五翔会残党に「マヨネーズの安定的な供給」を要求したらしい。
西外周区の河川に全長30メートルの空飛ぶモノリス――ジェリーフィッシュが落ちる。逃げ出した本体を壮助が仕留めたことに詩乃と朝霞はまだ気付いていないが、接地アームは全て朝霞に切断され、装甲は詩乃に素手で剥がされ、内部機器も灰色の盾が放ったマシンガンやグレネードランチャーで爆散させられた今、これがもう動くことはないだろうと2人は悟った。
その傍らで自衛隊くずれ三人衆は横転した10式戦車のハッチを開いて這い出る。砲身は根元から折れ、履帯は外れ、中のコンピュータは何度もひっくり返った衝撃で全て動かなくなっていた。
「こりゃひでぇ。確実に廃車だな」
「誰か大洗から自動車部を呼んでくれ」
「そのアニメ懐かしいな~」
――終わりましたか……。
ジェリーフィッシュの残骸から少し離れたところでティナは河川敷の枯れ芝生の上に腰をつける。VMAXから投げ出された時の傷はほとんど治り、今は戦闘の興奮を鎮めようと静かに息を吐く。
「ティナさん。大丈夫ですか? 」
常弘と朱理が武器と工具を持って歩み寄る。EP爆弾の余波で大破した愛車から抜き取ってきたものだろう。彼らの背後には横転してドアやバンパーが外れたジープが見える。
「まだ治癒がはたらいてないみたいです。あちこち痛いですね」
ジェリーフィッシュという小モノリスの近くに居続けたせいか、今のティナは身体に力が入らない。傷も普段ほど治らず、今も傷口が肌の上に残っている。
「すみません。貴方達の車を」
「気にしないでください。仕事ですから」
「社長に水増し請求して次はもっと良いやつ買いますんで」
常弘は民警らしくない柔らかい笑みを浮かべるが、焼きもちを妬いたのか、朱理は常弘とティナの間に割り込み救急箱を置く。
「応急処置します。多分、治癒は期待できません」
朱理は脱脂綿に消毒液を垂らし、それを傷口に当てる。それから慣れた手付きでガーゼとサージカルテープで患部を被う。高い治癒力を持つ呪われた子供はよほどの大ケガでなければ治療というものを必要としない。救急セットでどうにかなる程度の傷はバラニウム由来のものでなければ、数秒も待たず完治する。その中でそれを扱い慣れている子はかなり珍しかった。
「慣れているんですね」
「私はウィルスの恩恵が凄く少ないので、よくお世話になるんです」
朱理の首筋や胸元に目を向けると小さな傷跡が付いていた。それは、今まで彼女が潜り抜けて来た修羅場の数と彼女が呪われた子供としてかなり低い治癒力の持ち主であることの証だった。「ケガをしてもすぐに治る」という安心感があるからこそ
「あの……。どうして民警になったんですか? 」
突然の質問に常弘と朱理が固まる。
「昔――「昔、私達を助けてくれた民警がいたんです」
常弘の言葉を遮り、朱理が語る。
「私とツネヒロは親に売られた子供でした。ヤクザに買われて、違法バラニウム鉱山で奴隷のように働かされて、2人で車を盗んで逃げだしたんです。そしたら今度はイニシエーターに追いかけられたんです。そいつは足が速すぎてすぐに追いつくし、変な格好のプロモーターと日本刀を持った女社長も来るし、……その時はもう終わったって思いましたね」
持っている武器から目を逸らせば平和を尊ぶ一般市民のように見える常弘と朱理。2人がそんな過去を背負っていることにティナは驚いた。子どもが親に売られて犯罪組織に使われる話は山のようにある。似たような身の上話は何度も聞いた。しかし、影も闇も暗さも見せなかったこの2人が壮絶な過去を背負っているとは思わなかった。
「でもその民警たちは違う話を聞かされていたみたいで、私達の事情を知ったら自分の依頼主を殴り倒して、保護してくれる人を紹介してくれたんです」
朱理の口調は優しかった。親に売られたことも奴隷のように扱われたことも今はさほど気に留めていない。小星常弘と出会えたことを、その民警に救われたことを嬉しそうに語る。
「自分の報酬をパーにして、目の前の他人を助ける。そんな
その時、ティナの脳裏に懐かしい3人の姿が浮かんだ。足の速いイニシエーター、日本刀を持った女社長、報酬よりも正義感を優先するプロモーター、それは天童民間警備会社と一致していた。彼ら以外の可能性もありえた。しかし、頭の中では蓮太郎と木更と延珠の姿が固定されていた。
ジェリーフィッシュと同じことを言うつもりは無いが、今の常弘の出で立ちが蓮太郎を、朱理の赤みがかった髪色が延珠を彷彿させたからかもしれない。
