世界は腐っているので私がぶっ潰す   作:NTR絶対ぶっ殺すマン

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本当に申し訳ありません、3話で丸々1000文字くらいをコピペしたのを忘れてて全く何の脈絡のない所に前に出てきた文章が挿入されると言う大ポカをしてしまいました。
ご指摘下さった方ありがとうございます。
お詫び……になるかは分かりませんが一話更新します。


第6話

 「で……本当にここになの?それにエルがここにある軍の施設いるのかなんて……」

「大丈夫さ、ここにねーちゃんの友達は確実にいるぜ」

 

「いや、でも一面森だし……」

「ハァ、まったく心配症だなねーちゃんも」

 

本当にこんなところに訓練場なんてあるのだろうか?

今は夜だから訓練の音は聞こえないであろうが……それにしても流石に静かすぎる。

と言うか逆に静か過ぎて不自然になるくらいだ。

 

「あー確かここらへんだここらへん、降ろしてくれ」

 

いや……ここまだ全然森の中心部だぞ?

ここに数百人規模の訓練場があるとはとても思えない。

 

それに小言になるがちょっと遠かったし。ここまで移動する魔力もバカに出来ないくらいには消費した。

 

「あーうん、ここだな」

 

リルはそう言って歩みを止める。

 

「うーい着いたぜー」

「ちょっ着いたって……何もないけど」

 

建物っぽい建物は全く見当たらない。

 

────いや、でも微弱だが魔力の凪を感じる。

軍の施設かはともかくどうやら魔法が近辺で使われてるらしい。

 

「ここだよ、ほら。例えばここの壁とかさ」

「壁?」

 

リルが指した方向を見るが、壁らしいものは何もなくただ森が広がっている。

 

「……ねぇリルもしかして私を────」

 

そう言って踏み込もうと歩いたら、何故か硬い金属音と共に私の頭が何かにぶつかる。

 

「いてっ」

 

何かに……ぶつかったのか私?

 

「ほら、ちゃんとあるだろ?」

 

でも目の前には壁らしきものなんて────

 

「……嘘。ここよく見たら空間が歪んでる」

 

魔法によって隠されていたのか?

試しにもう一回ぶつかった所に手をやると、やはり何かにぶつかる。

 

「凄い……気付かなかった」

 

歪みと言っても極々僅かな不自然さ位。

こんなもの相当周囲に敏感にならなければ気づけるようなものじゃない。

 

「目を凝らさなきゃ分からないレベルなのに……よく分かったね」

「まあな、魔族は魔法跡を探知するの得意だし。魔族にとっちゃぁ朝飯前よ」

 

ふふんとリルは自慢げに鼻を高くする。

対する私は一瞬でも疑ってしまった事を詫びたい気分。

 

「ま、だけどよ、見つけれはしたけど入れねぇんだ。さっきみたいに見えない壁にぶつかって」

 

リルは私がぶつかった時よりも強く見えない壁を叩くが、やはり壁が壊れたような様子はない。

 

「うーん、これ……結界術かな」

 

結界術。

魔法を応用した技術の一種で、端的に言えば魔力の壁で一定の範囲を囲う領域。

結界内外では術者が決めたルールによって侵入や退出が許され、そして結界内では術者はプラスで様々な副次的効果(魔法威力の倍化)を得ることが出来る。

 

ただ、消費魔力が大きすぎて戦闘ではそこまで多用はされず、どちらかと言えばマイナー寄りの魔法だ。

 

「そしてこれは漏れ出る魔力の残滓をある程度食い止めるような役割を持った結界……」

 

つまり。

 

「ここは魔法を多く使用するような場所……!!」

 

そう、だから魔力を沢山使うってことは。

 

「な、言ったろ。ここに軍の訓練場があるのは間違いねぇって」

 

この奥にエルがいるんだ。

会いたいとは言っていたけど、まだ現実味の無かったその言葉が本当に現実のものになりそうで、急に心臓の鼓動が早くなる。

 

