ゴム人間になってブルアカ世界に来ちゃった…… 作:わっきょうらん
皆様いつも誤字報告、お気に入り登録、しおり、ご評価、ご感想誠にありがとうございます。
もうそろそろアビドス編も終わりですね……最後までお付き合いいただけると幸いです。
それとイベントストーリーを見たのですが、過去のゲヘナ相当暗そうですね……この小説内で致命的な矛盾が発生したらどうしようという気持ちとストーリークソ楽しみという感情でいっぱいです。
────先生side────
「──────お待ちしておりましたよ、先生。私のことは……黒服とでもお呼びください。今の名前が気に入っておりまして」
エレベーターで上がった先に待ち構えていたのは、スーツ姿の異形の存在。こいつがホシノの言っていた……『黒服』……。
「あなたとは一度こうして、顔を合わせてお話ししておきたかったのですよ」
「………まずはっきりとさせておきましょう、私たちはあなたと敵対するつもりはありません。むしろ、我々『ゲマトリア』はあなたと協力したいと考えております。あなたは私たちの計画において1、2番を争う程に、障害になり得る存在だと考えておりますから」
“お前の意思なんて関係ない。私はホシノを返して貰うためにここまで来た”
「………左様ですか」
少しの沈黙を置いた後、黒服はクックックと笑いながら話を続ける。
「しかし、それはあまりにも横暴ではありませんか ? ホシノさんは私との契約によりアビドスを退学しました。届出を確認されていませんか ? 彼女はもう、あなたの管轄ではない」
“それは違う、まだ〝顧問〟である私がサインをしていない。今でも私の生徒だ”
「なるほど……そうきましたか………」
“お前はホシノの心を踏み躙り、利用した”
「ええ、確かにおっしゃる通りです。私たちは利益の追求を優先しました。
────ですが、ルールの範疇です。私たちはアビドスに降りかかった厄災を利用したまで、砂漠を彷徨う人に水を高額で売りつけることと同じ……ありふれた話でしょう ?」
ありふれた話、みんなやっている………言い訳によく聞く言葉だが、それは免罪符にはならない。たとえルールの範疇だとしても、こいつがホシノを騙したことには変わりない。
“〝大人のカードを取り出す〟”
「………先生。確かにそれは、あなただけの武器です。しかし、私はそのリスクもうっすらとですが知っています。使えば使う程、削り取られて行くはずです。あなたの生が……時間が。ですから、それはしまっておいてください。先生、それはあなた自身のために使うべきものですから」
「アビドスのことなど、別に放っておいてもいいではありませんか。元々、あなたの知るところではないのですから」
“断る”
「なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?」
「理解できません、なぜ断るのですか ? どうして ? 一体なんのために ?」
顔の亀裂から噴き出る黒い炎の勢いを強めながら、黒服は身を前に乗り出して先生に問い詰める。
“………………理由か”
(〝この学校の借金がどうとか、お前の目的とか知らねェけどな、この場所は…こいつらがずっと守り続けてきた思い出の結晶だから。飾りなんかで立ってる訳じゃねェんだぞ…… !!!〟)
(〝お前なんかが、ヘラヘラ笑ってぶっ壊していい場所じゃないんだぞ !!!!〟)
“………お前に言っても、理解できないと思うよ”
「………そうですか。いいでしょう、交渉は決裂です。先生」
「……小鳥遊ホシノはアビドス砂漠のPMCにある実験室にいます。〝ミメシス〟で観測した神秘の裏側、つまり
「もしホシノさんで失敗した場合は、あの
「それでは、話は終わりです。………微力ながら、幸運を祈ります」
ホシノの居場所はわかった。もうこんな場所にも、こんな奴にも用はない。そう思い、部屋を跡にする。
「……シャーレの先生。……ゲマトリアは
“……そうか、もういい”
「ゴムゴムのォ〜」
………あれ ? 今、聞き馴染みのある声が聞こえたような……いや、でも彼は待ってると言っていたはずだし………。
「ロケットォ !!!!!!」
「グボァァアアー!?!?!?!?!?」
“えっいやっ……ええぇぇえええ !?!?!?”
