ゴム人間になってブルアカ世界に来ちゃった……   作:わっきょうらん

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トリニティってドレスローザみたい

 

 トリニティに入学するまでの猶予期間。まずはギアの習得から始めようと思う。まずはセカンドからだ。ということで、家から外へ出て開けた場所に移動する。

 

 片方の拳を地面に置き、腰を低くしてみんな真似した例のポーズをとる。そして体を圧縮するイメージで全身に力を入れる。

 

「〝ギア2(セカンド)〟」

 

 体が一瞬膨らむかのような大きな拍動と共に体温が上がっていくのを感じる。成功したようだ。

 

 これがギアセカンドか……心拍数は自分でもはっきりわかるくらい上がっているし、心臓の音もよく聞こえる。そして…すげぇ負荷だ。こりゃ覇気未取得のルフィがルッチ戦とかで酷使し過ぎて動けなくなる訳だ。まああれはギアサードを使った分もあるだろうけどな。

 

 とんでもねェくらい苦しい、肺が押し潰されてるような感覚がして呼吸が上手くできん。でも、それと同時に体がものすごく軽い感じがする。ちょっと走ってみるか。

 

 そうして走ったのだが、マジで速えェ。一瞬で50メートルくらいの距離を移動できる。できるんだけど……

 

 

「う、動けねェッ……」

 

 

 中身がおれな上に原作ルフィが初めて使用した年齢より2年も若い状態で使ったんだ。

 そりゃこうなるよな……

 200メートルいくかいかないかぐらいの距離を走ったらバタンキューだ。これはギアサードはやめておいた方がいいな、どうなるかわからん。

 

 動けるようになるまで休んだら、次は覇気の習得のための練習だ。覇王色はいけるかどうかわからんが、武装色と見聞色は絶対に欲しいな。

 

ゴム人間だから武装色なしの打撃は効かないけど、ブルアカ世界の人間が武装色を使えないとは限らないし、そもそもルフィって原作だと海軍とかが使ってる丸い弾丸とかは弾き返してるけど、首領クリークが放った先端の尖った弾や弓矢は普通に喰らってるから、ライフル弾とかは普通に喰らう可能性があるんだよな。

 

だからそれを避けるためにも武装色、見聞色はなんとしてもマスターしないとな。

 

 

 

 

 さてと、まず見聞色の練習方法だが、やり方は至って単純。目隠しして家まで帰る。これで気配を感じ取る感覚を掴む。側から見たらただの変人だが、必要経費必要経費。

 

 

 というわけで目隠ししながら家に帰った。30回くらい電柱らしきものにぶつかったし、人にも沢山ぶつかって迷惑をかけたが、無駄だった訳じゃない。道中何回か真っ暗な視界の中に人型のもや? みたいなのが出てきた。多分これが常に見えるようになったら見聞色はマスターしたと言ってもいいだろう。てかまだ初挑戦なのにもう見聞色の兆しが見えるとはな、幸先が良くてよかった。流石はルフィの体。もういっそ入学までに未来予知のステージまでいけねぇかなぁ〜。

 

 

 次に武装色の覇気はどうやって練習しよう……とりあえずサンドバッグでも購入してそれを殴りまくるか。我らがレイリー先生が言うには見えない鎧を身に纏うイメージだったよな。そのイメージをしながらサンドバッグを殴りまくればいずれは習得できるだろ。

 

 覇気の練習方法も決めたし、ちょっくらおれが入学する予定のトリニティの見学にでも行くか。

 

 

 


 

 

 

「す、すげぇー……」

 

 トリニティへ来てみたが、その様相は圧巻の一言に尽きる。白を基調とした大きな西洋風の建物が数多く並んでて、漫画とかでよく描かれるヨーロッパっぽい街並みだ。奥の方には大きな城のようなものが見えるな。なーんか雰囲気的にはドレスローザみてェだな。

 

 治安とかも特に悪い様子はない。ブルアカの世界も全体が治安が悪い訳じゃなくて場所ごとに変わる感じなのかな。

 

