『プロセカ世界に転生したのに音痴だった俺が、壊れかけの少女たちを救うまで』   作:krowknown

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22 落としたもの

商店街を抜けると、人通りが少しずつ落ち着いてくる。

 昼過ぎの陽射しは、まだ高い位置にあった。空は晴れていて、風も穏やかだった。古い喫茶店の看板。シャッターを半分下ろした雑貨屋。生活の音が、少しずつ遠ざかっていく通りだった。

 その先に、小さな絵画教室があった。

 ガラス張りの入口。中の壁には、子どもたちの描いた絵がたくさん飾られている。クレヨンの絵。水彩画。石膏デッサン。どれも、誰かの時間が染み込んでいるみたいだった。

 特別、寄るつもりはなかった。なのに、足を止めた。

 なぜなら、その教室の前に、誰かが立っていたからだ。

 一人の少女だった。

 ガラスの向こうを、じっと見つめている。風が吹くたび、肩までの髪がさらりと揺れる。手には、使い古された様子のスケッチブックを抱えていた。表紙の角が、擦り切れている。何度も開いて、何度も持ち歩いて、何度も描いてきたんだろう、と分かるくらいに。

 穏やかな昼下がりの中で、その後ろ姿だけが、妙に目を引いた。

 そして。

 頭の奥が、軽く痛んだ。

 

 ——弱点発見

 

 能力が、勝手に反応していた。後ろ姿しか見えていないのに、はっきりと分かる。

 その少女の周りに、細かい亀裂が見えた。ガラスの表面に走るような、薄い"ひび"。今まで見てきた誰のものより、深く、広く、その輪郭ぜんたいを覆っていた。

 

——この子は、今、絶望の中にいる。

 

 そう、確信させられた。

 なぜか、目を逸らせなかった。

 しばらく動かなかった少女が、やがて。

 小さく俯く。

 そして、踵を返した。

 その瞬間。

 少女の髪が、ふわりと揺れる。横顔が見えた。

 息が止まる。

 綺麗な人だった。派手じゃない。でも、目を引く。絵になる人だった。

 ただ。その表情だけが、ひどく硬かった。何かをこらえているみたいに。

 肩が、小さく震えている。

 俯く。

 慌てるように、顔を背ける。

 そのまま、早足で歩き出した。

 

「……?」

 

 違和感を覚えた。なんとなく。見てはいけないものを見てしまった気がした。

 少女が、こちらに気づかないまま、こちらに向かって歩いてくる。視線が、足元の少し先にしか向いていない。何も見えていないような歩き方だった。

 避けるべきだった。でも、考える間もなく。

 

「あっ」

 

 ぶつかった。

 軽い衝撃と、画材が落ちる音。少女が「ひゃっ」と小さく声を上げて、バランスを崩す。咄嗟に手を伸ばして、その肩を支えた。

 顔が、近い。

 目が合う。

 その瞳の中に、暗さがあった。さっき遠目に感じ取った"ひび"が、今は、間近でもはっきりと分かる。

 

「……えななん」

 

 思わず、声が漏れた。いや、漏れてしまった。だけど、小さすぎて、聞こえてはいなかった。

 少女——絵名は、それに気づかないまま、慌てて体勢を立て直す。

「ご、ごめんなさい」

 小さく、頭を下げる。

 俺の知っている、原作に出てくる東雲絵名とは、随分違う印象だった。

 プロセカの東雲絵名は、本当はもっと勝気で、強気な人だ。負けず嫌いで、はっきり物を言う。少しわがままなところもある。でも、誰よりも仲間思いで、面倒見がよくて、困っている人を放っておけない。そういう子だったはずだ。

 なのに、今、目の前で頭を下げている彼女には、その輪郭の影さえ見えなかった。

 声には、申し訳なさだけが詰まっていた。誰かに迷惑をかけたことへの、純粋な反省。それだけ。

 

 ——なんでだろう。

 

 地面には、ぶつかった時の衝撃で落ちた画材が散らばっていた。色鉛筆が何本か。消しゴム。クリアファイル。絵名は、それを慌てて拾い集めている。

 手伝うべきだと思った。

 

「悪い、俺が」

 

 しゃがみ込んで、色鉛筆を拾う。

 

「……すみません」

 

 また、謝る。今度は、もっと小さい声だった。

 画材を全部拾い終わって、絵名へ差し出す。

 

「ありがとうございます」

 

 ぺこりと頭を下げて、受け取る。視線は合わなかった。

 

「あの、すみません。急いでるので」

 

 それだけ言って、足早に去っていく。

 その背中を、しばらく見ていた。

 絵名の歩き方には、迷いがなかった。どこかへ向かっているわけじゃない。ただ、その場から、できるだけ早く離れたいだけのような歩き方だった。

 昼下がりの光が、その小さな背中をやわらかく照らしていく。やがて、人混みの向こうへ消えていった。

 

