ブラック・ブレット 贖罪の仮面   作:ジェイソン13

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前回のアンケート、「ティナさんに撃たれる」が多くてビビった。
ドM多すぎぃ!!


瞬刃剛斬の麗武者

 時速60kmで貨物列車がコンクリートジャングルを走り抜ける。風に煽られ、髪と服が靡く中、後部のコンテナ車輛では壮助と朝霞が睨み合う。

 湧いた冷や汗が風で後方へと飛んでいく。壮助は前方から吹いて来る風と塵に潰されないよう目を細め、彼女の得物を観察する。双刀以外の武器は見られない。銃やボウガンといった遠距離武器もおそらく無いだろう。持って来るのを忘れたのか、それとも必要としないのか。壬生朝霞の場合なら後者だろう――と壮助は自答する。

 

 ――しっかし、マジで今回は年貢の納め時かもな。

 

 壬生朝霞、彼女のことは知っている。実際に会うのは初めてだが、片桐兄妹に並びその名前は広く知れ渡っている。IP序列479位、東京エリア№2の順位をイニシエーターのみで獲得したことから、その実力は伺い知れる。

 

 壮助はレイジングブルをホルスターから抜く。彼女の得物からして格闘戦になれば不利になるのは明らか。何とか手足か得物を撃って無力化したい。日向姉妹の今後のことを考えれば、朝霞に危害を加えるべきではないが、そんな悠長なことを言っていられる状況ではなかった。

 朝霞が双刀を後ろに構え、身を低く屈めた。

 一瞬だった。瞬きをする刹那で朝霞は壮助との距離を縮め、双刀の刃が迫る。我堂の古株たちと同様、「拘束する」と言っておきながらその戦法は殺意に溢れている。

 

 黒膂繊維切断装甲 常夜境断(トコヨサカイダチ)

 

 左腕にバラニウム合金繊維を纏わせブレードを形成。斥力で斬撃を防ごうと軌道上に刃置く。

 双刀がバラニウム合金繊維に触れる直前に引き下がる。フェイントだ。同時に梃子の原理で柄の反対から伸びる刀身の峰が脇腹を打つ。

 

 圧力反応装甲多重展開 鱗累(ウロコガサネ)

 

 脇腹、朝霞の峰打ちが直撃しそうな部位に極小の斥力フィールドを重ねて展開する。出力の低さをフィールドの展開範囲の限定と凝縮で補い、特訓ではティナの対物ライフルも防いだ“最小かつ最硬の盾”だ。

 峰と小さな光の盾が衝突して燐光を放つ。しかし双刀は斥力の反発をものともせず、5枚重ねの斥力フィールドを粉砕。何事も無かったかのように峰打ちを炸裂させる。

 

 ――5枚重ねの斥力フィールドをぶっ壊した上でこの威力かよ……! !

 

 身体の中で軋む骨とバラニウムの音を聞かされながら、レイジングブルの銃口を朝霞に向ける。致命傷にならない場所を狙う余裕なんてない。自分が殺されないようにするだけで精一杯だ。

 拳銃に気付いた朝霞は双刀を握っていた左手を離し、壮助の手首を掴む。トリガーが引かれた瞬間に手首を捻って銃口を明後日の方向に逸らした。

 朝霞の足蹴りで下駄の凹凸が鳩尾に刺さる。同時に壮助の身体は10両後方のコンテナ車に飛ばされる。身体が後方車両の上でバウンドし、列車から投げ出されそうになる。ブレード状に固定していた左腕のバラニウム繊維を鉤爪状に変形させ、車体に爪を立てて落下を防ぐ。

 意識が飛びそうになった。血反吐も吐きそうになった。しかし、臓器の代わりとなっている賢者の盾が神経の電気信号や体液の流れを強制的に制御することで意識を繋ぎ止め、体液の逆流を抑える。

 右手はレイジングブルの照準を朝霞に定め、トリガーを引いた。ティナの特訓の賜物か、どんな姿勢でも狙いは正確だ。

 朝霞は走りながら弾丸を双刀で弾く。バラニウム弾とバラニウム刀の衝突で散る花火は舞うように動く彼女を演出しているかのようだ。もっとも、それを見ている壮助に芸術性を感じる余裕も教養も無いが。

