8000年と月の香り   作:文才の無い本の虫

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お、おう・・・(プロットが裸足で逃げ出した模様)

桜ちゃんが好きな人には謝っておきます
ウチの狩人がすいません・・・(詫び瀉血の鎚)


かぐや「ぱぱ!!」

 

 

 

――あれから三日。

――全ては突然の出来事だった。

 

「――狩人、正座」

 

酒寄彩葉その2の帰宅と同時に帰ってきたヤチヨに言われ、掃除に使っていた箒を置き、砂利の上に正座する。

うむ、砂利の上だとかなり辛いなこれ。

 

「ぱぱー何でヤチヨが怒ってるのー?」

 

「さあ?何故だろうな、()()()

 

「「「・・・」」」

 

小さな箒を放り出してトテトテとやって来た幼女――名は勿論かぐやという――の頭を撫でて言う。

というか何故酒寄彩葉その2と遠坂凛と弓兵の三人は絶句した様子で此方を見ているのだろうか。

 

「それはそうと物を投げてはいけないぞ、せめてゆっくり置きなさい」

 

「はーい」

 

ヘラクレス討伐から三日。

予定調和の様に『かぐや』と名付けられた赤子は酒寄彩葉その2達が学び舎に行っていたり寝てた間にスクスクと育ち、今では幼女程の大きさである。

弓兵とヤチヨが昨日ライダーを倒したらしいが屋敷で家事をしていた俺には何も無かった。

精々がかぐやに手を出そうとしていた害虫を駆除(族滅)したこと位だ。

()()()()()()()()()()

まあ、関係のない話だろう。

 

「あ!いろはとりんだ!おかえりー!」

 

「えっあ、うん。ただいま」

 

「・・・いや誰よ貴女。あの狩人の隠し子か何か?」

 

「隠し子ー?なにそれ?かぐやはかぐやだよー」

 

「かぐや・・・ってあの赤ちゃん?!」

 

「そうだよ?」

 

「いやおかしいでしょ?!三日よ三日!!普通人間の幼児は三日で身長が1m位まで伸びないし喋らないのよ!!魔術師だって無理よそんな所業は!!」

 

「いや~最近は何もかもが早いんですわ」

 

「・・・・・・百歩譲って貴女があの赤ちゃんだとして。早いってレベルじゃないわよそれ。貴女って人間?」

 

「んー・・・ぱぱが言うには、かぐやは月のすーぱーてくのろじーでさーゔぁんと?に擬態した電子せーめーたいだって。あ、かぐやは月から来たんだ!」

 

「へぇー月から・・・・・・うん。凛、これ夢だと思う?」

 

「・・・・・・すー・・・ふぅ。よし、私は何も聞かなかった事にするわ。宇宙人なんて居ないし月に超文明があったりもしない。かぐやはスクスクと育った。これでよし」

 

「凛?!」

 

「時計塔と聖堂教会の両方から狙われるのは嫌よ私」

 

「・・・うーん、確かに凛の話を聞く限りそうなりそうかも」

 

「どうしたのー?」

 

うーむ。

かぐやの方は楽しそうで何よりだな。

 

「狩人・・・()()浮気したの?!?!

 

「いやしてないが」

 

「相手は誰?!彩葉?!それとも凛?!まさかあのアンジェラとかいう女?!?!」

 

「だから浮気なんぞしてないが??」

 

「だってあの娘狩人をぱぱって呼んでるじゃん!!」

 

「だから『かぐや』だぞ??」

 

「かぐやなんて名前ま、で?あれ?かぐや・・・・・・・・・あっ」

 

ヤチヨは『かぐや』という単語でぶち撒けていた思念波を止める。

酒寄彩葉その2達の方に行かないように結界を張る程度の理性は残っていた様なのでこれで落ち着くだろう。

というか真面目に考えてアンジェラとの浮気は色々と無理があるだろう。

 

「ご、ごめんね狩人!!ヤッチョが勘違いしてたよ〜!!」

 

「はぁ・・・やれやれ」

 

「何でもするから捨てないで〜!!」

 

「俺がヤチヨを離すことなんてあり得ないが??」

 

「う、うん・・・・・・え、えへっ・・・えへへ・・・」

 

くっついて来たヤチヨを抱き締めて撫でる。

うむ、照れてる表情も良きかな。

それはそうと・・・そろそろ正座止めて良いか??

