ブラック・ブレット 贖罪の仮面   作:ジェイソン13

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片桐弓月のウワサ

自分の水着写真より、玉樹が作ったケーキの画像がたくさん「いいね」を貰ったことを気にしているらしい。


命の在庫処分

 オペレーションルームのスクリーンに施設内の現状が映し出されている。未織が警備システムにログインしたことで隔壁が開き、職員たちは誘導に従って避難を再開する。

 エントランスを映す監視カメラは勝典とティナの勝利を映し出しており、安堵の吐息が各々から漏れてくる。

 オペレーションルームの職員達も他ブロックの避難が再開されるのを確認すると、責任者などの数名を残して非常口から部屋を後にする。

 未織は唖然とした顔で死んだはずの従姉妹を凝視していた。

 

 飛燕園ヌイ――改め“司馬 縫衣(シバ ヌイ)”を。

 

「どうされました? お姉様。幽霊を見ているような顔をされていますが? あとこの口調、堅苦しいのでやめても構いませんでしょうか? 」

 

「そこは縫衣ちゃんの好きにしてもええけど――、いや、そんなことより? え? 本当に縫衣ちゃん? 死んだて聞かされとったんやけど。ウチが見てる幻覚とちゃうの? 」

 

 未織はヌイの実体を確認しようと両肩を掴んで揺さぶる。両足がちゃんと付いているのも確認する。

 

「ああ。それ嘘です。クソ両親や親戚が私を暗殺しようとしたので、いっそのこと死んだことにして家出しました」

 

 まるで天童家のようなドロドロとした話がヌイの口からあっけらかんと飛び出し、未織は固まる。それが司馬一族の話であるのだから尚更のことだ。

 だが心当たりがない訳では無かった。彼女が司馬縫衣だった頃、親戚から疎まれ、忌み子穢れた血と呼ばれ、未織も親から「あまり関わらないように」と言い付けられていた。そんな司馬一族がヌイを暗殺する可能性も考えられなくはなかった。

 

「ごめんなさい。ウチそんなこと知らんで……」

 

「別に謝らなくても良いですよ。お姉様は普通に遊んでくれましたから」

 

 

 

 

 拘束されたスカーフェイスのメンバーの一人は、モニター越しに死龍の敗北を見届けていた。最強だと思っていた、負け知らずだと思っていたボスが、赤目ならともかく“人間”に負けるとは考えたことも無かった。それが彼女に与えた衝撃は深刻なものだった。

 

 死龍がまだ戦えるなら何とかなる。

 

 挽回できる。

 

 逆転できる。

 

 彼女ならやる。

 

 自分達は処分されずに済む。

 

 その希望がたった今、潰えた。

 

 

「嫌だ……嫌だ……。死にたくない……。死にたくない……」

 

 少女は目から涙を零す。今にも泣き出しそうな震える唇から言葉が漏れる。

 その懇願が耳に届いたのか、ルリコが近寄って屈んだ。

 

「そうビビんなって。ウチのボス、けっこう器がデカいからさ。身の振り方次第じゃアンタ達のことも受け入れるかもしれねえぜ。かく言う私も昔はボスの座を巡って何度も死闘を繰り広げたもんさ」

 

「よく言うぜ。毎回ボロ負けだったじゃねえか」

 

「私達がドン引きするような卑怯な手段も使ったのに負けたじゃない」

 

 アキナ、ニッキーに続いて、背後でサヤカも「うんうん」と頷く。

 

 

「う、うるせぇやい! ! 次こそは勝ってボスの座を――「ルリコ! ! 後ろ! ! 」

 

 ルリコの上半身が吹き飛び、彼女だった肉塊がスクリーンに叩きつけられる。血飛沫が画面いっぱいに散らばり、彼女の潰れた臓器が壁を伝って垂れ落ちる。

 その光景は鈴音と美樹の目にまざまざと見せつけられた。

 

「ルリコ……さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 グギャギャギャギャギャギャギャギャギャガガガガガガガガガガエアアアアアアアアアア! ! ! ! ! !