 

 弾切れになるまでレイジングブルを撃ちながら、服の中に隠していたバラニウム合金繊維を更に放出。左腕のバラニウム合金繊維を再びブレード状に変形させ、更に放出した繊維を纏わせて刀身を延長する。

 身の丈を越え、4mにまで刃が伸びたブレードで車両の連結部分を切断。動力を失った後方車両は減速し、朝霞のいる前方車輛と距離を開けた。

 

「逃がすか! ! 」

 

 朝霞は前方車輛の最後尾で足を止めると、強く踏み込んだ。赤い眼が燦燦と輝き、武道の型のように虚空を双刀で切った。

 

 ――あいつ、何を?

 

 大気が震えた。列車が生み出す風圧とは別に強大かつ強烈な圧が降りかかる。目視すら不可能なレベルで広く薄く展開した斥力フィールドが圧力を検知し、直後に崩壊する。その情報が賢者の盾、脊椎を経由して脳に伝えられル。

 

 

 

 ――ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ! !

 

 

 

 それが何か知った瞬間、壮助は足裏に作った斥力点で線路の外に飛び出した。直後、切り離された後方車両が轟音を立てて跳ね上がった。鋼鉄のコンテナは大気の斬撃に押し潰され、断ち切られる。更に後方の車両も蛇のようにうねり脱線、送電線を巻き込んで隣の線路まで跨って車体が落ちる。

 

 飛び出した壮助は吹っ飛んだ列車を尻目に「テナント募集中」と書かれた横断幕と窓ガラスを突き破り、沿線の高層ビルに突入。衝撃をコーティングした斥力フィールドで緩和する。

 打ちっぱなしのコンクリートが剥き出しになり、工具や資材が各所に置かれた広大なフロア、そこで立ち上がった壮助は何が起きたのか、窓から線路を見下ろす。ひっくり返った貨物列車という怪獣映画のワンシーンのような光景に驚愕した。

 

「マジかよ。あいつ保険会社に殺されても文句言えねぇな」

 

 そう吐き捨てると壮助は出入口へと向かった。朝霞と戦うつもりはない。呪われた子供と普通の人間の能力差は痛い程知っている。自分が機械化兵士として大したことないことも昨晩の戦いで思い知った。ましてや、刀を振って電車をひっくり返すようなイニシエーター相手に自分が通用する筈がない。

 いち早くイクステトラに向かい死龍との戦いに加勢し、詩乃を助ける。それが第一目標だ。

 

 

 しかし、彼の逃走を阻もうと朝霞もフロアに飛び込んで来た。彼女は壁を切断して大穴を開け、足袋と床の摩擦でブレーキ痕を残しながら静かに着地する。

 

 

 

 ――パワーもスピードもテクニックも兼ね備えてるって訳か。反則じゃねえか。

 

 

 格闘戦は避けられない。悟った壮助はバラニウム合金繊維を両腕に纏わせブレードを形成する。緊張で汗が流れる中、朝霞の一挙手一投足を凝視する。

 対する朝霞も壮助が機械化兵士であることを知らなかったのだろう。隠し手を警戒し、静かに間合いを計る。

 

「なぁ。悪いけど、今日だけは見逃し――ザンッ! !

 

 朝霞の双刀が迫り、ブレードの斥力フィールドで応戦する。燐光が瞬き、互いの刃が反発する。

 

「お前、『早とちりするな』とか『人の話は聞きなさい』とか、よく言われないか? 」

 

「残念ながら、奸賊の言葉に傾ける耳は持ち併せておりません」

 

「ああ。そうかい。意思疎通しようとした俺がバカだった」

 

 壮助と朝霞の間で刃と刃がぶつかり合い、斥力フィールドの燐光と共に弾かれる。双刀という初めて現実で見る武器、その使い手の動き、巧みなフェイントで5回に1回は峰打ちを食らう。斥力フィールドでも彼女のパワーは相殺しきれない。これが刃だったらもう何回も両断されているだろう。

