朝起きたら儒烏風亭らでんになっていた。なお、本物は今日も普通に配信している   作:好きな性癖発表ドラゴン

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第12話 帰ってきていい

 

 

『俺、家に帰りたい』

『でも、一人じゃ無理』

『手伝ってほしい』

 

 ぺこさんのメッセージが、避難所の画面に浮かんでいた。

 

 その三行を見た瞬間、誰もすぐには返せなかった。

 

 さっきまで流れていた小さな会話が止まる。

 

 家に帰りたい。

 

 それは、本来ならあまりにも当たり前の言葉だった。

 

 学校から帰る。

 仕事から帰る。

 コンビニから帰る。

 散歩から帰る。

 

 帰る、なんて日常の一部でしかない。

 

 でも今の俺たちにとっては違う。

 

 玄関を開けること。

 家族の前に立つこと。

 ただいま、と言うこと。

 

 それだけのことに、作戦が必要になっている。

 

 ニコさんが、少し遅れてメッセージを送った。

 

『帰宅作戦か』

『いや、ごめん』

『茶化すやつじゃなかった』

『でも、作戦名が必要なくらい大変なのは分かる』

 

 ハジさんが続く。

 

『今どこにいる』

『帰れる距離なのか』

『家族は連絡してきてるのか』

 

 スウさん。

 

『怖いですよね』

『でも帰りたいと思えたのは、大事だと思います』

 

 俺は画面を見つめながら、昨日の母親の言葉を思い出していた。

 

 まず、帰ってきていいって伝えることじゃない?

 

 説明はあとでもできる。

 

 でも、帰ってきちゃだめって思い込んだら、その子は帰れなくなる。

 

 あの言葉は、俺に向けられたものではなかった。

 

 でも、今のぺこさんには必要な言葉だと思った。

 

 俺はゆっくり打つ。

 

『まず、状況を確認しましょう』

『無理に詳しい場所は書かなくていいです』

『担当Aさんにも共有します』

『一人で動かないでください』

 

 ぺこさんから返事が来る。

 

『今は担当Aさん側の場所にいる』

『詳しい場所は書かない』

『家からは車ならそこまで遠くないと思う』

『家族から通知めっちゃ来てる』

『電話も来てる』

『出てない』

『声出したら終わる』

『何してるぺこって言いそうになる』

『家族にそれ言ったら終わる』

『いや耳見た時点で終わる』

 

 ニコさん。

 

『最後の自己分析が正確すぎる』

 

 スウさん。

 

『電話ではなく、テキストがよさそうですね』

 

 ハジさん。

 

『声は危険だな』

『俺も勢いで余計なこと言いそうになる』

 

 ぺこさん。

 

『耳あるのに語尾まで漏れたら終わりの二段構え』

『現実くん、加減して』

 

 軽い文面。

 

 でも、その奥にある震えは分かる。

 

 ぺこさんは、怖いのだ。

 

 家に帰りたい。

 

 でも、家族に見られるのが怖い。

 

 家族が自分を受け入れてくれるのか分からない。

 

 逃げたことを怒られるかもしれない。

 

 耳を見た瞬間、拒絶されるかもしれない。

 

 それでも帰りたい。

 

 俺は担当Aに連絡した。

 

『ぺこさんが帰宅を希望しています』

『家族への説明方法と、安全な帰宅手順について相談したいです』

『本人は電話に出ることを怖がっています』

『耳が隠せず、SNSで撮影された可能性があります』

 

 担当Aからの返信は早かった。

 

『共有ありがとうございます』

『帰宅を希望されている場合、ご本人の意思を尊重します』

『ただし、帰宅前にご家族へ短い説明文を送ることを推奨します』

『写真・動画撮影、SNS投稿、第三者共有を控えるよう最初に伝えてください』

『ご家族の初動が重要です』

『驚くことは避けられませんが、大声・撮影・外部共有は本人の安全を損なう可能性があります』

 

