◻︎月★日
今日は関節周りを改修
前回、
右腕が勢いよく吹っ飛んだので
さすがに反省した
なので関節構造を全面見直し
まず単純な金属軸をやめた
代わりに、
多重可動式の球状関節に変更
さらに内部に
エーテル緩衝流体を封入
衝撃を流して分散する仕組みに
理論上、
出力負荷に耐えられる
多分メイビー
<関節負荷予測:改善>
よし
“改善”ってことは
まだ壊れる可能性あるな?
知ってたでも前よりマシ
あと今回、ナノスーツ技術をさらに流用した。
壊れたナノマシン制御ユニットを解析して、
疑似的な“筋繊維構造”を再現。
関節内部にナノマシンを循環させることで、
瞬間的に硬化・柔軟化を切り替える
つまりロボなのに筋肉みたいに動く。
めっちゃSF。
そしてめっちゃロマン
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△月◆日
今日は脚部
この計画の最大の問題
重量
当たり前だが、
車が立ち上がる時点でクソ重い
最初の試験では、
脚フレームが床にめり込んだ 悲しい
なので対策を考えた
内部骨格を全面軽量化。
さらに、
全身フレーム内部へナノマシン流路を追加。
これにより。
ナノマシンが各部に広がり、
負荷を分散。
擬似的に重量を軽減する。
<構造負荷分散を確認>
<安定率向上>
おぉ
しかも、
エーテル流体圧と連動することで、
脚部出力が爆増
ジャンプ可能
いや待て
変形ロボにジャンプ機能いる?
……いるな
男の子だから
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◇月◎日
ついに完成
長かった
マジで長かった
半年近く、
毎日金属叩いて、
削って、
爆発して、
壊れて、
作り直して
ようやく クゥーーー
ようやくここまで来た。
目の前には
黄色と黒の巨大機体。
車体状態でもカッコいい
でも本番はここから。
俺は深呼吸。
そしてHUDを開く。
<変形シーケンス待機>
うぉぉぉぉぉ……
テンション上がる……
「……バンブルビー。変形開始」
その瞬間。
ヴンッ
論理コア起動。
車体各部が展開。
ガコンッ!!
ガギギギギギギギ!!
タイヤ回転。
フレーム展開。
内部骨格伸長。
エーテルシリンダー駆動。
そして。
巨大な機械の脚が、
地面を踏みしめた。
「…………おぉ」
立った。
ロボットが。
俺の作ったロボが。
目の前で。
立ってる。
しかも。
両目部分が青く発光。
そしてHUDに表示。
<識別名:“バンブルビー”>
<全機能正常>
<管理者を確認>
次の瞬間。
スピーカーからノイズ混じりの音声。
『……ビー……』
「喋ったぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
思わず叫んだ。
完全に限界突破
しかも
バンブルビーが、
ぎこちなく親指立てた
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!
かわいいぃぃぃぃ!!!
そしてかっこぃぃぃぃ!!!」
何これ
最高か?
研究所にいた頃の俺に言ってやりたい
お前将来ホロウで
変形ロボ作ってるぞって
絶対信じないと思う
あと多分泣く
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ただ問題もある。
燃費。
クソ悪い。
変形状態維持だけで
エーテルをめちゃくちゃ食う。
あとデカい。
めっちゃ目立つ。
隠密とは真逆。
でも。
ロマンは全てを解決する。
多分。
今日の記録終了
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◆月◯日
完成したバンブルビー。
最初は
「立てるだけで感動」
とか思ってた。
だが。
人類の欲望に終わりはない。
つまり。
もっとカッコよく動いてほしい。
男の子だから。
今日の記録終了
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☆月◇日
最初にやったのは変形速度改善。
原作のバンブルビーって、走行中に変形する
しかも飛んできた障害物を変形しながら避ける
壁すら走る。
意味分からん。
でも。
ロマン。
なので再現を試みた。
まず問題点。
変形速度が遅い。
今のバンブルビー、
変形に5秒くらいかかる。
戦闘中だと致命的に遅い
しかも途中で止まると、
ただの鉄の棺なので
全関節にナノマシン流路を追加
さらにエーテル圧シリンダーを高速応答型へ変更
結果的に
変形中、
関節が半液状みたいに柔軟化する
<ナノマシン硬度制御開始>
未来技術すぎる。
怖
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そして次
壁走行
いや普通無理
車だぞ?
でも
エーテル重力補助と
脚部出力を連動させれば
理論上可能。
理論上 あくまで
なので
車輪内部へ
高密度エーテル磁着ユニットを追加
壁面への瞬間吸着を可能にした
あとサスペンション全面改修
出力バカみたいに上げた
もう普通の車じゃない。
戦闘機とロボと車の合いの子。
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☆月◻︎日
そして試験。
場所はホロウ ビル街
瓦礫大量
道崩壊
最高の実験場
シートに座る
HUD接続開始
<車両同期完了>
<論理コア起動>
エンジン始動。
ヴォォォォォン……
うん。
やっぱこの音最高。
アクセル全開。
バギャァァァァァァン!!!!
速っ
相変わらず速っ
景色流れるのがヤバい
その瞬間
前方崩落
巨大なコンクリ柱落下。
「うぉっ!?」
だが次の瞬間。
HUD表示。
<危険予測>
<回避ルート算出>
<<回避します>> (ビー)
<変形回避シーケンス提案>
えっ。
変形回避?
マジで?
いや行くしかない
「バンブルビー!!」
<了解>
ガコンッ!!
車体変形開始。
前輪収納。
脚部展開。
車体横滑り。
そのまま。
壁面へ。
ガギィィィィィッ!!!
「うぉぉぉぉぉぉぉ!?」
走ってる。
壁を。
ロボが。
しかも変形途中で。
意味分からん。
原作じゃん。
完全にトランスフォーマーじゃん。
そのまま柱を回避。
天井近くを走行。
回転。
着地。
再び車形態へ。
ドォォォォォンッ!!
「やっっっっっべぇぇぇぇぇ!!!」
テンション限界突破。
アドレナリンどころじゃない
脳が“男の子”になってる
興奮しすぎた
ただ問題点。
負荷。
クッソ高い。
変形中、
ナノマシンが全身駆け巡るせいで
内部温度が爆上がり。
しかもエーテル消費量もヤバい。
<エネルギー消費警告>
うん知ってた
あと
バンブルビーが
どんどん賢くなってる
最終的には原作みたく生命体みたいに動いて欲しい
なんか頼もしい
論理コア、
完全に自己学習始めてる
もしかして
そのうち普通に喋る?
いやもう半分喋ってるな
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あと今日
壁走行成功後
バンブルビーが
車体スピーカーで音楽流してきた
なんかノリノリのロック
「いやお前絶対わざとだろ」
するとライト点滅
……。
可愛いなお前
今日の記録終了
バンブルビーのサイズ間
車形態のサイズ感
全長:3m
車幅:約1.8m
高さ:約1.3m
ロボ形態のサイズ
身長4m