ようこそ恋愛至上主義の教室へ   作:GC

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縮まる距離、軋む鳥籠

翌日の放課後。

オレは生徒会室の片隅で、フランス校との交流会に向けた備品の発注作業を淡々と進めていた。

室内にはオレの他に、白銀御行と四宮かぐやがいる。

昨日の共同作業を経て、二人の間にある空気は確実に変質していた。

以前のような、利益を削ってでも相手の気を引こうとする非合理な探り合いは鳴りを潜めている。

代わりに生じているのは、純粋な目的意識の共有に伴う、静かな高揚感だ。

 

「……ここの予算配分だが、やはり射的の景品にもう少し比重を置くべきか」

 

白銀がパソコンの画面を見つめながら、隣に座る四宮に意見を求める。

その距離は、以前の彼らであれば無意識に警戒して離れるであろう至近距離だ。

 

「そうですね。フランスの方々に喜んでいただくためにも、日本らしさを強調した質の高いものを用意するべきです。和柄の小物や、伝統工芸品などが妥当かと」

 

四宮もまた、自然な態度で応じている。

だが、オレの観察眼は彼女の微細な変化を見逃さない。

四宮の瞬きの回数が、通常時よりも僅かに増加している。

白銀が顔を近づけるたびに、彼女の視線が一瞬だけ不自然な角度へ逸れる。

 

これは明らかな矛盾だ。

業務に対する高い集中力を維持しながらも、彼女の意識の半分は隣にいる白銀御行という一個人に向けられている。

四宮かぐやという人間は、これほどまでに論理と感情を切り離せずにいる。

オレから見れば、彼女は高い能力を持ちながらも恋愛頭脳戦に膨大なエネルギーを浪費している錆びついた名刀に他ならない。

ホワイトルームを根絶やしにするための剣として彼女を利用するには、この白銀への執着という弱点を利用し、操る必要がある。

 

「会長、かぐやさん、あれはどうなりました????!!!!」

 

突然、生徒会室の扉が勢いよく開き、藤原千花が飛び込んできた。

彼女の存在は、オレにとって計画の障害にも、カモフラージュ用の煙幕にもなり得る不確定要素だ。

 

「おお、藤原。どうした」

 

「どうしたじゃありませんよ!昨日の私の完璧な企画、どうなりました!?早速準備に取り掛かろうと思って、巨大スイカの業者を探してきたんですけど!」

 

藤原が意気揚々とスマートフォンの画面を提示する。

白銀と四宮の表情が同時に引きつった。

 

「あー……藤原。その企画なんだが、四宮と話し合った結果、少しだけ……いや、大幅にマイルドな形に変更させてもらった」

 

「ええっ!?どうしてですか!私の考えたロシアンルーレットたこ焼き、絶対にウケると思ったのに!」

 

「国際問題に発展するリスクを考慮した結果です、藤原さん。代わりに、安全な具材を使った屋台形式に変更しました」

 

四宮が冷静に事実を突きつけるが、藤原は不満げに頬を膨らませる。

論理の外側で動く彼女を放置すれば、せっかく構築した白銀と四宮の協力体制が瓦解する恐れがある。

オレは静かに口を開いた。

 

「藤原。巨大スイカの手配よりも、優先すべき事項がある」

 

「なんですか、綾小路くん。私、今はスイカのことで頭がいっぱいなんですけど」

 

「交流会では、フランス校の生徒を案内するための多言語対応パンフレットが必要になる。だが、既存のものは古い。お前の語学力と独自のセンスがあれば、より適したものが作成できるはずだ」

 

適度な称賛と、彼女の能力を必要とする課題の提示。

藤原の行動原理は自分の感情に忠実であり、おだてに乗りやすい。

 

「……っ!多言語対応パンフレット……!確かに、私のような語学堪能な人材にしかできない高尚な任務ですね!」

 

藤原の目が輝きを取り戻す。

 