予期せぬ来客であるルフィが壁を突き破って黒服の背中を巻き込みながらダイナミックに入室する。ルフィと衝突した際、黒服の背中から〝バキバキボキッ〟と絶対に生き物の背中から鳴ってはいけない音がしたことから、確実に無事ではない。
「ん ? 巻き込んでたか。わりぃわりぃ、変なおっさん」
「ア"……ガァッ……グォッッ……〜〜〜〜ッッ !!!!」
声にならない悶絶の声を上げながら、攻撃を受けた芋虫のようにのたうち回る黒服。彼に表情筋があったら、いったいどのような顔を浮かべているのだろうか。
“る、ルフィ……どうしてここに ?”
「暇だったから !!」
“………どうしてここにいるって分かったの ?”
「がんばった !!」
“……うん、そっか……ホシノの居場所は分かったから、とりあえず一旦みんなところへ帰ろっか”
「うん !!!!」
この日、先生はルフィのことを完全に理解することは困難かもしれないとほんの少し諦めかけた。
・
・
・
・
・
・
・
先生は何故か突っ込んできたルフィを連れてアビドス高校に戻り、全員にホシノの居場所を伝えた。
“それじゃあ……みんなでホシノを助けに行こう !!!”
「「「「「「もちろん(だ)!!!!」」」」」」
“助けて、その後は厳しく叱ってあげないと!”
「うんうん!自分で言った事を守れなかったんですからお仕置きです!きちんと叱ってあげないと!」
「お仕置きかぁ〜、こちょこちょ攻撃とかでいいかな !」
(ハスミでも呼ぼうかなぁ〜、怒っているあいつに逆らえる奴は0人だからな)*1
“〝おかえり〟って言って、〝ただいま〟言わせよう !!”
「うん……え !? 何それ恥ずかしい !? 青春っぽい !! 背筋がぞわっとする !」
「私はする」
「え、え !?」
「セリカちゃんがしなくても私もします!」
「もちろん私もするよ !! ホシノちゃんに絶対に〝ただいま〟って言わせるもんっ !!」
「おれも言うぞ !! それに、あいつには伝えなきゃならねェことがあるからな」
「えっ、えぇ !?」
「わ、私も、ちょっと恥ずかしいけど……」
「か、勝手にして!私は絶対そんな恥ずかしい事言わないから !!」
「〝おかえり〟と言えェ !!!!」
「言わないっ !!!!」
・
・
・
・
・
・
・
────ルフィside────
「んじゃ、気ぃつけてな ! 先生 !!」
“うん、わざわざありがとうね”
先生がよ、風紀委員に増援を頼みに行くんだってよ。だから道中までごえいしたんだ。ゲヘナはあぶねェところだからな。
そうそう、それとついさっきハスミから『ナギサ様から大まかな要件は聞いています。準備が出来次第、私たちもアビドス砂漠に向かいますので……それと……首洗って待っておいて下さいね ?』だってよ。そっかぁ、ナギサがなんかやってくれてるんだな。
頼もしいなァ〜 !!!
