綾紬芦花を酒依芦花にするぞ大作戦   作:いうい

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真美編書いてたら思ったより長くなってしまったので分割投稿。
期間空いちゃってごめんね


諫山真美は知っている 1

 

いつから一緒にいるようになったのかは覚えていない。気付いたら3人でよく遊んでいたし、一緒にいて気が楽だったというのもある。

気心の知れた仲というのはこういう事を言うのかもしれないなーなんて思ったほどだ。

 

私の親友達は有名人だ。

1人は天才科学者として、もう1人は美容系インフルエンサーとして。

そんな2人に仲良くして貰っている一般人主婦としては、2人の存在は眩しいようでいて私の親友達は凄いんだぞという誇らしさもあった。

 

そんな2人のうちの1人がもう1人に矢印が向いていたということに明確に気付いたのは高校2年生の時だ。いや、正確に言うと高校1年生の時には疑惑があり、進級した後に確信に変わったと言う方が正しいだろう。

 

 

私と彩葉と芦花は高校生の時はずっと一緒にいた。1年と2年生の時は同じクラスであり、3年生の時には進路の兼ね合いでクラスは分かれてしまったが、毎日一緒にいた。

そして、毎日一緒にいれば色々なことが見えてくるというもの。芦花や彩葉の性格や他の人には見せないような表情だって仲が良ければ知ることができる。

彩葉は人当たりが凄く良いように見えて、必ず他人と一歩線を引いた接し方をする。クラスのみんなは彩葉をまるで完璧超人の様に扱う。まあ、本人がそういう風にしているのでそう思うのは仕方がないが、実は面倒臭がりだし感情が顔に出やすい。上手く取り繕ってはいるが今嫌そうな顔してるなーなんて何となく分かる。

芦花も飄々としているクールビューティーな見た目をしているが、実は結構寂しがり屋だ。また、体育祭などの勝負事には結構熱くなる。

気を許した相手には無意識に世話を焼きたがり、本人は私は深く踏み込みませんよなんて感じを出しているが、相談されたりなんかしたら人一倍親身になってくれるなんていう可愛らしい一面もある。

 

 

そんな芦花が彩葉の事を特別視しているのは最初の頃から分かっていた。なんでも1年生の時に彩葉にちょっとしたトラブルを助けてもらったらしい。そのことについて語る芦花の表情から大事な思い出なのだろうと思い、探るような事はしなかったので詳細な事は分からないが、その時から彩葉は芦花にとって他の人とは違うカテゴリにいたのだと思う。

 

確信を得たのは2年生の春。

芦花はいつもフラフラな彩葉をよくサポートしていたし、私も美味しい食べ物やスイーツの情報をよく貰っていたので元々気遣い屋の性格なのかなと思っていた。

しかし、ある休日のこと。

久々に彩葉の休養日と予定が合い、3人で出かける約束をしていた。

私と芦花は部活や委員会等をやっていなかったので、しょっちゅう遊びに行っていたが日々忙しくしている彩葉はそうはいかない。

そんな彩葉と休日に遊びに行けるというのもあり、2人で日頃からお世話になっている(テスト勉強や宿題など)彩葉をうんと甘やかそうと決め、出かける場所の候補を挙げている時のことだ。

芦花から私も知らないような彩葉の情報が沢山出てくるのである。

彩葉はこういうのが好き、でもこれは苦手だし普段から気にしていることだからここは無し等といった彩葉に対する情報が出るわ出るわ。

まあ、普段から彩葉を気にかけているのは知っていたし、私が知らないことを知っていてもおかしくない。

そう思い、流石は芦花!彩葉博士だね!みたいな感じで揶揄いのつもりで言ったのだが、どうやらこれがクリーンヒットしたらしく。

 

