8000年と月の香り   作:文才の無い本の虫

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アンケ感謝!!
過去編はヤーナムダイジェスト挟んでしっとりヤチヨbanasiで行きます
では、過去編はっじまっるよー

※ヤーナムはマジで断片的なのでマジわかんねーとなったら此方へどうぞ
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=340295&uid=417213



Q章:月の香りの狩人
狩人の始まり


 

 

 

「・・・此処は?いや、俺は・・・誰だ?」

 

それが俺の一番古い、最初の記憶。

無い無い尽くしの始まりだったのを覚えている。

進むべきなのか、立ち止まるべきなのかも分からなかった。

手掛かりは一つだけ。

 

――青ざめた血を求めよ。

 

という何故か自筆のものだと分かる走り書きのみ。

 

ああ、そこからは地獄だった。

診療所の出口に陣取っていた獣に噛み殺され、どうにか診療所から出た先にいた住民にも殺されて。

まあ、当然のごとく気が狂った。

 

「死ね、死ね!!死ね死ね死ね!!」

 

そして、殺して殺し、殺されて。

細やかな趣味として血晶石を厳選したりもして。

 

何時のまにか夜明けを迎えて―――診療所で目覚めた。

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

「難しく考えることはない。君は、ただ、獣を狩ればよい。狩人とはそういうものだ。じき慣れる」

 

――聞き飽きた台詞。

無性に腹が立って人間を殺し尽くした事もあった。

 

「狩人様、貴方の目覚めが、有意なものでありますように」

 

――変わらない目覚め。

試しにと身投げをしたのは万を超えた。

 

「おお、ゴース・・・あるいはゴスム・・・我らの祈りが聞こえぬか!!」

 

――何時しか知らない事の方が少なくなった。

正直メンシス学派も聖歌隊も両方滅べと思った。

だから全て焼いた。

 

それでも尚、変わらない。

 

さて、俺は――私は誰だったのだろうか?

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

発狂死を試していた頃の話だ。

偶然にも、私は3()()()()『3本目のへその緒』を見つけた。

そして唐突に理解した。

 

『秘匿』『儀式』『上位者』『赤子』『醒めない悪夢』『青ざめた血』。

 

全て、一本の線で繋がった。

 

「良いだろう。上位者だろうと何だろうと殺してやる」

 

――そうして私は上位者へと至ったのだが・・・。

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

「・・・・・・人の姿に戻れるようになったのは良いんだがヤーナムから出られんとは」

 

気晴らしにアンナリーゼを『異質の車輪』で挽肉にしながら考える。

 

「アメンドーズのワープを上手いこと使えないだろうか?」

 

――無論、失敗した。

あくまで位置や時間軸の移動であって、世界間の移動は不可能だという。

 

「役に立たんな」

 

アメンドーズが涙目だった気がするが気の所為(啓蒙の高め過ぎ)である。

 

「血の遺志は余る程あるのだが・・・どうにかしてヤーナムの外に出たいものだ」

 

そうして脳みそ女(ほおずき)挽肉女王(アンナリーゼ)ちいかわ(血に渇いた獣)などのマスコットと戯れながら体内の寄生虫(他の上位者の名残)やらナメクジ(精霊)やらを駆除しながら啓蒙を高め続ける事、体感で数十年。

何時のまにか血は青くなり、瞳は宇宙を映すようになった頃。

 

「む?・・・ほう、ほうほう!!成程成程!!」

 

上位者(幼体)から少し成長した為、上位者としての能力が使える様になった。

そう、足りなかったのはエネルギー(血の遺志)だけではなく、それを消化して成長する時間だったのだ。

 

「宇宙は、()()()()()()()()()()!!」

 

――そうして幼い上位者は荷物(狩人の夢やヤーナムの残骸)纏めて(ポッケに突っ込んで)宇宙に飛び立ったのでした。

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

クレーターの中心から身体を修復しながら起き上がる。

体中が痛い。

痛みすら久し振りの感覚だ。

だが、今はそれが心地良くすら感じた。

何故ならば。

 