 さて、目的もなく来ちゃったから何すればいいかわかんねぇな〜。どうしようかなと思い辺りを見渡して見ると、そこにあるのはめちゃくちゃ美味そうなスイーツショップの数々、そういえばギアセカンドの練習で体力使ったから甘いもの食べてぇな。こんな場所のケーキ類とかなんて美味いに決まってるし。

 

 そうして適当なケーキ屋さんに入る。外観めちゃ豪華だったから、お値段は覚悟しておいた方がいいかもしれん……。

 

 

 

 入り口の扉を開けると同時に、扉についていたベルが心地よく鳴る。さーて早速ケースを見てどれを頼むか決めようか。……と思ったが、既に前で見てる人がいるな。しょうがない、近くで見たかったが、少し離れて見るか。

 

「んーどうしよっかなー、ショートケーキかガトーショコラ。どっちにしよー?」

 

「ミカさん、動き回りながらケースを見るのはやめて下さい。他の人に迷惑をかけてしまいます」

 

「さっき入り口のベルが鳴った。既に迷惑になっているんじゃないかい?少しでも早く場所を譲ってあげるのが常識的な行動だと私は思うよ」

 

銀髪に近い髪色をした少女と、狐の耳を持った薄い黄色の髪をした少女の2人の2人から注意を受けたピンクの髪色をした少女がルフィの方へ振り返る。

 

「あっ、ごめんねー! ついつい周り見えなくなっちゃっ…………て」

 

「あぁ、気にすんな、別に遠目から見えるしな! ……どうしたんだ?」

 

 顔を見て目を丸くされた。なんでだ?? 顔に海楼石でも付いてたか? 

 

「ひょっとして、男の子?」

 

「ん? おう、そうだぞ」

 

 ああ、そういえばブルアカの世界って男性は本来主人公の先生しかいないんだった。そうだった。

 

「わー! 見て見てナギちゃんセイアちゃん! 男の子だよ男の子! 初めてみた! ロボットでも獣人でもないよ! ねえ君どこから来たの? 名前は? 趣味はー?」

 

 距離近ェ、フレンドリーな子だな。まあそっちのが話しやすいし、話してておもしれぇから助かるけどな!

 

「おれはモンキー・D・ルフィ! 遠くの場所から引っ越してきて、趣味は食うこと! 今年トリニティへ高校一年生として入学するから見学に来たんだ!」

 

 この世界に日本があるかわからんから、とりあえず遠くの場所から引っ越してきたってことにしておこう。

 

「トリニティなら私と同級生じゃん⭐︎ !嬉しいなー!」

 

 おお、まさか同い年の子に会えるとは幸先がいい、それにこの様子だとすぐに友達になれそうだぞ。

 

「ミカさん、はしたないですよ。もう少し距離をとってあげて下さい」

 

「彼もこまってしまうだろう」

 

「おおっと、ごめんごめん〜。そうだね、せっかくだし一緒にケーキ食べながら話そっか!」

 

 そうして4人で席に着いた。食い物は1人で食ってもウメェがみんなで食ったらもっとウメェからな!

 

「そうだ! 私たちの自己紹介がまだだったね! 私は聖園ミカ! よろしくねー⭐︎」

 

「桐藤ナギサです。ミカさんとは幼馴染です。よろしくお願いします」

 

「百合園セイアだ。ミカとの関係はナギサと同様だね。よろしく頼むよ」

 

「おれ、ルフィ、よろしくな!」

 

 その後は3人といろいろ喋ったりした。みんないい奴で話してて楽しかったなぁ、銃所持が当たり前の世界なんてどうなってしまうんだろうと思ったが、これなら大丈夫そうだ。

 

「バイバイールフィ! 高校入ってからもよろしくねー!」

 

「おう! みんなまたなー!」

 

 いやー楽しかった。そうそう、話してる途中で、あの3人とはモモトーク?って奴を交換した。おれがいた世界のLINEやインスタ的なやつらしくて、なんかおれのスマホにと勝手に入ってたぞ。これで、会わなくてもたくさん話せるな。

 

 さてと、いったん家に帰るか。もちろん目隠ししてな! 

 

 

 

 

 

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