 こうして斬り結ぶことが出来るのは朝霞がうっかり相手を殺してしまわないよう手心を加えてくれているからだ。今の壮助は敵の理性と良識によって生かされている。

 

 ――手加減してくれてどうも。堅物女。

 

 線形流動装甲・多重展開 詐蛇群狩(イツワリヘビムラガリ)

 

 朝霞と斬り結んでいた左腕のブレードが分解し、無数のワイヤーに代わる。生物のように忙しく動く触手に朝霞は一瞬驚き、生理的嫌悪もあってか引き下がる。

 しかし、バックステップのスピードよりも速くバラニウム合金繊維は迫る。朝霞は双刀をプロペラのように回転させ、一瞬にして繊維の群れを斬り落とす。ただ闇雲に振り回している訳ではない。的確に触手の数と位置を把握し、可動域が広く俊敏な手と指の関節で双刀を巧みに操っている。

 

 

 刃を目に映すことすら敵わない。それが朝霞の振るう本来の剣戟だ。

 

 

 だが、「そんなものは想定済みだ」と壮助は笑みを浮かべる。作戦は成功した。気持ち悪く演出したバラニウム繊維は自分と朝霞の距離を作り、彼女は触手を斬り伏せることに気を取られている。

 朝霞に向かわせていたバラニウム繊維を手元に戻し、代わりに足元に落ちていた横断幕を斥力点で飛ばす。室内で横断幕は壮助と朝霞を遮る様に広がり、互いの視界を被う。

 

 その数秒、壮助の右腕でブレード状になっていたバラニウム繊維が分解、無数の触手になると近くに置いてあった建築資材の鉄棒を拾い、それを絡め取りながら変形していく。左腕で蠢く触手になっていた繊維も合流する。

 編み物のようにバラニウム繊維が螺旋状に絡み合い、大型のライフルが形成される。グリップと砲身、オープンサイトのみの単純な構造だが、繊維の編み込み具合で幾何学的な紋様が浮かび上がる。

 朝霞が斬撃を飛ばし、横断幕が真っ二つになる。飛ぶ斬撃は壮助の左30cmの場所を通過し、背後の壁に裂傷を残す。

 しかし、ライフルを構える壮助は微動だにせず、静かに、集中して、ティナの教え通りに狙いを定めた。

 

 

 

 

 黒膂繊維斥力加速投射砲   爆 蜻 蛉(ハゼリアキヅ)

 

 

 

 

 

 大型ライフル内部で“点”になるまで濃縮された斥力フィールドが形成される。撃鉄を起こすように解放された斥力は格納していた鉄棒を射出する。

 銃が火薬の爆発、レールガンがローレンツ力で弾丸を放つように斥力という()()()()()()()()()()によって射出された鉄棒は音速に近い時速1200kmで飛翔する。音を置き去りにし、空気を押し出して壁を作り、その圧力で床と壁を剥がしながら朝霞と衝突する。

 風圧で建材がめくれ上がり、埃が舞ったせいで再び視界が潰れる。

 

 ――ちょっとやり過ぎたか。

 

 さすがにこれで彼女を死なせてしまっては後味が悪い。しかし、壮助に朝霞の生死を確認する余裕は無かった。今の騒ぎでじきに警察と我堂の民警たちが来る。朝霞がもし無傷だったら再び彼女と戦う羽目になる。それだけは避けたい。

 

 壮助は煙が立つフロアを尻目に窓から飛び降りた。下の通りは幸い人と車の往来が無い。斥力フィールドを展開し衝撃を緩和、足から着地する。

 瞬間、大きな影が壮助を被った。瞳孔が開き、鼓動が早くなる。まさかと思った。最悪の事態だけが頭に浮かび、振り向く。

 鬼の形相で赤い眼を輝かせ、落下しながら双刀を振りかぶる朝霞が眼に映る。

 

 ――斥力フィールド多重展開! ! 防御防御防御防御! !

