助けた女の子に「…責任を取りなさい」と迫られてる件 作:萩月輝夜
「………」
「…可愛い寝顔」
昼寝、と言うには少し早い時間帯だったが、体力回復に努める最愛の人の寝顔を眺めていた。
穏やかなそれは先程まで試合で他を寄せ付けない戦闘力を発揮した人物とは相違しているだろう。
本当にあの崑侖方院で暴れた人なのだろうか?と疑問を浮かべたが、その返答が返ってこないのは当然であり、その答えを知っているのも自分しかいないことに気が付いて少しだけ…ほんの一欠片だけ優越感を覚えてしまった。
「……」
膝の上にいる朔也へ視線を向け顔に掛かる前髪をそっとすいて見せた後、少しだけ恨み目がちな感情が乗せられていた。それは彼に出会ってからずっと思っていたことだった。
(あの日出会ってから一日だけだったけど私は三十年待たせられて苦しんだと言うのに……貴方は1ヶ月程度で再会できるのは不公平ではなくて?それに…私よりも若いし…)
そんな呟きを聞いたら朔也は「いや、貴方も人の事言えないくらいに若いですよ?」と突っ込まれそうだがそれはそれ、これはこれだった。
助け出され脳を焼かれたと言うのに、貴方は放り出していなくなってしまったことに、不満はやはりあった。想い焦がれて三十年も待たせられたのに、膝の上で寝息を立てる少年に少しだけ苛立ち”イタズラ”を思い付いた真夜は、自分でも大胆な事をしているな、と思いながら上体を前屈みにして見せた。
「……」
独白の不安は二人しかいないホテルの部屋で呟いた者の耳にしか入らなかった。
「…6月から同衾していると言うのに全然手を出してくれないんだもの…魅力がないって不安になってしまうわ」
想い焦がれて、と言うその部分は、真夜を無垢な少女として保っていたが、朔也と再会して絆を深めていくと同時に、女性として沸き上がる感情と言うものを押さえ込んでいるが、こう無防備な姿を晒されると揺らぎそうになる。現に”イタズラ”を仕掛けるがのらりくらりと回避され、こちらが顔を真っ赤にしてしてしまう始末であり、彼から掛けられる情熱的な言葉達に真夜は翻弄されていた。
『綺麗だよ真夜さん』
『愛してる真夜さん』
『…俺が真夜さん以外に現を抜かすと思うの?』
(…んもぉぉぉぉぉぉぉ!!)
そう、嘘偽り無い自分に向けられる言葉があるからこそ、彼は自分を愛しているのだと
行動でも示される…抱き締められ口づけを交わすが
そう思うのなら…と思いながら直接的に『私に手を出しなさい』と言うのは淑女的に真夜的にそれは
この戦いは朔也が真夜の魅力に負けて
「(ぅう…!やっぱり恥ずかしいぃ…!こ、こんなはしたないことしたら嫌われないかしら…!?)…」
この少女(実年齢四十五歳)はぐいぐい迫られると顔を真っ赤にして湯気を出す程純情である。
交際経験は中学生時代(弘一と婚約者だったとき)にあるものの産毛が生えている程度で
他から見られたら怒られそうだが、咎める者もいない。羨ましそうな光景が広がっていたが、誰も指摘する者はいなかったため、静かな室内で寝ている朔也を見ている内に眠くなってきてしまい、目蓋が落ち始める。
「(あ………私も…眠くなってきてしまったわ………)………」
程無くして眠りに落ちた恋人の寝顔を見て釣られるように目蓋を落とし寝息を立てる真夜だったが、身体が更に少しだけ傾いた…その影響で大変なことになっていた。
その直後、昼食を取り睡眠を取っていた朔也が、自分の額に何かが当たり重さを感じ取って、目を薄く開く。
昼だと言うのに辺りが暗いため寝過ごしたか…!?と背筋に寒いものが走ったが、視線の斜めに時計があり、時刻は正午に達するまでまだ少し時間があり、その事に安堵するがらこの顔を覆う重さの正体を探らないと…と思っていると答えに行き着いてしまった。
(…なんか柔らかくて重いものが額に……っ!?)
