ゴム人間になってブルアカ世界に来ちゃった……   作:わっきょうらん

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皆様いつも誤字報告、お気に入り登録、しおり、ご評価、ご感想の程誠にありがとうございます。

とりあえずアビドス走り切りましたね……。

ミレニアム……エデン……うーん、改めてブルアカのメインストーリーは面白いですねぇ……。

あと、そろそろ評価バーが埋まりそうですね。既に46人も評価してくださっているんですね……感慨深い。


【ひさびさ!正実パーティ:〜デカ女じゃけェ!〜】

マコト「羽川羽川デカ女!!デブ山大将デカ女!!」

ハスミ「やめやめろ!!取り消せ言葉!!今の言葉!!!」

ルフィ「戻るなハスミ乗れッ!」(後押し)

ツルギ「やめろめろめろハスミめろ!!どうしたどうした一体どうした最近あなた少し変、あなたの体重少し変」

ハスミ「学園学園愚かな学園、パンデモゲヘナ、愚かな学園」





『絶対防御 !! ホシノの布団バリア !!!』(ルフィボイス)

 

 

────ルフィside────

 

 

あああ〜うーちーあーげーらーれーてーるよぉ〜。やっぱ海水じゃなくても大量に水浴びると力でねェなぁ。前に川魚獲ろうと川にダイブしたら溺れて死にかけたことあったし。その後イチカに救助されたのは今でも記憶に残っているな。

 

転生する前の癖でついやっちまったんだよ。日本にいた時はおれ泳ぎ得意だったんだぞ ? 悪魔の実の力はこえェな〜。

 

さて ! そろそろ着地……待てよ、おれ着地どうするんだ ? したもう水溜まってるじゃねェか。あ ! これじゃ着水か !! ヨホホホホホ !! ……ってふざけてる場合じゃn

ドボンッ !!!

 

彼は普通に水の中に呑まれていった。

 

 

「ん、入水した」

 

「…………上がってきませんね」

 

アヤネたちはもうしばらく待ってみるが、それでも上がってくる様子はない。

 

「………もしかしてなんだけどさ、これ溺れてない ??」

 

セリカの一言、そしていつまでも上へ上がってこずに下からゴポゴポと泡を吹かせるルフィに、全員の顔が青ざめる。

 

「ちょちょちょ誰か浮き輪 !! 浮き輪持ってき……ってここに浮き輪なんてある訳ないじゃない !!」

 

「せ、セリカちゃん !?!? お、おおおおおおちついて ?」

「アヤネちゃんもね !!」

 

「あ ! ホシノ先輩とユメ先輩がオアシスにダイブしました !!」

 

“待って !! ホシノは大丈夫そうだけどユメが溺れてる !!”

 

「ん ! 私出動 !!!」

 

その後てんやわんやありつつも、ルフィはホシノが、ユメはシロコが救助したことでことなきを得た。

 

 

 

 

「ふぅ〜危ねェ危ねェ、三途の川がはっきり見えた」

「あんたの場合ダイブしたの川じゃなくて湖だけどね」

 

「本当にびっくりしたよ〜 !! なんで先に言っておかないのさ !!」

 

「いやぁ〜自分でも完全に忘れた !! ハハハハハ !!」

 

“と、とりあえず無事でよかったよ……。帰るのはホシノとユメの服が乾いてからにしよっか。今は暑いから、乾くのにそこまで時間はかからないだろうし”

 

「そうだね〜。あ、先生とルフィは今こっち向いちゃダメだよ〜 ? 見たら1秒につき10万円ね〜」

 

「わかった」

 

見たらハナコ以下の変態どころか、超がつく程のド変態になっちまうからな。コハルさいばんちょうから死刑が言い渡されちまうぞ。

 

“えーっと……財布に何円入ってたっけ……”

「先生、おれは今けっこうお前のことを見損なったぞ」

 

隣にいたよ、ド変態。こいつきょうしなんだよな ??

 

 

 

あれから何分くらい経ったのかな、ユメとホシノの服が乾いたらしいからとりあえず全員一度アビドス高校に戻ることになったぞ。みんな疲れてるだろうしな。かく言うおれも疲れた !