でもまさかこんな所にあったなんて。

てっきり私は王城の隣とか、街の外れにあるものかと思ってたのに。

 

「早く入ろう、後2、3時間もすれば陽も出てくるだろうから」

 

私は結界解読のための準備を早速整え始める。

 

「多分だけど……この結界はダミーの景色を見せてることが主な役割であって、そこまで結界の強度は高くないと思う」

 

「んー?でも壊したら絶対俺らが侵入したって分かっちまうぞ?」

「うん、だからまず結界が作られている魔術のコードを理解して、そこから魔法で結界の拒絶反応を中和……って所かな」

「うわめんどくさそ……」

「そんなめんどくさくはないよ、ちょっと手間はかかるけどね」

 

結界の構造を読み取るのは案外簡単だ。別に結界内に侵入しようとしている訳じゃないから、解析魔法を使えば構造は直ぐに分かる。

 

まあ、そこから結界の侵入条件を探したり、構造の綻びを探したりするのが滅茶苦茶面倒なんだけど……最近フルオートで結界の情報を読み取ってくれる魔法覚えたからその心配もいらない。

 

えっと、結界が張ってある所はここら辺かな。

 

起動(Стартиране)解析(анализ)────」

 

 

……解析完了。

 

種類──結界術

群──拒絶群

範囲──半径2.751km

条件──対象の認識による自覚

 

【detail】、深層解析

 

術者────────

 

バチッ。

「いたっ!!」

「おい大丈夫か!?」

 

稲妻が私の指と結界との間を走る。

 

「あ────うん、大丈夫」

 

深い所まで見よう思ったら更に奥に組まれてた魔法で弾かれた。

ちぇ、こんな結界術なんてそんなに作れる人いないから出来れば術者知りたかったんだけど。しっかり対策されてたか。

まあ、でもこれでこの結界の仕組みは理解出来たので良し。

 

「リル、ちょっと手繋いでて」

「うい」

 

解除(освобождаване)、, 視界修正(корекция)

 

 

私が魔法を唱えた瞬間、周囲の光景がみるみるうちに変わっていく。

 

「うわっ、マジかこれ……森すら幻覚だったのかよ」

 

私たちが山奥だったと思い込まされていた場所は、本当はただの平原だったらしい。

そして正しい認識をしたから、さっきまで私たちが見ることが出来なかった建物が次々と露わになっていく。

 

「でっけー」

 

目の前にも、その奥にもある無数の兵舎。そして少し遠くには高く(そび)える監視塔。

危なかったな……もう少し監視塔に近かったらきっと見つかっていた。

 

「よーし!結界も解けた訳だし早いとこ兵舎に行って……」

 

「はぁ……っ、はぁ────っ」

「……ねーちゃん?」

「ゲホッ────」

 

やばっ、魔力を一気に大量に使った反動が来た。

軽い結界術程度ならそうでもないが、軍で使われているレベルの結界では中に入るために書き換える情報の量が半端じゃない。

一人分ならまだしも、一回で二人分の認識を書き換えるのは相当無茶したらしい。

それにさっきフルオートで解析してくれる魔法も使ったのもマズかったな。まだ覚えたてだから魔力消費に無駄が多かったんだ。

 

「だっ、だいじょうぶ……ちょっと……エンジン掛け過ぎただけ」

 

それに思えば今日かなり魔法を使った。

そのツケも今になって返ってきてるのだろう。

 

「おいおいねーちゃん血出てんじゃん……なあ本当に大丈夫なのかよ?」

「心配しなくていいよ……軽い脳震盪みたいなものだから」

 

明らかに私の魔力は枯渇して来ている。

エルに会う前に見張りの兵とぶつかって戦闘になったりしたらかなりつらいかもな。

 

見つからないように、そして接敵しても出来るだけ魔法は使わないようにしなければ。

 

「……行こう、ここからは魔力の残滓を辿れば早い」

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