 その背中が見えなくなって、しばらく経ってから気づいた。

 地面に、何かが落ちている。

 近づいて見ると、小さなスケッチブックだった。

 さっき絵名が抱えていた、あの擦り切れた表紙のものだ。きっと、ぶつかった時に落としたのだろう。それきり、誰も気づかなかった。

 拾い上げる。

 表紙には、特に何も書かれていない。ただ、何度も同じ手で持たれてきたことだけが分かる、柔らかくなった角。手に取ると、ただの紙の束のはずなのに、不思議と重みを感じた。

 

 「東雲絵名」

 

 小さく名前を呟く。

 返さなければと思った。彼女が去っていった方向を見る。でも、もう姿は見えなかった。商店街の人混みに、すでに紛れてしまっている。

 追いかけても、もう間に合わない。

 

 ——しょうがない。次に会ったら、返そう。

 

 それまでは、大事に持っておこう。そう決めた。

 

 商店街を抜けて、少し歩くと、町の中にある小さな公園に着いた。

 手入れの行き届いた木々と、丁寧に組まれた石畳。庭園みたいな雰囲気のある場所だった。ベンチに腰を下ろすと、午後の風が、ゆっくり頬を撫でていく。

 手に持ったままのスケッチブックを、じっと見る。

 

 ——見てもいいんだろうか。

 

 頭の中で、何度か自問した。良くないことだとは分かっている。でも、さっき見た絵名の——あの深い"ひび"が、頭から離れなかった。

 その理由が、もしかしたら、このスケッチブックの中にあるんじゃないか。そんな気がした。

 

「……ごめん」

 

 誰にも聞かれていないのに、つい一言謝ってから、表紙を開く。

 その時、ぱさり、と何かが膝の上に落ちた。

 挟まっていた一枚の紙だった。長い髪が一本、その紙の端にくっついている。落とした時のはずみで、ページの間から滑り出てきたんだろう。

 拾い上げて、何だろうと目を落とす。

 

 ——成績表だった。

 

 学校名と名前の欄。その下に、評価の項目が三つ並んでいる。

 美術、実技、表現力。

 評価は、B、C、C。

 数字や文字だけを見れば、特別悪いわけじゃない。でも、その並びを見ているうちに、胸の奥が、少しだけざわついた。

 あの絵を見た後だったからだ。あれだけ丁寧に、何度も描き直した跡のある絵を持っている人間が、この評価で——どう感じるだろう。

 頭の中で、原作の知識が、自然と繋がっていく。

 東雲絵名は、今、進路に悩んでいる時期のはずだ。絵画教室では、自分より明らかに才能のある同級生を、何度も目の当たりにしてきた。先生からの評価も、決して悪くはないが、特別良くもない。父親には、絵を続けることに否定的なことを言われている。

 その全部が、少しずつ積み重なって、今のあの目になったのかもしれない。

 救いがなかったわけじゃないはずだ。あの時期、確かに絵名のそばには、桃井愛莉と、その弟の彰人がいたはずだ。愛莉は、芸能界で揶揄されるようなことがあった時、絵名に守られたことがある。その恩を、ずっと覚えていた。だから、絵名が一番つらい時期に、様子をうかがいに来た。

 彰人にも、姉から「見守ってほしい」と頼んだはずだった。

 でも——彰人の方は、姉とうまく噛み合わない時期だったらしい。一度、距離を置こうかと思っていたところに、愛莉と会い近くから見守る約束をする、というところまでは知っている。

 その先が、具体的にどんな話があったのかは、知らない。まだ二人が動き出していないのか。もう動き出していて、それでも今の絵名がこの状態なのか。

 分からない。

 ただ、絵画教室の前で見たあの目は、想像していたよりも、ずっと深い場所にあるように見えた。

 

 ——もしかしたら。

 

 神様が言っていたことを、思い出す。

 

 『お主の世界で見えていた世界は、何百、何千とある分岐点から成り得た、比較的ハッピーエンドな世界に過ぎんのじゃ』

 

 あの言葉が、今、急に重みを持って戻ってくる。

 原作で知っているプロセカの世界線は、最終的には希望のある場所へ繋がっていた。だから、絵名もいつか、立ち上がれたはずだった。

 でも。この世界は——少しだけ、ズレているのかもしれない。

 俺の知っている話の通りに、何もかもが進むとは限らない。

 胸の奥が、少しだけ冷たくなった。

 もし、この世界の絵名が、原作よりも深い場所にいるのなら。

 誰かが手を伸ばさなければ、原作のような救いは、自然には訪れないのかもしれない。

 成績表を、もう一度、丁寧に折り直す。挟んでいた髪を、そっと紙の隙間に戻した。

 