 

「しっかし驚いたぞホシノ !! まさか手紙だけ残して行っちまうなんてよ !!!」

 

「うへへ……そ、それは掘り返さないでくれるとおじさん嬉しいかなーって……」

 

「だーめっ !! ちゃんと怒らないとホシノちゃんまた1人で行っちゃうかも知らないんだから !!」

 

「そうよ ! みんなで考えようって言ってたのに !!」

 

「う、うへぇ〜……」

 

セリカとユメに怒られ、たじたじになるホシノ。だが、そこに追い詰められているような様子は全くなく、寧ろ和やかな雰囲気が広がっていた。

 

「それにもっと驚いたのは手紙の内容だ !! お前のつけてるそのマフラー ? それおれのマントだった奴から作ったのか !? いやぁ〜よくできてんなァ〜、ボロ切れ同然だったのによくここまで直せたな !!」

 

────そしてその和やかな雰囲気はルフィの言葉によって凍りついた。

 

………あれ ? なんか一気に寒くなったな ? なんでだ ? ここ砂漠なのに。あ、ホシノが震えてる。ってことはホシノも寒ィのか。……あれ ? でも顔は赤いな、なんでだ ?

 

「る、ルフィ……そ、それを……どこで知って……」

 

「いやだからお前の手紙でだって。てか声ちっさ !!」

 

多くの人がドラマとかでよく見たことがあるだろう。ヒロインポジションの人が死に際に主人公に告白するのを。人間最期を悟ると普段言えないこともポンポン言えるようになるものだ。そしてそれはホシノのあの時の状況も同じことが言えるだろう。2度と後輩たちにも、ユメにもルフィにも会うことがなくなるという考えが、普段言えない言葉のハードルを格段に下げていたのだ。

 

“……………………ラーメン…あ間違えた。アーメン”

 

「ほ、ホシノちゃん……えーっと……そ、そのぉ……ひぃん……」

 

「ん、重い女」

 

「シロコ先輩 !? みんなが思っていることを口に出しちゃダメですよ !?」

「多分アヤネちゃんが1番ホシノ先輩にダメージ与えたよ」

 

「世の中には口に出さない方がいいこともありますから⭐︎」

 

何かを悟る先生、ひぃんと鳴き声をあげるユメ、同情 ?? の視線を向ける後輩たち、何も分かっていないルフィ。

 

「……………………」

 

「ホシノ ? おーいホシノ〜 ??」

 

 

 

 

「あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"あ"あ"〜 !!!!!!?!?!?!?」

 

アビドス砂漠に、小鳥遊ホシノの叫び声が響き渡った。

 

 

──────────

────────

──────

────

──

 

 

よお、おれだよおれおれ。おれだ。

 

いきなりだけどよ、みんな布団バリアって知ってるか ? ホラー映画とか見た時に全身を布団でくるんで霊からの攻撃を防ぐ最強の防御技だ。おれも5歳くらいの時に結構やってたよ。

 

……え ? なんでそんなこと聞いたのかだって ? おれの目の前に布団の塊と化したホシノがいるからだ。

 

アビドス砂漠で発狂した後、ホシノは目にも止まらぬ速度で対策委員会の教室にダッシュし、ルフィたちが追いついた頃には既にアホ毛以外を布団で包んだ完全防御形態に移行していた。

 

「おーいホシノ〜、出てこいよ〜」

 

「………向こう行ってて」

 

「えェェ………わかったよ、んじゃおれトリニティに戻ってるぞ。またな〜」

 

対策委員会の教室を出ようとするルフィを、ホシノは布団から手を出して、彼の服を掴んで止める。

 

「………やっぱいかないで」

「どっちだ !!!!」

 

結局2人は同じようなやり取りを1時間ぐらい繰り返した。

 

(((((“私たちは何を見せられて

いるんだろう……”)))))

 

 

 


 

 

 

「ただいま〜 !!!!」

 

ついたぞトリニティ !! ついたぞ正義実現委員会〜 !!! 旅行から帰ってきたようなさっぱりとしたいい気分だぁ〜 !!