「はいっ!この藤原千花、パンフレット制作の全権を握らせていただきます!スイカなんて構っている場合じゃありませんね!」

 

彼女はそう言い残し、上機嫌で生徒会室のパソコンに向かい始めた。

これで、藤原という不確定要素を別の作業に隔離することに成功した。

同時に、白銀と四宮の共同作業を阻害する要因は消え去る。

 

「……助かったぞ、綾小路」

 

白銀が小声でオレに礼を言う。

彼はオレを優秀な手伝いとして評価しており、警戒心を解きつつある。

オレは四宮かぐやを操作するための最適な引き金として、彼に適度な貸しを作り続ける。

 

「気にするな。効率を優先しただけだ」

 

オレの回答に、白銀は小さく頷いて作業に戻った。

だが、その一部始終を見ていた四宮の視線は、白銀とは対照的に鋭かった。

彼女はオレを警戒すべき存在として認識し、自身のテリトリーで状況が操作されることに疑念を抱いている。

 

オレは四宮の視線を受け流し、手元の作業に集中するふりをする。

秀知院学園という、政治界と経済界が複雑に絡み合う聖域。

オレが逃亡の末に選んだこの空白地帯で、平穏な日常を獲得するためには、四宮家の力が必要不可欠だ。

そのためには、四宮かぐやを家系から独立させ、彼女の能力を最大限に引き出す環境を構築しなければならない。

 

数十分後。

白銀が資料の確認のために席を立った隙に、四宮がオレの席へと近づいてきた。

 

「……綾小路くん」

 

極めて低い、他者に聞かれないための声量。

 

「なんだ」

 

「あなた、また藤原さんをうまく誘導しましたね。まるで、私と会長を二人きりにしようとしているかのように」

 

四宮の分析能力は高い。

恋愛という変数に振り回されていない時の彼女は、事象の本質を的確に捉える。

 

「作業の効率化を図った結果だ。お前と会長で企画を進めた方が、結果として交流会は成功する」

 

「……その言葉通りに受け取っていいのでしょうか。あなた、私の家の事情を知った上で、何か企んでいるのではありませんか」

 

四宮の言葉の裏には、防衛本能に近い警戒がある。

 

「オレの目的は平穏だ。そのためなら、有益な環境を作るための労力は惜しまない。それだけのことだ」

 

「……」

 

四宮は無言でオレを見つめる。

オレは彼女の疑念を否定せず、肯定もしない。

彼女がオレという存在に思考を割くこと自体が、彼女を白銀への非合理な執着から一歩引かせるための引き金となる。

 

 

「四宮。お前は、いつまで無意味な膠着状態を続けるつもりだ」

 

 

「……どういう意味ですか」

 

「会長はお前を必要としている。お前もそれは理解しているはずだ。なら、無駄な駆け引きは切り捨てて、最短距離で目的を達成すればいい」

 

「……っ」

 

オレの指摘に、四宮の表情が僅かに硬直した。

彼女の中で、論理的な正論と、恋愛という非合理な感情が衝突を起こしているのだ。

 

 

 

 

 

その日の夕方。

生徒会室を後にしたオレは、学園の廊下で静かな気配を感じ取った。

振り返る必要はない。

早坂愛だ。

 

彼女は四宮かぐやの護衛であり、監視という役割を担っている。

以前、オレは彼女の歩法や気配から、異常な訓練を受けた存在だと確信した。

同時に、彼女に対して役割への疑問を植え付けている。

 

「……何か用か」

 

足を止めずに問いかけると、背後の気配がすっと近づいてきた。

 

「かぐや様に、何を吹き込んだのですか」

 

早坂の声には、以前のような冷徹な敵意だけではなく、僅かな動揺が混じっていた。

 

「業務の効率化について助言しただけだ」

 

「嘘ですね。かぐや様は、あなたと会話した後から様子がおかしかった。深く思考の海に沈んでいるような……」

 

