ゴム人間になってブルアカ世界に来ちゃった……   作:わっきょうらん

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皆様いつも誤字報告、お気に入り登録、しおり、ご評価ありがとうございます。

メインストーリー突入までもういよいよと言った感じです。よろしくお願いします。

それと今回内容がお下品です。お覚悟を。



もしかしてキヴォトスって変態が多いんじゃねェのか!?

 

『…………ルフィ』

 

『いずれ君に訪れるであろうお話はきっと、君にはとても似合わない……暗くて光など見えない、憎しみと怒りの入り混じった黒色に塗りつぶされたキャンバスのような……そんな物語だ』

 

『…………でも、もしそんなお話しの中でも君は諦めないのだとしたら、私は────────

 

 

──────────

────────

──────

────

──

 

 

「………… !! ……夢か…………」

 

なんか……変な夢だったな。真っ暗な空間で、声だけが聞こえ続けて……それにあの声……セイア ? ……そういえば最近セイアとミカ、ナギサと話せてねェなぁ。てかセイアに関してはなんか病気 ? が原因で入院しちまったんだよな……見舞いに行こうとしたけど感染力がすごい強い病気らしいからダメだって言われて病院の場所も教えてくれなかったし……また3人で遊びてェなぁ……。

 

 

「ルフィ、大丈夫ですか ? 寝不足でしょうか ? 夜更かしはいけませんよ」

 

椅子に座って夢現の状態だったルフィにハスミが声を掛かる。……声を掛けるにしても、〝夜更かしはダメ〟なんて言うのは母親かよと突っ込みたくなってしまうものだ。

 

「あぁ、わりぃハスミ。ちゃんといっぱい寝てる筈なんだけどな……いつの間にか寝落ちしてたよ」

 

「もうすぐ風紀委員会の方々との会議が始まるのですから、それまでにちゃんと目を覚ましておいて下さいね ?」

 

そうだったそうだった。今日は風紀委員会の奴らとえでんじょうやく ?? っていうものについての会議をするんだったな。3年生だからってことでおれも出席しなきゃならなかったんだよな〜。……といっても、おれ条約とかそういうのなんもしらねェし、おれの代わりにイチカとかが出席した方がいい気がするけどな !

 

「寝ぼけてようと、目覚めてようと、おれには難しい会議の話は頭に入んねェぞ」

 

「ちゃんと自覚あったんですね……ていうか自覚があるなら少しは改善して下さいよ」

 

「それは無理だ。お前のゲヘナ嫌い直すくらい無理」

 

「…………じゃあ仕方ありませんね」

 

(あっ ! そこ突かれたら折れるんだ…… !! )

 

横でルフィとハスミの会話を聞いていたツルギは表情には出さずに心の中でそう思った。

 

ツルギ、ハスミ、ルフィ、そして他の3年生の正義実現委員会らで談笑しながら会議の予定時刻を待つ。それからしばらく経ち開始時刻の15分程度前に差し掛かったタイミングで扉が開かれ、風紀委員の面々が会議室にぞろぞろと入室して行く。

 

 

「ゲヘナ学園風紀委員会委員長、空崎ヒナ。ごめんなさい、予定よりも到着が遅れてしまった」

 

「トリニティ総合学園正義実現委員会委員長、剣先ツルギ。問題ありません、会議の開始時刻にはまだ余裕がありますので……」

 

流石は組織のトップに立つ者と言えるだろう。両者共まっすぐと相手を見つめ誠実な態度で対応し合う。

 

「正義実現委員会副委員長、羽川ハスミです。本日はよろしくお願いします」

 

「風紀委員会行政官、天雨アコと申します。こちらこそ、よろしくお願いします」

 

立派なのはトップだけの話ではない。No.2の人間もまた同じ様子であった。羽川ハスミと天雨アコ。彼女らは双方相手の学園に対して中々の嫌悪感情を持っているが、それをこの場で出すほど愚かではない。

 

両組織の最上級生が揃うこの会議室は厳格で品行方正な雰囲気で構成されているのは誰であろうと肌で感じることであった。そしてこの空気を乱す者は誰1人としていない。

 