 

「あ ! やっと帰ってきたっす !! 今回の騒動を起こした張本人が !!」

 

「んえ ? 騒動…… ?? ……どこにいるんだそんな奴」

「正気っすか ???」

 

「おやおやおやおや……帰ってきましたか、ルフィ」

 

「よおハスミ、苦労かけたな。ありがとう !! みんなも、ありがとうな !!!」

 

まさかみんながカイザーと戦ってくれるとは思わなかった ! まったくいい仲間を持ったよな〜おれは !!

 

「ほんとそうですよ !! 暑すぎて向かうだけでも一苦労だったんですから !!」

「あれじゃ遠足にもならないです !」

「溶けるかと思ったよ !!」

 

文句ついでに詰め寄ってくる正義実現委員たちにルフィは押し潰される。

 

「だっはっはっ !! ごめんごめん !! でも本当に助かったよ !!! ありがとう !!!!」

 

「……まぁ、あと100個ぐらい言いたいことはありますが、それはひとまず後回しに……まずは私のやりたいことを済ませましょう」

 

「なんだハスミ、なにやりてェんだ ?」

 

「今から大会を開きます」

「ほえ ???」

 

「大会 ?? なんの ???」

 

「私があなたをどれだけ遠くへぶっ飛ばせるかを競います」

「それただの暴力じゃねェのか ?」

 

びっくりした。いきなり殴り飛ばす宣言されたぞ。……ってそんな悠長に構えてる暇はねェ !!

 

「逃げr」

「はーいだめっすよ〜」

「先読みされたぁっ !?」

 

イチカに捕まれた !! これは……見聞色の覇気…… !?!?

 

「ありがとうございます。さて……それでは」

「〝ウルトラ〜マイティ〜 !!!〟」

 

「ちょちょちょちょっと待て !!! なんか喰らったら死ぬ気がするぞ !!! てかお前狙撃担当だろ銃使えよ !!! あ !! 銃使われたらおれ死ぬか ! やっぱ今のなしで……ってそうじゃなくて !! ま、まて !! 話をしよう !! はなしあいこそひんがあふれるかいけつほうほう……」

「〝パーンチ !!!!〟」

「のぶあぁぁぁぁあああ〜 !!!!」

 

ハスミ渾身のパンチがルフィの顔面に直撃し、一瞬にして肉眼で見えなくなる程の距離まで飛んでいく。

 

「100m ! 200m !!」

 

飛んでいったルフィをマシロが双眼鏡を頼りに観測し、飛距離を記録し続ける。

 

「500m !! 600メートル !!! …………見えなくなりました !!」

 

「放課までには帰ってきますので大丈夫ですよ」

 

 

 

 


 

 

────数日後、先生side────

 

 

「おはようございます ! 先生 !!」

 

アビドスの様子を見にいくと、アヤネが元気な声で挨拶をしてくれた。どうやらセリカたち、そしてアビドスの住人たちと一緒にテントの設営をしている様子だ。

 

“おはようアヤネ、手伝わせてくれないかい ? ”

 

「いいのですか ? ありがとうございます ! 先生には近況も報告しておきたかったので、助かります」

 

みんな汗をかいている。けど、それを億劫に思っているように見える人は1人もいない。きっと、アビドスのために動けていることが、心の底から嬉しいのだろう。

 

「ルフィさんがオアシスを掘り当ててから、アビドスは激動の毎日です。まず、アビドス対策委員会は正規の委員会として承認を得ました。そしてユメ先輩を中心に、アビドス住民一丸となって『砂祭り運営委員会』を新たに立ち上げ、住民の方々からテントや屋台の骨組み等を貸していただくなどの協力もあり、場を整えることに成功しました !」

「そして募金活動も行い、頂いた募金は屋台の運営費や、食材の費用に当てさせていただきました ! ……驚くべきことに、1人で700万円近く募金してくれた方がいらっしゃって……一体どなたなんでしょうか……感謝でいっぱいです」

「アビドスの土地に関しては、現在所有しているティーパーティから買うという形になりました。向こう側もかなり譲歩してくれている様子で……土地を取り戻すのにはそう長くはかからないと思います。さらに、連邦生徒会やトリニティでの調査が入ったことにより、借金の利息もかなり軽くなり返済の目処が立ちました !!」

