ゴム人間になってブルアカ世界に来ちゃった……   作:わっきょうらん

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早い段階で覇気習得させちゃいましたが、それはそれとして初期の方に使ってた技もいっぱい出したいです。



モンキー・D・ルフィvs剣先ツルギ

 

 

「ルフィ、あなた本気ですか?」

 

(正義実現委員会に入ったということはそれなりに腕っぷしに自信があるのでしょう。しかしヘイローを持つ人間とそうでない人では肉体強度が違いすぎます)

 

「おれだってタダでやられるつもりはねぇよ、あでも銃はなしで頼む。マジで死ぬかもしれんからな」

 

「私がいこう、ハスミ。素手同士の対決なら私の方がいいだろう? キヒヒックッヒヒ」

 

「なっ! ツルギ! 相手はあなたの攻撃1発で致命傷を負いかねないのですよ!」

 

「キケケッ……そうならないよう、お前が私を止めてくれ。生憎こっちはもう抑えが効かん……」

 

「はぁ……分かりました。双方やる気十分すぎて止めるのは無理そうですし……」

 

「悪りぃなハスミ。ありがとう」

 

(ルフィが大怪我を負わないよう、早めに止めてあげたほうが良さそうですね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 3人は正義実現委員会の訓練場に移動する。そしてルフィとツルギの両者が互いに少しの距離を取った後に構えをとる。

 

「それでは……始めっ!」

 

 ハスミの声と同時にルフィが拳をグッと後ろにやりパンチを放とうとする。まだツルギとは5メートル近く距離があるのにも関わらずだ。

 

(彼は一体何を!? あの距離からパンチを放って届く筈がありません!)

 

 ツルギも同じ考えであった。故に防御、回避の姿勢を取らず距離を詰めるためにグッと足を踏み込む。

 

「ゴムゴムの〝銃(ピストル)〟!!!!」

 

 しかしルフィの声と共に放たれた拳は勢いよく伸び、本来届くはずのなかった剣先ツルギに直撃する。

 

「ッッ!?」

 

「の、伸びた!?」

 

 キヴォトスの生徒どころか、世界を探してもこんな芸当をできるのは存在しえないであろうゴムのような特異体質。それは予想不可能の初見殺しとなる。しかし、ツルギはいたって冷静。その一切を取り乱す様子はない。

 

「まだまだ! ゴムゴムの〝銃弾(ブレット)〟!! 

 

 後方は腕を伸ばし、引き戻す勢いを乗せられた拳がツルギを襲う。がしかし、彼女はそれを容易くガードする。

 

「腕が何故伸びるか……そんな理由はどうでもいいな。そうゆうものだと考えればいい、キヒヒヒヒッキヒャヒャヒャ! 勝算はしっかりとあるみたいだなぁ!」

 

 

 ────剣先ツルギのテンションとギアが 1段階上がる。

 

 

「当たり前だ! ただでやられるつもりはねぇって言っただろ!」

 

 とは言ってもまさかこんな早く適応されるなんてな……しかもほとんどダメージねェし。

 

 

「今度はこっちの番だ……まずは準備体操からだな。 フンッ!!

 

 ツルギの突撃と共に放たれた拳はルフィの腹部に直撃し、彼の腹をどんどんと、奥へ、奥へと押し込んでいく。

 

「ルフィ!!!」

 

 

「効っかーん!!!!」

 

 

「!?」

 

「ツルギの拳を弾いた!?」

 

「おれはゴム人間なんだ! 打撃は効かん!」

 

 ツルギは武装色を使えないっぽいな! ならもうおれの勝ちか? 

 

 

「キヒッヒッヒヒ!! そうかそうか……すまないな、抑えが効かんなど言っておきながら手心を加えていた自分が居た。けどお前には遠慮する必要はないな…………グギキケケケッ! キヒヒッ! キヒャヒャヒャァ!! 全部! 全部破壊してやる!! 

 

 さらに跳ね上がるツルギのギア。そしてそれに呼応したかのような爆発的な速度で一瞬でルフィとの間合いを詰め、拳を放つ体制へと移行する。

 

「効かないのならもっと強く打つまでだ」

「ッッ!?」

 

 この気配ッ 武装色の覇気!? やべぇッ!! 