 

 

 

「おれは ! モンキー・D・ルフィ !! 正義実現「あなたは別にやらなくていいんですよ」すぴぱへん 」

 

……いや、1人だけいた。品行方正もクソもヘッタクレもねぇ大馬鹿者が。なんの役職もないのに突然堂々と自己紹介をし始めたため彼の隣に座っていたハスミは顔面に拳を突き出して彼の横顔を殴り黙らせる。

 

「なるほど、トリニティは礼儀のれの字もない者を会議に出席させるようですね ?」

 

先程愚かではないと言ったな。あれは嘘だ。ゴリッゴリの煽り言葉をルフィに浴びせるアコ。その声を聞いたルフィはアコの方へと顔を向ける。

 

そして、顔を向けたと同時に硬直した。

 

「な、な……」

 

「アコ、そういうことは……」

「なんだあの変態……」

「はぁ!?変態って私のことですか!?」

「………………」

 

ヒナがアコを諌めようとしたのも束の間、ルフィの口から飛び出たのは煽りでもなんでもない只々純粋な感想。まあ会議なんていう厳粛な場で横乳丸出しにし、首輪にカウベル、そしてふざけたような短さのスカートみたいな服装をしていたら誰だって圧倒されるだろう。

 

「この格好は合理性に基づきそしてヒナ委員長への忠誠を示した完璧な服装ですが !?」

 

「ヒナお前大変だなァ……」

 

「んなっ…… !? あなたどこまで無礼をッ…… !!」

 

「……ルフィ」

「ヒナ委員長が言うまでもありません ! ここは私の手で……」

 

「あまり変態のことをアコ扱いするのはやめてあげて」

「ヒナ委員長 !?!?」

 

厳格な雰囲気 ? 品行方正 ? そんなもの……元から……ないではないか……。

……いや、確かに集まった瞬間の時は確実に存在していた。だがしかし消し飛んだ。これも全部麦わらのルフィと陸八魔アルってやつが悪いんだ。

 

ルフィのアコに対する言動は火に油どころかガソリンと固体酸素をぶち込むようなもの。当然彼女の怒りはヒートアップし続ける。

 

「そもそも初対面の相手に向かって変態とはどういう了見ですか !? 礼儀どころか常識すら持ち合わせていないと !?」

 

「わりぃわりぃ天雨アホ」

 

「天雨アコです !! どこまでバカにすれば気が済むのですか !!」

 

「わるかったって天雨Apple(アッポゥ)

 

「だから天雨アコです !! なんでちょっとネイティブなんですか !!」

「お前もうすぐ会議始まるんだぞ静かにしろよ」

 

「&@☆○**・%$€/&/#/☆$2$¥€°2×<♪♪→¥♪5*÷×$☆%○*△〜〜〜ッッッ !!!!!!!」

 

「アコ、せめて日本語を喋って……」

 

 

(漫才見るために会議しに来たんじゃないんだけど……)

 

あと数分で会議が始まるというのにも関わらず混沌としている空間の中、ツルギは1人心の中でそう思った。

 

 

時計の長針が数回動き、不安しか残らないような状態で会議が始まった。だが、会議が始まると先ほどまでの状況とは打って変わって皆極めて理性的に事を進め始めた。どこまでいこうともここに揃っているのは皆3年生、最上級生たる矜持をしっかりと持ち合わせているようだ。

 

 

 

ちなみにルフィは寝た。正実降りろもう。

 

 

 

「今日はありがとう。今日まとまった事柄は私たちの方で万魔殿へ提出する。それじゃあ、失礼するわ」

 

「こちらこそ……今日はありがとうございました。責任を持ってティーパーティの方へと提出させていただきます。……撤収するぞ」

 

ヒナとツルギの終わりの挨拶によって会議は何事もなく終了し、両組織とも会議室から退出していく。

 

 

「ん ? ふぁあ〜もう朝か」

「昼です」

 

ハスミはルフィの頭を叩いて目を覚まさせる。ハスミに叩き起こされたルフィは欠伸混じりに会議室を退出しようとする。

 

しかし、そんな彼を1人の風紀委員が呼び止めた。そう、天雨アコ(ゲヘナヨコチチハミデヤン)である。

 

「ちょっとそこのあなた !!」

 

「ハスミ呼ばれてるぞ」

「あなたでしょうどっからどう考えても」

 

隣にいたハスミの方を向いて彼女に呼びかけるルフィをハスミはビンタする。

 

イテェ……最近ハスミのビンタが前よりも痛くなってきてる気が済んだよな……なんかハスミの腕自体が硬くなってるような感じがする……なんでだ ?

