世界のシステムを書き換える最強能力「管理者権限」を手に入れたので、日常をハッキングして無双します!   作:Laggliches

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読者の皆さんこんにちは「Lagglitches」です!いつも読んでくださりありがとうございます。
さて、今回のタイトル「追加コンテンツ」は「第三話」ではありません!立ち位置的にはサブストーリーに値しますね。ある時、メインストーリーを書いてて思いました…中だるみしないかな…って。一話4000文字程度の話がズラーっと続くと、見栄え悪いなとなんとなく思ってしまって……、
「よし!サブストーリー的なものを書こう!」
……と誓って誕生したのが「追加コンテンツ」です。
基本的にサブストーリーは読まなくても大丈夫です。自分の中で「話と話の繋ぎの役割」にしているので文章量も少ないし、バトルシーンも全くありません。なので気軽に読んでくれれば結構です。
補足で、「〜話」以外のタイトルはサブストーリーの立ち位置に置いています。分かりにくくてすみませんでした。


追加コンテンツ其の一

 

「…………暇だ」

 

ため息混じりの声が部屋に広がる。九条蓮は今日もパジャマ姿で何もせず、ただベットの上をゴロゴロしているだけだった。

 

ーーこう見えて、最強の能力を持っているのである。

 

午前十時、まだ朝ごはんもろくに食べていない蓮は漫画「呪術廻戦」を、なんとも怠そうに読んでいた。

パラパラとページをめくり、あるシーンに笑って、あるシーンには

「おお!?」と感動する。ベットがギィギィと軋む音が聞こえる。

 

このまま一日が終わるんじゃないか?

そんな読者の不安をかき消したのはーー。

 

【……九条蓮さん、休憩は終わりましたか?】

 

ーー案内人だった。

 

脳内に直接響く無機質な声は、蓮の読書をする集中力を一瞬で終わらせた。

 

「……あのねぇ」

蓮は口を重々しく開く。

 

「僕は暇を持て余すのに忙しいの!」

 

【理解不能。まずあなたがおっしゃる『暇』の定義がよくわかりません】

 

淡々と、しかしどこか呆れたように告げる案内人に蓮は、更に長いため息を吐き天井を見つめた。

案内人は蓮の脳内に待機しており、彼の行動を常時、理解できる。

 

……まさに『運命共同体』だった。

 

「……暇というのは、勉強や宿題とか無くて特にやるタスクが無い場合に生まれる時間のことを『暇』っていうんだよ」

 

部屋の虚無に、なんとも自信満々に語りかける蓮。

その部屋の勉強机には『数学ワーク』『社会ワーク』『英語ワーク』が乱雑に置かれていた。

蓮はそれを渋い顔で見て、またすぐに寝転がった。

ゴロゴロとベットの上で転がるたびにギィギィと更に悲鳴を上げていた。案内人は蓮の行動に呆れたのか何も言わずに黙り込んだ。

 

部屋に静寂が訪れる。

 

今日は休日、庄司はおそらくいつもの筋トレをしているだろう。

あと二時間もすれば理由はわからないが庄司の(仕上がった)肉体の写真が送られるだろうな。

本当に中学生とは思えないし、ボディービルダー………なかやま◯◯◯君が師匠なんじゃないのかと思えるくらいにはなかなかの筋肉をしている。

 

一ノ瀬さんは………分からない。

僕には一軍のやっている事なんて、この先、一生理解できないんだろうな。僕も顔には自信があるんだけど、一ノ瀬さんと違って怠惰な性格が玉に瑕なんだよな。

多分、今頃一ノ瀬さんはお友達と仲良くカフェとかにでも行ってるんかな?

 

 

 

 

 

一方、一ノ瀬結衣は

 

 

 

 

 

「…………………」

 

潔癖症の人もびっくりするくらいの整えられた空間。ベットの上には少し大きい、うさぎとくまのぬいぐるみ。

一ノ瀬結衣はオシャンなカフェ……には行っていなく。

一人スマホを凝視していた。彼女のスマホは「LINE」を開いており、「レン」という名前のチャットが開かれていたが、寂しくも内容はーー

 

「よろしくお願いします」「うん、よろしく」

 

……という「あまり関わりをもっていないクラスメイトのLINE」と全く同じふうなチャット欄だった。

なぜか彼女の指先が震えている。返信するのに緊張しているのか、一文字も文字を打てていない。

 

「……なんて打てばいいのかしら」

 

彼女は独りごつ。

異性のLINEというのは大体はこんな感じで社交辞令の会話だけで終わってしまう。

普通に話したいと思っても、得体の知れない隔たりが挟まり、結局は文字が打てなくなる。

そのような隔たりは彼女の『観察眼』を持ってしても見えないし、対処のしようがないから彼女は悩んでいるのだ。

机の上に置いてあるコップを手に取り、香ばしい匂いがする紅茶を一飲みする。そしてペンギンのぬいぐるみを片腕に挟んだら、床に敷いてあるふわふわのカーペットに仰向けに倒れる。

 

スマホのチャット欄はまだ動いていない。不意に何か思いついたように彼女はピコピコと文字を打ち出す。

 

「……これなら、大丈夫でしょ!」

 

紙飛行機が描かれた送信ボタンをタップして、シュパッと文章を送る。

彼女はホッと安心の吐息を漏らして、お昼ご飯の準備をしに一階へ向かった。

 

彼女がドアを閉めた後、ピコン!と通知音が鳴った。

 

Yui『………サボり魔』 レン『なんで!?』

 

 

……………仲良いですね………。

 




最後まで読んでくださりありがとうございました!
「蓮はこんな感じの休日を送ってるんだろうな」
「結衣がこんなことに悩んでたら良いな〜」
そんな欲望に近い願いを文章にしたまでです。サブストーリーは日常を軸に書いているのでそういうのが好きな人はぜひぜひ応援をよろしくお願いします!
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