「その民警、半年前に空港をふっ飛ばした人じゃありませんでした? 」
「……そうですね」
「辛くはないですか? 目指した人がああなってしまって」
半年以上前ならその功績から蓮太郎のことを「憧れの人」「尊敬する民警」と挙げる人は多かった。しかし、里見事件でテロリストとなった彼を英雄と呼ぶ者はいなくなった。テロの動機を「天童家で育てられた歪んだ内面」とマスコミが報道したのもあり、世間における彼の評価は「ただ強かっただけの精神異常者」となってしまった。
ティナの問いかけが気に障ったのか、朱理が睨んでいるように見えた。
「正直、色々と思うところはあります。でも彼が悲劇の英雄だろうと英雄の皮を被った悪党だろうと私達の目指すものは変わりません。――例え、あの時の行動が嘘だったとしても、私とツネヒロの“憧れ”は嘘じゃない」
朱理は包帯をキュッと強く締める。それが傷口に当たりティナの口から「痛っ」と声が漏れた。
「ま~だ地獄に落ちてなかったっすね」
悪態をつき、ビシャビシャと足音を立てながら壮助が川を渡って来た。小脇にはバラニウム製のケースを抱えており、そこから黄緑色の液体が漏れていた。
「義塔さん。その箱は? 」
「ジェリーフィッシュの本体っすよ。中身は人間の脳みそ」
そう言い放った瞬間、吐き気を催し、ティナと小星ペアが壮助から距離を取る。
「人間の脳を取り出して直接マシンに繋いでたんだろうよ。ついでに組織の言いなりになるように電気を流したり薬物を打ったりしてたら、バグっちまって手が付けられなくなったってところか? 」
――未織さんは、このことを知っているんでしょうか?
未織に連絡を取ろうとスマホを出した瞬間、ヘリコプターのローターの音が聞こえて来た。上空を3機のヘリが並列して飛行する。両サイドはダークグリーンの自衛隊カラー。真ん中は白いボディに淡い桃色と紫のラインが入った民間機だ。サイドと底面に司馬重工のロゴが入っている。
「噂をすれば……ですね」
3機のヘリは河川敷に着陸した。中央の民間機の扉が開き、未織が姿を現す。割れて雑草が伸びるアスファルトをものともせず下駄で駆け寄り、両手を広げてティナに抱き付いた。
「良かった~。ティナちゃん無事やったんやね~」
「あの、未織さん。どうしてここに? 」
「みんなが心配やさかい様子を見に来たんよ。あれも回収して調べなあかんし」
未織はそう言って、閉じた扇子でジェリーフィッシュの残骸を指す。自衛隊機に目を向けるとコックピットで自衛官が無線で連絡を取っている。
「
「司馬さん」と壮助が未織を呼ぶ。それは敵意か、疑惑か、尖った視線を未織に向け、ジェリーフィッシュの本体を突き出した。
「こいつは一体どこの誰が作ったんですか? 俺達の敵は一体誰なんですか? 」
未織は周囲の視線が自分に集まっていることに気付いた。壮助だけではない。詩乃も、ティナも、常弘と朱理も、朝霞も、灰色の盾の皆もこちらを見ていた。全員が荒事稼業の民警か赤目ギャング。目から出る圧は凄まじく、未織も表情を崩さないだけで精一杯だった。
日陰となった近くの橋の下で一同が未織の話に耳を傾ける。
未織は「兵器開発で協力している博多黒膂石重工からタレコミがあった」という名目で盗まれた博多エリアの試作兵器と五翔会の顛末、そして残党の存在を語った。そこに芹沢遊馬の名前は一切出さなかった。
壮助達は『都市伝説と思っていた組織が実在していると思ったら自分達の与り知らぬところで勝手に滅んでいた』という拍子抜けする話を聞かされたが、未だに影も形も掴めない残党に振り回され、一方的に攻撃されている現状、手強い敵であることに変わりはなかった。
「それにしても、博多の連中は随分と気色の悪い兵器を作るんですね」
壮助はジェリーフィッシュ本体が入った箱を足蹴りする。
「博多エリアの設計図では
「AIが無いから人間の脳みそぶち込むとか、俺達の敵は碌な連中じゃねえな」
「それはウチも同感や」
未織が自衛隊の動きに目を向ける。先ほどのヘリだけでなく自衛隊のトラックや装甲車、ジェリーフィッシュを解体するための重機も集まっている。向こうの準備がそろそろ終わるだろうと見込む。
「ティナちゃん。手出して」
言われるがままにティナは手を出し、未織が袖口から出したUSBメモリが置かれる。
「博多黒膂石重工から盗まれた3機の次世代バラニウム兵器、そのデータが入っとる」