 

「そうです !! まだ話は終わっていませんよ !!」

 

「いやぁごめんって……」

 

流石に会議終わりまで根に持たれるとは思っていなかったのか、ルフィは若干疲れたような声で謝罪する。

 

 

「そもそもですね !! 変態ならあなたの隣に人のことでしょう !! なんなのですかその格好は !! ふざけているんですか !?」

 

何故なのだろうか、突如としてアコの矛先がルフィからハスミに変わった。

……ヤベェミライガミエタヨウダ。

 

 

「…………あ"ァ" ?」

 

「「あ…………」」

 

ルフィとツルギ、2人の顔が同時に青ざめる。

 

 

「……っあああぁぁぁあ"あ"あ" !!!!」

 

 

引火した火薬のような勢いで激昂するハスミ、そんな彼女をルフィとツルギの2人で抑えて止める。

 

「ハスミ落ち着け…… ! 勝手に言わせておけばいいんだ…… !」

 

「あいつは……あいつは私をバカにしました…… !! 許せませんッ…… !! ゲヘナッ…… !!」

 

「乗るなハスミ戻れ !! てかお前腕黒くなってるぞ !! いつの間に武装色使えるようになってたんだお前 !!??」

 

通りで最近のビンタがイテェ訳だわ !! 今の怒りで完全に習得したのか !? めでたいことだけどどんな

現象だ !?!? ……いや今はハスミの成長に喜んでる暇ねェな !! 止めねェと !!! キレたハスミは戦闘時のツルギより怖ェからな !!!

 

 

「止まれハスミィ〜 !!!!」

 

 

「…………ルフィは風紀委員行政官に対する侮辱行為、ハスミは暴走……」

 

「……2人とも、何か言うことは ?」

 

「「すびぱへんでひた…………」」

 

ツルギの前で正座するルフィとハスミは頭にいくつものタンコブを作り、そして顔面がボッコボコにされていた。

 

 

 

 


 

 

 

 

いや〜ひでェ目に合った。ツルギは3年に入ってすぐに武装色を習得したからな、パンチがクソ痛ェ。硬ェんだよなぁツルギの武装色。

 

 

「ルフィ先輩〜 !!」

 

ツルギの鉄拳制裁を終えて、昼食を摂り、午後のパトロールへと出ていたルフィに正義実現委員会の後輩が駆け寄る。

 

「ん ? どうしたんだ ?」

 

「じ、実はちょっと応援を頼みたいといいますか……下手な敵よりもずっと厄介な人が出てきてしまったといいますか……」

 

やっかい ?? 強ェ奴ってことなのかな ? でもキヴォトスで強ェ奴って大体みんないい奴だよな。ま、行ってみりゃ分かるか。

 

「よし、そんじゃあ案内してくれ !! 」

 

「はい !! あの……ところで……」

 

「?」

 

「なんで顔が絆創膏まみれなんですか ?」

 

「男の向こう傷だ」

 

大嘘である。

 

 

後輩に案内されて〝厄介な存在〟とやらがいる場所へと急行するルフィ、そしてその場所で彼を待ち構えていたのは…………。

 

 

「おや ? また新しい方が来られたようですね ? それならばじっくりと語り合いましょうか

……は だ か で ♡」

 

「なんだあの変態…… !!」

 

黙れば美人、喋れば変態、歩く姿は露出狂。そんな堂々とした佇まいでスク水とピンク髪が特徴の生徒がルフィの視界に収まっていた。

 

「あいつか…… ?」

 

「は、はい ! あの人です !!」

 