 

 咄嗟に左手を前に出し、その前に10枚以上重ねた斥力フィールドを展開する。

 一瞬の燐光と共に全ての斥力フィールドが崩壊、双刀の峰が左腕を叩き激痛が走る。前腕の骨が折れただろう。

 痛みに悶絶する暇などない。朝霞は壮助の胸ぐらを掴むと数メートル離れたハイエースに叩きつける。ドアがひしゃげ、割れた窓ガラスが壮助に降りかかる。斥力フィールドを展開する余裕すら無く、モロに受けた衝撃で脳震盪を起こす。

 動かなくなった壮助を前に朝霞は双刀の切っ先を向け、踏み込んだ。

 

 

「そこまでだ! ! 」

 

 

 切っ先が壮助の肌に刺さったところで刺突が止まる。

 朝霞が声のした方を向くと、半袖カッターシャツ姿の上に防弾チョッキを着た壮年の男性と武装した警察官が並んでいた。

 中央に立つ男性は喧嘩をする子供を諫めるように鋭い眼光で朝霞を睨みつける。

 

「後は我々が身柄を拘束する」

 

「そう……でしたね。後はお任せします」

 

 朝霞は冷静さを取り戻す。息を吐くと、瞳を普段の焦茶色に戻し、双刀を降ろして壮助から離れた。同時に警官たちが拳銃を向けながら壮助に近付く。

 

 

 

 

 

 キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ! !

 

 

 

 

 

 急ブレーキで路面とタイヤが擦れる音と共にダークグリーンのジープ・ラングラーが通りに飛び込んで来た。サンルーフから帽子とマスクで顔を隠した女が身を乗り出す。彼女が束になった発煙筒を警官達に投げつけ、辺り一面が白い煙に包まれる。

 突然の出来事に警官達がパニックに陥る。白煙の中で数人が倒された。その隙にマスクの女は壮助の服を掴み、ジープの中へと放り込んでいく。

 朝霞が双刀を振るい、白煙を一気に飛ばす。突風と共に視界がクリアになる中、目的を遂げたジープが走り去る光景が見えた。

 

「クソッ! ! 」

 

 まんまと重要人物を取り逃がしてしまった刑事はパトカーを拳で叩く。

 

「付近に応援要請を出せ! ! ダークグリーンのジープだ! ! 絶対に逃がすな! ! 」

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 車内で壮助は目を覚ました。同時に朝霞に折られた左腕の感覚が伝わる。不思議と痛みは感じない。アドレナリンが出て感じていないのとは違う。おそらく、賢者の盾が神経伝達を制御して一時的に痛覚を遮断しているのだろう。

 首を動かして周囲の状況を確認する。自分は後部座席に寝かせられている。一切に拘束はされておらず、バックミラーには帽子とマスクで顔を隠す男女が映っている。男は運転席に、女は助手席に座っている。車は隠れるようにどこかの高架下に停まっている。

 

 ――警察じゃない? こいつら一体……。

 

 ふと目を向けると、鈴之音のサインが入った鞘が見えた。

 

「どういうつもりだ? 小星」

 

 前方に座る男女が帽子とマスクを外す。壮助の予想通り、運転席の男は小星常弘、助手席の女性は那沢朱理だった。壮助の記憶が正しければ、彼らは朝霞と同じ我堂民間警備会社に所属する民警ペアだ。敵対する自分を助ける理由が分からなかった。

 

「『君を助けに来た』じゃあ、駄目かな? 」

 

「……」

 

「冗談だよ。そんな目で見ないでくれ。まぁ、ざっくり言えば、本音と建前って奴さ。ウチの社長は警察や厚労省の発表を信用していないんだよ。だけど証拠も無い中、『君達のことが信用できないから感染爆発の阻止に協力しない』なんて言えないからね」

 

「だから、古株と壬生朝霞は()()として、お前達は()()として動いたって訳か。その割にはあのサムライ女、俺のことガチ殺しするつもりだったけどな」

 

 常弘はハンドルを握りながらため息を吐き、朱理が「あぁ」と納得したような声を挙げる。

 

「うん。その点は……ゴメン。完全にこっちの人選ミス」

 