 

 

 あまりの威圧感に、ルフィは咄嗟に腕を交差し防御の体制に入る。

 

「ぶっ壊れろぉぉ!!」

 

 ツルギの圧倒的なパワーによりルフィは吹っ飛ばされる。彼が吹き飛ばされ背中から着地した地面にはその衝撃で亀裂が入り、深いへこみが出来ていた。

 

「ぃっっっってえ!!!!」

 

「何だ、強く殴れば効くんじゃないか。キッヒヒ」

 

 めちゃくちゃイッテェッッ!!! 大丈夫か!? おれ腕ついてるよな!? 腕ごと吹き飛んだかと思ったぞ……。ていうかツルギのやつ、無意識で武装色使ってんのか!? 

 

 ……いや、たとえそうだったとしても関係ねェ! 今ある全力をぶつけるだけだ!! 

 よし、腕はちゃんと動くな。骨とかも折れてねぇし大丈夫だ!

 

「ヘヘッ、ちょっとびっくりしたが、問題ねぇ」

「いくぞ! 〝ゴムゴムの スタンプ!〟

 

「慣れてしまえばもう遅い!」

 

 ルフィの蹴りを交わし、ツルギはもう一度殴り飛ばそうとする。

 

 

 また真正面からの突撃か! 

 

 ツルギのパンチを見聞色の覇気で察知し、空中へと飛んで躱す。そしてそのまま天高くまで足を伸ばしてかかと落としの体勢に入る。

 

「お返しだ! ゴムゴムの 〝戦斧(オノ)!〟 

 

 重力加速度とゴムの引き戻す力を乗せた渾身のかかと落としを喰らわせる。デッケェ岩を蹴ってるような感覚だ……。

 

「ッッ! 悪くない威力だ」

 

 ほとんどダメージがねェ……。鋼みたいな体だな。

 

「なかなか効いたぞ。……だが、もう治った」

 

 ツルギの強みは頑丈さだけではない、その圧倒的な回復能力。ルフィの渾身の一撃ですら有効打にはならなかった。

 

 

「クソッ! どんな体してんだよ! おかしいだろ!! 「いや、あなたに言われたくはない」

……そーだよ、そーだ。おれも変な体してんだった。ハハハハハ」

 

 

「……仕切り直すぞ」

 

「おう! いくぞッ!! ゴムゴムの 〝銃乱打(ガトリング)〟!!!! 

 

 残像によって無数に増えたように見えるルフィのパンチが一斉にツルギに襲いかかる。その様子はまさに機関銃。ガトリングという技名に相応しい連撃である。

 

「手数で勝負してくるか、面白いッッ!!!」

 

 ツルギはルフィの攻撃に正面から立ち向かう。何発の拳が命中しようと構わず前進し続け、ジリジリとルフィに近づいて行く。

 

「クケケケケ!!! どうしたそんなものか!? 全然足りなェなぁ!?!?」

「クソッ!! 負けてたまるかぁー!!!!」

 

 

 

 


 

 

 

 

 既にルフィとツルギが戦い始めてから 1時間が経過していた。訓練場は2人が殴り合った余波で荒地のようになってしまっており、きっと後で整備係の子が頭を抱えながら整えて行くのだろう。

 

 そんな無惨な姿となってしまった訓練場で戦う

ルフィとツルギをハスミは巻き込まれないように一歩離れた位置で見守っていた。しかし、しばらく時間が経過した後、ゆっくりと2人の元への近づいていく。その理由は2人が戦っている様子を見てもうすぐ決着が付くことを察したからだ。

 

 

(ルフィには驚かされました。まさか彼があそこまで戦えるとは……。彼自身がゴム人間と自称していたように自由自在に伸びる体。そして稀に見せるツルギの行動を先読みしているかのような反応速度。かなりの実力者です。…………ですが、もうそろそろ限界のようですね)

 

 

 

「ハァ、ハァ……ゴムゴムの 〝バズーカ!〟 

 

「キヒヒ! キヒャヒャヒャ! パワーが足りん!!」

 

「ゴフッ……!」

 

 ルフィの一撃は軽く受けられ、ツルギのカウンターにより逆にルフィがダメージを負う。

 

(そろそろ止めた方がいいですね)

 

「ツルギ、その辺に──「ダメだな……」ルフィ……?」

 

 ルフィが仰向けに倒れながら呟く。

 

「…………降参か」

 

 ツルギは少し肩を落とす。ここまで長い間ハイテンションで何も気にすることなく戦えたのは彼女にとって随分と久しぶりの出来事だったのだろう。それ故に(もう終わってしまうのか、もっと戦いたかった)そんな思いを抱きながらがっかりとしている様子だ。

 

 

 だが、彼はまだ諦めてなどいなかった。

 

「降参? まだまいったなんて言ってねェぞ……!! ただ、今のままじゃ勝てねぇと思っただけだ」

「いいか、おれはな……お前らみてェに銃が使えねぇんだ!!! 