「確かにあいつは強ェな色んな意味で」

「……あれ ? そういやお前以外のメンバーはどうしたんだ ? いねェのか ?」

 

「わ、私以外はあそこです」

 

後輩の指差した方向、そこには膝をついて項垂れる正義実現委員会の面々がいた。

 

「水着は……制服??」「わ、私が間違っているの ??」「水着が制服で……制服が水着で…………」

 

 

「…………あいつは強ェな…… !! ほんと、色んな意味で…… !!」

 

「は、はい ! みなさん言葉で言いくるめられてああなってしまって……」

 

普段はボケに回るルフィも、あまりにもあまりにもな状況を見てボケる余裕がなくなる。スゲェ変態色の覇気だ……。

 

「とりあえず、案内してくれてありがとうな。後のことはおれでやるから、やられちまった奴らと一緒に戻ってくれ」

 

「え ? い、いいんですか ? 私も何か手伝えることがあれば……」

 

「多分あいつらみたいになっちまうからやめた方がいいぞ」

 

ルフィは項垂れている正義実現委員会のメンバーの方を指差す。

 

「……はい ! わかりました !! お願いします !!」

 

項垂れる者たちを引っ張りながら撤収していく後輩を見届ける。そして、再び変態の方へと向き直る。

 

「おれはルフィ !! 正義実現委員会だ !! おい変態 !! お前誰だ !!!」

 

「あらあら、あなたがあの『麦わら』で有名な……私は2年生、浦和ハナコ。お会いできて嬉しいです。ぜひあなたの体の隅々を教えて下さいね ? あなたの◼️◼️◼️や◼️◼️◼️◼️のことまで……共に曝け出しましょうね ? せ ん ぱ い ♡」

 

「………………」

規制しなければならないほどの下ネタを喰らったルフィは思いっきりイヤそうな顔をする。日本でもキヴォトスでも……いや世界でもこんな弾けた変態は居ないだろう。彼が黙るのは相当である。

 

「それにしても……若く逞しい男の方と2人っきり……♡一体何が始まってしまうのでしょうか…♡」

「事情聴取だわ !!!!」

 

とっとと連行するか !!

 

そう思ったルフィはハナコの手首を掴んで自らの方へと引っ張る。

 

「あぁん♡強引♡」

「うわやりづらお前 !!!」

 

常識が通用しない相手に、思わずルフィはツッコミに回る。

 

「ゴツゴツとした手で引き寄せて……『キツそうな水着だな……俺が剥いでらくにしてやるよぉっ !!』そういいながら私の胸を乱暴に……♡」

「勝手におれのセリフ作んな !! 不名誉だ !!!」

 

「そのまま私の秘所に手を伸ばし……耳元まで顔を近づけて『このまま着いて来い、妙な真似すんじゃねぇぞ ? お前には俺が満足するまでその体を悦ばせてやるからなぁ……これはその始まりだ』そう言うと彼は私の口に……

「うるせェっ !! 連れてく !!!!」

……あらあら♡」

 

ルフィは叫んだ後再びハナコをこちらの方へと引き寄せてトリニティの規則違反者を一時的に収容する檻の方まで歩き出した。

 

しかし、数十歩歩いたところで動きを止めて、ハナコの方を向く。

 

「おや ? どうされましたか ? もしや溜まってきたのが抑えられなく……」

「よっと」

 

ルフィは自分が身につけていたマント形のコートをハナコへと被せる。

 

「 !!! 」

 

「いくら暖かくなってきたとはいえ、流石に水着は寒いだろ。いくら変態でも風邪は引いてほしくなねェからな。ほらいくぞ」

 

「あらあら……これはまぁ……♡うふふっ、えぇ行きましょうか♡」

 

「なんだお前急に従順になって……そっちのが助かるからいいんだけどよ……」

 

「…… ! 従順…… !? まさかこのまま檻に閉じ込めて調教……」

「もうええわ !!!!」

 

 

 

 

 

 

 





ツッコミに回るルフィっておもしろいですよね。それが書きたかったんです。

今回も閲覧いただきありがとうございました。また次回もお待ちしていただけると幸いです。
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