 ——これは、見てはいけないものだった。

 

 今さら思っても遅い。でも、見てしまった以上、知らなかったことにはできない。

 一枚目に戻る。

 夕暮れの商店街の絵だった。

 画面いっぱいに広がる橙色の光。傾いた日が、古いアーケードを染めて、煤けたシャッターにも、剥げかけた看板にも、等しく金色を注いでいる。行き交う人々のシルエットが長く伸びて、石畳の上を滑るように流れていた。

 写真じゃない。鉛筆と、淡い色鉛筆で描かれた絵だ。

 なのに、光が見えた。温度が伝わってくるようだった。

 次のページ。河川敷の絵。土手に咲く小さな花。風に揺れる草。誰かが置き忘れたみたいな自転車が、一台。

 その次。夕暮れの空。雲の輪郭が、ただの線じゃなく、ちゃんと光をまとっていた。

 一枚一枚、見ていくたびに、息を呑む瞬間があった。

 素人の俺には、構図の正しさとか、色彩の理論とか、そんなことは何一つ分からない。それでも。

 

 ——この人は、この景色が好きだったんだろうな。

 

 そう思った。理屈じゃなく、ただ、伝わってくるものがあった。

 

「すごいな」

 

 自然と、声が漏れた。

 誰の評価でもない。才能があるとか、ないとか。そんな話じゃない。ただ、純粋に、いいと思った。

 でも。

 同時に、頭の中で、さっき見た成績表の三文字が浮かぶ。B、C、C。

 こんなに綺麗な絵を描ける人が。なぜ、あの評価で、あんな顔をしていたんだろう。

 次に会えたら、たくさん伝えよう。

 精一杯、このスケッチブックの絵を見た時の、この感動を。

 評価でも、慰めでもなく。ただ、ちゃんと、伝えたいと思った。

 

「あっ」

 

 不意に、声がした。

 顔を上げる。

 目の前に、さっきの少女——絵名が立っていた。息を切らしている。

 

「それ!!」

 

 視線が、膝の上のスケッチブックに刺さる。

 

「人のスケッチブック、なんですけど」

 

 声には、咎める色があった。でも、本気で怒っているわけじゃないことも、すぐに分かった。だって、わざわざ戻ってきたのだ。落とし物を、わざわざ探しに。

 

「ごめん」

 

 まずは謝る。

 

「勝手に見ちゃって、すみません」

 

 頭を下げてから、スケッチブックを両手で差し出した。絵名は、それを受け取りながらも、まだどこか落ち着かない様子だった。

 

「でも」

 

 言葉が、自然と続く。

 

「すごく綺麗で。感動しました」

 

 絵名の手が、スケッチブックを受け取ったところで、ぴたりと止まった。

 

「……は?」

「いや、本当に。びっくりした」

 

 止まらなかった。一度口にしたら、もっと言いたいことが次々に出てくる。

 

「特に、商店街の絵。あの光の感じとか、すごい。色の重ね方も、なんか温かくて。あと、河川敷の絵の、土手の草の質感とか。風が見えるみたいだった」

「あ、あの」

「夕暮れの空の絵も良かった。雲の輪郭が、ただの線じゃなくて、ちゃんと光を持ってる感じがして」

「ちょっ、待って」

 

 絵名が、思わず声を上げる。

 その顔が、見る間に赤くなっていく。

 

「な、なんですか、それ。べた褒めじゃないですか、なんか怖いんですけど……」

 

 言葉とは裏腹に、表情を見る限りは悪い反応じゃない。

 

「いや、本当にそう思ったから」

「そんなに見たんですか」

「全部見た」

「ぜ、全部」

 

 絵名の声が、裏返る。

 怒っているのか、恥ずかしいのか、よく分からない反応だった。視線が、何度も逸れる。スケッチブックを抱えた手に、少し力が入っているのが分かった。

 

「……変な人」

 

 ぽつりと、そう呟く。

 その声を最後に、絵名は、何も言えなくなったみたいだった。

 顔を伏せる。長い前髪の隙間から見えた目が、少しだけ、潤んでいた。

 

 ——あ。

 

 しまった、と思った。

 褒めすぎたかもしれない。それか、何か思い出させてしまったかもしれない。あの成績表のことを、まだ知らないふりをしていたつもりだったのに。

 慌てて、話題を変える。

 

「あの、商店街の絵」

 

 絵名が、わずかに顔を上げる。

 

「あれ、見てて思ったんだけど」

「……何ですか」

「商店街の人たちの温かさを、表現したかったのかなって、俺は感じたんだ」

 

 絵名が、目を丸くする。

 

「シャッターとか、看板とか、別に綺麗なものじゃないのに、全部に同じ光が当たってて。優しい感じがして」

「……」

「それって、その場所が好きだから、そう見えてるんじゃないかって思った」

 