 

 

 コントロールルームを圧迫する勢いで血肉が膨れ上がり、ガストレアが現れる。

 

「嫌だ! ! 嫌だ! ! こんなところで――」

 

「助けて。死龍――」

 

「…………お母さ――――」

 

 スカーフェイスの少女達が形象崩壊し、獣、昆虫、鳥、トカゲ、etcそれぞれのモデルに因んだ異形の怪物に変貌していった。

 

 

 

 *

 

 

 

 同時刻、フロアをぶち破って吹き抜け構造になった1階エントランスにもガストレアの咆哮が聞こえた。

 何事かと勝典とティナが見上げている中、死龍――飛鳥は全てを悟った。残った力を振り絞って勝典の胸板を蹴り、彼から距離を取る。

 

「飛鳥! ? なんのつもりだ! ? 」

 

「来るな! ! 」

 

 飛鳥は声で勝典を制止する。その直後、口から多量の血を吐き出し、自分の足元に血溜まりを作る。

 

「私達の中には……爆弾が仕込まれている。起爆すると体内のガストレアウィルスが活性化しガストレア化させる。最低最悪の()()だ」

 

 戦慄し、硬直する勝典とティナの前で飛鳥はマントを脱ぎ捨てた。息を荒げながら、肩にかけていたシェルホルダーベルトを力任せに引き千切り、勝典に向けて投げる。ショットガンの弾はもう入っていなかったが、差込口に数本、金属製の筒が入っていた。

 

「これは……」

 

「解毒剤だ。昨日の奴がまだ生きていたら、使え。それと……私の全てを託す。

 

 

 

 

 

 ――――――後は頼んだ。相棒」

 

 

 

「おい! ! 飛鳥! ! 待て! ! 待ってくれ! ! 」

 

 

 飛鳥の目が赤く輝く。獣のような唸り声を上げ、全身が人間とは思えない震え方をする。

 ふと糸が切れた操り人形のように彼女は自分が吐いた血溜まりの上で倒れた。

 呪われた子供の体内にはガストレアウィルスの侵食を抑える機構がある。普通の人間とは違い、ガストレアウィルスを注入されて形象崩壊するまでにタイムラグがある。

 上階からガストレアの鳴き声が聞こえ始めた。スカーフェイスのメンバー達だろう。銃声も響く。飛鳥の言う通り、爆弾は確かに呪われた子供を瞬時にガストレア化させる威力があるのだろう。

 勝典もティナも時間差の形象崩壊を警戒し、彼女をどうにかしたいという気持ちを必死に抑えながら距離を取る。

 

 

 

 

 

 しかし、鍔三木飛鳥の姿形が変わることは無かった。

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 最初に動いたのはヌイだった。彼女は神速で駆け、レイピアで鳥型ガストレアの首を串刺しにする。頸動脈を切断すると紫色の血液が溢れる前に首を蹴り、回転しながら2体目の甲虫型ガストレアの関節を切断、動きを封じる。

 ヌイが着地した瞬間を狙って他のガストレアが食らいつこうとするが、ニッキーと数名の職員が残り少ない弾でガストレアを銃撃する。その一発が眼孔を撃ち抜いた。痛みでガストレアがのた打ち回ったところをアキナがマチェットで首を両断する。

 ヌイの目にまだ形象崩壊していないスカーフェイスの少女が映った。縛られたせいで身動きが取れないようだ。仲間に踏みつぶされる前に彼女のパーカーの襟を掴み、一旦、ガストレアから離れる。

 

「大丈夫? 」

 

「あ、ありが――」

 

 彼女の背中から槍のような骨が飛び出し、ヌイの耳を掠る。ハチドリの因子を持つ彼女ですら完全に躱せなかった。普通の呪われた子供なら頭蓋骨を貫かれていただろう。

 手を離して咄嗟に少女から離れる。これも形象崩壊なのか、少女の血肉を突き破って内部から様々な形の骨が出て来る。

 

 

「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」

 

 

 サヤカがナイフを片手に懐に飛び込み、まだ人間の形を保っていた少女の胸元に刃を突き立てた。宿主が絶命したことでガストレアウィルスは活動を停止し、形象崩壊も止まる。

 

「全員、非常口から逃げて! ! 」

 