「そう言えば、朝霞さん。手加減が難しいから人間相手は苦手って言ってたね」

 

 壮助が右腕だけで身体を起こし、前部座席に身を乗り出す。

 

「小星……。イクステトラに向かってくれ。そこにスカーフェイスがいる」

 

「どういうことだ? 」

 

「スカーフェイスはこの事件を仕組んだ連中の手先なんだよ。そこに日向姉妹もいる。それに今日、死龍を倒して解毒剤を手に入れないと詩乃の命が危ない。頼む……」

 

 壮助から普段見えている生意気な雰囲気が消え、彼は今にも泣き出しそうな顔をしていた。常弘は驚きながらも彼がそれだけ詩乃のことを想っていることを察し、頷いた。

 

「分かったよ。僕達も姉妹を保護するところまでが任務だからね」

 

 行先が決まると常弘はエンジンをかけ、ハンドルを握る。

 ふと朱理が壮助のジーンズのポケットを指さした。

 

「ねえ。アンタのスマホ、着信入ってない? 」

 

 灰色の盾から貰ったスマホがバイブレーション機能で震えていた。ポケットから出すと「発信者:ティナ先生」と画面に表示されていた。壮助は吉報を祈り、通話ボタンを押した。

 

『義塔さん。良かった。無事ですか? 』

 

「ああ……。まぁ、死なない程度には。そっちは大丈夫っすか? 」

 

『ええ。何とか……。大角さんの協力もあってスカーフェイスを倒すことが出来ました。解毒剤もここにあります。今、別の車を手に入れて外周区に向かっています。鈴音さんと美樹さんも無事です』

 

 自分なんて必要なかった。そう言いたくなるくらい最良の結果が耳に届き、壮助は安堵する。

 

「良かった……。ありがとう。先生……。俺も、そっちに向かうんで」

 

『分かりました。そっちで何が遭ったんですか? 』

 

「詳しいことは合流したら話すんで……」

 

 壮助は「ちょっと待って下さい」というティナの声を無視し、通話を切る。

 

「行先変更だ。バンタウに向かってくれ」

 

 朱理が「はぁ! ? 」と声を挙げる。

 

「アンタ正気? バンタウって灰色の盾の拠点よね? 外周区のど真ん中まで突っ走れって言うの? 」

 

 朱理の反応は正しかった。再開発が進んだ南側を除いて、外周区のほとんどは貧民街(スラム)とそこを支配する赤目ギャングの縄張りになっている。その中でも西外周区は中小規模のギャングが跋扈する混沌地帯となっており、バンタウに向かうには他の赤目ギャングの縄張りを通過しなければならない。警察の手が届かない治外法権、ジープ1台などものの10分で愉快な現代アートと化すだろう。

 

「他のギャングとかち合わないルートならある。ここを通れば、バンタウに直行できる」

 

 壮助はスマホを操作して画像を見せる。灰色の盾が使っている秘密の地図だ。それを見た常弘と朱理は顔を見合わせる。

 

「どうする? ツネヒロ」

 

「行くしか無いだろう。手ぶらで帰ったら何を言われるか分からないしね」

 




朝霞の武器、原作では「双剣」ですが、個人的にモンハンの双剣(二刀流)が頭に浮かんでしまうので本作では「双刀」と書いています。

オマケ①

壬生朝霞のウワサ

弓月に貰ったパンクな服を着てみたところ、「お嬢がグレた」と古株たちが大騒ぎになり、「朝霞様の反抗期について」が役員会議の議題になったらしい。



オマケ② 隙あらば設定語り

東京エリアの民警達の間では、「片桐弓月と壬生朝霞、戦ったらどっちが勝つか?」が定番の話題になっており、「弓月が勝つ派」「朝霞が勝つ派」「引き分け派」「そんなことより2人のおっぱい揉みたい派」の四大派閥が作られている。




次回「法の外側」

片桐弓月と壬生朝霞、戦ったらどっちが勝つか?

  • 弓月が勝つ
  • 朝霞が勝つ
  • 引き分け
  • そんなことより2人のおっぱい揉みたい

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