 その後、担当Aは方針を送ってきた。

 

『一、まず本人の無事を伝える』

『二、危険な行為をしたわけではないと伝える』

『三、外見が大きく変わっている可能性があると伝える』

『四、写真撮影・SNS投稿・第三者共有を控えるよう依頼する』

『五、詳細説明より先に、帰宅を受け入れてほしいと伝える』

『六、帰宅時は担当側スタッフが近くまで安全確認を行う』

『七、帰宅後、必要であればご家族同席の匿名面談を設定する』

 

 俺はその内容を避難所に共有した。

 

 ニコさんが言う。

 

『ご家族の初動が重要』

『重い』

『でも本当にそう』

 

 ハジさん。

 

『家の前で騒ぎになったら終わる』

『近所に見られるのも危ない』

 

 スウさん。

 

『まず、帰ってきていいと伝えてもらえるかが大事ですね』

 

 その言葉を見て、俺は母親の言葉を避難所に送った。

 

『うちの母親が言っていました』

『まず、帰ってきていいって伝えることじゃない?って』

『説明はあとでもできる』

『でも、帰ってきちゃだめって思い込んだら、その子は帰れなくなるって』

 

 ぺこさんの返信は、すぐには来なかった。

 

 一分。

 

 二分。

 

 その沈黙が、やけに長く感じる。

 

 やがて、短い文が返ってきた。

 

『それ、家族に言ってほしい』

『俺からじゃなくて』

『俺が言ったら、帰りたいって言ってるだけになる』

『家族から言われたい』

 

 胸が痛んだ。

 

 そうだ。

 

 ぺこさんに必要なのは、説明文だけじゃない。

 

 許可だ。

 

 帰ってきていい。

 

 その一言が、家族から欲しいのだ。

 

 俺は打つ。

 

『その一言をもらえるように、最初の文章を作りましょう』

『まず、無事であること』

『帰りたいこと』

『見た目が変わっていること』

『でも写真やSNSは絶対に避けてほしいこと』

『それを短く伝えましょう』

 

 ぺこさんから、すぐに下書きが来た。

 

『ごめん。今ちょっと大変なことになってる』

『見た目が変で、耳があって、帰れないぺこ』

 

 避難所全員が、一瞬止まった。

 

 ニコさん。

 

『最後』

『最後が事故』

 

 ハジさん。

 

『耳がある、を最初に出すと強すぎる』

 

 スウさん。

 

『まず安全と帰りたい気持ちを伝えた方がいいと思います』

 

 ぺこさん。

 

『下書きの時点で事故るのやめたい』

『もう自分の語尾が信用できない』

 

 ニコさん。

 

『語尾監視システム必要』

 

 俺は少し笑いそうになったけれど、すぐに表情を戻した。

 

 笑えるところがあるのは救いだ。

 

 でも、今は大事な文章を作らなければならない。

 

 俺は文章を整理して送った。

 

『ごめん。

今、自分でも説明できないことが起きていて、家に帰るのが怖くなっています。

 

危ないことをしたわけではありません。

今は安全な場所にいて、外部の相談先とも連絡を取っています。

 

見たら驚くと思います。

でも、まずは写真を撮ったり、誰かに送ったり、SNSに書いたりしないでほしいです。

 

ちゃんと帰りたいです。

怒る前に、まず「帰ってきていい」と言ってほしいです。』

 

 しばらくして、ぺこさんから返事が来る。

 

『最後の一文で死ぬ』

『でも送る』

 

 俺の指が止まる。

 

 送る。

 

 それは、玄関の前に立つのと同じくらい怖い行為だ。

 

 相手は家族。

 

 でも、今の自分の姿を知らない家族。

 

 返事ひとつで、心が折れるかもしれない。

 

『無理なら、送る前に少し時間を置いてください』とスウさん。

 

『送る』と、ぺこさん。

 

 そして数秒後。

 