 未織の鶴の一声が全員を動かした。職員たちは一目散に非常口に向かって走り出す。職員の一人が鈴音と美樹に「こっちよ」と声をかけたことで2人も付いて行く。

 ゴリラ型のガストレアが4~5個のデスクを一気に放り投げた。放物線を画いてデスクは非常口を埋めるように落下。我先に向かった職員が一人、頭を潰されて絶命する。

 

 

 

「危ない! ! 」

 

 

 

 突然、若い男性職員が姉妹を突き飛ばした。次の瞬間、壁を這うカメレオン型ガストレアが職員を舌に絡め取る。大顎を開けて舌が運んだ職員()を齧りつこうとする。

 ――が、鈴音が赤目の力を解放してPC本体をガストレアの頭に投げつける。生物的本能からかガストレアは一瞬目を閉じて怯んだ。続いて美樹も目を赤く輝かせ、オフィスチェアをガストレアの頭に投げつける。

 姉妹が生んだ刹那をアキナは無駄にしなかった。飛び上がった彼女はマチェットでガストレアの舌を切断。もう一本もホルダーから抜き出し、首を斬り落とした。

 

「あ、ありがとう」

 

「弱っちい癖に無茶すんじゃねえよ。人間(黒目)

 

 職員に礼を言われると、アキナは舌打ちをしながら視線を逸らした。

 

 

 アキナがカメレオン型を倒している間、ヌイはゴリラ型、トカゲ型ガストレアの攻撃を引き付ける。スピードではヌイが圧倒的に勝っているが、ゴリラ型は全身の筋肉が鎧のように固くなっており刃が通らない。トカゲ型も鋼鉄のような鱗が二重三重構造となって皮膚を守っている。残り2本しかないレイピアが先に折れてしまうだろう。

 ガストレアを倒せる火力が無い。逃げようにも非常口は潰され、通常の出入り口もガストレアが陣取っている。

 

 ――大角! ! 終わったならこっち来てよぉ! !

 

 

 

 

 

「全員! ! 伏せろ! ! 」

 

 

 圧のかかった女性の声。それはヌイ、未織、灰色の盾、司馬重工職員の身を強張らせる。声の主が誰なのか、指示の意図は何か、それを考える間もなく全員が反射的に伏せる。

 その直後、無数の弾丸がガストレアの全身を穿った。三点バースト機構で断続する銃声と共にガストレアは銃創から紫色の血液を流す。

 トカゲ型は既に倒れた。ゴリラ型は振り向き、弾丸が飛んでくる出入り口に向かって咆哮する。威嚇のつもりだったのだろうか。無意味と言わんばかりに更に大きな銃声が響き、頭がスイカのように弾け飛んだ。

 ガストレアの死骸を踏み越え、コントロールルームに入ったのはエールミカンだった。エールはドローンから奪った狙撃ライフルを、ミカンは自前のアサルトライフルを抱えている。

 

「お前ら! ! 無事か! ? 」

 

「エールさん(姉ちゃん)! ! 」

 

 渡りに船とはこのことか、日向姉妹の表情は太陽のように明るさを取り戻す。

 ニッキーはため息を吐いた。

 

「『無事か? 』って、それはこっちのセリフよ」

 

「死龍がこっちに来たから、てっきりアンタはもうやられたのかと思った」

 

 サヤカが「心配した」と入力して、スマホ画面をエールとミカンに向ける。エールは「悪かったな……」と言い、サヤカの頭を撫でる。

 

 

 

 

 

「おい。ルリコはどうした? 」

 

 

 

 

 

 ミカンが尋ねると全員が渋い顔をする。ニッキーが顎でルリコの上半身が落ちている個所を指した。

 ルリコは腰から下が無くなり、切断面からは腸が零れている。仰臥する彼女の顔は不思議と綺麗なままだった。

 

「スカーフェイスの連中がいきなりガストレア化したんだ。それで近くに居たこいつが不意打ちを食らった」

 

「そうか……」

 

 ルリコの亡骸の前で片膝を付いたエールは遺体の目を閉じる。

 彼女の背後でミカンがこみ上げる嘆きと涙を抑え、歯噛みする。

 エールのスマホが振動した。ひび割れした画面のせいで発信者の表示が見えにくいが辛うじて「ナオ」と読める。

 