「それは彼女自身が、自分の置かれた状況の非効率さに気づき始めたからだろう」

 

オレは立ち止まり、背後の早坂へと視線を向ける。

彼女の目は、オレの言葉の真意を探ろうと鋭く細められていた。

 

「お前も、気づいているはずだ。四宮かぐやが白銀御行に惹かれている事実を。そして、四宮家という縛りがある限り、彼女が真の選択をできないということも」

 

「……」

 

早坂は沈黙する。

彼女はかぐやの傍にいるからこそ、その矛盾と苦悩を誰よりも理解している。

 

「オレは、彼女が自立するための引き金を用意しているに過ぎない。お前が四宮かぐやを守りたいのなら、オレを敵視するのではなく、状況をどう利用するかを考えるべきだ」

 

「……私は、あなたの言うことなど信じません」

 

言葉とは裏腹に、早坂の態度は頑なではない。

彼女の中に蒔かれた疑問の種は、確実に芽を出し始めている。

四宮かぐやを掌握するためには、彼女の最側近である早坂愛の思考を誘導することも有効な手段となる。

 

オレはそれ以上言葉を交わすことなく、その場を離れた。

白銀御行、四宮かぐや、そして早坂愛。

彼らという駒を最適に配置し、運用するための準備は整いつつある。

人間を真に動かすための感情を、オレはこれからも観測し、利用していく。

平穏という、何よりも優先すべき目的のために。

 

 

 

 

 

六月に行われるフランス校との交流会。

その開催日が目前に迫る中、放課後の生徒会室は奇妙な静寂に包まれていた。

不確定要素である藤原千花は、オレが与えた多言語対応パンフレットの作成という名誉ある任務に没頭し、図書室のパソコンを占拠している。

論理の外側で動く彼女を隔離したことで、この空間にはオレと白銀御行、そして四宮かぐやの三人だけが残された。

 

「会長。当日の来賓の動線ですが、このルートでは少し無駄が生じます。こちらに変更すべきかと」

 

「ん、そうだな。……いや、待て。それだと中庭での屋台企画と時間が被る。少し調整が必要だ」

 

白銀と四宮は机を寄せ合い、修正された企画書の最終確認を行っている。

藤原の非現実的な企画を現実的な形に落とし込むという共同作業を経て、二人の間にある見えない壁は確実に薄くなっていた。

 

相手に告白させるという無意味な探り合いに浪費されていたエネルギーが、交流会の成功という一つの目的に向けられている。

その結果、必然的に二人の物理的な距離は縮まり、会話のテンポも円滑なものになっていた。

 

オレは自分の机で、発注した備品の納品書を淡々と整理しながら、視界の端で二人を観察する。

四宮の行動には、依然として矛盾が存在している。

書類を指差す際、彼女の指先がほんの僅かに白銀の手と触れる。

その瞬間、彼女の呼吸が浅くなり、視線が一瞬だけ泳ぐのがわかる。

自分の利益を削ってでも相手の気を引こうとする、恋愛という非合理な変数がもたらす作用だ。

 

だが、以前と異なる点が一つある。

四宮の意識が、完全に白銀一人に向けられているわけではないということだ。

 

「綾小路くん」

 

不意に、四宮が顔を上げ、オレの方を見た。

その瞳には、明確な探りの色が浮かんでいる。

 

「なんだ」

 

「備品の確認が終わったら、こちらのフランス語の歓迎スピーチの原稿にも目を通してもらえませんか。文法に不自然な点がないか、二重にチェックしておきたいのです」

 

彼女が差し出してきたのは、数枚にわたるフランス語の長文原稿だった。

これは明らかに、単なる雑務の手伝いを超えた要求だ。

オレの能力の底を測るための、彼女なりのテストなのだろう。

自身のテリトリーに入り込んだ正体不明の存在に対する、防衛本能と警戒心の表れだ。

 

「わかった。やっておく」

 

