俺は自分のしたことを一度たりとも後悔していない
ライトニングが残したシミュレーション…ああそうさ、本当は俺でもわかってた。アイツに言われるまでもなく、本当は止めておけば良かったんだ
けど、俺にはできなかった。そして気が狂うぐらい幾度もやり直したさ。その結果が、人類の破滅を何度も何度も出てしまった
…いや、それだけならまだ何とか耐えられた。腐っても人間は例え人間社会が壊れてもやり直せる。けど…どうしても一つだけ認めることができなかったことがある
俺はアイツが死ぬ未来を…黙って見過ごすことができなかった。それを耐えられず、俺は全てを騙す存在になって人間たちと敵対する道を選んだ。それは、守る存在を手にかけてでも
そして俺の役目は果たされた。繋がる心と意思があれば、忘れることが無いことも。アイツに言われて、ようやくそれを心から理解できた
もう二度と、会えないことも覚悟はした。けど、もう十分だ。あいつはもう俺がいなくても多くの連中とも繋がっている。いなくなった俺とも心から繋ぎ合わせている。だからもう…俺の心は満たされた
…ああ、けど。一つだけ心残りあるならば…
幻想郷 魔法の森 魔理沙の家
「はあ…何とかなったわ」
テーブルでぐだーっとしているアリス。つい先ほど魔法である程度の治療を終えたアリスは疲れていた
無理もない。人間と思われていたその男は、なんか感じが違うような感覚を覚えていた。人間にしてはあまり見たことない装飾品が体の中に埋め込まれていた。それがある意味の違和感の正体だった
「とりあえず、明日にとりを連れてここに来てもらおうか」
バタン自宅の玄関を開けながら入る魔理沙。彼女も色々と何か使えるものが無いか色々と探していた。そして機械関連かもしれないと思い、明日こういうのに詳しい知り合いの元に観てもらおうかとしていた。
「にしても…人間のように見えるけど違うのかねー…?外の世界はどんだけ今の文明変わってるんだ?」
ソファで横になっている男を見ながら、興味津々に見る魔理沙。ある意味未知なる経験故なので色々と眺めている
「魔理沙、見てても起きないでしょうが。はあ…」
「アリス、流石に少し休んだ方がいいと思うぜ?こうなった以上、私らでもいつ起きるのか分かんないと思うし」
「本当ね…魔理沙、今日は泊まらせてもらおうわ。空き部屋で寝させてもらうわ」
そういいアリスは立ち上がり、客部屋に入っていく。元々何度も来ているので魔理沙の家の事ももう一つの家として普通に受け入れていた
魔理沙も大分疲れていたので、そのまま自室に入りながら明かりを消した。明日起きてくれると思いながら眠りにつく
翌日 魔理沙は起きながらリビングに向かうとアリスが朝食の準備をしてくれていた
「おはよう魔理沙。朝ごはん用意しておいたわ」
「お、悪いなアリスー。助かるぜー」
ニコっとしながら感謝しつつ朝食準備をする。その際ソファーの男を見ながら、まだ起きないことを確認する
「まだ起きないのか、アイツ」
「そうね。どうにかにとりが起きるきっかけになってくれればいいけど」
食べながら会話をしていく魔理沙とアリス。そして食べ終わり、魔理沙が出かける準備を始めようとしていた時
「…ここ、は」
突然とソファーの方から声があがる。それは昨日から眠っていた男だ。体を起こしながら、辺りを見渡す。
これには流石な魔理沙とアリスもすぐに近寄る
「ようやく起きたか…良かったぜー」
「本当ね。心配したわ」
二人は安堵していた。どうやらにとりに観てもらう必要はない…と思ったが、まあ一応様子見で声をかけた
「…お前らは?」
「おっと、自己紹介がまだだったな。私は霧雨魔理沙。んで、こっちはアリス・マーガトロイド。魔法使いさ」
「…魔法使い?(おいおい、なんだそのファンタジーな設定…って、俺もある意味ファンタジーな感じか)」
流石な男も突拍子ようもないことに少し驚くが、自身の事を考えると深く考えないようにした
「それで、あなたは?名前はわかるかしら」
「ああ、俺は…Ai(アイ)だ」
男…Aiは自身の名前を明かした。
「へえー…何か可愛い名前だな」
「はは、俺も当初はなんだそりゃって思ったさ。けど…改めてその名前の事を聞かされて、嬉しかったんだよ」
Aiはふと思い出しながら、取り合えずここの事を聞こうとしていた。この時だが、自分の今の体…「ソルティス」はAIである電子の体ではなく生身の体で活動しているが、どうやら体の一部が制限かかっているようだ。プログラムを自動構築できるような分類はできなくなっている。
恐らくこの世界に来てしまった影響と思われる
「っと、そうだった。そういやここはいったいどこなんだ?Den Cityでもこんなところ見たことねえんだが」