博多エリア自衛隊の次世代バラニウム兵器――東亜連合との戦争で5倍以上の国力差を覆し、博多エリアを東シナ海の覇者にした人類戦史の特異点だ。世界中の諜報機関が数多くの犠牲を払いながらそれを欲したが、未だ手に入れたという話は聞いたことが無い。それが手元にある。途端にUSBメモリが心理的に重くなった。絶対に失くさないように強く握りしめる。
「……かなりの大盤振る舞いですね」
「『情報は渡すから、東京エリアの人間で処理してくれ』って魂胆や。かつては同じ日本国とはいえ、今や博多エリアは立派な外国。武装した博多エリア自衛隊の特殊部隊や高位序列の民警を送り込んだら一発で国際問題や」
人やモノの交流があるとはいえ、東京・大阪・札幌・仙台・博多の五エリアは司法・行政・立法が独立している。言葉も生活様式も違いはないが、それは独立した国家と言っても過言では無かった。東京エリアと博多エリアの間には軍事的な同盟がなく、かつておなじ自衛隊だった両エリアの自衛隊も
「それと……鈴音ちゃんと美樹ちゃんおる? 」
「灰色の盾の拠点に避難させています」
「はぁ~残念やわ。2人に吉報を持って来たのに」
わざとらしく未織は大きなため息を吐く。吉報が気になり一同が彼女に視線を集中させると彼女は扇子で口元を隠し、ニコニコとした目で返す。そして数秒、次の発言を溜めた。
「ウチと科捜研の話に折り合いがついてな。警察はウチの検査結果を信用してくれることになったんや」
全員の表情が明るくなった。これで少なくとも警察と厚労省が姉妹を追う理由は無くなった。彼女達を内地の生活に戻す希望が見えて来たのだ。喜ばない筈が無かった。それぞれが思い思いの仕草で感情を表現する。
「ただ……悪いんやけど公表はできひん」
未織の言葉で希望が掻き消された。希望と共に全員の声と動きも止まる。
「鈴音ちゃんと美樹ちゃんの侵食率が低いっちゅうことは、厚労省の検査システムは間違っとることになる。そうなったら、今までシステムによって
壮助たちははっとさせられる。厚労省の大規模な侵食率検査システムは単に呪われた子供たちの侵食率を調べるだけのものではない。彼女達に侵食率を伝えていると同時に普通の人間たちに「管理下にある赤目は安全である」とアピールする政治的な意味合いも持っている。この件が公表されれば、日向姉妹は救われるだろう。しかし、安全神話が崩れたことで姉妹以外の全ての呪われた子供たちが疑いの目を向けられることになる。
「このことを知っているのも科捜研と一部の人間だけや」
「結局、2人は今まで通り外周区生活で48%なんて馬鹿な数字になったカラクリも暴かないと駄目って訳っすね」
壮助は面倒くさそうに頭をかく。そういう態度を取りつつも警察の一部から協力を得られるという希望は大きかった。司馬重工経由で警察とコネクションを作れれば、彼らに調べ物を任せることが出来る。あと一つ条件をクリア出来れば、自分達を阻む壁になっていた警察を自分達を守る盾に変えることが出来る。
「せや。義塔ちゃん、見た目によらず物分かりが良くて助かるわ」
毒のある誉め言葉に壮助はむすっとするが、自分が司馬未織という大物に評価されつつあるのは素直に嬉しかった。
「準備出来やしたぜ。司馬のお嬢」
壮年の自衛官が未織に駆け寄り、敬礼する。彼がここにいる自衛隊のリーダーだろう。民間企業と癒着している体制のせいか、その口調はくだけており、素行や表情は自衛官というより汚職警官のようだった。
「ほな。ウチは自衛隊の人らと回収の打ち合わせがあるさかい」
未織は手を振りながら、壮年の自衛官と共にジェリーフィッシュの残骸へ向かって行く。一同が必死に倒したジェリーフィッシュは自衛隊に解体され、パーツがCH-47チヌークに引っ張られて宙に浮かぶ。
その光景を見ていた壮助たちはどこか腑に落ちない表情をしていた。自分達にあれを回収し、保管し、分析する知識も技術もない。司馬重工と自衛隊が肩代わりしてくれたのはむしろ幸運とも言える。しかし、一番美味しい部分を彼女に持って行かれたのではないかという思いが拭えなかった。
壮助が遠ざかる未織と自衛官の背中を睨んでいると、突然ティナが尋ねた。
「義塔さん。お知り合いに人探しや身辺調査に長けた探偵っていませんか? 」
「いるっすよ。探偵じゃなくて情報屋っすけど」
