8000年と月の香り   作:文才の無い本の虫

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タイトルはふざけたけど
まあ、上位者って理不尽だよねって話



ギルガメッシュ「悪いな綺礼、我死んだわ」

 

 

 

 

 

「おのれおのれおのれぇ!!!!この雑種が!!我が話している間に宝具を撃つとは躾がなっていないのか!!!!」

 

「・・・普通に考えてわざわざ正門から入ってきた挙句に敵前で無防備に喋ってる貴公が悪いのでは?」

 

「いや狩人、そういうのは聞いてあげようよ」

 

「む・・・ヤチヨが言うならばそうしよう。貴公、暫し待ってやろう、話すがいい」

 

「ぱぱカッコイイ!!」

 

「「「うわぁ・・・・・」」」

 

担いでいた『月光剣』を杖の様に地面に突き立て待ての体勢を取る。

ふむ、片腕がなくなった程度でどうしたと言うのか。

 

「その程度か英雄王」

 

「「「(絶句)」」」

 

「ねーねーヤチヨ〜なんで皆黙ってるの?」

 

「あちゃ〜」

 

「・・・・・・楽に死ねると思うなよ、雑種。当然その神霊擬き達も八つ裂きでは足らん」

 

・・・神霊擬き達?

ヤチヨとかぐやの事か。

ふむ。

ふむふむ。

八つ裂き、ね。

成程、どうやら英雄王は無残に殺して欲しいらしい。

いいだろう。

 

「ほう・・・俺のヤチヨを、どうするって??

 

「あちゃ〜・・・彩葉、かぐや、凛、目隠しと耳栓しとこっか・・・あと鼻ポンもいる?」

 

「よくわかんないけどかぐや目隠しと耳栓する!!」

 

「かぐやは鼻ポンもしようね〜」

 

「あー貰います・・・ゾンビ映画とどっちがましかな・・・」

 

「・・・貰うわ。私ゾンビ映画とか苦手なのよね」

 

こういう時は何というのだったか。

確かヤチヨは『屋上に行こうよ〜・・・ひさしぶりににヤッチョ、キレちゃった♪』と言っていたか。

あの笑顔には凄みがあったな。

可愛かったけども。

 

「英雄王、先程の言葉をそのままお返ししよう・・・楽に死ねると思うなよ、死人が

 

俺は『月光剣』を『ノコギリ鉈』に持ち替え、狩人装束の血を払う為のマントを外す。

英雄王が俺を囲む様に金の波紋を無数に開く。

は、笑わせてくれる。

上位者に人の武器で挑もうとは。

 

「これは狩人の『狩り』では無い。だが、故にこそ――狩人(上位者)狩り(怒り)を知るがいい」

 

「?!(雑種、貴様何を・・・は?)

 

まあ、()()()()()()()()()()殺すだけならわざわざ持ち替える必要なぞ無かったのだが。

ヤチヨを害すと、俺の前で宣ったのだ。

ただ殺すだけでは気が済まん。

 

「英雄王、いや、ギルガメッシュ。貴公は既に死んでいる。上位者に挑むのなら姿形を見せるべきでは無かったな」

 

(!!おのれおのれおのれぇ!!!!)

 

手を振る――概念を剥ぎ取る。

言語を剥奪する。

少し抵抗があったが、受肉したサーヴァント程度では抗えないだろう。

視た限り、此処が神代だったのなら話は別だったのだろうが。

 

「まず、声」

 

ステップで接近し、喉を裂く。

やはりこういう時は『聖剣』よりも『ノコギリ鉈』の方が良く斬れる。

あとこれに対してわざわざ『月光』を使うのも腹立たしい。

 

「次に手足」

 

横や背後から迫る剣槍斧の掃射をバックステップですり抜け、指を鳴らす(小アメンの腕を呼び出す)

『先触れ』だと吹き飛ばしてしまうから今急造した『秘儀』擬き。

名付けて『小アメンの戯れ』。

それによって中に磔になった英雄王の手足を削ぎ落とす。

きっと俺とヤチヨ以外には小アメンの腕は見えていないだろう。

視えてしまったら発狂するだけではあるが。

 