「……」
少し早めの昼食を取って真夜の膝を使い体力回復した…のだが、真夜もうたた寝してしまったらしく、身体が少し倒れ膝にある朔也を豊満でたわわな
その漏らした吐息に覆い被さっている真夜が身悶えた。
「んっ………」
妙に艶かしい吐息にドキドキしつつ、この柔らかさを堪能するためにもう少しだけ惰眠を貪ろうかと魔が差し始めたが、チラリと動きづらい首を動かし目線で時計を見ると、そろそろ起き無ければ三校の試合観戦に遅れてしまう事が確定してしまうため、名残惜しさもありつつ起きる事を選択した。決して試合を見るのが面倒くさくこの柔らかさを味わっていたいと言う邪な考えはない。決して。少し位置をずらして見上げると、膝を貸してくれている少女は、うつらうつらとしてる。
「(起きないでこのまま柔らかさを堪能…ってこれじゃ俺変態みたいだな!?)……」
「(…妙にくすぐったいわね。ま、まさか朔也さんが手をだして……!?)……」
位置をずらしたタイミングと吐息が当たったタイミングが重なり、二人の視線が合わさってしまった。
「「あ…」」
漏らした一文字が合わさり朔也は苦笑し、起き上がって距離を少しだけ取ると、真夜は自らの勘違いだった事を自覚したが、何時もの冷静さを保とうとした…が顔を真っ赤にしてプルプルと震えているのが見てとれた。
「…よく眠れたかしら?」
「あー…うん。いい夢見れたよ。随分と柔らかいのが…」
「ッ!………なんのことかしら?」
凄まじい視線が突き刺さる。
(これ以上はやめておこう…”間違いだった”で済む話だし。追求して膝枕をしてくれなくなったらそっちの方が問題だから…。)
追求をやめ、互いに身だしなみを整えホテルを出て、正午から始まる三校の準決勝の観戦に間に合う事に成功した訳なのだが…。
「?二人とも如何されたんですか?少し疲れているような…」
到着した観客席で美月が二人の表情を見て不思議な表情を浮かべているのは、『短いとはいえ休憩時間があった筈なのに疲れている?』と言う意味合いを含んでいた。
「ああ、いや危うく寝過ごしそうになって真夜さんに起こされて、少し走ってきたからじゃないかな…」
「…そうね」
二人は勘違いされていることに感謝しながら美月の言葉に乗っかることにしたのだ。
「?寝坊されることがあるんですね。朔也さんも試合で疲れていますから」
「あはは…気を付けるよ」
苦笑する朔也と先程から黙って少しそわそわしている真夜を見ていた達也と深雪は、少しだけその原因が分かってしまうようで、僅かばかりの非難…『学校行事での会場で余り羽目を外さないでください…』と言う意図が込められていたが、朔也は気にしないことにした。
(原作でも羽目を外しそうになってた奴が言うか…?)