オレは表情を変えずに原稿を受け取る。

四宮はオレの反応に少しだけ拍子抜けしたような、あるいはさらに疑念を深めたような顔をして、再び白銀との作業に戻った。

 

オレは原稿に視線を落とす。

フランス語の文法や語彙のチェックなど、オレにとっては取るに足らない作業だ。

だが、ここで完璧すぎる修正を行えば、彼女の警戒心を無駄に煽ることになる。

意図的にいくつかの微細な表現の固さを残しつつ、実用上問題のないレベルに整える。

目立たず平穏を装いながら、有能な手伝いとしての評価を維持するための最適な出力調整だ。

 

数十分後、オレは修正を終えた原稿を四宮の机に置いた。

 

「終わったぞ。いくつか言い回しを自然なものに変えておいた」

 

「……もう終わったのですか」

 

四宮は驚きを隠せない様子で原稿を受け取り、素早く目を通す。

彼女の目は、オレの修正箇所を一つ一つ追っていく。

そして、その顔から徐々に余裕が消え、張り詰めたような真剣さが浮かび上がった。

 

「……完璧です。ありがとうございます、綾小路くん」

 

「気にするな」

 

四宮の視線が、オレの背中を突き刺すのを感じながら自席に戻る。

彼女はオレを警戒すべき異物として認識しつつも、同時に有能な手駒として評価し始めているはずだ。

 

それでいい。

彼女がオレの存在を意識し、分析しようと試みれば試みるほど、白銀との恋愛頭脳戦に割く思考の余力は削られていく。

相手の動向を過剰に深読みする無駄なプロセスが省略され、結果的に白銀への感情がより直接的な形で表出するようになる。

それが、四宮かぐやを四宮家の支配から脱却させ、ホワイトルームを破壊するための剣として完成させるための第一歩だ。

 

その日の作業が終わり、白銀と四宮が先に生徒会室を出た。

オレは戸締まりを済ませてから、少し遅れて廊下を歩く。

校舎を出て、駅へと向かう道中、自販機の前に白銀が立っているのが見えた。

缶コーヒーを握りしめ、何やら考え込んでいる様子だ。

 

「……帰らないのか」

 

声をかけると、白銀は肩をビクッと震わせて振り返った。

 

「あ、ああ……綾小路か。いや、少し頭を冷やそうと思ってな」

 

彼の目には、隠しきれない疲労と、それ以上の緊張が滲んでいた。

秀知院学園の生徒会長という重圧に加え、四宮かぐやに告白させるという目的。

努力によって凡人の枠を超えようとする彼の姿勢は評価に値するが、常に背伸びを続けていれば、いずれ限界が来る。

 

「交流会のことで悩んでいるのか」

 

「それもある。フランス校の連中を満足させられるか、不安がないと言えば嘘になる」

 

白銀は自嘲気味に笑う。

だが、彼が本当に恐れているのは、交流会の失敗そのものではない。

失敗することで、四宮からの評価が下がることを恐れているのだ。

オレにとって、彼のこの劣等感と限界は、四宮を操作するための最適な引き金となる。

 

「完璧を求める必要はないんじゃないか」

 

オレは缶の緑茶を買いながら、淡々と告げる。

 

「どういう意味だ?」

 

「四宮が評価しているのは、お前が結果を出すことだけじゃないはずだ。お前が努力し、もがいている姿そのものを、彼女は認めている」

 

オレの言葉に、白銀は目を見張った。

 

「お前は、弱みを見せることを極端に恐れている。だが、時には他人に頼り、不完全な部分を曝け出す方が、関係構築において効率的な場合もある」

 

「俺が、四宮に頼る……」

 

「交流会の準備で、お前はすでに四宮と協力し合っている。その事実を、もっと単純に受け入れればいい」

 