 

“そっか……本当に……よかったね”

 

「はい、正直に言って……これは夢なのではないか ? といまだに思っています。すごい人ですね……『麦わら』のルフィさんは……」

 

ほんと、彼は夢を照らし続ける太陽のような生徒だ。

 

 

────ルフィside────

 

 

「きたぞ砂祭り !! いやっほーい !!!」

 

アビドスのオアシス近郊に立てられた〝アビドス砂祭り〟とデカデカと描かれたアーチを、ルフィと正義実現委員会。そして……風紀委員会の面々がくぐる。

 

彼女らは全員ルフィに引っ張られてきた者たちだ。

 

「いや………無理だろっ !!!

 

正義実現委員会委員会に比べてどことなくぎこちなかった風紀委員会。我慢できなくなったのか、イオリが声を上げる。

 

「びっくりした。どうしたんだ急に大声出して」

 

「お前私たちがアビドスにやったこと知ってるよな !?」

 

「うん」

 

「じゃあ分かるだろ !! アビドスに訪れていいわけないって !!」

 

「そうなのか ?」

 

「そうなんだよ !!!」

「大体……お前も怒ってただろ……その……ラーメン屋さん壊したこと……」

 

そう言いながら、イオリは目線と尻尾を下げる。彼女は治安維持組織の一員、事情はあれど、民間人に手を挙げてしまったという事実の重みは深く理解している。

 

「大将のおっさんは怒ってなかったし、別にいいよ。おれだって怒り続けるのは疲れるしな !」

 

「え、えーっと……ありがとう…… ?」

 

「いよし ! みんなにもおっさんのラーメンの美味さ知って貰わねェとな !! 全員柴関ラーメンの屋台に行くぞ !!!」

「なぁ違うんだよな !? 当てつけじゃないんだよな !?!?」

 

 

 

 

「おっさーん !! ひっさしぶりだな〜 !!!」

 

「その声……あん時の兄ちゃんか !! ひさしいな〜 !! 元気してたか !!!」

 

ルフィたちは砂祭り用にオアシス周辺に建てられた柴関ラーメンの屋台を訪れていた。

 

ここのラーメン屋のラーメン食べるのも久しぶりだなぁ〜 !! すっげェ楽しみだ !!!

 

「おっさん ! こいつら全員にラーメン食わせられるか !?」

 

「はっはっはっ ! 任せろ !! 腕がなるよ !!」

 

「うへぇ〜、こりゃまたとんでもない人数連れてきたね〜」

 

「ホシノ !! ユメ !! それに先生たちまで !! ………あれ ? 猫耳の奴がいねェな。確か名前は……セリカだっけか、どこいっちまったんだ ?」

「こ ! こ ! よ〜 !!!」

 

叫び声の方向を向いて見れば、そこにはバッタバッタと忙しそうに、だが丁寧に全力接客を見せるセリカの姿があった。

 

「たたでさえ忙しかったってのに、とんでもない人数連れてきてくれたわね !! ああもうっ ! 全員捌いてやるわよ !! かかってきなさい !!」

「なにと戦ってんだおまえは」

 

 

 

「はいよ、柴関ラーメンお待ち」

 

「「「「いただきます !!」」」」

 

「「「「美味しい !!」」」」

 

トリニティの生徒も、ゲヘナの生徒も声を揃えて美味しいと言う。

 

「そいつぁよかった ! どんどん食ってくれ !!」

 

「ありがとうございます !! それと……お店……壊してごめんなさい……」

 

「いいんだよ、過ぎたことだ。それに、水色の髪をした子が謝罪に来てくれたんだ。遠い場所だろうにわざわざ来てくれるなんて、律儀な子だよな」

 

水色の髪…… ? あぁ ! あの天雨ハナコ*1のことか !!