そして始まる三校と八校の試合が始まる…が”蹂躙”と言って差し支えないものだった。
一条将輝、と言うより三校の試合は殆どワンマンゲーム。彼一人が動くだけで試合が終わってしまっていた。
その光景を漫画、アニメと言う媒体で見ていた朔也が内心で感想を漏らす。
(うーん…確か原作で風間少佐が言ってったっけ?『一人で機甲連隊の戦力』って…末恐ろしい)
ド派手な…と言うか十師族”一条家”の嫡男として余裕をもって且つ圧倒的に選手を名に恥じぬその蹂躙する姿は観客や関係各所が興奮している。
試合運びを見ていた達也達は意見を一致させていた。
「あれは…」
「明らかに…」
「朔也さんと達也を挑発するために魔法を使ってるわね」
「はい?」
(まぁそうだろうな…朔也に意識を集中してくれればこっちも動きやすかったが)
八校選手が将輝目掛け”スパーク”や”空気圧縮弾”、岩塊をぶつけるが、干渉装甲により無力化され、あまつさえ反撃時に空気圧縮によって吹き飛ばされるそれを見ればそうもなろう。使われている魔法は上級と言って差し支えないが、埃を払うように無力化する姿は圧倒的だ。
試合レギュレーションで殺傷ランクAの魔法は使えないが”爆裂”が使えれば…と考えれば地下水の染み込む地面は爆薬いや、地雷源と化して燃料を使う機動兵器は無力化、歩兵…と言うか人間は液体で構成されており文字通り”爆弾”と化す。試合…でなく制限を取っ払った戦闘ではどんなことになるのだろうか?恐らく互いに無傷ではいられないだろう。
と考えているとエリカが声を掛けてきた。
「朔也君ってさ…獲物とか持ったり戦闘時に人が変わるタイプでしょ」
唐突な問い掛けに思わず疑問を口にしてしまっていた。
「え?突然どうしたんだ…なんで」
「いやだってさー明らかにさっきの試合見て『強い奴と戦いたい』って顔が言ってたよ?戦いが苦手だー、って言ってた割には結構積極的よね朔也君って」
(いや、何処の戦闘民族?別に怒って髪は金髪にならないけど…)
そう指摘するエリカに対して肩を竦ませ否定のポーズを取る。
「…俺は平和主義者なんだけど。何処から見てそう思ったのかね?」
「いやいや…絶対嘘でしょ。ねぇ?」
そんなことで会話していると隣に座る真夜さんが『え?崑侖方院に一目惚れした少女を助けに行った覚悟ガンギマリの言う奴の台詞じゃないでしょ?』と物語っていた…うぐ、否定しづらいな。
同意を求めるように視線を達也と深雪へ向けると少し迷ってから二人はそれに同意するかのように此方へ視線を向ける。
「‥コメントは控えさせて貰おうか」
「…私もコメントを控えさせて貰うわエリカ」
「ええ?連れないなぁ二人とも」
つか、原作より派手さがパワーアップしてる気がするのは、恐らく俺が二試合目でワンサイドゲームを決めたからだろう。
俺を驚異と見なしたのか分からないが、見せつけるようなパフォーマンスだ。
敵の攻撃を防御しているのも俺の事象領域干渉防御に対抗してだろう…十文字先輩のお株を奪いかねない干渉装甲を使っていた。そういえば俺も人の事を言えない気がしてきた。
「………」
内心で溜め息を吐く。
しかし、暴れすぎたせいで将輝がパワーアップしている気がしてならない。知ってる空気圧縮弾の威力じゃないだろあれ…。
此方が勝ち抜ければ決勝戦で三校…一条将輝とぶつかるのは避けられようがないし、変更点がないなら”草原ステージ”だろう。それが真っ正面から仕掛けてくるのは当然だとして、他方向に展開する攻撃を受け続けるのは達也だろう。
(試合を観戦するのと実際に試合に参加してその場で見るのとでは、感情の置き場が違ってくるんだよな…)
幾ら達也が”再成”を使えると言っても、目の前で吹き飛ばされる光景は心臓に悪い。
俺がディフェンスにいる為、ぶつかるのはオフェンスの達也なので、どうにかして障壁を展開できないかと考えたが、競技用CADのスペックじゃ他面展開が出来ないのを思い出す。
(まぁ、なるようになる。達也に幹比古。手札は潤沢、コンボも沢山と来た)
試合終了のブザーが鳴り、決勝進出は三校が確定した。
何かの間違いで八校が勝ってくれないかと期待していたが、そうは行かないらしい。