 

「何アレ」

 

「うっ頭が(脳破壊)」

 

「ばかっぷるってやつ?ぱぱとやちよはらぶらぶなんだってー」

 

「ある意味英雄だな」

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

「それで彩葉・・・この子、どうするの?」

 

「・・・どうしよう?」

 

「やーだー!バットエンドじゃなくてハッピーエンドが良いー!!」

 

夕食を済ませ、酒寄彩葉その2による『竹取物語(バットエンド)』の説明を聞いてかぐやは全身で不満を顕にしていた。

それにしても凄まじい学習速度だな。

少し前までは舌足らずだったのが今ではしっかりと発音が出来ている。

成程、酒寄彩葉その2の発音をサンプリングしたのか。

 

「私は普通のエンドで十分・・・・・いや、バットエンドは嫌だけどさ」

 

「でしょ!!」

 

「はぁ・・・あのねえ、かぐや。バットエンドとかハッピーエンドとか、決めるのは自分なの。バットエンドが嫌だって言うなら言うだけじゃなくて行動しなきゃ駄目よ」

 

「おお!凛ってば良いこと言うじゃん!よし、決めた!」

 

たたた、と軽快に跳ねてかぐやは机の上に立って宣言する。

それはもう満面の笑顔で。

 

「かぐやがハッピーエンドにする!!そんでみんなもハッピーエンド連れてく!!一緒に!!」

 

「へえ、0歳児のくせして良い啖呵切るじゃないの」

 

「ほう」

 

「うんうん、かぐやならきっと出来る!」

 

「まあ、程々に期待しとくよ」

 

「えー!」

 

かぐやが酒寄彩葉その2に絡みに行くのを見ながら俺は小さく笑う。

さて、どうなるのやら。

 

 

 

 

 

 

「・・・・・眩しいな」

 

「どうしたのよアーチャー」

 

「いや・・・・・そうだな、まあ、こういうのも悪く無いとそう思っただけさ」

 

「ふふ、何よそれ」

 

 

 

 

 





かぐや:元気な幼女。後で狩人に「かぐや、机の上に立っては駄目だぞ」と注意される。
彩葉:まあ、やってみれば良いんじゃない?とか思ってる超人。
凛:・・・そう言えば聖杯戦争の最中だったわね、と後で思い出す模様。

アーチャー:もう衛宮士郎は良いか・・・居なさそうだし・・・となっている。そう言えば凛は居るのに桜も居ないんだな、と思っている。マジで「眩しいな」とか言ってる場合では無い。

ヤチヨ:何も知らない。サーヴァントとして現界しているが故の失敗。何時気付くかによって√が分岐し、√によってはこの失敗が後々大変な事に・・・。
キュー:楽しそうに嗤っている。「ゲラゲラ」って感じ。イリヤはドン引きしている。



狩人:かぐやが寝ている間にかぐやに手を出そうとしていた『虫爺』を狩った。『虫爺』がヤチヨにも手を出そうとしていたので念入りに()()した。√によっては遠坂凛も殺害する為要注意。凛の命運はヤチヨと彩葉とアーチャーに掛かっている。










※この先、無慈悲が有効だ※











間桐桜:死亡。今際の際に“先輩”なる人物に謝罪していた。少し哀れに感じた為、丁寧に火葬した。なお、どう足掻いても彩葉に狩人が召喚された時点で死亡が確定する。
間桐慎二:死亡。みっともない命乞いに気分を害したので粉々にした後焼き払った。ライダーがいたら寿命が数分延びたかもしれない。
間桐臓硯:死亡。念入りに踏み躙った後に念入りに(過剰な程)焼却してさらに(死体蹴りが可愛く見えるレベル)ロスマリヌスで消滅させた。
間桐の館:狩人により秘匿を施され、人々から忘れ去られている。
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