………ハスミの最後の方の言葉は聞かないことにしておこっと、何が待ち受けてるのか考えるだけでも士気が落ちちまうからな………。
いや、それにしても暇だなぁ〜。こう言う時はあれか、かほーは寝て待て。だったっけか ? まぁそんな感じだから、適当に地べたで寝てようかな。
「おかしい ! ヘンタイ !! 歪んでる !!!」
地べたで寝転ぶルフィの耳に突然大声が届き、目が覚める。
「ヘンタイ ?? なんだハナコか ?? ………流石に違ェか、ここゲヘナだし。じゃああいつか、天雨なんちゃらってやつか」
この時のルフィは、先生に足を舐められたイオリの叫び声だとは知る由もなかった。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
『皆さん、先生から教えていただいた座標はもう目の前です !! 引き続きよろしくお願いします』
「おう ! 任せろ !!」
「ですです ! まだまだやれますよ〜⭐︎」
ルフィは友を救うため、そしてアビドスメンバーはそれ重ねて一度経験した屈辱を晴らすために、砂漠を進み続ける。
すると、周りの進む度に埋まった建物の数が増えていき、やがて、かつては大きな建物が存在したであろう場所まで辿り着いた。
「この痕跡……多分、学校だよね ?」
「砂漠の真ん中に学校……もしかして……」
「────ああ。ここは本来のアビドス高等学校本館だ」
機械音混じりの声が聞こえた先には、アビドスの宿敵、カイザー理事が大量の兵員を連れてそこに立っていた。
“お前は……”
「よくぞここまで来たものだ。アビドス対策委員会、『麦わら』のルフィ」
『敵の大編隊を検知……。…… !?!? 皆さん、気をつけて下さい !! 大量の巨大物体の接近反応と……超巨大物体の接近反応を検知しました !!』
「あぁ、そうだ。貴様らには見せたいものがあったんだ。特に『麦わら』……貴様にはな…… !!」
「来いッッ !!!!
〝ゴリアテ
理事の叫び声と同時に、50mを優に越える巨大な人型の機体が上から降りてきて、その衝撃で大量の砂が高く上がる。
『ッッ !! あれが超巨大物体の正体ですッ !!』
着地した。巨大なゴリアテは、ゆっくりと立ち上がる。その様相はゴリアテをベースに、アーム部分には人間の拳のような形をしたパーツが追加されており、頭部には従来のゴリアテよりもはるかに巨大化したキャノン砲が装備されていた。カイザー理事の姿が見えないことから、すでに乗り込んだのだろう。
「なによあの大きさ……あいつらあんなもの作ってたの…… !?」
「まってセリカ、何かが近づいてきてる……」
シロコは巻き上がった砂が降り注ぐ中、懸命に目を凝らす。そこには、大量のゴリアテが近づいている光景が映っていた。
「あれはあの時の……」
「どんどん影が増えてるよ… !!」
「カイザーがいくら大企業だとはいえ……こんな巨大兵器に、あの数の機体を用意できるだなんて到底考えられません !! 一体どうやって……」
「ああ、我々だけでは不可能だっただろうな」
「 !? 」
「全ては『麦わら』のルフィ。貴様がいたからだ」
「ルフィくん…… ?」
「覚えているか ? およそ2年前、貴様が戦った
〝
「ヘビ…………」
「貴様が奴と交戦した際に奴から溢れたパーツ、装甲を徹底的に分析し、一部を利用することで、このゴリアテMk.WIX、そしてデカグラマトン大隊が完成した。貴様がいたからアビドスは全員砂に埋もれて死ぬことになるのだ !!」
“お前、それ以上は………!!!”
「クッククク……後悔しろ、絶望しろ、恐怖しろ !!! 『麦わら』のルフィ !!!!」
「つまらねェな」
「………なんだと ?」
「要はおこぼれにあやかって、ガラクタ作っていい気になってるだけだろ。くだらねェ」
「……… !!!! ……減らず口をッッ…… !!!!」
「…………ホシノはお前らに捕まったんじゃねェ」
「先陣切って此処に戦いに来ただけだ !!!!」
「おれ達が本隊だ !!!!」
今回も閲覧いただきありがとうございました。
ゴリアテMk.WIXはワンピースfilmゴールドの巨大テゾーロをゴリアテに当てはめたイメージでお願いします。ちなみに大きさは66mです。
ゴリアテMk.WIXはいずれ描きたいですが……ロボット描くのむっっずい!!!!形にすらできない!!!ということで苦戦中です………