次に対戦する九校との試合をサクッと終わらせるか。これが決まれば決勝で負けるわけにはいかないな…と考えながら、準決勝第二試合のため一校天幕へ移動して準備を進めると、悲劇が発生した。
準備を終えると会長が此方へやって来てこう告げた。
「なん、だと…?」
「やはりあの戦法はダメだった見たいだな…」
準備中に運営委員がやって来て、二校との試合の際に見せた二つの魔法…
しかし”モノリスコード”は魔法的な
運営より『出場を認めてやってるんだから魔法の一部を制限掛けても問題ないよね?はいって頷け』と言うことらしく「知らねーよ!」と声を大にしたかったが、一校上層部もそう言われれば納得をせざるを得なくなったらしい。
「此方の世界でも
やはり”セフィロアリエス”で重疲労させて相手ターンのリフレッシュステップに重疲労状態を維持させる”アクア・エリシオン”で妨害、遅延行為させるのはこっちの世界でも許されなかった、と…そんなことを呟くと全員が「どういう意味?」と怪訝そうな表情を浮かべるが咳払いする。
「「「「???」」」」
「…いや、何でもない。しかし、魔法も組み合わせ次第じゃ”禁じ手”になるからな。そういう点では大会運営も見世物としては妥当な判断だろ」
一方的なゲームはやってる本人は楽しいだろうが、見ている側がつまらなくなるのは当然だろう。
ライブラリアウトにハンデス…エクストラウィンはルールとして存在し、それを利用するのが悪いとは言わないが、俺は好きじゃない…やはり力と力がぶつかり合う力比べが、一番面白いに決まっている。
「組み合わせが禁止されただけで他にはやりようがある。魔法は工夫、なんだろ?」
俺が何時ものような(自分ではそう思っている)笑みを浮かべると達也と幹比古が顔を見合わせる。
「それに…俺一人が戦っている訳じゃない。俺一人が驚異だと思うのは大間違いだぞ?」
◆ ◆ ◆
(お前が実力を見せつけるのならこっちもそれを見せつけるまでだ)
一校対九校の試合は”渓谷ステージ”で行われた。
ここでは幹比古の独壇場だった。細長い崖に挟まれたフィールドを深い霧が包み込んだ。
最初こそ試合が見れない、と観客からブーイングが飛んだが、広いフィールドを霧で維持し続ける難易度の高さを把握しているため、次第に収まる。
九校選手が吹き飛ばしても直ぐ様霧を濃くして近くにある水場に干渉して蒸気を舞い上がらせた。現代魔法における定義が曖昧な現象を維持することは難しいが、幹比古の古式魔法はそれが可能であった。
フィールドを覆う霧は視界を狭め、身動きを取ることが出来なくなる。
そして足場の悪い渓谷ステージを達也が
『鍵』を打ち込んでモノリスを解錠すると、慌てて相手選手が振り返り周囲を捜索するが、既に霧に紛れ戦線を離脱していた。それに合わせ、幹比古が飛ばした式神の視覚共有で手に入れたコードを打ち込み、程無くして第一高校の勝利を示すブザーが鳴り響いた。
奇しくも将輝とは逆で、朔也は動かず仲間の力を見せつけるのだった。
◆ ◆ ◆
一方、決勝戦に駒を進め第一高校と対峙する事となった将輝達は、戦力分析を改めて行っていた。
「司波達也と吉田幹比古も驚異だ…だが真に警戒すべきなのは紫ノ宮だろうな」
「
そう言って真紅朗は壁にもたれ掛かり腕を組んでいた将輝を見やると頷いた。
既に朔也は二人にとっては無名の一科生ではなくなっていた。
「ああ。第一試合で見せた分身魔法…あれは複数の系統を織り混ぜた複雑な術式だ。それを競技用の低機能スペックでやってのけた…それに干渉装甲に関しては俺と同等、いや下手したら十文字克人以上の干渉力を持っているだろうな。第二試合で見せた選手達に対して行動制限に関して発動させた魔法を見ればそうもなる」
「まだ、”隠し球”があると思っているのかい?」
得意な魔法が精神干渉系で大会運営によって制限を受けたがそれだけで彼が止まるとは考えていなかった。
影の実力者か臆病者か。
「ああ。だが…意図的に、かもしれないな。あれ程戦える実力があるのに本領を発揮しないのは、只の臆病者か実力を隠しておきたい強者か…」
前者だろうと二人の共通見解だった。
「そうだね…あれ程の精神干渉系統が使えて尚且つ複合魔法を使いこなせるなら、他の魔法も難なく扱えるだろうと推測するのが正しいか」