 

 

「????????? は???」

 

「い、いきなりどうしたんですか?」

 

 

「それに! この場所のことなんてほとんどわからねぇ!!! おれは友達に助けてもらわねぇと! ここで生きていけない自信がある!!!」

 

「そ、そんなハッキリと言われても……」

 

「────けど、この学校に来てから思ったんだ。ここは何が起こるかわからねぇ。だから、たとえ銃が使えなくても、おれは強くならなくちゃならねぇんだ。強くならねぇと、大切なものを守るために戦えねぇからな!」

 

 

「…………ならば今はどうする?」

 

「力いっぱい戦う方法を実践する。守りてぇもんを守れるように…大切な友達を失わなねェように……!」

 

 この世界は元々はゲームの世界だ。この世界とおれのいた日本とじゃ常識も何もかもが全く違う。現に羽が生えてるやつとかいっぱいいるし、目の前にいる

ツルギはスッゲェ頑丈で強ぇ。そんな世界なんだ。

どんな困難が襲い掛かって来たっておかしくねェ。

そん時におれが弱かったら、何も守れねェ……!

 

 ミカも、ナギサも、セイアも……

そしてツルギもハスミも!たとえ出会ったばかりでもおれの友達だ! 大切な友達を守るために────

 

「────おれの技はみんな、一段階進化する!!!」

 

 

「〝ギア 2(セカンド)……!!〟」ドルルンッ! 

 

 

 ルフィの全身からポンプが水を送るような鈍い音が鳴り響き、そしてそれと同時に彼の体は紅く染まっていき、全身から湯気がたちのぼる。

 

 

「アレは一体……」

 

(何だ? 一体どうなっている? 奴の体の中で何が起こっている? ……いや考えるだけ無駄か。彼の能力の一部と思えばいい)

 

 

「…………いくぞ」

 

 片方の腕を肩より後ろに引き、もう片方の腕をツルギに向けて照準を合わせる。

 

「狙い撃ちか? いいだろう」

 

「ゴムゴムの……JET銃(ジェットピストル)!!!!〟 

 

 

(速いッ!?)

 

 

 視認することすら困難な一撃となったルフィの拳が今までの彼ではとても出せないような強烈な音が響かせながらツルギを吹き飛ばす

 

「ガァッ……!」

 

 

(ツルギがまともに喰らった!? それに、なんて

スピードでしょう……攻撃を目で追うことが出来ません)

 

 

「まだまだぁ! ゴムゴムの JET銃弾(ジェットブレット)!!〟

 

「ッッ!」

 

「からのっ…… 〝JETスタンプ!!〟

 

 急速に上がったルフィのスピードから放たれた攻撃を一身に受けるツルギ。先程までとは打って変わって、今度はルフィの攻撃一発一発がしっかりと彼女にダメージとして蓄積されている。

 

 

「今までの技と一緒にすんじゃねぇぞ!!! 速さも……パワーも違うッ!!!」

 

 息をつく間も無く次々とツルギに攻撃を浴びせる。ギア 2で戦える時間は短けェからな。ひたすら殴って早めに決着をつける!! 

 

 

「ッッッ!そうか、そうかそうかそうか!キッヒヒヒヒヒヒ!キッヒャヒャヒャッ!!まだ!まだまだ戦れるということだな!?ルフィ!!!!」

 

「ああ! こっからが本番だ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 激化していく2人の戦闘、両者が拳を打ちつけるたび鳴る轟音。そして攻撃が撃ち合われるたびに上がっていく両者のギアと戦闘のスピード。

 

 

ゴムゴムの 〝JET銃乱打(ジェットガトリング)!!〟 

 

「いいぞ!! もっと!! もっとだ!!! キヒャヒャヒャァ!!」

 

 

 無数に襲いかかる拳を受けながらも、喰らう箇所は自身のパフォーマンスを発揮するのに影響の少ない箇所にとどめ前進するツルギ。彼女の馬力と技術があってこその成せる破壊的な突破方法だ。しかし、ルフィもタダで突破される気は毛頭ない。ツルギが一歩、また一歩と前進していくのに合わせてさらに全力で腕を加速させてパンチの雨をツルギに浴びせる。

 

 

「ウオオオオオオオオ!!!!」

「キエェェェェア"ア"ア"ア"ア"!!!!」

 

 

 

ドゴォンッ! 

