ゴム人間になってブルアカ世界に来ちゃった…… 作:ぐらんどらいん
ツルギとハスミ、かっこかわいいよね。
本編よろしくお願いします。
ゼロ距離から放たれたツルギの2丁のショットガンの弾丸がビナーのヒビ割れた装甲の傷をさらに深くしながら吹き飛ばす。
「ツルギ……ハスミ…… ? なんでここに……」
「それはこっちのセリフです !! いつまでも連絡に返答がなかったので道ゆく人にどこへ行ったのか尋ねてまわったら、アビドスの砂漠の方へ行ったなんて言うんですから !! しかもなんですかあの怪物は !?」
「いや、おれもわかんねぇ……けど、友達が襲われてたから……」
「はぁ……全く、あなたらしい……」
「2人とも、流暢に話している余裕はない。奴は……まだ起き上がる」
「だからルフィ、立て。立てないとは言わせない」
ツルギの言葉を聞いたルフィは、大きく息を吸った後、思いっきり腕を上げて砂を巻き上げながら立ち上がった。
「ウオオぉぉぉぉぉ!!!!!!」
「キケケッ……そうだ、それでいい」
「2人とも、ありがとう。本当に助かった !!」
「礼はこの場を切り抜けてからです」
「うん、そうだな。……それじゃあ、やるか」
「ああ」
「ええ」
「ああそれと、おれもうほとんど動けねぇから」
「さっき雄叫びあげたのにですか !?!?」
「でも、最後にとっておきの1発喰らわせる !! だからツルギ、力を貸してくれ !!」
「私か ?」
「ああ、頼む !! おれを天まで !!」
「天に……?一体何を……」
「落下の力使ってあいつをおもいっきり殴る !! だからおれを投げ飛ばしたあとはおれの攻撃が当たるようにあいつをあの場に止めてくれ !!」
「あの怪物を……仕方ありませんね、後でパフェ5つです」
「え5つも !?」
「ふざけてる場合じゃないぞ」
「これおれが悪いのか !? ……ヘヘッ ! まあいいや、頼むぞツルギ !! 」
「クケケッ……加減はできんぞ ?」
「いらねェよ !! ゴムゴムのォ !!」
距離をとり、腕を伸ばしてツルギの腕に捕まる。そしてゴムゴムのロケットと同じように腕の戻る勢いを乗せ、さらにそれ合わせてツルギが思いっきり腕を振ってルフィを天高く投げ飛ばす。
「〝
投げ飛ばされたルフィは雲を突き抜け、地上からは見えない位置まで飛び上がった。
「〝ギア
「武装色……硬化……!!!」
「キヒヒ、さて……私らはあのデカブツを食い止めねぇとなぁ !!!」
「ええ !! すでに軽くはない損傷を負っています。そこ重点的に攻撃して部位の機能を奪っていきましょう」
「木っ端微塵に破壊してやるぅッ !!! キャハハハハァッ !!!」
ショットガンを両手に突進するツルギにビナーは狙いを定め、ミサイルを全弾放つ。
しかし、発射されたミサイルの半数がハスミの狙撃によって撃ち落とされる。だが、それでもまだミサイルは半数残っている。これが全弾命中すればいくらキヴォトスの生徒であろうと致命症になる。
────通常の生徒ならば。
ツルギの回復力、肉体強度は一年生の時点で既に
キヴォトス中でも一級品。故に彼女は残りのミサイルを一身に受けようとも前進を続けている。
そう、剣先ツルギには最初から回避の選択肢は存在しなかった。
「砕けて貰おうかぁ !!!」
彼女の手にある2丁のショットガンの弾丸がビナーのヒビ割れた装甲部に突き刺さる。撃たれれば撃たれるほどそのヒビは広がっていき、ついに一部の装甲が砕けて穴が開き、内部が露出した。それと同時にビナーは苦しむように声を上げながらトグロを巻き、ツルギを吹き飛ばした。
「ッッ !!」
「ツルギッ !! 大丈夫ですか !?」
「問題ない……引き続き狙撃での援護を頼む。もう少しだ……」