ティナが持っていたスマホの画面を壮助に向ける。ニュースサイトの記事だ。日付は今から7年前の2030年。内容はインタビュー形式になっており、インタビューを受けてる男が大きく映っている。
美男子とも言える面長な顔立ちだが、眼鏡越しに見える釣り上がった目からは尖ったエリート主義の持ち主であることが窺える。白い聖天子付護衛隊の外套を纏い、胸元にはこれ見よがしに過剰装飾な階級章や勲章が飾られている。隠しきれない自己顕示欲がそこから溢れているようだった。
「6年前の聖天子付護衛隊長、保脇卓人を調べてください。
――彼が、ジェリーフィッシュの正体です」
*
勾田大学病院の6階、病室の前にあるベンチで勝典は座っていた。背後には死龍こと鍔三木飛鳥が眠る完全個室の病室がある。中で彼女はベッドの上に横たわり、様々な機械に繋げられ、リアルタイムで脳波や心拍数を計測されている。
イクステトラの戦いから一週間、飛鳥は眠り続けていた。爆弾によるガストレアウィルスの急激な活性化と自身の毒による抑制、毒による神経系の麻痺と爆弾により活性化したガストレアウィルスによる修復、これら同時に発生したことが身体の負担になったのだろう。
『毒はほとんど抜けて、ガストレアウィルスは不活性状態に入っている。命の心配はもう必要無いだろう。ただ、彼女が目覚めるかどうかは保証できない』
看護師が飛鳥の身体を拭くというので男性の勝典は締め出され、今こうして終わるのを待っている。看護師が敵の手先で飛鳥を暗殺する可能性もあったため、部屋の中にはヌイを残した。
「こりゃ随分と厳つい忠犬ハチ公だな」
声のあった方を向くと遠藤がポケットに手を入れ、ニヤニヤとこちらを見ていた。自分と対等に話す生意気な若造が年相応に弱っているところを揶揄っているのだろう。
「ヘリの件、ひと段落ついたぞ」
「……随分と時間がかかったな」
「通常業務に日向姉妹の捜索が加わって、更にこれだからな。時間をかけた分、手応えのあるものを揃えて来たんだ。それで勘弁してくれ」
「それもそうだな……。場所を変えよう。ここは静かすぎる」
勝典はベンチから立ち上がるとスマホを取り出し、ヌイに「少し外出してくる」とメッセージを送った。
エレベーターで1階に降り、勝典と遠藤は中庭のベンチに腰掛けた。屋外で人は少ないここはあまり聞かれたくない話をするのにうってつけの場所だった。
「まず結論から言おう。日向姉妹を狙撃したヘリと狙撃手は警察じゃない」
「どういうことだ? 」
「確かにその日の晩、厚労省の取締部から通報を受けて警察航空隊はヘリを飛ばした。だが、ヘリは日向姉妹と灰色の盾を見つけることが出来なかった。動態管理システムのログも搭載していたレコーダーも全部見せて貰ったが、航空隊は一度も姉妹を見つけられなかった」
「警察航空隊が偽装した可能性は? 」
「そもそも偽装する理由がない。形象崩壊直前の呪われた子供が赤目ギャングと一緒に逃走しようとしていたんだ。射殺するには正当な理由が揃っている」
勝典はそれに頷いた。形象崩壊直前やガストレア化しかけている呪われた子供はある種の生物兵器だ。その一人を処理し損ねたことでエリアが内部から滅んだ例もある。日向姉妹が逃走した際に警察が2人を射殺したとしても多くの人間は「可哀想だが仕方ない」と言うだろう。バッシングするのは鈴之音のファンと人権団体ぐらいだろう。
「それと狙撃に使われた弾丸なんだが、事件後に鑑識が7.62mm弾を回収していた。線条痕はデータベースに無いものだったから、灰色の盾が新たに購入した銃だと思っていたらしい」
「警察航空隊が狙撃したなら、線条痕がヒットしないのはおかしいな」
「ああ、警察の装備は線条痕も含めて全部データベースに入っているからな」
遠藤は大きく溜め息を吐くと、アイスコーヒーを啜る。
「こうも辻褄が合わなくなると、『本当にヘリは飛んでいたのか? 』と疑うのが警察の性なんだが、どうもそれは本当のことらしい」
遠藤はスマホを横向きにして勝典に画面を見せる。画面は有名な某動画共有サイトであり、タイトルには地域の花火大会の名前が表示されている。スカーフェイスによる襲撃があった場所に近い地域だ。
遠藤は画面をタップして動画を再生する。河川敷に住民が集まり、対岸で花火が噴き上がる。歓声と共に夜空が明るくなった瞬間、遠くの空に浮かぶ青と白のヘリコプターが見えた。元々の動画が粗いせいか辛うじて形と色が分かる程度だ。そこで動画を一時停止する。
「ここに映っているヘリを鑑識に補正して貰った画像がこれだ」
