8000年と月の香り   作:文才の無い本の虫

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星海へと旅立って少し経った頃の与太話
狩人が若干(かなり)キャラ崩壊してますが仕様です


外典:運命の夜
狩人「問おう、貴公が我らのマスターか」上


 

 

 

 

 

「問おう―――貴公が我らのマスターか」

 

運命構図。

巻き込まれた少女、酒寄彩葉の前に、蔵の扉から差し込む月光を背にして佇む男――とその首に抱き着いている女。

 

彩葉は目を見開き、その男・・・ではなく。

その男の首に抱き着いている(推し)に見惚れていた。

 

「や、ヤチヨーー?!?!」

 

「およよ?」

 

その日、少女は推し(おまけ付き)と出会った。

 

「・・・俺は無視か?」

 

「おーよしよし。キュー(ヤッチョ)が可哀想な狩人を撫でたげるよ〜♡」

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

地球・・・というかあの世界(宇宙)を飛び出してから何個目かの世界。

誰かに呼ばれた気がして跳んで来てみれば、頭に直接ねじ込まれる謎の知識。

ふむ、聖杯戦争か・・・。

 

「「地獄で草www」」

 

「キューはともかく、せめて狩人は真面目にやってよ〜!!」

 

「真面目に酒寄彩葉の緊張を解そうとしているが?」

 

「それはありがとう!!でもそうじゃないんだよね〜〜ヨヨヨ・・・」

 

「諦めなよヤチヨ()。狩人はヤッチョ達以外どうでもいい所をヤッチョの為にやってくれてるんだからさ」

 

「そうなんだけど!!」

 

「えっと、あの・・・」

 

「あっ、放置しちゃってごめんね彩葉!!どうしたの?怪我してる?」

 

「いや、ちがくて・・・貴女は、ヤチヨなんですか?」

 

「「「・・・」」」

 

酒寄彩葉・・・正確には俺達の知らない酒寄彩葉である彼女の質問に俺達は口を噤む。

言動から推察するに、この世界にもヤチヨがいるのだろう。

それがAIライバーかアイドルかは知らないが、確実に言えることはそのヤチヨは、俺のヤチヨとは違うということ。

 

「うーん。当たらずとも遠からず。ヤッチョはヤチヨだけど、貴女の知るヤチヨじゃないの」

 

「言うなれば平行同位体。平行世界の同一人物。雑に言えばそっくりさんだ」

 

「でもまあ・・・うん。結構大変な事になってるみたいだね」

 

俺達の前に浮かぶメッセージ。

 

『いろはをたすけて』

 

成程。

良いだろう。

これもまた運命だと言うのなら・・・。

 

「ふむ、少々無粋だぞ――――槍兵」

 

背中から『聖剣』を変形させながら引き抜き、朱槍を弾く。

 

「・・・へぇ。今のを防ぐとはな。お前、思ったよりも強そうじゃねえか」

 

俺は『聖剣』を構え直し、ヤチヨと酒寄彩葉その2を庇う様に青い槍兵と対峙する。

青い髪に赤い瞳。

全身を青い防具で覆った男。

隙だらけの様に見えて、一分の隙もない。

 

――強敵か。

 

「名乗れ、槍兵」

 

「名乗りたいのはやまやま何だが、こちとらクソし・・・マスターの命令でね」

 

「・・・ふむ。では、マスターを恨めよ槍兵」

 

何時もなら戦いを楽しむところだが。

 

「生憎だが、()は今とても

――機嫌が悪いんだ

 

『聖剣』を仕舞い、『葬送』を取り出し、変形させて大鎌へ。

妙に獣臭いタイツ男には『聖剣』なぞ生温い。

直ぐに冥土に送り返してやろうではないか。

 

「へぇ・・・」

 

「さあ、狩人の狩りを知るがいい」

 

歩き、ステップを織り交ぜながら踊るように交差する。

『葬送』と槍兵の朱槍が火花を散らす。

 

「最初の獲物からセイバーかと思ったが違えな。この馬鹿力、バーサーカーか?」

 

