ゴム人間になってブルアカ世界に来ちゃった……   作:わっきょうらん

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皆様いつも誤字報告、お気に入り登録、しおり、ご評価ありがとうございます。

投稿主の一番好きなキャラはツルギとミカです(隙自語り)

今回挿絵がありますがネタ全開ですのでご注意ください。

それと今回は本編への導入も含めていますので、かなり短めですがどうぞよろしくお願いします。



プラス×プラス=なんかとてつもないマイナス

 

 

100を優に超える件数の暴動や事件に対処し終えて迎えた放課後、ルフィはシスターフッドの教会に訪れていた。

 

「おーいサクラコ〜 !! 今日も来たぞー !!」

 

「ルフィさん ! ……わっぴー !!」

 

「わっぴー !! 相変わらずおもしれェ挨拶だな」

 

「ウフフ……これも私の『計画』を達成するための『手段』の一つですから」

 

「計画 ?? まあいいや、サクラコ !! 〝あれ〟のしんちょくじょーきょーってどんな感じだ ?」

 

「『あれ』ですか ? えぇ、とても順調に進んでいますよ。聖歌隊の皆様も大変お気に召したようですので……」

 

「そっか〜 !! 完成がたっのしみだな〜 !!」

 

「ウフフ、私も『その時』を楽しみにしていますよ」

 

 

『計画』だの『あれ』だのと、怪しげな言葉でやり取りを交わす2人、先に言っておくと2人が話している内容は悪巧みでもなんでもない。

 

確かにシスターサクラコ様は爪を剥がすのが趣味だのトリニティの転覆を狙っているだの、覚悟を決めるとハイレグ姿になるだのとあらぬ噂が出回っているが、これは全て誤解により発生したものだ。

 

彼女が話していた『計画』というのはただ〝怖い人だと思われやすい自分自身のイメージを変えたい〟ただそれだけである。そのために〝わっぴー〟という独特な挨拶をし始めたのだ。彼女的にはきっとこれが親しみやすい挨拶なのだろう。

 

そしてルフィが言っていた〝あれ〟というのは音楽のことだ。彼は〝ワンピースの曲とか久しぶりに聴きたいな〜〟と思い、探し出したものの、いくらCDショップ等を探し回っても見つからなかった為〝じゃあ誰かに作って貰おう〟と思い立ち、〝シスター=音楽に詳しそう !! 〟という彼のイメージからシスターフッド、もといサクラコにお願いするに至った。

 

ちなみに、ルフィが作って欲しいと言った曲は『ビンクスの酒』である。彼が覚えてる歌詞を全て書き、どんなメロディーかは鼻歌で頑張って伝えた。

 

……とまぁ、怪しげな会話の中身はなんとも平和な内容であり、双方で食い違いが発生しているわけでもない為このまま何事も無く平和に終わる…………

 

 

…………────はずだった。

 

 

 

「し、シスターフッドと正義実現委員会が話してる……そ、それに『計画』…… ? 『手段』…… ? 『あれ』とは一体…………」

 

 

──────────

────────

──────

────

──

 

 

「それで〜……おや ? もうこんなお時間ですか」

 

「んあ ?ほんとだ」

 

「では、今日のところはこれくらいで……」

 

「うん !! またな〜 !!」

 

ルフィはサクラコに手を振りながら教会を跡にしようとする。

 

 

ドゴォォォン !!!!

 

 

しかし、突如として教会の壁が轟音と共にぶち破られ、それに驚いたルフィは思わず足を止める。

 

「な、なんだ !?」

 

破壊された壁から2人の前に現れたのは、

《救護騎士団団長》蒼森ミネ。

 

「ん ? なんだミネじゃねェか。ここに怪我人はいねェぞ」

 

怪我どころか、サクラコもルフィも傷一つすらついていない。*1だと言うのに、彼女の表情はまるで重傷の患者を一刻も早く助け出そうとするかのような覚悟の決まった表情をしていた。

 

「トリニティの生徒さんから聞かせていただきました……あなた達の企みについて……」

 

「ん ? あァおれたちの会話を聞いてた奴がいたのか」

 

「放課後の教会は誰でも立ち入っていい場所ですから、何もおかしい話ではありませんね」

 

サクラコの説明に手をポンと叩きながら〝そりゃそうか〟と納得するルフィ。そもそも誰かに聞かれて困るような内容でもないので特に気に留める必要もないというのが彼の心情だ。

 

 

 

 

「私は悲しいです !!!!」

 

「「??????????」」

 

……もっとも、その会話の内容が曲解されていた場合は非常に困ることになるのだが。

 

なんで急に悲しみ出したんだミネのやつ、玉ねぎでも切ったのか ?