『送った』

 

 避難所が静かになった。

 

 俺はスマホを持つ手に力を込めた。

 

 待つ。

 

 ただ待つ。

 

 たぶん、ぺこさんの家族は今、その文章を読んでいる。

 

 無事なのか。

 

 何が起きたのか。

 

 見たら驚くとはどういう意味なのか。

 

 写真を撮るなとはどういうことなのか。

 

 帰ってきていいと言ってほしいとは、どういうことなのか。

 

 ニコさんが耐えきれなくなったように送った。

 

『待ち時間、心臓に悪すぎる』

『俺関係者じゃないのに吐きそう』

 

 ハジさん。

 

『関係者だろ。もう』

 

 その一文で、少し胸が温かくなった。

 

 そうだ。

 

 俺たちは、もう完全な他人ではない。

 

 顔も本名も知らない。

 

 住んでいる場所も知らない。

 

 元がどんな人間だったのかも分からない。

 

 でも、朝起きたら知らない姿になっていた怖さを知っている。

 

 家族に見せる怖さを知っている。

 

 画面の向こうに本物がいる気持ち悪さを知っている。

 

 それだけで、もう関係者だった。

 

 ぺこさんからメッセージが来た。

 

『返信きた』

 

 全員の反応が止まる。

 

 次の文。

 

『どこにいるの?』

『無事なの?』

『帰ってきていいから、場所を教えて』

 

 俺は、息を止めた。

 

 帰ってきていい。

 

 来た。

 

 その言葉が、ちゃんと来た。

 

 ぺこさんから続けてメッセージが飛ぶ。

 

『帰ってきていいって来た』

『本当に来た』

『泣く』

『耳動いてる』

『泣くと耳が動くの最悪』

『でも帰っていいって』

 

 スウさん。

 

『よかったです』

『本当に』

 

 ニコさん。

 

『よかった』

『耳は今だけ許してあげて』

 

 ハジさん。

 

『よし』

『でもここからが本番だな』

 

 そう。

 

 ここからだ。

 

 帰っていいと言われた。

 

 でも、家族はまだ見た目の変化を見ていない。

 

 耳のことも、ちゃんとは知らない。

 

 電話が来たらしい。

 

 ぺこさんが慌てて書き込む。

 

『電話きた』

『出た方がいい?』

『出たら声が終わる』

 

 担当Aから即座に指示が来た。

 

『通話は避けてください』

『音声による混乱や、口調の漏れが発生する可能性があります』

『テキストで続けてください』

『必要であれば、通話に出られない理由も文面で作成します』

 

 俺は避難所に共有する。

 

『電話は出ない方がいいです』

『テキストで続けましょう』

 

 ぺこさん。

 

『了解』

『電話怖い』

『絶対ぺこる』

 

 ニコさん。

 

『動詞にするな』

 

 ぺこさん。

 

『ごめん』

『ぺこるは嫌すぎる』

 

 少しだけ空気が緩む。

 

 でも、次の説明が必要だ。

 

 俺たちは、ぺこさんが家族へ送る追加文を作った。

 

『見た目が大きく変わっています。

特に、耳があります。

作り物ではありません。

 

たぶん、見たらすごく驚くと思います。

自分でも怖いです。

 

でも、中身はたぶん自分です。

記憶が抜けているところもあります。

今は外部の相談先と繋がっています。

 

お願いだから、大声を出したり、写真を撮ったり、誰かに連絡したりしないでください。』

 

 ぺこさんは、それを少しだけ自分の言葉に変えて送った。

 

 また、待つ。

 

 今度の待ち時間は、さっきより短かった。

 

『分かった』

『驚くと思う』

『でも帰ってきて』

『玄関を開けて待ってる』

 

 その文が避難所に貼られた瞬間、俺は目の奥が熱くなった。

 

 玄関を開けて待ってる。

 

 それは、たった一文なのに。

 