「どう対処する?」
「最初の想定通り真っ正面から打ち合うスタイルに変わり無いよ。決勝戦は僕たちのホームグラウンド…草原ステージだ。それに紫ノ宮選手はディフェンダー…だけど先ほどの君の挑発を見れば威力の劣る魔法しか使えない司波選手では領域干渉を抜けない。そうなれば矢面に立つのは紫ノ宮選手になる。逆も然りさ。司波選手はその適応力と場馴れの強さだけど使う魔法は威力が高くない。古式を使う吉田選手は威力こそあるけど発動時間は遅い…真っ先に叩くのは紫ノ宮選手だろうね。彼がいなくなれば第一高校の戦術は崩壊する。だからといって戦術は変更しない方がいい。君は君のスタイルで行ってくれ。僕たちは遊撃、防衛に当たるよ」
「ああ。わかっている」
◆ ◆ ◆
「達也、これは?」
「マントとローブだ。試合で使う」
決勝戦を控える第一高校の天幕で電動カートを引っ張ってきた達也が持ち出したのは黒い布達であり、引っ張ると体を覆うほどのサイズでありそれを見た朔也は内心で(使うのかよ…)と一人ごちた。
「(『不可視の弾丸』対策なんだろうけど邪魔だなこれ…ってこれ二人分あるけど)…達也。せっかく用意してもらって申し訳ないんだが、俺は使わないでおくよ。俺には必要ない」
「どういう事?」
幹比古が疑問を浮かべるが朔也は一言短く返答した。
「俺の領域干渉装甲」
「なるほどね…」
「それに達也、俺とポジションチェンジだ。俺が前に出る。お前はモノリス防衛を頼みたい。三校のエースはこっちを炙り出したいらしいからな」
「分かった」
そう告げ不敵に笑う朔也を見て、この場に集う主要メンバー達と真由美は思ったことがあった。
「(あ、また笑った…意外と朔也君って大人しい見た目にそぐわずバトルジャンキーよね…?)ねぇ朔也君?」
「どうしました?」
「まだ試合中だからお祭り騒ぎを控えさせているけど、決勝戦に進んでくれた時点で新人戦の勝敗は決まっているのよ。余り無理はしなくても良いんだからね?」
そう告げる真由美を見て朔也は達也と顔を見合わせ苦笑し肩をすくませた。
返答したその言葉の意図は勝敗云々ではなく、対戦相手が関係してより複雑になっているからだ。
「…分かっていますよ。でも出るからには勝ちにいきます」
「…ええ、そうね」
そう返答を受け言葉を詰まらせる真由美。
第一高校としては優勝を果たして欲しい。しかしそれは第三高校の”一条家”の嫡男に勝利すると言うことに他ならない…即ち、それは日本魔法会の頂点に位置する
一方で真由美は敵いっこないと言う慢心と驕りの心の彼ならば、あの”一条家の嫡男”に勝利できてしまうのでは…と言う期待が沸き上がりせめぎあっていた。
◆ ◆ ◆
達也の唐突な巻き込みによって”モノリスコード新人戦”に参加する羽目となり、真夜とのデートプランを台無し?にされたが、存外に試合と言うものは心沸き立たせるには十分なアクティビティだなと思っていた。
真由美の希望である新人戦優勝と言う形は既に準決勝に進んでいる時点で達成されており、無理に勝利を獲得しなくても良いのだが…。
(真夜さんの手前もある。敗北は許されない………だがそれ以上に、俺は強い奴と戦いたいと思っているみたいだ)
開始時間が近づき装備を整え、会場となる草原ステージへ足を踏み入れる。
好奇の視線と期待を向けられるが、俺が感じるのはただ一人だ。
(朔也さん…頑張って!)
(勝つさ…彼女の前で無様は晒せないからな)
ホルスターから競技用CADへ手を掛ける。
同時にモノリスコード新人戦決勝戦第一高校対第三高校な激闘の幕が切って落とされたのだった。
九校戦から真夜様を参加させるとしたらどの年代が良いですか?
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十二歳ぐらい(中学生ぐらい)
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十六歳ぐらい(主人公より少し上お姉さん)
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本編(よりは若二十代それで制服を…)