遠藤はスマホの写真フォルダを開き、ヘリをアップにした画像を見せる。先ほどとは打って変わり、警視庁の印字、デザイン、形状、「たかなみ」という機体名称もハッキリ見えた。
「今の警察航空隊に『たかなみ』という機体は無い」
「そういうことか……」
勝典は全てを理解し、頭を抱えた。
今の日向姉妹と警察の関係は仕組まれたものだ。スカーフェイスが特異感染症取締部を襲撃した日、何者かが警察航空隊に偽装したヘリで日向姉妹を狙撃した。それは最初から姉妹に当たらないように狙っていたのだろう。そうすることで「警察は姉妹を殺す」という
警察と日向姉妹の対立が、全てが敵の掌の上だった。多くの捜査員が罪の無い少女達を殺さなければならないという残酷な現実に胸を痛め、それを嚙み潰して今も靴底を擦り減らしている。敵はそんな彼らを見て、嘲笑っているのかもしれない。
大腿の上で遠藤の拳が震える。
「秘密結社だかなんだか知らねえが、
感想の返信で「しばらく出番がなかったあの原作キャラが登場」って言ってたけど、しばらく先に持ち越しました。ごめんなさい。
お詫びに今日のオマケは三本立て!!
オマケ① ジェリーフィッシュの本来の用途
ジェリーフィッシュは元々、偵察や輸送を目的として設計された次世代バラニウム兵器でした。光学迷彩は隠密性を高めるため、斥力フィールドも防御ではなく飛行制御が主な役割であり、本編のように真正面から敵と撃ち合う運用は想定されていませんでした。
元々の装備もクモ型ドローンのみであり、これも敵のコンピュータに接続してシステムを乗っ取ったり、情報を抜き取ったり、ウィルスを流したりする等が本来の用途であり、西外周区戦で見せた人間への直接攻撃は完全に仕様外の運用です。
ちなみにEP加速砲と戦闘機型ドローンは五翔会残党が無理やり搭載した装備であり、攻撃能力の付与というメリットはありましたが、重量増加と重心の変化による飛行速度の低下、他社製ドローン(戦闘機型ドローン)との同機不全によるドローンの情報処理能力の低下など、デメリットも非常に大きくなりました。
壮大な計画を持つ大きな組織なのにいまいち残念な五翔会クオリティ。
オマケ② ティナと保脇はどうしてお互いのことを知っていたのか?
ティナ→保脇
聖天子暗殺にあたって周辺人物に関する情報を事前にランド博士から与えられており、聖天子付護衛官の面々もその中に入っていました。また、原作2巻ラストで蓮太郎が保脇の名前を叫んでいたこともあり、保脇卓人の名前は彼女の記憶に強く残っています。
保脇→ティナ
聖天子がティナに関する情報を蓮太郎に開示した後、「立場上、蓮太郎だけが知っていて聖室護衛隊が知らないのはまずいだろう」ということで“仕方なく”保脇たちにもティナの情報が開示されています。
でも全く活かされなかった。さすが保脇。
オマケ③ 前回のアンケート結果
エール「鬼ごっこだ。しっかりケツに喰らいつけよ」←誰のケツを追いかけたい?
(3) エール
(6) ティナ
(1) 常弘
(1) 朱理
(0) トオル
(4) 朝霞
(0) アキナ
(1) ハル
→(7) 詩乃
(4) 壮助
ジェリーフィッシュ(保脇)「スポーティに引き締マった13歳のKETSU!!そreは背徳の味!!」
※その後、保脇は詩乃にロードローラーとタンクローリーと無人在来線を投げつけられてスクラップになった。
次回「タウルスの遺産」
※次回のサブタイトル変更しました。
保脇(ジェリーフィッシュ)「6年前にタイムスリップして聖天子様を守って僕の嫁にする!!」←どうなった?
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なんやかんやでティナ(10歳)に負ける
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蓮太郎に敵と間違われて倒される
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聖天子様に「生理的に無理」と拒絶される
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自衛隊に所属不明機として撃ち落とされる
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脳がバグって目的を忘れる