「・・・ふ、ははは」

 

私はヤーナムから出て、違う世界に来た(制御ミスって墜落した)のだから。

この際ミスでも最高の気分である。

肥溜めのようなヤーナムと比べたら何処でも天国である。

 

「ははははは!!やったぞ!!私はやったんだ!!はははははははははははははははははは!!」

 

そうしてこの星――地球と言うらしい――に墜落してから暫く。

 

――沈まぬ水にはしゃぎて、水泳とキャンプにうつつを抜かしていた狩人ありけり。

 

海辺で落下死しない水を楽しみながらキャンプ生活をしていた。

そんなある日、私は宇宙に違和感を感じ取り、宇宙を見上げた。

上空には落下してくる一筋の流れ星が。

 

「まさか上位者が来たのか?」

 

私は、流れ星を()()

上位者では無い。

 

「【屈折した運命】?なんだそれは」

 

その流星は()()()()()()()()ので気になって落下地点に向かうと・・・。

 

「あ、人だ!!」

 

「????喋るナマコ????新種の獣か????」

 

「ウミウシだよ!!」

 

「ウミ、ウシ?・・・豚の仲間か?よし、殺・・・」

 

「豚の仲間じゃないもん!!」

 

「・・・む、そうなのか」

 

「そうなの!!てか()()()本当は人だし!!宇宙船が墜落してウミウシになっちゃったの!!」

 

「ほう?」

 

人から(もしくは上位者)になるのはまだわかるが宇宙船だと?

なにそれめっちゃ気になるんだが。

 

――と、言う訳で狩人は喋るウミウシを拾ったのでした。

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

「ふむふむ、成程。要するにお前は」

 

「か、ぐ、や!!」

 

「・・・かぐやは未来から来たと言う事だな?」

 

「そう!!・・・どうしよう」

 

「私にはどうにもできんな。管轄外だ」

 

「そっかぁ・・・ってか狩人は何処から来たの?」

 

宇宙(そら)からだ」

 

「へ?空?」

 

「違う。宇宙(そら)だ」

 

「???」

 

「・・・うーむ・・・何と言ったものか・・・」

 

 

 

 

 




狩人:実は転生者だったが輸血で記憶吹っ飛んだので一般通過狩人になった。地味にカンストしてるが上位者に成ってるのでステータスの数値はあんまり意味が無い。
数十年程『狩人の夢(更地)』に引きこもって自身の中の寄生虫やらナメクジやらを駆除しながら瞑想してたので獣絶対殺すマンからちょっと考えてから殺す位になっていた。それが喋るウミウシの明暗を分けた。
実は自分についてかなり大きな勘違いをしている。何故なら()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()
喋るウミウシ:狩人が出会った喋るウミウシ。豚の仲間じゃないという否定が後一秒遅かったらウミウシの挽肉になっていた。あぶねー。

ヤーナム:狩人の八つ当たりで灰都ヤーナムになった。その残骸は狩人のポッケに肉片等と一緒に突っ込まれた。
アンナリーゼ:この後サンドバッグ(人攫いの袋)に詰められる運命にある。哀れ。
人形ちゃん:当然八つ当たりの憂き目に。何時しか動かなくなった。


『青い血』
上位者()()()者の血液
不純物の無い、透き通った青色をしている
使用する事で傷を癒し、一時的に神秘と血への耐性を得る

狩人は古来より何かを狩るものであった
それは血であり、神秘である
全てを狩り尽くした後、彼の血は青ざめたのだ


『もと光る竹』
薄っすらと七色に光る筍
それは星海を渡る船であると同時に月人の器である
今は壊れており、真価を発揮することは出来ない

時間を越えることは禁忌にも等しい行いだが
かぐやははただ、戻りたかったのだ
だが、その願いはついぞ叶うことはなかった


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