8000年と月の香り   作:文才の無い本の虫

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発狂してたら遅れました。ヨヨヨ・・・(涙)

ヤチヨ以外の人達が極端に出てこないのは作者の文章力もありますが狩人視点で書いているのが原因です。



コラボライブ、そして

 

 

 

 

 

時は流れ、ヤチヨのコラボライブ当日。

俺はキュー(分身体ヤチヨその⑨)を抱えてヤチヨと控室で寛いでいた。

視線の先には酒寄彩葉とかぐやが居るが、管理者権限で俺達の姿は見えていないし声も聞こえていない。

 

「ヤバいヤバい、怖い怖い」

 

どうやら酒寄彩葉は緊張しているようだな。

貴公程の人間がそんな態度をしていると嫌味にしか見えんなぁ。

人間だった頃の俺だったら妬んだのだろうか。

 

「だらららら、蟹!!だらららら、うさぎ!!」

 

「はいはい、可愛い可愛い」

 

まあ、詮無き事か。

 

「――行ってくるね、狩人」

 

「ああ。行ってこい」

 

「ヤッチョ⑨。ツクヨミは任せたよ」

 

「うにゃ、了解〜。任せて」

 

それだけ言ってヤチヨは小走りで酒寄彩葉とかぐやの元へ向かって行った。

 

「――だらららら、どじょう!!」

 

「うわっビックリした!」

 

「お、ヤチヨだ。おつー」

 

「おっつ〜☆」

 

それを見届けて俺は立ち上がる。

 

「最後まで見てなくて良いの?」

 

「ああ。ここから俺は観客だからな。行くぞ、キュー」

 

「行くぞって言われてもヤッチョ狩人に抱えられてるんですけど。運ばれてるヤッチョに拒否権無いよね??」

 

「ははは」

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

「ヤオヨロ〜☆みんな生きるのはどうですか?」

 

――私は今を生きている『ヤチヨ』だ。

 

「良い事あった?」

 

――だからこそ、良い事を積み重ねて行きたい。

 

「それとも泣いちゃいそう?」

 

――涙が止まらなくても。

 

「よしよし、全部大丈夫」

 

――無責任だ、だけど。

 

「どんなに悠く永い道のりでも、楽しかったなーって記憶が足元を照らすよ」

 

――私がそうだったように。

 

「この時間も忘れられない思い出にしたいから・・・」

 

――これが皆のそんな思い出になってくれるように。

 

「どうか一緒に踊ってくれる?」

 

――さあ、幕を上げよう。

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

――かくして、運命の歯車は回り始める。

 

『2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12 2030/09/12』

 

「かぐや!」

 

 

――上位者は止める気など無かったから。

 

 

「狩人、彩葉とかぐやを助けなくていいの?」

 

「ああ」

 

()()()()()()()()()()?」

 

「ああ」

 

「・・・そっか」

 

「じゃあ、ヒーロー役は本体にお任せだね」

 

 

――それは『いろは』と『かぐや』の物語だったもの。

――だが、上位者によって決定的に異なった物語。

 

 

「おいたは駄目だよ〜」

 

「――モウシワケゴザイマセン」

 

「・・・ヤチヨ、今のは?」

 

「・・・・・・」

 

 

――決断の時は近い。

 

 

「今のは、一体?何が起こってしまうんだ?続報を待て!」

 

 

――彼女は、何を選ぶのか。

――そして・・・。

 

 

「さあ、酒寄彩葉。お前は何を選ぶ?」

 

「黒幕ごっこ?」

 

「いや違うが??」

 

 

――上位者もまた、動き始めた。

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

「うわキモッ」

 

『言うな、泣けてくる』

 

誰が好きで『月の魔物』の姿なんぞ晒すものか。

 

「もうちょっと可愛くならないの?」

 

『サンプルがこれしかなくてな』

 

「ふうん・・・じゃあヤッチョが考えてあげるね」

 

『良いのか?』

 