「…Den City?」
魔理沙とアリスは途端に頭をクエスチョンマークを作りながら、よくわからない感じ表情を出す。それを読み取ったAiは、一つの事を思い浮かべる
「(おいおい、まさか俺…異世界トリップしちゃった系?けど、それなら魔法使いがいるっていうのも何となくわかる気がするが)」
流石高性能のAIでもあるイグニス。瞬時に自分の身を理解することになる。どうやら自分のいたところには最早戻れそうになかった。だが、戻れたところでどうなるのかもわからないのも事実だった
「まさかだけどAi、あなた外から来た住人ってところかしら?なら、幻想郷についても知らない感じね」
「幻想郷…?」
Aiも幻想郷と言われてすぐに理解できなかった。アリスからの説明を受けて事情を把握することができた
「…なるほどねえ、忘れ去られた楽園か。いや、案外俺もそれに値するかもな」
「何かあってここに来たっていうのか、Aiは?」
「ま、そういうところだな」
驚くほど冷静だったAi。だが、本音を言えばもう元の世界に戻ることができない。相棒やその仲間達のもとにいくことができない。それがAiにとってはここからの精神的ダメージにもなっていた
だがそれを表に出さないAiは悟られないようにする
ふと魔理沙は、一つ呟く
「なあ、そういえばAi。お前って決闘者なのか?」
そういうと、Aiの左手にあるデュエルディスクを見て言う。幻想郷にあるデュエルディスクは本当に古いバージョンをちょくちょくと改良しなおしながらアップデートをしているが、Aiのデュエルディスクは他のとは明らかに違っていた
興味津々になって魔理沙の目を見ながらAiは答える
「おうよ、これでも一流の決闘者なんだぜ。つえー敵とも何度もやったな」
これはある意味間違えじゃない。パートナーである相棒のデュエルを長らく見て、その後は自立して強者とのデュエルを何度も行い勝ち上がった。最終的にはその相棒に敗北してしまったが
「魔理沙…まさかだと思うけどデュエル申し込むってことじゃないわよね?」
「やるに決まってるだろ!それにさ、デュエルすれば何でも受け入れられる。それが幻想郷って奴だぜ」(にっ
「へえー…勢いがあるのは凄いもんだな」
そんな魔理沙の笑顔を見て、相棒の事を思い出しながらAiはソファーから立ち上がる
「良いぜ魔理沙。俺もずっと寝ていたんだ。少しは体を動かしてウォーミングアップしたかったところだ。相手してやるよ」
「よーし!決まりだな。んじゃ外でやろうぜ」
「はあ…知らないわよ」
二人は外に出ていきながら、ため息漏らしながらアリスも外に出る。一応様子観察のためだ
外に出た二人は、デュエルディスクを付けた。Aiはディスクのプレートを展開した。魔理沙は折り畳み式ディスクを展開し、デッキを装填した
「(デュエルするときはいつも俺たちは命がけの戦いをしていた。なら、せめてここにいる間はそんなこと考えないでデュエルしたいもんだ)よし、始めるか魔理沙。俺は言っておくが強いぜ?」
「おうよ、私も手加減しないでやるつもりだ。覚悟しろよAi!」
「「デュエル!!」」
Ai LP4000
MARISA LP4000
次回予告
デュエルが始まり戦う二人
全てを騙しトリックスターのように動いていたAiにとって、この幻想郷でのデュエルは未知数そのものだ
Aiと魔理沙、二人のデュエルの行方は、お互いの黒きモンスターたちによって委ねられる
次回
遊戯王AI TO THE Project
Aiの一撃(仮)
「Into the VRAINS」!!
~簡易設定~
Ai
この物語の主人公。時系列はPlaymakerとの決戦後
消滅し消えたと思っていたが、残滓なのか何らかの影響で蘇ったのか現状でも不明(この点はリンクスでも同じ設定)
遊作の未来を守るために消滅したが、それでもシミュレーション内での最悪の出来事だけは今も解消されてないため、精神的には実質不安定な部分が強い
故なので幻想郷メンバーに対して強い警戒心を抱いている(悟られないようにしている)
霧雨魔理沙
東方Projectにおけるもう一人の主人公
実家は裕福なところであったが、とあることが原因で実質家から絶縁状態
魔法使いでもあるが、モットーとして「借りていくぜ、死ぬまでな!」と言うほぼ泥棒レベルのことをしている
Aiについては面白い奴だと思ってる
アリス・マーガトロイド
旧作のアリスが成長して今に至る、魔界人。ちょっとしたことで故郷を離れて生活している
人形劇が現在趣味みたいなもので、使うデッキにもそういう趣向の要素が強い
割と苦労人的なところが多く、今作におけるツッコミ担当。ただし・・・
Aiに関しては少し様子を伺いながら見ている