 家の中に、まだ場所を用意しているという意味だった。

 

 ぺこさんのメッセージは、もうぐちゃぐちゃだった。

 

『玄関開けて待ってるって』

『無理』

『泣く』

『いや帰る』

『帰るぺ……帰る』

『もう今日は許して』

『語尾を責めないで』

 

 ニコさん。

 

『責めない』

『今のは責めない』

 

 スウさん。

 

『帰りましょう』

『ゆっくりで大丈夫です』

 

 ハジさん。

 

『担当Aの指示待ちだな』

 

 担当Aから、帰宅手順が送られてきた。

 

『現地スタッフが、ぺこさんを自宅近くまで安全確認しながら移送します』

『ご家族とは直接接触しません』

『近隣住民に見られにくい時間とルートを選びます』

『耳はフード・ストール等で輪郭を崩してください』

『玄関前で立ち止まる時間を短くしてください』

『帰宅後は、まず座って水分を取ってください』

『ご家族には、写真撮影・外部共有禁止を再度確認してください』

 

 ぺこさんは、担当A側の指示に従うことになった。

 

 俺たちは、直接そこへ行けない。

 

 何かできるわけでもない。

 

 ただ、避難所の画面越しに見守るだけ。

 

 それでも、ぺこさんはメッセージを送り続けてくれた。

 

『今から移動』

『耳、ストールでぐるぐる』

『怪しい』

『怪しすぎる』

『でも耳丸出しよりマシ』

『担当Aさん側の人、めっちゃ冷静』

『ありがたいけど怖い』

 

 ニコさん。

 

『深呼吸』

 

 ハジさん。

 

『走るな』

 

 ニコさん。

 

『耳で返事するな』

 

 ぺこさん。

 

『耳で返事って何』

『でも動きそうだから腹立つ』

 

 スウさん。

 

『大丈夫です』

『帰ってきていいって言ってくれています』

 

 俺も打つ。

 

『説明より先に、帰ることを優先してください』

『玄関に入ったら、まず座ってください』

『声は短くて大丈夫です』

『ただいまだけでいいです』

 

 ぺこさん。

 

『みんな保護者すぎる』

『でも助かる』

 

 そのあと、少し間が空いた。

 

 移動しているのだろう。

 

 画面の向こうで、ぺこさんは今、車に乗っているのかもしれない。

 

 ストールで耳を隠し、息を殺し、家に近づいている。

 

 帰りたい家に近づくほど、怖くなる。

 

 俺は自分がドアを開けた瞬間を思い出した。

 

 母親の「誰?」という声。

 

 胸が潰れそうになったこと。

 

 それでも、手を差し出したこと。

 

 癖を見つけてもらったこと。

 

 名前を呼んでもらったこと。

 

 ぺこさんにも、何かが残っていてほしいと思った。

 

 家族が見つけられる何かが。

 

 ぺこさんからメッセージが来る。

 

『家見えた』

『玄関開いてる』

『明かりついてる』

『無理』

『いや帰る』

『足が震えてる』

『耳も震えてる』

『全部震えてる』

 

 俺はすぐに打った。

 

『怖いと思います』

『でも、帰ってきていいって言われたなら、そこはまだ家です』

 

 送信した後、自分の胸にもその言葉が返ってきた。

 

 そこはまだ家です。

 

 俺も、昨日そうだった。

 

 顔が違っても。

 

 声が違っても。

 

 記憶がなくても。

 

 そこに入れてもらえるなら、まだ家なのだ。

 

 ぺこさんから、短い返事。

 

『入る』

 

 その後、画面が止まった。

 

 一分。

 

 二分。

 

 三分。

 

 誰もメッセージを送らない。

 

 送れなかった。

 

 そして、ぺこさんから、途切れ途切れにメッセージが届き始めた。

 

『入った』

『見られた』

『お母さん泣いた』

『お父さん固まった』

『耳、見られた』

『でも、閉め出されなかった』

『座ってる』

『水もらった』

 