「確かにとうに狂ってはいるが俺はバーサーカーのクラスでは無い。俺単体ならバーサーカーだっただろうがな!!」

 

『葬送』で朱槍ごと槍兵を弾き飛ばす。

ヤチヨと酒寄彩葉その2から距離を離さねば。

 

「チッ・・・やっぱ力じゃ分が悪いか!!行くぞ――」

 

「む?」

 

槍兵が飛び上がり、槍投げの体勢をとる。

 

「この一撃、手向けとして受け取るがいい!!『突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルグ)』!!」

 

「???」

 

槍が力を纏い、此方へと一直線に飛んでくる。

ざっと見て初速はマッハ2ほど。

うむ、何だその格好良いのは??

 

「狩人!!それ宝具ってやつ!!必殺技!!防いで!!」

 

「必殺を防げと?!無茶を言う!!」

 

俺の後ろにはヤチヨとキュー・・・と酒寄彩葉その2が居る。

その2はともかくヤチヨとキューは守らねばならぬ。

 

・・・うーむ。

 

正直回避は余裕なんだが直ぐ出せる防御手段だと貧弱な『木の盾』か割れやすい『湖の盾』ぐらいしかないのがなぁ・・・。

狩人って基本戦法は回避だし防衛は不向きなんだよな。

まあ、後ろにヤチヨが居るからやるしかないんだが。

 

・・・やっぱ避けちゃ駄目か?

 

ん?

念話?

 

『狩人〜ヤッチョ、狩人の格好良いとこ見たいな〜』

 

「良し――受けて立つ!!」

 

うん、此処で情けない姿を見せるのは宜しくないよな。

うんうん。

 

『ヤチヨを泣かせたらコロス。ヤチヨに掠り傷一つ付けてもコロス』

 

幻聴まで聞こえてきたな。

回避は不可、防御も不可。

ならば答えは一つ。

 

「迎撃するしかなかろう!!」

 

『葬送』を手放す。

取り出すは最も鋭利(技量補正S)な武器、『落葉』。

 

「今此処に――時計塔の守り手(マリア)(筋力99)を示す」

 

少し格好つけたが、実際俺の技量(技量99)も合わさって最強である。

そうして俺は『落葉』で心臓目掛けて飛んできた朱槍を()()

 

「は??」

 

朱槍は二つに別れて地に落ちる。

俺は何故か知らないが動揺した青タイツにステップで接近し――

 

「ヤチヨとの会話を邪魔した事を悔い改めながら死ね」

 

「ぐはっ」

 

――逆袈裟に『落葉』で斬り捨てる。

 

・・・ふむ、思ったよりも楽に勝てたな?

英霊ってもしかして弱いのだろうか。

 

 

 

 

 

 




酒寄彩葉その2:冬木市在住の巻き込まれた逸般人。多分スパダリムーヴでワカメと後輩とあかいあくまを落としている。『超かぐや姫!』とは違った歴史を歩んでいる。
かぐや姫:もうちょっとしたら登場(予定)。

狩人:私怨マシマシでランサーを撃破した。何かに導かれて酒寄彩葉その2に召喚された。本体は『夢』の中にいるので死なない。相手からすれば悪夢そのもの。
ヤッチョ:狩人の言葉を聞いてニコニコしている。
キュー:後半はポップコーン片手に観戦してた。

クラス:セイ▓▓▓
真名:守月狩人&守月八千代
筋力:B+++
耐久:D(EX)
敏捷:???(測定不能)
魔力:???(測定不能)
幸運:D
宝具:EX

クラススキル
星海を渡るもの:EX

スキル
比翼連理:--
戦闘続行:A
電子の歌姫:A
狩人の夢:EX
月の香りの狩人:--

宝具
星海を渡る方舟(キュー)
ランク:???、種別:???、レンジ:???、最大捕捉:???
また夜が明ける(ブラッドボーン)
ランク:B、種別:対人宝具、レンジ:--、最大捕捉:1人
貴方と歩む物語(ツクヨミ)
ランク:E~A++、種別:???、レンジ:???、最大捕捉:???

スキルとか宝具とかの詳細はまた今度。

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