「頭と心臓は最後だ」

 

「末端から丁寧に潰してやろう」

 

「――さあ、苦しむ準備は良いか英雄王」

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

「よいしょっと。一応音とか匂いを遮断する結界とかは張っておいたけどアーチャーさんも目隠しと耳栓いる?」

 

結界を張り終わった私は目隠し耳栓鼻ポンを装備して押しくらまんじゅう状態のいろかぐりん(彩葉・かぐや・凛)を尻目に弓兵・・・アーチャーに言う。

 

「・・・遠慮しておこう。凛のサーヴァントとしては目と耳を塞いでいるわけにはいかなくてね」

 

「おー。えらえらのサーヴァントなのです」

 

「いや・・・そんなものではない。地獄はとうに見た。ただそれだけだ」

 

地獄?

ちょっと気になるなぁ。

よし、少し悪い気もするけど視ちゃおう!

・・・ふーむ・・・成程・・・ちょっとヤッチョ横になるね・・・ってしてる場合じゃないか。

 

「・・・ふうん。守護者って大変なんだね〜?」

 

「・・・何処でそれを?」

 

「今()()だけだよ〜」

 

「成程・・・どうやら君も彼の同類というわけか」

 

「もっちろん!狩人とヤッチョはラブラブなのです♪」

 

「いや、そうではなくてだな」

 

「ふふ、わかってるよ、衛宮士郎。いや、この場合は英霊エミヤかな?」

 

私は彼の英霊としての――守護者として殺して来た記録を視た。

過去未来関係無く抑止力の守護者として90を生かす為に10を殺す事を繰り返す。

何時しか『正義の味方』は荒んで、擦り切れて、でも戦って。

そして何時か自我すらも消えてしまうだろう。

だって世界は無数にあって同時に有限だから。

終わりは来ない、救いは無い。

正確には少しの救いも、何時しか埋もれて、忘れちゃう。

だから何時しか『救った人』の数を『殺した人』の数が上回って、彼は壊れてしまう。

私にはそこまで視えた。

 

「貴方は随分と苦労して、苦労するみたいだね。だからこの時代の『衛宮士郎』を探してたんだね。自分殺しの為に」

 

「ああ。無駄なことだとは理解っている。私を止めるか?」

 

「ううん。止めはしないよ。でもお節介はさせてね」

 

「お節介?」

 

「そうだよ。これはヤッチョのお節介。あ、狩人も駄目って言わないから安心してね」

 

 

 

 

 

「英霊エミヤ――――守護者、辞めたくない?」

 

 

 

 

 




狩人(激おこ):ギルギルが何か喋ってる間に『永劫照らす月光剣』を叩き込んだ。初手カリバー。「誇り?誉れ?勝てばよかろうなのだァーッ!!」を地で行く・・・所だったのだがギルの一言により「屋上へ行こうぜ・・・ひさしぶりに・・・きれちまったよ・・・」してギルギル解体ショー(嗤)開催。もちろん目隠しと耳栓必須。ヤッチョファインプレーである。
ヤッチョ(上位者モード):現在進行系で抑止力に喧嘩を売っている電子の歌姫。過去未来関係無く呼び出されて同じ事を繰り返す英霊エミヤの何時か訪れる結末が「だがそれが逆にヤッチョの逆鱗に触れた!」してる。因みに上位者モードと歌姫モードは切り替えて使っているらしい。

英雄王(愚):すまん綺礼、我死んだわwww状態。ギルが慢心し過ぎなのでは無く、『サーヴァントとして制限が付いている状態の狩人』は千里眼で視れても『上位者擬きとしてやりたい放題する狩人』は『啓蒙』が無ければ視ることができなかったという理由がある。

英霊エミヤ:・・・は?

彩葉&かぐや&凛:目隠し耳栓で端っこで押しくらまんじゅう状態。いいぞ、もっとやれ。





衛宮士郎:この世界線には存在しない。ヤチヨがこの提案をするからであり、未来(過去)でヤチヨにおねだりされた狩人がFate/Zeroをどうにかしちゃうからである。多分この世界線では幸平士郎とかいう名前で「おあがりよ!!」とか言ってる。
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