 俺は画面を見つめたまま、息を吐いた。

 

 よかった。

 

 本当に。

 

 その次の一文で、胸が熱くなる。

 

『ただいまって言えた』

 

 避難所が、また静かになった。

 

 でも、今度の沈黙は冷たくなかった。

 

 ぺこさんは続ける。

 

『声ちょっと変だった』

『語尾出そうだった』

『でも言えた』

『ただいまって』

『言えた』

 

 スウさん。

 

『おかえりなさい』

 

 ニコさん。

 

『おかえり』

『マジでよかった』

 

 ハジさん。

 

『おかえり』

 

 俺も、ゆっくり打った。

 

『おかえりなさい』

 

 その文字を送った瞬間、不思議な感覚があった。

 

 俺はぺこさんの家族ではない。

 

 家の場所も知らない。

 

 元の名前も知らない。

 

 でも、今は心からそう思った。

 

 帰れてよかった。

 

 担当Aからもメッセージが来る。

 

『ぺこさんの帰宅を確認しました』

『今後、ご家族同席の匿名面談が必要であれば設定します』

『まずは安全確保と休息を優先してください』

 

 ぺこさんから返事。

 

『家族が面談するって言ってる』

『怖いけど、家にいる』

『家ってすごい』

『耳ぶつかるけど』

 

 ニコさん。

 

『最後で笑わせるな』

 

 ぺこさん。

 

『笑わせてない』

『本当にぶつかる』

 

 ハジさん。

 

『家の中の動線、全部変わるな』

 

 ぺこさん。

 

『ドアが敵』

『あと照明の紐』

『あれ危険』

 

 スウさん。

 

『怪我しないようにしてください』

 

 ぺこさん。

 

『はい』

『保護者増えた』

 

 少しだけ、避難所に笑いが戻った。

 

 それが、何より救いだった。

 

 夜。

 

 俺は一階へ下りた。

 

 マスクはつけている。

 

 でも、帽子は外したままだ。

 

 髪はまとめているけれど、もう完全には隠していない。

 

 リビングの入り口で、母親がこちらを見た。

 

「悠真?」

 

「うん」

 

 その名前に、やっぱり胸の奥が少し反応する。

 

 まだ慣れない。

 

 でも、拒みたいわけではない。

 

 母親は俺の顔を見て、それから少しだけ首を傾げた。

 

「さっきの子?」

 

 詳しいことは言っていない。

 

 でも、母親には分かったらしい。

 

 俺は頷く。

 

「帰れたみたい」

 

「そう」

 

 母親は心底ほっとしたように息を吐いた。

 

「よかったね」

 

「うん」

 

「帰ってきていいって、言ってもらえたんだね」

 

「うん」

 

「よかった」

 

 その言葉を聞いて、胸の奥が少しだけ温かくなった。

 

 母親の言葉が、ぺこさんの家への道になった。

 

 そう思うと、不思議だった。

 

 俺はまだ、何も解決していない。

 

 佐伯悠真としての記憶はほとんど戻っていない。

 

 儒烏風亭らでんの姿のまま。

 

 本家とのリンクも、公式との関係も、避難所の今後も、全部分からないままだ。

 

 それでも今日、誰かが家に帰れた。

 

 それは確かに、前に進んだことだった。

 

 部屋に戻り、俺は避難所を開いた。

 

 ぺこさんのメッセージが、まだ画面に残っている。

 

『ただいまって言えた』

 

 家に帰る。

 

 玄関を開ける。

 

 ただいまと言う。

 

 昨日までなら、当たり前すぎて意識もしなかったこと。

 

 でも今の俺たちには、それがひとつの奇跡みたいだった。

 

 俺たちはまだ、元には戻れていない。

 

 何ひとつ解決していない。

 

 それでも今日、誰かが家に帰れた。

 

 それだけは、確かに前に進んだことだった。

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