『エール!!無事! ? 』

 

「ナオか。どうした? 」

 

 エールは淡々と答える。ルリコの死を今伝えるべきかどうか悩んだがぐっと抑えた。ナオは大事な司令塔だ。馬鹿で最近まで字の読み書きも出来なかった自分達に代わり、頭を使ってくれている。今ここで彼女を感傷に浸らせる訳にはいかなかった。

 

『今すぐそこから離れて。騒動を聞きつけた警察がそっちに向かってる』

 

「サツぐらい何とかする」

 

『ただの警官じゃない。特殊急襲部隊(SAT)がそっちに向かってんの。対テロ特殊部隊。外周区ならともかく、内地じゃ勝ち目無いよ。死龍とスカーフェイスならまだ時間が――』

 

「両方とも片付いた。これから解毒剤を回収してバンタウに戻る」

 

『分かった。逃走ルート送るね』

 

「私のスマホ、画面がバッキバキになって見えねえから、ミカンかニッキーに送ってくれ」

 

『了解』

 

「あと、ごめん。バイクもトラックも武器も全部、木端微塵になった」

 

『はぁ! ? あれいくらすると――

 

 ナオとの通話を切った。エールも渋い顔をしてスマホをポケットに入れた。

 

「ごめん。ルリコ。後で迎えに行く」

 

 エールは深呼吸すると、いつもの表情に戻る。ルリコに向けていた視線を生き残ったメンバー達に向ける。

 

「バンタウに戻る。ミカン。お前が指揮を執れ」

 

「エールは? 」

 

「死龍を回収する。解毒剤を手に入れないといけないからな。スズネとミキを頼む」

 

「了解」とミカンは答えた。

 

「エールちゃん」

 

 未織が名を呼び、エールに車の鍵を投げ渡す。

 

「銀色のポルシェ。48-15や。第二駐車場に停めてる」

 

「良いのか? 」

 

「盗難車ってことで。あとけっこうな暴れ馬やから気をつけてな」

 

「了解。外周区までかっ飛ばすから、状態はあまり期待しないでくれよ」

 

 エールはそう告げると、颯爽と大穴へと飛び込んだ。

 

 

 

 

 灰色の盾が逃走の段取りを立てている間、鈴音と美樹は床に転がっていたカッターナイフを拾った。2人は息を呑み、深呼吸すると、一気に息を止め、指を切った。

 痛みに耐えながら、指先を流れる血液をそれぞれのペットボトルの中に滴下していく。しばらく血が垂れたが、すぐに傷口が塞がった。

 ペットボトルの蓋を閉めると、姉妹は未織のところに向かう。彼女はデスクの裏で一息吐いていた。汚れることも気にせず、袖で汗を拭う。

 

「未織さん。こんな事に巻き込んでしまって、ごめんなさい」

 

「謝らんでええ。ウチが判断したことや。警察もこっちで何とかする」

 

 鈴音が未織に2本のペットボトルを渡す。元々は水が入っていたものだろうか、透明な水滴と赤い血が混ざり、薄くなったものが底に溜まっている。

 

「これ、私と美樹の血です。色々混ざっているかもしれないですけど、お願いします」

「お願いします」

 

 未織は両手でペットボトルを受け取った。

 

「ウチに任せて」

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 1階エントランスで勝典は再び気絶した飛鳥を抱えた。突如、ガストレア化する可能性はまだ残っていたが、あのまま彼女を放っておくことが出来なかった。

「おーい」と上から声が聞こえる。ティナと勝典が顔を上げると、吹き抜けになったフロアの壁を蹴り、エールが2人の目の前に着地した。

 

「エールさん。無事だったんですか? 」

 

「ギリギリな。こっちこそ悪かった。死龍を足止め出来なくて」

 

「いえ、仕方ありません。相手が相手です」

 

 エールが死龍を抱える勝典に目を向ける。自分より背の高い人間に会うのが初めてなのか、少し驚いた様子で顔を上げる。

 

「アンタが大角勝典か? ……私よりデケェ奴、初めて見た」

 

「俺もここまで顔が近い女性は初めてだ」

 

「義塔からアンタのことは聞いてる」

 

