いろPへの感情値がかぐやへのものと同等かそれ以上
ヤチヨといろPのライブチケットを買わない
──それはヤチヨといろPのコラボライブ
そのお知らせを見て最初に感じたのは安堵だった
自分なんかよりよっぽどショックの大きかったであろうあの子が立ち直った
新しい一歩を踏み出してくれたのが親でもないのに嬉しかった
「でもなんでヤチヨと?」
ヤチヨがコラボライブをしたのはあのヤチヨカップの優勝ライブの時だけ
その縁で相方の卒業してしまったいろPを気にかけてということだろうか
まぁ、そこら辺は気にしても仕方ない
早速ライブチケットを、と応募ページを開こうとするもアクセス過多なのかなかなか開かない
うーむ、これもヤチヨ効果か、いやいろP効果もあっての相乗効果と思おう
結局開けた時には時すでに遅し
チケットは完売し俺は画面越しに久しぶりの推しの姿を見ることに決めたのだった
「いやー久しぶりっすね!あれから全然インしてないし心配だったんすよ?」
「ごめんね。ロスなんてのが初めてだったからずっと引きずっちゃっててさ」
ライブ映像を観るのは自分と同じようにチケットの取れなかったフレンドら
それは仕方ない!と明るく慰めてくれる彼らに感謝しながら宙を浮かぶ屋形船に乗れば見つめる先には空中に浮かんだ大型画面
『ヤチヨ異例の再びのコラボライブ!今夜はいろPとコンビで一体どんなライブを見せてくれるんだああぁー!』
オタ公さんの声が響いてカウントダウンが進みヤオヨロー!の挨拶と共に始まるコラボライブ
隣にいるいろPはいつも引っ張ってくれていたかぐやちゃんがいないからか緊張気味のようだがそこは経験豊富なヤチヨがフォローしてくれている
「よかった、元気そうで」
かぐやちゃんとのお別れを乗り越えられたのかはわからない
けど今画面に映っているあの子は楽しそうに音楽を奏で隣のヤチヨもつられたのかわからないがいつもより楽しそうに歌って踊っている
その姿を見ていると笑みと一緒に涙がこぼれて笑ってるのに泣いてしまう
「ありゃ、また泣いてる。最近涙腺緩くないすかー?」
「そうだね、年のせいかな。ほんとすぐ涙もろくなっちゃってさ」
冗談をこぼしながらいろPのライブを見つめ音楽に聞き惚れる
あの子とヤチヨの音楽が灰色になっていた俺の世界に彩りを取り戻してくれる
ああ、本当にこのライブを見に来てよかった
これからはまた推し活をたくさんできそうだ
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あの卒業ライブから10年後
俺や当時のファン達は熱狂の波に包まれていた
「うおおおお!!かぐやちゃん復活!かぐやちゃん復活!かぐやちゃん復活!」
「夢じゃねえよな!」
「帰ってきた!俺達の
「続けオタ達よ!いざ行かんかぐやちゃんのもとへ!」
もう懐かしいネタも入れまくっての大盛り上がり
インターネット老人ホームとかしたフレンドのホームで復帰ライブ抽選の敗北者達がワイワイと騒ぎ合う
今でも顔を合わせる者、久しぶりに顔を見る者、アバターの容姿変えすぎて最初誰かわからなかった者、色々いるがかぐやちゃんを推していたあの頃のメンバーがまた集まれたことに郷愁と嬉しさがこみ上げてくる
そうして始まる10年越しのかぐやちゃんといろP達のコラボライブ
ライブ配信で見るそれは生で見るのとはまた違う楽しみ方ができる
馴れ親しんだフレンドのホームだからこそできるばか騒ぎしながらのライブ観賞
「いろPくっそ色っぽくなってね?」
「あったり前だろお前当時学生なら今20代後半だぞ」
「もう人妻なっててもおかしくない歳っすよねー」
「やめてくれカカシ、その術は俺に効く」
「ヤチヨも昔よりだいぶ表情良くなったよなぁ」
「かぐやちゃんが生きてる…!動いてる…!」
「泣いてないで映像見ろー」
笑って泣いて今だけしか楽しめない推し活ライフを満喫する
あの灰色だった生活からは想像も出来なかった楽しい日々をありがとう
かつての隣室の少女だった2人を俺はこれからも応援し続ける
かぐやちゃん、いろP 君達はずっと俺の最推しだ
・壁ドンおじさん
いろPがちゃんとまた笑ってライバー活動を続けられたことに安堵し推し活を続ける
かぐやの事も気にしてはいるが乗り越えたであろういろPが何も言わず前を向いているならそれを応援する後方腕組みファンとなる
今もあの部屋に住んでおりフレンドらと共に仲良く推し活ライフを堪能中
かぐやの復活ライブではまた泣いた
・酒寄彩葉
ライブの常連さんだよねあの人。ずっと推してくれてありがとうございます
・かぐや
ライバー始めた頃にもいた人だ!かぐやっほー!久しぶりのかぐやちゃんのファンサたっぷり受け取る準備は出来てるぅ?
・ヤチヨ
10年以上ツクヨミやいろはのライブに来てくれてありがとー!感謝感激雨アラモード!
Happy ENDは明日に