「ええ、任せて下さい」
絶え間なくミサイルポッドから発射され続けるミサイルをハスミは迎撃し続ける。ツルギはミサイルの雨を幾度となく浴びようとも、ビナーによって起こされる巨大な砂の波に何度も飲み込まれようともその動きを止めることなくビナーへ接近し、体に張り付きながら攻撃を浴びせ続ける。
自身の装甲を砕き続けるツルギをビナーはギラギラと目の光を輝かせながら睨みつけて狙いを定める。しかし完全に意識をツルギに向けた瞬間、視界外から飛んできた2発の弾丸がビナーの両目の回路を損傷させてロックオンを狂わせた。
すぐさま目を回路を復旧し、体を暴れさせてツルギを振り払うと、ビナーは口を大きく開けてレーザーのチャージを開始する。ツルギとハスミの2人をまとめて焼き払うつもりだ。
────だが、その行動はルフィの存在を完全に除外していた。
2人の猛攻により、ビナーは既に脅威の対象をツルギとハスミに移していた。
「ウオオォォォオオ!!!!」
「ハスミ、合わせるぞ」
「はい、やりましょうツルギ」
「ゴムゴムのォッ !!
〝
「〝
「〝アーマーピアッシング〟」
「「「〝
《GYAAAAAAAAAA!?!?》
まさに三位一体。それぞれの全身全霊の攻撃が一つとなってビナー襲いかかる。クリーンヒットしたその攻撃はビナーの装甲に瞬く間に亀裂を走らせ、至る所の部位を砕いた。
「ハァ、ハァ、ハァ……あいつ……どうなった ?」
「手応えは……ありました……あれを喰らってまだ動くとは考えたくありません……」
「いや……2人とも……まだだ…… !!」
3人の前にはあらゆる部位が砕かれ、剥きでた配線から漏電を起こしながらもなお体を起こして立っているビナーの姿が映っていた。
「なっ……まだ生きてッ…… !?」
「だが……もう奴も虫の息の筈だ。もう一撃デカいのを当てれば破壊できる…… !!!」
ミサイルポッドすら破壊されたビナーは自身の質量で押し潰すという攻撃方法を選択し、その身を這わせて3人に向かって突進する。
「「『ッッッ !?!?』」」
(なんだ……今のは……?)
(今の殺気……ルフィが…… !?)
「あれ…… ? あのデカブツ、動き止めたぞ ?? それにどうしたんだよツルギもハスミも、そんなびっくりしたような顔でおれを見て」
(無意識で放ったのですか…… ? あの殺気を)
「……ハスミ、あの怪物が……── 頭を下げている」
「先程まであれほど暴れていたというのに……ですか…… ?」
ビナーはルフィに体を向けて、平伏していた。
「おい見ろよツルギ、ハスミ〜。こいつ頭撫でても何もしてこないくらい大人しくなったぞ !! こうしてみるとペットみてぇだな」
「ちょっ…… !! あんまり刺激しないで下さい !!また襲われるかもしれません !!」
「おーすげ〜。ゴロゴロ息鳴らしてるぞ。犬とか猫みてぇだなぁ」
「話聞いて下さいッ !!!」
「ウブッ !?!?」
ルフィはハスミの平手打ちを喰らった瞬間、全身の力が抜けたように仰向けに倒れてしまった。
「あ……やってしまいました……相当消耗していたようですね……私たちも同様ですが……」
「まあ……なんにせよ奴が大人しくなったなら事はすんだ……帰ろう」
「ええ、そうですね……体力が持つか心配です…………」
「もう帰るだけなんだ……意地でも持たすぞ…………」
ハスミとツルギはルフィを肩で抱えた後、トリニティの方向へと体を向けてゆっくり、ゆっくりと足を進めて行った。
先刻の『
短めになってしまい申し訳ありません。
今回も閲覧いただきありがとうございました。次回はホシノ視点からお送りする予定です。
もしよろしければご感想のほどよろしくお願いします。