ゴム人間になってブルアカ世界に来ちゃった…… 作:わっきょうらん
あれから入学までギアや覇気の練習を重ねて、とりあえず見聞色はめちゃくちゃ弱いけど獲得できた。でも武装色はたまにしか発動できないし、覇王色に至っては気配すら無い。原作でも覇気は実戦の中で大きく覚醒するって言われてたし、こっからは誰かと修行しなきゃいけなさそうだ。ギアの方はセカンドは割と馴染んできたけどサードはあんまりだ。
そもそもギアサードを気軽に練習できる場所がねぇからな……
兎にも角にも、今日は入学式だ。いかにもお金持ちが住んでますよ的な建物まみれのトリニティの学校がどんな感じなのか、楽しみだ!
ウキウキしながら駆け足気味に移動していたらあっという間に学校が見えてきた。……うんやっぱデッケェな〜、それにきれいだ。広場の真ん中には立派な噴水があって、マジで絵に描いたようなお嬢様学校って感じだ。おれ場違いすぎるぞ。
「あー! ルフィー!」
「その声は……ミカか!」
後ろから声をかけられたが、元気溌剌な声だったので一瞬で誰かわかったぞ。
「まさかもう会えるなんて! 高校でもよろしくね」
「うん、よろしくな! ナギサやセイアは一緒じゃねぇのか?」
「そうなのー、ナギちゃんったらめちゃくちゃ早く家出ちゃったんだよ? 緊張しすぎてね! セイアちゃんは体が弱いからゆっくり行くんだって。だから私1人だよ、でもルフィに会えて嬉しいな⭐︎!」
「おれもだ! そういや今日学校でなにするんだ?」
「今日は入学式だけだよ! だから終わったらまたみんなでケーキでも食べよっ!」
「ああ! 楽しみしてる」
ミカと一緒にクラス表を見たのだが、残念ながら俺のクラスはミカ達の3人とは別のクラスだった。1人は一緒の方がクラスに馴染みやすいかなと思ったんだけどなぁ。
そんな思いを抱えながら、おれは入学式を過ごしたのだが、式の途中すんごいみんなからの視線を感じた。見聞色はこういう時ちょっと不便かもしれん。気配を感じ取りすぎてストレスになりそうだったから、普通に寝た。内容も品性を〜とか歴史に重んじて〜
とかだったから聞いてて退屈だったしな。おれの世界で言うところの校長先生のなげぇ話と同じ感じだった。
さて入学式が終わってあとは下校だけだし、ミカ達のクラスへいって一緒にケーキ食いに行こっと!
「おーい、ミカ〜! ケーキ食いに行こうぜー!」
「あ、ルフィ……」
「どうしたミカ? 元気ねぇな?」
「ごめん、一緒に行けなくなっちゃった……。実は私達さ、前々からティーパーティの有力候補にされててさ、それについて今から色々お話し聞かなきゃいけなくて、それの時間がすごい長いんだって。……ずっと黙っててごめんね。こんなこと聞いたら他の子達と同じように距離取られちゃうかなって思ってさ……」
「ミカ、お前……そんなことか?」
「え? だ、だってずっと黙ってたんだよ!?」
「黙ってたも何もおれてぃーぱーてぃ? とかそういうのについて聞いた事なかったんだから、話さなくて当たり前だろ! 寧ろ今教えてくれてありがとうな!」
「で、でも! しばらく同じ状況が続くかもしれないんだよ!? そしたらルフィたちと遊ぶ時間なくなっちゃうよ……」
「ならその期間が終わるまで楽しみに待ち続ける! なんて事ないさ! だって、おれたち友達だろ? 」
「うん……! ありがとう、本当にありがとうね! ルフィ」
「気にすんな、それじゃまたなー!」
バイバイとミカに手を振る。しっかし、てぃーぱーてぃ? ってなんだろうな? ブルアカの世界ってそんな貴族制度っぽいのあるんだな。
────翌日────
今日は部活もしくは委員会を決める日だ。好きなのを決めて見学したり、説明会に参加する感じ。おれは正義実現委員会って所に入ることにした。治安維持を担う組織だから、理由は戦闘経験を重ねれると思ったから。……ただ『正義』って文字と治安維持という要素のせいで海軍がチラつくな……。本当に大将とか元帥とかいたりしてな。とりあえず、説明会参加するか。まあほとんど寝るだろうけど。
説明会会場へ向かい、席へ座る。まだ始まるまで時間がありそうだな。それとやっぱり視線が気になる……見聞色ってオンオフできなねぇのかな? 練度不足が原因なんだろうか。
「すみません、お隣失礼してよろしいですか?」
そんなことを考えてたらふと声をかけられた。なんとご丁寧な言葉遣いでございますの。おほほほ。
「ん? おう、いいぞ」
「ありがとうございます。お名前をお聞きしても?」
「おれモンキー・D・ルフィ、お前は?」
「も、モンキー? ……っと失礼しました。私の名前は羽川ハスミ。よろしくお願いします」
羽川ハスミ、聞いた事あるようなないような……ブルアカのネームドキャラの1人って感じか? にしてもこいつ……全てがデカいな全てが! 身長もおれより高いぞ……。
「入学式ではあなたのことは噂になっていました。キヴォトス唯一の男子生徒、そしてヘイローもない存在はどこを探してもあなただけですから」
わりぃ、それに付け加えておれゴム人間、いやニカ人間なんだわ。まだ覚醒してねぇしするかどうかすらわからんけど。てかなんか聞いたことない単語出てきたな、ブルアカ用語か?