 

 

「まさかあなた方2人が……クーデターを計画しているだなんて !!」

 

「「?????????????????」」

 

突然犯罪者にされたことに2人は激しく困惑する。ルフィに至っては普段彼が絶対しないような顔になってしまっている。

 

【挿絵表示】

 

 

「サクラコさんは……まあありえるとして「え ? 」ルフィさん !! あなたは行動こそ無茶苦茶であるものの「おまえに言われたくはねェ」正義の志自体はその胸にしっかりと秘めていると信じていました !! それなのに……クーデターだなんて…… !!」

 

「さっきからクーデターってなんだよ !! おれそんなの知らねェって !!」

「しらを切るおつもりですか !? 」

「切るしらがねェんだけど」

 

「ちょ、ちょっと待ってください……私ってクーデター起こしそうって思われてたんですか…… ?」

 

かわいそうなわっぴー…… !! ひとえにてめェが誤解されやすいせいだが……。

 

さて、どうしてこのミネとかいう薩摩武士が暴走状態になっているのか、全てはサクラコとルフィの会話がトリニティの生徒の1人に聞かれたところから始まった !!

 

含みのある言い方のせいで会話を聞いたトリニティの生徒は内容を重く受け止めてしまい、考え込んだ末に体調を崩してしまった。その結果救護騎士団によって療養室へと運ばれた。それだけならまだよかった。ただ救護騎士団が役割を全うしただけで終わっていた。しかし最悪なことにそのトリニティ生徒の体調が回復した後、体調を崩した原因を診断する担当がよりにもよって蒼森ミネだったのだ。

 

トリニティ生徒からことの経緯を聞いたミネは当然その会話内容を180000°曲解、必ずや邪智暴虐のわっぴーとゴムを止めんと走り出したのだ。

 

「私は……まだルフィさんには正義の心が残っていると信じています !! あなたの心は私が必ず助け出して見せます !!」

 

「あ、あの……私にも正義の心はあると信じたいのですけど……」

 

 

「救護 !!!!」

「うわあぁぁ〜 !!!! 殺す気か !?!?!?」

 

「わ、私は…… ?」

 

サクラコの事を完全にスルーしてミネはルフィに殴りかかる。そして1人取り残されたサクラコは若干の涙目になりながら棒立ち状態となってしまう。

 

ミネのやつ頭おかしくなっちまったか !? ……それはわりといつも通りか。とりあえず、こっちも迎え撃たねェとな。あいつのパンチモロに喰らったら病院送りになっちまう !! なんでいりょーじゅーじしゃに殴られて病院送りにならねェといけねェんだおかしいだろ !!!

 

〝武装硬化〟!! おりゃあッ !!

 

武装色を両腕に纏いミネの救護を拳を突き出して迎え撃つ、両者のパワーも相まってその衝突音は砲撃音に等しいものである。

 

「ッッ ! 安易に暴力に手を染めるだなんて…… !! どこまで落ちてしまったのですかルフィさん !!」

「鏡見て言えアホンダラァッ !!!」

 

 

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──

 

 

「一生の恥ですッ !! 介錯をお願いします !!」

「するかアホ」

 

1時間以上かけて、ルフィはミネの誤解を解いた。

 

自身が誤解していたことに気がついたミネは武士のような貫禄で正座し、自身の銃を渡してルフィに介錯を頼んだがする訳がないしそもそも彼に銃はまともに使えない。よって彼は正座する彼女を放置して帰った。

 

ちなみに存在を完全に忘れ去られたわっぴーはしわしわになった。

 

 

*1
ルフィの目元の傷は含まないものとする





今回も閲覧いただきありがとうございました。



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