「え!?べ、別にそんな事はないよ!普段から一緒にいるしお昼ご飯も一緒に食べてるからその時の話したことを偶々覚えていただけだよ!まあ、よく彩葉とラインのやり取りはしてるし彩葉の愚痴とかも聞いてるから真美より詳しいのはあるかもしれないね!あ、でも別に彩葉をよく見ているとかじゃないし普段からフラフラしている彩葉をちょっと目を離そうとしただけで倒れそうになっているから見ているだけであって、別にやましい気持ちとかはないし、私はただ純粋に心配しているだけで!まあ、普段からお世話になっているしサポートしたりするのは別におかしい事じゃないよね!だから詳しくなっても別に変じゃない!うん!」

 

正確にはもっと長かったような気もするがこんな感じの事をほぼ一息で喋っていた。

その時の私はまあ、そんなもんかーなんて感じだったから芦花も紛らわせたと思ったのだろう。

その日芦花と別れてから家でお風呂に入っている時に、よくよく考えると芦花のあの反応は妙だなって思った。思ってしまった。

そとそも私も平日はよく一緒にいるし、ラインもよくグルチャで話していた。まあ、個別で話していたら私が知る由もないが。とは言っても彩葉は自分に対する情報はそんなに詳細に喋るタイプではなかったので、細かいことまでよく気付くなと思ったし、普段からお世話になっているからと言ってちょっとした好き嫌いをそこまで把握しているものかという疑問が湧いてしまった。

また、後の方なんてこちらに対してというより自分に言い聞かせている風でもあった訳で。

 

その時の私は当時好きな人がいて、自分の周りの人物にはそう言った浮ついた話がなく恋愛話に飢えていたということもあり、もしかしてと思い芦花を観察するようになった。

 

そうしたらまさかの大当たり。

彩葉と話している時の芦花は普段よりもビジュが良いし、私と2人だけで出かける時の服装と彩葉がいる時の服装で気合いの入り方が違っていた。

1年生の時の休日で「お、今日はイケイケな芦花の日だ」や、「今日のゆるゆるの芦花も良いね」なんて呑気に思っていたがつまりはそういう事だったのである。私の目は節穴だった。

 

まあ、この時代に同性でなんて別におかしい事でも無いし私は温かく見守ってやりますかねーなんて思っていたら、超新星かぐやちゃんの登場である。

 

そこからは怒涛の連続だった。

かぐやちゃんといる彩葉は今まで私達が見てきた彩葉とは違っていて、どこか生き生きとしているように見えた。

お節介は焼けど元々踏み込む事をしなかった芦花はそんな彩葉達を見て、どこか嬉しそうなかと思えば寂しそうな顔をしていた。

まあ、自分の想い人が自分では無く他の人と楽しそうにしている姿を見ればそうなるのもわかる。

そんな芦花をもどかしく思いながらも、かぐやちゃんが居なくなってからの彩葉の活発さまで見てしまうと如何ともし難い気持ちになってしまうのはしょうがない話である。

 

 

それから月日は流れ、私は高校から付き合っていた彼と結婚。彩葉はかぐやちゃんやヤチヨを実体化しつつ様々な研究発明、芦花もインフルエンサー兼モデルとして忙しくしている。

 

そんなある日のことである。

かぐやちゃんからメッセージが届いた。何でも今日の夜にツクヨミに集合、彩葉や芦花には絶対に内緒!秘密厳守!!とのことだった。

たまたま、その日の夜は予定が空いていたし、いつもの企画かなんかでサプライズでもするのかなーなんて二つ返事で了承した。

 

それがまさかあんな事になるとはこの時の私は想像もしていなかったのである。

まあ、ノリノリで協力するんですけどね。

 




一般主婦(グルメインフルエンサー フォロワー20万人超え)
様々なグルメや料理動画等を投稿。
お弁当おかずレシピシリーズが大人気コンテンツ。
ちょくちょくかぐやや芦花等とコラボするので普通に有名人。
旦那さんを羨む視聴者が後を絶たない。
黒鬼ラブ。

・旦那
本編には出てこない。今作にも出てこない。
真美と高校の頃から付き合っているの普通に羨ましすぎんか?
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