 絵名は、しばらく黙っていた。

 それから。

 

「……分かるんですか」

 

 小さな声だった。

 

「いや、分かるとかじゃなくて。ただ、そう見えたってだけ」

「でも」

 

 絵名が、スケッチブックをそっと開く。商店街の絵のページを、もう一度見つめる。

 

「そこまで言われたの、初めてです」

 

 その声には、戸惑いと、少しの驚きが混ざっていた。

 

「上手いねとかは、学校の友達からも言われることはあります。でも、何を描こうとしてたかとか、そんなふうに見てくれる人、あんまりいなくて」

 

 絵名は、ページをじっと見つめたまま、続けた。

 

「商店街、毎日通るんです。学校帰りに。シャッター下りてる店も多いし、特別綺麗な場所じゃないけど。なんか、いいなって思って」

「分かる」

「分かるんですか」

「分かるよ」

「ふふっ、本当ですか?」

 

 絵名が、少しだけ笑った。今日初めて見る、ちゃんとした笑顔だった。

 夕暮れの光が、その横顔を、橙色に染めていた。

 しばらく、二人で絵の話をした。

 どの絵が、どこで描かれたものか。どんな時間に描いたのか。絵名は、最初は短い答えだけだったけれど、話すうちに、少しずつ言葉が増えていった。

 

「これ、夕方の五時くらいに描いたの」

「これは、雨上がりの日」

「これは、学校帰りに、急いで描いた。だから、ちょっと荒いんです」

 

 その一つ一つに、確かに、誰かの時間が染み込んでいた。

 話が一区切りついたところで、絵名がスケッチブックを閉じる。

 

「……ありがとうございます」

 

 ぽつりと、言う。

 

「何が?」

「ちゃんと見てくれて」

 

 その声は、さっきより、ずっと自然だった。

 夕暮れが、少しずつ濃くなっていく。空の色が、橙から、深い赤へ変わり始めていた。

 

「こんな風に絵が描けたら、気持ちいいんだろうな」

 

 思わず、呟いた。

 

「もしよかったら、絵を教えてよ」

「もし私で良ければ、教えてもいいですよ」

 

 声が、重なった。

 一瞬、お互い黙る。

 絵名が、目を丸くした。

 

「……今、同じこと考えてました?」

「いや、たぶん」

 

 なんだか、おかしかった。気まずさよりも先に、笑いがこぼれる。

 

「じゃあ」

 

 絵名が、少しだけ表情を緩めた。今日初めて見る、柔らかい顔だった。

 

「よろしくお願いします」

「……うん。よろしく、えななん……あっ」

 

 言ってから、気づいた。

 本人を目の前にして、はっきりとした声で。

 

 ——「えななん」と、呼んでしまったことに。

 

 時が、止まった。

 絵名の表情が、固まる。瞬き一つしない。

 夕暮れの公園に、二人分の沈黙が落ちる。風だけが、変わらず吹いていた。

 数秒後。

 

「……今、なんて呼びました?」

 

 絵名の声が、地の底から響いてくるみたいに低かった。

 

「いや、えっと」

「えな、なん?」

「……えな、なん」

 

 もう一度、繰り返してしまった。逃げ場がなかった。

 

「だれがえななんよ」

 

 今までの他人行儀な丁寧語が消えて、ぴしゃりと言われた。さっきまでの柔らかい空気が、一瞬で吹き飛ぶ。

 でも、その口調には、もう硬さがなかった。さっきまでの「すみません」「ありがとうございます」とは、明らかに違う響き方をしていた。

 

 夕暮れの光が、絵名の頬を赤く染めている。怒っているのか、ただ照れているだけなのか、その境目が、よく分からなかった。

 しばらく見つめ合ったまま、二人とも何も言わなかった。

 やがて、絵名がふっと視線を逸らして、小さく息を吐く。何かを諦めたような、それでいて、少しおかしそうな顔だった。

 風が吹いて、絵名の髪を揺らす。スケッチブックを抱えた腕に、もう力は入っていなかった。 

 

 ——明日も、俺たちはここに来るのかもしれない。

 

 誰にも言われていないのに、なぜかそう思った。今日の言葉のやり取りが、まだ全部終わっていない気がしたから。

 

 夕焼けの最後の色が、公園の木々の向こうへ沈んでいく。

 その光の中で、絵名の表情は、最初に見た時よりは、少しだけだが違うものになっている気がした。

 




夏へと季節が変わってきました。
夏ってどうしてこう、昔を思いだすのでしょうか。

お気に入り、感想、評価ありがとうございます。えななん編は全部で4話構成です。本日2話。土曜日、日曜日1話ずつの投稿ができるようにがんばります!

いつも!ありがとうございます。
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