「俺もだ。あと、元・相棒が世話になった」

 

 エールは勝典にお姫様抱っこされた死龍に目を向ける。元々小さい奴だとは思っていたが、勝典の太い腕と大きな図体のせいで更に小さく見える。目の前の可愛らしい少女が西外周区を震撼させた赤目ギャング・スカーフェイスのリーダー、機械化兵士・死龍(スーロン)の正体だと言われ、内心衝撃を受けていた。

 

 ――こいつ、意外と可愛い顔してんだな。

 

「色々と話したいことはあるが、SATがこっちに来てる。灰色の盾は外周区に一旦逃げるが、アンタ達はどうする? 」

 

 勝典は「う~ん」と数秒考える。判断がついたのか、「よし」と独り言を放つ。

 

「スプラウトは灰色の盾に同行してくれ。両方に顔が利く連絡役が必要だ」

 

「分かりました。大角さんは? 」

 

「俺は警察を足止めする。個人的なコネがあるからな。口八丁手八丁で何とかするさ」

 

 勝典は抱えていた飛鳥と解毒剤が入ったシェルホルダーベルトをエールに渡す。

 

「飛鳥のことを頼む。こいつだけ何故かガストレア化していない。何か理由がある筈だ」

 

「最初から、そのつもりだ。ただ、私らの行先は外周区だ。医者に心当たりはあるが、あまり期待するなよ」

 

「…………頼んだ」

 

 エールとティナは頷くと、未織の車がある駐車場に向けて走り出した。SATが到着する前にイクステトラを離れなければならない。時間が惜しかった。

 それを見送った勝典は倒れた柱に腰をかける。ようやく一息吐けるとタバコをポケットから出し、火をつけた。

 

 ――義塔。こっちは全部終わったぞ。お前、どこで油を売っているんだ?

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 ――ったく、厄介な敵に見つかっちまったなぁ。

 

 義搭壮助はレイジングブルを放り捨て、両手を挙げる。全身から汗が吹き出す。止まる様子が無い。この局面をどうやって切り抜けようか必死に思考を巡らせているが答えが出ない。

 壮助を囲んでいるのは民警ペアだ。見た限り10組20人はいる。プロモーターもイニシエーターも武者鎧型の強化外骨格(エクサスケルトン)を纏い、刀や槍、矛、棍棒などのバラニウム製近接武器を装備している。彼らだけを見れば、戦国時代にタイムスリップしたかと錯覚してしまうだろう。

 

 

 

 

 我堂民間警備会社

 

 

 

 東京エリア最強の民警会社が、壮助の敵だった。

 




オマケ 隙あらば設定語り

灰色の盾 古参メンバー紹介

ミカン
灰色の盾№3。ワンマン経営者のエール、セクハラ大魔神のナオに代わって部下の面倒を見る苦労人。ストリートチルドレン時代、みかんの段ボールを寝床にしていた為、「みかん箱のあいつ」→「ミカン」と呼ばれるようになった。

ニッキー
色香で惑わす交渉担当。容姿に自信があり、内地に出かけてはナンパされた回数、モデル事務所に声をかけられた回数を更新するのが趣味。男も女もイケる口らしく、ストリートチルドレン時代に鈴音を襲おうとしてエールにシバかれている。

サヤカ
元イニシエーター。何を考えているか分からない不思議ちゃん。バラニウム製ナイフで喉を斬られた為、言葉を発することが出来ず、字の読み書きが出来るまで誰もコミュニケーションを取ることが出来なかった。(現在は筆談やスマホで可能)

ルリコ
古参メンバーきってのお調子者。元々は別の孤児グループのリーダーだったが、縄張りを巡ってエールと対立。ボロ負けし、部下共々彼女のチームに取り込まれる。かつてはボスの座を狙っていた。前のグループの仲間は反赤目主義者の襲撃で全員死亡している。

アキナ
新人の教育担当。違法風俗に売られるが、初仕事で客を殺害して逃走。路頭に迷ったところをナオと出会い、エールのチームに入る。女として見られたくない為、男性の格好をしている。だが、実のところテレビのイケメンアイドルにはトキめいているらしい。


次回「東京エリアの守護者」

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