これは3の道の方角が東とみて間違いないだろう、だが方角が分かったところで何になる?
(宝、東……東そのものが宝?)
どうして東に宝があったのか、北などではダメな理由がある?
「東」と「宝」……
それにコインは何に使う?
ンーンーーーッ‼︎
キャァァァッァァァァ……‼︎
ンッフッフフフフ‼︎
オネガイッ‼︎ハナシテッ‼︎
ンッ!ンッ!
『正解のない道を選べ、宝は同じ所にある』
(宝は場所ではなく「所」つまり何か共通点があって……)
グシャッ‼︎
ゴメッホントニ…イタ……
バギッボギッ
ガンガンガンガンンガンガンガンッッ
アッ…
………
……………
………………ブチッ!
ズズズズズズズ…ジュュルルッ‼︎
僕は人差し指で壁に文字を書いていく。
(画数は東8画、宝も同じ8画)
これが東西南北を画数で表すことを示唆しているとしたら?
正解のない道がこの中にある?
壁に西南北を脳内で画数を数えながら指で書いていく。
東=8
西=6
南=9
北=5
(正解のない道……)
北は行き止まりで東は宝があった。南か西にゴールがあるという簡単な話しなのか?「8695」で共通点がない数字……
ミチミチミチミチミチ‼︎
ンフッーーーーーーー‼︎
………
…………
………………
「まさか、こんな子供騙しみたいな答えじゃ……」
「869」全て文字に記号の◯がある、すなわち正解。
「5」は正解「◯」がない、つまり正解のない道は【北】
グチャ…グチャ…
思考に没頭していてあっという間に、リンナさんの衣類と肉塊が飛び散った場所へ辿りついた。叫び声で死んだ場所が分かる位置で良かった。
「あとはこれか」
血に染まったコインを拾い、ポケットに入れる。
北は何もない行き止まりの道のはず、だが僕の回答があっていればサキさん達が見落とした何かがある。
ンフーーーーーー‼︎ンッフンッフ‼︎
殺人鬼の声が時折近くで反響するため、なるべく一本道は早く進む。
広場に出ようとした時、念のために下から顔を覗かせるように7つの道を見渡した。
(静か……アイツは遠くにいるのか?)
ユラッ
ユラッ
北西の道から右手が招くように揺れている。
誰か生きていたのか!
「ミチコ……」
ずっと右手だけが壁から出て揺れている。
何のために?
スッ……
ヌーーーーーー
様子見をしていると
手が引っ込み、殺人鬼がゆっくりと顔だけだして辺りを見渡した。
僕はとっさにしゃがんで息を潜める。
………
ズルズル、ズルズル
殺人鬼が道の奥へ進んで行った。
(殺人鬼が足を引きずっていた、まさか抵抗して負傷させたのか)
僕は広場に出てゴールと予想している北へ向かわずに南東の道へ進んだ。せめてミチコさんの生死を確認してから出口へ向かうのが礼儀だろう。
南東の道は4つの別れ道、左から順に遅い歩みで調べていく。すると三つの目の道先は大きな汚いベッドが置いてあり、ゴミが散乱している空間だった。
「うそ……お兄さんまだ生きてたの……?」
「ミチコさん……」
ベッドの下から出てきたのはサキさんと、口から血を流し荒い息を吐いているミチコさん。
「サキさん、ミチコさんを背負って行けますか?」
「ハァ…ハァ……ホープ君何か……わかった?」
「北が正解かもしれません、宝もリンナさんのおかげで手に入れました」
「凛奈はどうしたの?」
「殺人鬼に殺されました」
「そっか……」
「ねぇホープ君、咲姫ちゃんのことお願いしていいかしら?」
「はい?」
「子供は…大人が守ってあげなきゃ…でしょ?」
「僕はミチコさんを
ンンンンンンンンンンッッッ‼︎ンッン‼︎
「咲姫ちゃんも…ホープ君をゴールまで支えてあげてね…」
「おばさん…ありがとうございました…」
ンーーーーーーーーーーーッ‼︎
「ほら早く行ってッ!」
サキさんから肩を引かれ僕たちは四つの別れ道に出ると、ミチコさんの声が響いた。
「ほらッこっちよーーーー!!片足だけじゃ足りないかしらぁーーー!!」
ンーンッ⁉︎
ンーーーン‼︎ンーーーン‼︎
ズルズルズルズル‼︎
殺人鬼が進んだ三つ目の道と入れ替わるように、僕たちは広場へ進んだ。
「おばさん凄く強いんだよ……学生の時に柔道で全国まで行ったんだって」
「凄いですね……」
「これで不正解だったらお兄さんの顔ぶん殴って一緒に死んであげる」
「………」
北の道へ進み、行き止まりの壁へ到着。
隅々まで探っていくと「e」と書いてある小さなコインの投入口を、床に発見した。
チャリンッ
壁に縦の線が入ると、眩い出口が姿を現した。
【『ホープ』『咲姫』WIN】
・・・
【A級】
『ホープWIN』
『ホープWIN』
『ホープWIN』
『ホープWIN』
『ホープWIN』
『ホープWIN』
「アハハハハハハハッ‼︎気持ちいぃぃでしょッ!?もっと逝きたいでしょぉぉぉぉ!?」
「上位ってキチ◯イしかいないんですか?」
「や〜んっ♡つれないこと言わないでよ?せっかく私達の腸が繋がってるのにぃ♡」
「あなたの『死にたくない@エンジョイ勢』って名前詐欺過ぎません?」
カラカラカラカラ
ゴッブッ‼︎
「ッガッハ…あぁーごめんっ♡チェーンがこれ以上巻いちゃったら本当に逝っちゃうから引き分けねぇー♡また殺し合おうね?」
「すみませんが招待は受けないですよ」
「なんで?どうして?ホープは気持ちよくないの?」
「ここまでやってdrawとか割にあってないですって…どれだけしぶといんですか…」
「んふっ♡それはこっちのセリフっ、こんなに気持ちぃぃ所までイケる人ほんとに久しぶりなんだからっ♡」
【『ホープ』『死にたくない@エンジョイ勢』DRAW GAME】
・・・
腸綱引きを終えたあと、初めてゲームを落とした僕はスマホの告知を確認した。
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レート戦から逃げるように、僕はイベントの申し込みを完了させた。