 

「アコちゃん……」

 

「ところで……その子珍しい格好をしていたが……やっぱりゲヘナの子たちにとって砂漠は暑かったからなのかな」

 

「「あれは個性だから大丈夫」」

 

ルフィとイオリの脳内に例の横乳が想起され、柴大将の言葉を声を揃えて否定する。

 

「や、やっぱトリニティから見てもあの服装おかしいのか……」

「あれこうそくいはんでギリ捕まえられるんじゃねェか ?」

 

「そう……かもしれない……」

「…校則違反者で思い出した、ここのラーメン屋さんはすごく良いところだから、美食研究会が来ても大丈夫そうだな」

 

「あ〜あいつらかァ……」

 

改めて考えてみたけどよ、店が不満だったら爆破って天竜人がギリやるかやらないかレベルの暴挙じゃねェか ?

 

「知ってるのか !? 今は委員長たちが対応してくれてるけど、不安で仕方がない……」

 

「今の時間帯はツルギもハスミもいるから問題ねェよ ! 」

 

この日の為に風紀委員会と一緒にろーてーしょん ? ってやつ組んだからな !! 大体あと1時間くらいしたらツルギたちと交代だ。

 

「しっかし、正実も風紀委員会も、悩みの種は一緒なんだな……」

 

「逆にあいつらが悩みになってないやついんのか ?」

 

「た、確かに……お互い苦労してるんだな……」

 

ゲヘナとトリニティはどこの誰もが認める程の犬猿の仲……いや、そんな言葉で済めばかわいい程に関係性は険悪である。……だが、少なくともこの場においては、学園同士いがみ合うことのない、まさしく理想的な和平が広がっていた。

 

 

 

(“ルフィもイオリも、仲良くなるの早いなぁ。………2人の様子を見てドス黒いオーラを放っているホシノとユメに関しては………触れないでおこう。……背中気をつけてね、ルフィ)

 

「ん、おかしい。ラーメンを食べているはずなのに体が冷たい。主に背筋が」

 

「奇遇ですねシロコちゃん、私もです」

 

「さ、触らぬ先輩に祟りなしです !!」

 

「大将柴関ラーメン10杯追加 !! え !? は、はい !! 今行きますっ !!! 少々お待ちください !!」

 

────セリカは多忙であった。

 

 

──────────

────────

──────

────

──

 

 

その後も砂祭りにはたくさんの人が来た。トリニティ、ゲヘナ、ミレニアム……そして数多の学園たち。多くの者が学園の垣根を越えて交流を深めた。

 

何十年ぶりの砂祭りの再会というのは当然世間の注目の的となり。クロノス報道部等のメディアによって大々的に報道された。

 

また、今回の砂祭りに感銘を受けたボランティア団体も多く、募金活動やオアシス周辺の植林活動もより一層活性化することとなった。

 

アビドスにとっては慣れない大賑わい、その新鮮さは彼女らに砂祭りの時間を長く感じさせたが、どんなものにも終わりというのはやってくる。時刻は既に夜間となっており、展開されていた屋台やテントは全て片付けられ、あるのは煌びやかに輝く星空と、それを反射するオアシスだけであった。

 

 

そして……そんな夜の砂漠を、ホシノは歩き続ける。

 

「……あれ ? ユメ先輩 ? いたんですね」

 

「ホシノちゃん ! ……うん、この景色を……まだ眺めていたくてさ。ホシノちゃんも……同じかな ?」

 

「はい……そうです」

 

「……ねぇホシノちゃん、私ね、まだこれは夢なんじゃないかなって思ってる。でもね、いくらほっぺたをつねっても、この景色が消えないの」

 

「……そうですね」

 

「………ねぇホシノちゃん」

 

「……なんですか ?」

 

「──────起きたよ、奇跡」

 

「はい…… !! そうでずね"…… !!」

 

 

その日、2人の少女が互いを抱きしめ合い、ただ泣いて、泣いて、泣いて……星空の下で泣き続けた。

 

 

 

空は快晴、風は清風…………

────アビドスの星空は、今日も輝いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
混ぜるな危険





今回も閲覧いただきありがとうございました。これにてアビドス編は完結です。ここまで閲覧いただいた皆様には感謝しかないです。本当にありがとうございます。

次回はアンケ次第ですね。掲示板回かパヴァーヌ突入、どっちかです。

タグにありませんが、掲示板回ってやっても良いですか?(やってよさげだったらタグに追加します)

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  • どっちでもいいよ
  • だめ(はよ本編進めるべき)
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