「き、きゔぉとす? へいろぉ?」
「え、知らないんですか?」
「うん、おれ遠くの場所からやってきたからここのこと全然しらねぇんだ」
「遠くからですか……やはりそこら辺も私たちとは違うのでしょうか……失礼しました。説明しますね、まずキヴォトスというのはトリニティを始め何千もの学校から掲載される学園都市の名称のことです。ヘイローは私たちの頭の上にあるもののことです。私たちにはハッキリとは認識出来ませんし、どんな意味があるのかは私たちにもよくわかりませんが……って聞いてますか?」
「いや〜色んなへいろーがあるんだなぁ〜」
(この人途中で理解することを諦めましたね……!?)
「教えてくれてありがとうな! お前いい奴だな」
「いえ、礼には及びませんよ、ただ、見返り代わり? とさせて頂きましょうか。一つお願い事があるのです」
「ん? 何だ? おれにできることなら聞くぞ!」
「私の友人があなたと話したい様でして、連れてきますね」
そう言うとハスミは席を立ち、少し離れた席にいた生徒の腕を両手で掴み綱引きの様に引っ張り始める。おもちゃ屋で駄々こねてる子供を引っ張って連れて帰るお母さんみてぇ。
「ほら! いきますよツルギ! 抵抗しないで下さいッ! 今更何を躊躇っているのですか!! 私もそばに居ますから!!」
ズルズルとこちらへ引っ張られてくる髪の長い生徒、ハスミほどじゃねぇけど普通に高身長の部類に入るんじゃないだろうか、てかミカと会った時も思ったけどここスタイルいい奴とか美人多いな。
「はぁ、はぁ……お待たせして申し訳ありません。私の友人、剣先ツルギです」
「がぁっ、ぎぃ、キヒヒッ」
すごい形相でこちらを見てくるが、敵意はなさそうだな。やっぱ未熟でも見聞色って便利だな。
「おれルフィ。 よろしくな、ツルギ!」
「キエッ!? アッアアア ヨ、よよよよヨロシク……」
「緊張してるだけなので、多めに見てあげて下さい」
「緊張してこんな顔変わってんのか? おもしれェな〜」
表情がパラパラ漫画みたいに変わってるぞ。顔の筋肉痛くなんねぇのかな?
「おれと話したいって言ってくれたんだよな。じゃあおれ達はもう友達だ!! ありがとうな!」
「い、いいいや! ワタシはただ自分の望みをか、かか叶えただけだから! キッキエエエエ! ///」
すげぇ! ペットボトルロケットみたいに吹っ飛んだぞ。悪魔の実の能力者か!? てか耳の先まで真っ赤だったけど、熱とかじゃねぇんだよな?
「どうやら、この辺りでキャパオーバーの様ですね。お付き合い頂きありがとうございます」
「キャパオーバー? まあいいや。そんじゃ、改めてよろしくな! ハスミ、ツルギ!」
「フフ、えぇ、こちらこそです。ルフィ」
ハスミと握手をする。ツルギは放心状態だったので勝手に手を取って握手したら、湯気がで始めたので少しビビったぞ。その後は説明会が始まったのだが、おれは一瞬で撃沈した。こういう長話聞くの苦手だからな。普通に寝たわ……。まあ不良ぶっ飛ばすってことは把握したからOK! だよな?
さて説明会が終わって全員解散となったのだが
ツルギとハスミ。この2人はとんでもなく強ェ。気配で分かる。
覇気は実戦の中で大きく成長すると言っていた。それならおれが今からやる事はたった一つだ。
「なあ、ハスミ、ツルギ。この後時間あるか?」
「? ええ大丈夫ですよ。何かありましたか?」
「こ、これって一緒にお出かけとか? そ、そそそれなら…………」
「どっちか、おれと一対一で戦って欲しい!」
今のオリ主inルフィの見聞色の先読み効果はこんな感じ。
右手でのストレート→腕使ってなんかしてくる。
片足での足払い→どっちかの足でなんかやってくる。
こんな感じでかなーり曖昧に相手の行動がわかる感じです。