「うん。その姿は本体に見られたくないんでしょ?」

 

『まあな。お前にも見せたくは無かったが』

 

「ヤッチョは嬉しいよ。狩人がその姿を見せてくれて。キモいけど」

 

『みっともなく泣くぞ??』

 

本来・・・というか俺は上位者としての姿はまだ不定で、顕現するにあたって一番近い存在の姿を借りる必要があった。

だからこんなキモい姿を晒しているわけである。

 

「んーよし。できた!」

 

『・・・・・・』

 

「どうかな狩人?鴉っぽくなった狩人をイメージしてみた!」

 

ヤチヨのスケッチブックを食い入る様に見つめる(今の姿だと口は無いが)。

そこに書いてあったのは、狩人の服に烏羽を纏った人型。

異形にも、仮面を被った人間にも見える嘴。

余りにも似ている。

 

『・・・』

 

「あれ、気に入らなかった?」

 

『・・・いや、驚いていた』

 

確か、狩人狩りがその姿を鴉に擬すことには、鳥葬の意味があったという。

弔い・・・ヤーナムを食い潰し、今から他の世界も食い潰そうとしている俺にはぴったり(皮肉)だな。

 

『ありがとう、ヤチヨ。気に入ったよ』

 

「本当?!」

 

『ああ。では、早速お披露目と行こう』

 

――定義する。

――己を。

――上位者としての姿を。

 

【宇宙より来たる者】【狩人】

 

『――よし、完了だ』

 

「おおー大変身!!」

 

ふと、気になって仮面を外してみた。

 

『ヤチヨ、鏡あるか?』

 

「・・・」

 

『ヤチヨ?』

 

「・・・あ、うん鏡だね。はい」

 

鏡を受け取って覗き込む。

 

『これは・・・』

 

元の顔と肌の色が薄いのを除いてほぼ同じだが、一つ違う部分がある。

瞳。

月が浮かぶ星空を切り取ったかのような瞳がこちらを見返していた。

 

『・・・わからん』

 

流石に上位者の生態には詳しくない。

ミコラーシュが居れば聞いてもいない高説付きで教えてくれたのだろうが。

 

「ねぇねぇ狩人」

 

『どうした?』

 

「これは二人の秘密だね。本体にも秘密だからね?」

 

『キュー?・・・そこまで秘密にすることか?いや、多分話す機会も無いと思うが』

 

「いいからいいから」

 

『まあ良いが』

 

「じゃあ、指切りげんまん!!」

 

『ああ』

 

「嘘付いたら〜本体に狩人が浮気したって言うから

 

『あ、ああ・・・』

 

約束を破る気はないが肝が冷えるんだが??

 

「指切った♪えへへっ」

 

ん?

上位者としての本性を現した状態での指切り(約束)ってどういう扱いになるんだろうか。

いやまあ、ヤチヨが楽しそうなら良いんだが。

 

――それはそれとして。

――これで輪廻の輪を壊す準備は整った。

 

――ハッピーエンドまで、あと少しだ。

 

 

 




狩人:彩葉に対しては「ヤチヨに大切にされている面白い人間」程度には思っている。だからある程度融通はするし、気に掛けている。分かりやすく言うと年末年始に会って遊ぶ従姉妹ぐらいの距離感。瞳は()()()()()()()
ヤチヨ:彩葉への隠し事でダメージ。よく考えると悲しいポジションかも。最近⑨が隠し事してる気がする・・・。
ヤッチョ⑨:一番良い空気吸ってる子。上位者の再定義と契約とか何気にヤバいことやってる。ヤチヨだから月が浮かんでる理由に気付いた。

彩葉:かぐやを守る!!私のかぐやは誰にも渡さない!!位に吹っ切れてくれると後の展開が楽。

過去編(ヤーナムダイジェストは標準装備)

  • がっつり8000年
  • あっさりダイジェスト
  • しっとりヤチヨbanasi
  • 一般転生者狩人の憂鬱
  • Ex-yatiyobanasiコース
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