あきれかえるほど平和な国の転生者   作:回いいいいいい

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先に言っておくと、この作品内でアドとアドレーヌは別人です。
あと、バンダナワドルディが槍を背負っている理由は大王の逆襲の後、バンダナワドルディ自信が鍛え始めたからです。
つまり時系列的にはsdxもといusdxと3の間ぐらいです。


絵描きとトマトとピンクの悪魔

 

 

「アドさん…ですか、いい名前ですね!」

 

バンダナワドルディは笑顔でアドの名前を褒めました。

次に自身の名を名乗ったアドはバンダナワドルディに質問しました。

 

「こっちからも色々聞きたいんだが、ここ…プププランドにはワドルディみたいな生き物がいるのか?」

 

「そういえば、アドさんはプププランドに来たばっかりなんですよね。そうですねプププランドには僕みたいな人たちがたくさんいますよ」

「まぁワドルディがたくさんいるんですけど」

 

ワドルディが歩きながら答える

 

「やっぱりか…ってかワドルディが沢山いるって何だ?量産型?ザクなのか?」

 

アドはバンダナワドルディからの答えに困惑しながら某モビルスーツの名前を出す。しかしワドルディには分からなかったようです。

 

「量産型かどうかは分からないですけどワドルディはたくさんいますよ。そのザク?っていうのは分かりませんけど」

 

「…っと、ほらあそこにいるでしょ?」

 

ワドルディが丸い手で指す場所には、バンダナを巻いておらず槍を背負ってはいませんが確かにワドルディがいます。それも20人ほど。

 

「…うそーん」

 

アドは驚きのあまり少々間の抜けた声を出してしまいました。

 

「…ってかあんなに居るってことはワドルディって種族名なのか!?確かに色はちょっと違う気がするが、いや、だとしても見た目同じ過ぎだろ…」

「まぁ人間からすれば犬猫の違いってパッと見じゃ分からんしそういうもの…か?」

 

遠目で見ただけですがアドにはワドルディの違いが色ぐらいしか分からないようです。

ワドルディはその場で呆けているアドの手を掴み

 

「ほら、ぼーっとしてないで行きましょう!」

 

アドはワドルディに手を引かれ半ば強制的に再び歩き始めます。

 

しばらくするとアドの目に白いドーム状の形に煙突と窓が付いた家が見えてきました。

 

「アレ…家、か?」

 

アドがそういうとバンダナワドルディが答えます

 

「はい!あそこには僕の友達が住んでるんです」

 

「友達?」

 

家に向かって走り始めるバンダナワドルディ。ノックをして家主が出てくるのを待ちます。

「っちょ、早い早い」

 

バンダナワドルディに置いていかれたアドが小走りで駆け寄ります。

すると扉が開きピンク色の丸い生き物、カービィが出てきました。

 

「ぽよ?」

「ぽーよ!わどるでぃ!」

 

カービィはバンダナワドルディを見ると嬉しそうに笑います。

 

「ぽよ?」

 

カービィはアドのことを見て顔を傾げています。初めて見るアドの事を見て誰だろう?と疑問に思っているようです。

 

「カービィ、この人はアド。最近プププランドに来たんだって」

 

そうカービィに説明するバンダナワドルディ。説明を聞いたカービィはアドの方へ歩く。

 

「ぽぉよ!カービィぽよ!」

 

アドの顔を見て自分の名前を言うカービィ、どうやら自己紹介しているようです。

 

「えぇーっと、カービィ?って言うのか。オレはアド。よろしくな」

 

いきなり出てきたカービィに若干困惑しながらも自分も自己紹介するアド。

 

「こっちはカービィ、ちょっと前プププランドにある事件が起きたとき春風とともにやってきた旅人なんだ。その事件を解決したときにみんながこの家を建てたら気に入ってくれたみたいでここに住むようになったんだ」

 

「事件を解決って、そんな事出来るのか?」

 

アドは人畜無害そうなカービィを見て本当に事件を解決なんて事が出来るの疑っているようです。

 

「あはは、信じられないかもしれないけどカービィはこう見えて凄く強いんだ」

 

「ほーん、こんな見た目のやつがか…」

 

アドはそういうと懐からMの字が書かれたトマトを取り出しました。

 

「って!マキシムトマト!?なんで持ってるの?」

 

「お前がカービィの家に走り出してそれを追おうとした時に見つけたんだ、字が書いてあるのは気になるが妙に美味そうだったからよ」

 

そういいマキシムトマトを見せるアド。

そしてそんなマキシムトマトに目を輝かせている存在がいます。そう、カービィです。

カービィは今にも飛びつきそうな勢いでマキシムトマトを見ています。

 

「ぽぉよ」キラキラキラ

 

「なんだ?何でそんな目を輝かせてんだ?」

 

「そのトマトはカービィの大好物何です。あと、その状態のカービィには、大人しくそのトマトを譲った方がいいと思います」

 

何処か遠い目で言うバンダナワドルディ。

どうやら過去にカービィの目の前でマキシムトマトを食べようとして、我慢できなかったカービィがワドルディごとマキシムトマトを食べてしまったようです。

しかし、そんな事を知らないアドはバンダナワドルディの忠告を無視してしまいます。

 

「いや、目が覚めてから何も食って無いからいい加減空腹なんだよ」

 

そういいマキシムトマトを口に運ぶアド。

そしてやはり、我慢出来なかったカービィが口を開け、アドごとマキシムトマトを頬張ってしまいます。

 

「!?おい!なんだ!どうなってんだ!おい!」

 

カービィに上半身を頬張られた状態のアドが状況を理解できずに叫びます。

 

「暗い!何も見えない!おいマジでどうなってんだ!?」

 

「あーあ、言わんこっちゃない」

 

バンダナワドルディは手馴れた手つきでカービィの口からアドを救出します。

 

「ぷはぁ!ってカービィに食われかけてたのか!?あの身体のどこにオレの上半身が入るんだ!?」

 

「まぁ、カービィの事は僕たちも分からないことが多いので僕に聞かれても」

 

驚いているアドの事に気づいていないのか幸せそうにマキシムトマトを味わうカービィ。

 

「ちなみに、僕とか他のみんなも1回はカービィに食べられかけた事があるんですよ」

 

再び遠い目で言うバンダナワドルディ。

 

「…ピンクの悪魔だな」

 

「ぷやぁい!…ぽよ?」

 

アドの中でカービィの評価が180度変わってしまったようです。




最後まで見てくれてありがとうございます!
感謝極まれりです!

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