8000年と月の香り   作:文才の無い本の虫

23 / 31
ヤチヨの回想でサラッとでた愛の逃避行(笑)のお話


ヤチヨ「あの時はねえ・・・」

 

 

 

 

 

「フランスね〜狩人と行った時は異端認定されて追いかけ回されたっけ・・・あれは大変だったなぁ」

 

『ヤチヨ怪文書・・・』

『今回はフランス?前は中東だっけ』

『ヤチヨの語る『狩人』との話はツクヨミ七不思議の一つ』

『ヤチヨのモデルとされる『白髪の天女と狩人』の伝承は各地に残ってるけどそれにしてはリアリティがあるんだよなあ・・・』

『ヤチヨ「狩人はね、ヤチヨ以外は眼中にないし、ヤチヨのお願いを何でも聞いてくれて、やることなすこと滅茶苦茶でないといけないの」』

『ヤチヨが偶に狩人と呼ぶ9kv8xiyiの正体もツクヨミ七不思議の一つ』

 

私はフランスでの逃避行を思い出しながら喋る。

あの時はねえ・・・。

 

「狩人ったら牢屋に詰め込まれるまで何もしないの!!しかもいざ火炙り前日に『まあ、落ち着き給え。そうそう簡単に火あぶりになぞならん』ってヤッチョが落ち着いてるなーって感心してたら次の瞬間には刀を取り出してこう言ったの。『この程度の鉄格子なんて紙も同然だ。町中でキャンプファイヤーは御免被る!!』って!!」

 

『落差』

『これは酷い・・・』

『でも確かにキャンプファイヤーの燃料は嫌だな』

 

言ってる事はあれだったけどあの時の狩人、ちょっと格好良かったなあ・・・。

こう、ズババ!!ガキンッ!!シュタター!!って感じで。

 

「それからはもう大変!!追いかけ回されながらフランス中を駆け回る事になってね。そんな場合じゃないのに楽しくて楽しくて。ヤッチョ笑っちゃったんだ〜」

 

『手のひらドリル』

『ジャンヌ・ダルクの処刑前後に『ウミウシを連れた異邦人』が異端審問に掛けられてた記録があってだな・・・』

『謎に記録に詳しい記録ニキじゃないか!!』

『記録ニキチーッス』

『ヤチヨはウミウシだった・・・?』

『FUSHIでは?』

 

「まあ、結局国外逃亡したから逃避行は数カ月だけだったんだけど・・・あの時に山のてっぺんで見た日の出はとっても綺麗だったんだ〜」

 

『フランスの山?』

『モンブランか?』

『モンブランは標高4,807〜4,810mの西ヨーロッパおよびアルプス山脈の最高峰の山なんだぜ』

 

「あ、そうそう。モンブランだよ〜」

 

『登山家ヤッチョ』

『新解釈・・・ではないな。前も登ってたし』

『いろ:やっぱ山登るか・・・』

 

まあ、ヤッチョは歩いてないんだけどね。

ウミウシの姿で狩人の肩に乗っかってただけだし。

あ、歩くのが面倒くさかったわけじゃないよ?

狩人が乗っけてくれる事に甘えてただけで。

 

「それでね、狩人は――――」

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

「・・・ヤチヨ、出てきていいぞ」

 

俺は肩に乗っかっているウミウシに声を掛ける。

するとウミウシは姿を変え、白髪の女性の姿を取った。

 

「んー!!肩凝った!!」

 

「いや、肩が凝るのはヤチヨを乗せていた俺の方では??」

 

「なに?ヤッチョが重いって言うの?ヨヨヨ・・・女の子になんてこと・・・これは責任を取ってもらわないといけませんなぁ」

 

「そこまで言ってないが?!責任は取るが!!」

 

「そこで断言してくれる狩人がヤッチョは好きだよ〜」

 

そうやってヤチヨと駄弁りながら頂上を目指して歩く。

流石に異端審問官も山の上までは追ってこないだろう・・・追ってこないよな?

・・・ふむ、視た所追ってはこないみたいだな。

下山時を狙っての待ち伏せはする様だが、ヤチヨとの時間が邪魔されなければどうでもいい。

 

「狩人!」

 

「どうした?」

 

「あれ!!日の出!!」

 

「ほう」

 

偶には趣旨を変えてみるか。

俺はヤチヨを横に抱き上げる。

 

「ふえ?お、お姫様抱っこ?!」

 

「ヤチヨ、舌を噛むなよ」

 

軽く膝を曲げ、跳ぶ。

なんかこう、うまい感じに力場を発生させて滞空時間を伸ばす。

名付けるなら・・・『気まぐれアメンボ(アメンドーズ)ジャンプ』とかどうだろうか。

 

「わぁ〜!!」

 

ヤチヨは目をきらきらと輝かせて周りを見ている。

さっきの照れはどうしたんだ・・・もっと見たかったのに・・・。

 

「狩人!!私達飛んでる!!」

 

――まあ、こうやってはしゃぐヤチヨを見れたからプラスだな。

 

日の出の赤みの強い光がヤチヨの銀糸の様な髪を照らす。

笑顔と相まって、それは太陽の様に眩くて。

 

「ヤチヨ、空から見る日の出はどうだ?」

 

「最っ高だよ!!ありがとう狩人!!」

 

「ふ、それは良かった」

 

ああ、俺のヤチヨ(愛しい太陽)

どうか何時までも俺を照らしてくれ。

俺を君の側に居させてくれ。

 

「ヤチヨ、もう少し飛んでみるか?」

 

「できるの?!」

 

「ああ。どうする?」

 

「飛んで!!もっと高く!!」

 

「ふふふ、良いとも」

 

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

 

「――――って感じで日の出を見たんだ」

 

『ヤチヨ怪文書で出てくる『狩人』って偶に物理法則を無視してくるよね』

『妄想暴走AIライバー・・・?』

『いろ:ヤチヨはその『狩人』をどう思ってたの?』

『確かに気になる』

 

「狩人をどう思ってたか?うーん・・・・・・ヒ・ミ・ツ♡」

 

「かな〜☆」

 

『いろ:アッ・・・』

『あー・・・面と声が良い・・・』

『脳焼きヤッチョ・・・』

『俺は『狩人』が羨ましい・・・』

『9kv8xiyi:えぇ・・・』

 

だってこれは、私だけの思いだから。

 

――大好きだよ、狩人。

 

 

 

 




ヤチヨ:また狩人と一緒に空を飛びたいなあ・・・。

あ、アンケート置いときました
良ければ是非

次の番外編

  • 学パロ
  • Fate/Iroha night
  • 本編描き直せ(リクがあったので)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。