 

 

 

 

 衝突する両者の攻撃により爆発が起こる。もはや訓練場は何も知らない人が見たらそこら辺の空き地と勘違いするくらいにまっさらな荒地となっていた。

 

 

「ケホッケホッ……はぁ、これじゃあ止めるのも一苦労ですっ!」

 

 

「ゼェゼェ、ハァハァ……

ゴムゴムの〝ツインJET(ジェット)(ピストル)!!!!〟

 

「ギゲッ……!!! いい威力だ……だが、もう限界も近いんじゃないのかぁ!?」

 

 両腕でのパンチがツルギに直撃し、体制を崩す。しかし瞬きするよりも早く彼女は体勢を立て直し、無理やりカウンターへと繋げて、ルフィの顔面一直線にストレートを放つ。

 

「ゲブッ!!! ハァ、ハァ、クソ……! ギア 2でも駄目か……」

 

「あぁ、もっと、もっとだ……!」

 

 

 

「……そんなに骨のある戦いをしてェんならよ、見せてやるよ……!!! もう一つの戦い方。 〝ギア3(サード)

 

「キヒヒッ!!! まだあるか……!」

 

 親指を噛み、そこから骨を経由して左腕に空気を移して人を潰せるくらいのサイズまで膨らませていく。

 今おれにできる最大火力をぶつけてやる!!!! 

 

 

「〝骨風船!!!!〟」

「見ろ!この左腕は! 巨人族の腕だ!!

ゴムゴムのォッ! 〝巨人のJET銃(ギガントジェットピストル)!!!!〟」*1

 

「グッッッ!!!」

 

 

 

ボゴォォン!!!! 

 

 

 

 ルフィ最大最強の一撃を真正面から喰らうツルギ。その巨大な拳はそのまま伸びていき、ツルギを爆発と共に地面へと押し潰す。

 

 爆発によって舞起こった砂煙によってあたりの視界が塞がれる。攻撃を喰らったツルギの様子は誰にもわからない。

 

 

「ハァ、ハァ……正真正銘最後の一撃だったが、どうだ?」

 

 

 

 

 

 

「……キヒヒッ」

 

 

 ──だが、剣先ツルギは煙の中から立ち姿で現れた。

 

 

「マジかよ……だーめだ。おれの負けだぁ〜……」

 

「…………そうか」

 

 ツルギの顔が平時の時に戻る。しかしそこには自分を思う存分に解放することができたことによる満足げな表情が貼り付けられていた。

 

 

 

「訓練場がめちゃくちゃです……止めなかった私も悪いですが」

 

「入って早々、3人でお説教をくらうことになるのか……」

 

「ごめんな、おれの我儘で……」

 

「いや、私も楽しんだ。連帯責任だ。これだけ思う存分に暴れたのは本当に久しぶりだ……気にすることはない」

 

 

「いや、それもなんだけど、そこじゃなくてな……」

 

「「え?????」」

 

 

「ツルギ、ハスミ。……わりぃ、頑張っておれのこと探し出してくれ」

 

 

 

 

 

プシュゥゥゥー!!! 

 

 

 

 

 

 空気の抜ける間抜けな音と共にルフィが遥か彼方へ飛んでいく。その様子は空気の抜ける風船の様子そのもので、ふらふらと曖昧な進路をとりながら見えないところまで吹き飛んでしまった

 

 

 

「………………は????」

 

「えっ、は!? ええええええぇぇ!?」

 

「……ハスミ、あの方向。ゲヘナ方面だ……」

 

 

「な、ななな、何やってるんですかあの人はぁ!!?? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここどこだぁ? スッゲェー爆発音するなぁー。 体、早く戻らねぇかなぁ。……おれ生きて帰れるかなぁ……。 ツルギー、ハスミー。早く来てくれぇー……

 

 

 その後ルフィは救助されたが、正義実現委員会の委員長からの説教の前にハスミから大説教を喰らったらしい。

 

 ちなみにそれについての彼の感想は「怖かった。多分サカヅキと同レベルだと思う」とのこと。

 

 そんなことがありつつも、ルフィはツルギとハスミという新たな友達ができたのであった。

 

 

 

 

 

 

*1
ギガントジェットピストル。ギアサードとギアセカンドを掛け合わせた現時点のオリ主inルフィでの最大最強クラスの大技。原作でもギガントジェットシェルというセカンドとサードの掛け合わせは存在するので理論上可能なはず。





戦闘中のツルギがこんなに言語を喋るかは分かりませんが、ご容赦ください。やっぱり戦闘描写ってやつはむずいですね。

あと今回ルフィ武装色使ってねぇな……

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