白銀は手元の缶コーヒーを見つめ、何かを噛み砕くように沈黙した。

彼の中で、オレの言葉がどのように処理されたかはわからない。

だが、彼が四宮に対して少しでも隙を見せ、そこに四宮が踏み込む余地が生まれれば、二人の関係はまた一歩前進する。

白銀に貸しを作り、関係を促進させること。

それが、オレの描く計画の一部だ。

 

「……お前の言う通りかもしれないな」

 

やがて、白銀は顔を上げ、少しだけ憑き物が落ちたような表情を見せた。

 

「なんだか、いつもお前に助けられてる気がするよ。……ありがとう、綾小路」

 

「オレは事実を口にしただけだ。気にするな」

 

白銀の警戒心はさらに下がり、オレを信頼すべき裏方として認識したようだ。

彼と別れ、オレは再び歩き出す。

 

 

 

 

背後から、一定の距離を保ってついてくる気配がある。

早坂愛だ。

彼女は相変わらず、四宮の護衛と監視という役割を忠実にこなそうとしている。

だが、その歩法には以前のような迷いのなさがない。

微かな足音の乱れが、彼女の心理状態を如実に物語っている。

 

オレは人気のない裏路地へと足を踏み入れ、そこで立ち止まった。

 

「……いつまでついてくるつもりだ」

 

振り返ると、夕闇の中に早坂が姿を現した。

 

「あなたが、会長に何を話したのか。それを確認するまでは帰れません」

 

彼女の声には、強い警戒心がこもっている。

だが、それ以上に、オレという異常な存在に対する困惑が隠しきれていない。

 

「特別なことは何も言っていない。交流会の重圧に悩んでいたようだから、少し助言しただけだ」

 

「助言……? あなたが、純粋な善意でそんなことをするとでも?」

 

「善意ではない。オレの平穏な日常を維持するためには、生徒会が円滑に機能している必要がある。そのためには、会長と四宮の関係が良好であることが最も効率的だ」

 

オレは彼女の疑念に対し、論理的な事実のみを突きつける。

 

「あなた……かぐや様を、なんだと思っているんですか」

 

早坂の目が、険しく細められた。

 

「彼女は優秀だ。だが、四宮家という古い支配構造に縛られている限り、その能力を完全に発揮することはできない。オレは、彼女が自立するための環境を整えているだけだ」

 

「それが、かぐや様のためになるとでも言うんですか。四宮家に背くことが、どれほどの危険を伴うか……!」

 

「危険を恐れて現状維持を選ぶか。それとも、リスクを負ってでも自らの意志で選択するか。決めるのは四宮自身だ」

 

オレは一歩、早坂へと近づく。

彼女の肩が僅かにこわばる。

 

「お前も同じだ、早坂。いつまで『四宮かぐやのメイド』という役割に満足しているふりをするつもりだ」

 

「……っ!」

 

「お前が本当に四宮を大切に思っているなら、彼女が鳥籠の中で飼い殺しにされるのを黙って見ているのは矛盾している。違うか?」

 

オレの言葉は、彼女の内部に植え付けた疑問の種をさらに成長させるための水だ。

早坂は唇を強く噛み、オレの視線から逃れるように目を伏せた。

論理的に反論できない事実を突きつけられ、彼女の思考は激しく揺さぶられている。

 

「……私は、かぐや様を守る。それだけです」

 

絞り出すようにそう告げると、早坂は背を向け、暗がりの中へと姿を消した。

 

彼女が完全に役割を捨てるまでには、まだ時間がかかるだろう。

だが、亀裂は確実に広がっている。

四宮かぐや、白銀御行、そして早坂愛。

彼らという部品が、オレの描く青写真通りに組み上がっていく。

感情という不確かな要素も、適切な入力を行えば、必ず期待通りの出力をもたらす。

ホワイトルームという施設でオレが学んだ絶対的な法則だ。

 

六月の交流会。

そこが、次の一手を打つための最適な観測地点となるだろう。

オレは静かに、帰路についた。

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