グッバイヒーロー   作:落ちた星

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第3話

部隊部屋の扉の前で私は立ち止まっていた。

さっきアイドルにならないって言って部屋を出たのに戻ったら私もアイドルになるなんて言ったら2人とも困惑するでしょうし

 

「はぁ」

 

扉の前で2人にどう話そうか考えてもまとまらなくてため息をついてしまう。

幸せが逃げるなんて言われてるけど幸せなんてこんな状況になっている時点でどっか行ってるでしょ。

もう、どうやって話すか考えるのをやめて扉を開けると仲間の2人がくつろいでいた。

 

「隊長〜!やっと戻ってきた〜!」

「あっ、隊長やっと戻ったんですね」

 

2人が私に気づいて駆け寄ってくるが私の手に握られてる紙をみて驚愕した表情を見せた。

 

「えーっとね、上からの指示でね……「隊長!それ持ってるってことは!アイドルなるんですよね!ねっ!」フジ、ちょっと落ち着いて」

「そんなの無理ですよ〜!」

 

私の手を掴んでピョンピョン飛んでいるこの子はフジ。花園部隊に所属してる3人(私含めて)のうちの1人だ。

元気で明るくて部隊のムードメーカーである。戦闘の時にこのテンションだと困るが、そこの切り替えはしっかりできる子だから今も生きていられる。

第九世代の体だった気がするが私が気にしなさすぎて別の世代に変えてるかもしれない。

 

「隊長、上かな指示ってどういうこと?」

 

フジに手を掴まれてる間に隣まで来ていたこの子はサクラ。冷静で周りを見ることができるいい子だ。

私の部隊に来た時はすごくピリピリしていたが今はそれを見せることはなくなった。

なんでも地球外生命体に殺されかけたことが理由らしいが詳しいことは話したくなさそうだったから聞かなかった。

今はもう趣味の曲作りをしながら訓練や任務をこなしているすごい子。

フジと同じ世代だった気がする。

 

「いや、そのままの意味だよ。多分明け星との関係をよくしたかったんじゃない?被害が私達なら痛手じゃないし、なんなら利益の方が多いかもね。あとは、上の趣味の可能性があけどね」

「はぁ、やっぱりそんな感じでしたか。命令以外で隊長がなる理由ないですし」

「まあ、2人と一緒にいられるからまだいい方じゃないかな。流石に私1人だったら無理だよ」

「えっ!隊長と一緒に組めるの!?やった!」

 

そういえば2人はそこらへん知らないか。そもそもとして今日だけでいろんなことが起きすぎてるからもう2人がアイドルになるって言ったの二日前くらいかと思ってたや。

 

「明け星側がそうするつもりだと言ってたわ。まあ、部隊引き抜きの方が喧嘩とかないから楽なんじゃない?」

「確かに有り得るかもしれないですね、他の部隊の子達に聞いてみたらそんな話来てないと言っていたので」

 

フシが納得した表情をしながらこれ以上興味がないのかパソコンに向き合っていた。

私はあまりパソコンとやらは詳しくないのでフシが何をしているのか全くわからないが、多分作曲なのかな?

 

「隊長〜、私たちどんな感じのグループになるんですかねぇ〜。今からすごく楽しみですよ!」

「そうね、楽しましょう。ここでは味わえないことを味わうでしょうけど」

「ひー、急に現実的になりますねぇ〜」

 

まあ、現実的に考えておかないとすぐに謝罪会見やら引退、クビ、ストーカーとかの犯罪に巻き込まれる可能性があるのか?

まあ、イミテーションだから犯罪系はある程度対応できるだろうけど。

その後も3人で話し合っていると指揮官から連絡が入ったため3人で確認する

 

[重要]花園部隊は今週末をもって解散、除名とする。花園部隊は部屋にある物の処分等を行い、今後の命令を待て。

 

「今週末なのね.......て明後日じゃない。私物の処理なんて一日じゃ無理なのだけど」

「まあ、やれるだけやりましょう。文句いっても時間は待ってくれませんから」

「.......そうね、最低限いる物、いらない物の区別ぐらいはしましょうか」

「はぁーい!」

 

フジが私物のある方に元気よく向かったのをみてサクラと一緒に苦笑しながらフジの後を追うのだった。

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