8000年と月の香り   作:文才の無い本の虫

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アンケートによりかぐやいろ編開始!!

前の方の地の文は作者の解釈ですので「ほえー」位に読み飛ばしながら狩人とヤッチョの駄弁りをご覧下さい。


破章:かぐやいろ
もと七色に光るゲーミング電柱


 

 

 

 

 

――さて、前提の話をしよう。

 

この世界は輪廻の輪に囚われている。

まるであの魔都ヤーナムの様に。

 

重要なファクターは3つ。

 

一つ、『かぐや』と『いろは』の出会い。

 

二つ、『かぐや』の時間跳躍が失敗すること。

 

三つ、『かぐや』が『ヤチヨ』になること。

 

だからこそ、パラドックスはもう既に()()()()()

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

この世界は分岐と統合を繰り返しながら円環を描いている。

パラドックスによって破裂しない様に。

 

俺は一周目だが、もう既に20以上の(分岐)が発生している。

端的に言うと20以上の未来を観測している状況だ。

 

ヤチヨの為にも、パラドックスを解消し、この輪廻の輪を破壊しなければ()()()()()()()()()()()()()()()()

 

上位者とは言え、俺は幼年期が終わっただけのペーパードライバーである。

流石にヤチヨを連れて(同行者込みで)ループを強引に抜け出すことは不可能だ。

 

「悩ましいな・・・」

 

「狩人、どうしたの?」

 

「考え事だ」

 

「ふうん。そんなにヤッチョのグッズが欲しいの?」

 

「ああ。買い占めるわけにはいかないからな」

 

解消すべきパラドックスは2つ。

 

一つ目は『かぐや』と『ヤチヨ』が同時に存在する事。

二つ目は『かぐや』の時間跳躍の失敗。

 

一つ目はある程度解決の目処は立っているので二つ目が悩みの種だ。

 

「CDはマストだ。アクスタは実物の方が8000倍は可愛いから職場のデスクに置くとしても有りよりの無し」

 

「ぽっ・・・」

 

「缶バッチ・・・は止めておこう。少しでも多くのヤチヨのファンに届いて欲しいからな」

 

「うんうん」

 

「扇子や法被は自作するから良いとしてだ・・・問題はコラボカフェ限定グッズか」

 

悩みの種の『かぐや』の時間跳躍が失敗する原因は隕石との衝突。

隕石は最悪俺がどうにか出来るが、隕石をどうにかすると別の要因で失敗するだろう。

 

何故なら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()からだ。

 

要するに()()()()()()()()()()()()()()()

 

それは――『ヤチヨ』が居ることだ。

 

「まあ、8()0()0()0()()()()()()()()()()()()()()()

 

「?」

 

「ああ、いや。こっちの話だ」

 

んん?ヤッチョに隠し事かな????」

 

あの、ヤチヨさん。

顔を挟むように固定してから無表情でガチ恋距離は凄く怖いんですが。

 

「ねえ、狩人。何を隠してるのかな????」

 

・・・。(無心)

・・・・・・。(心頭滅却)

 

「うーん・・・読めないなぁ。よし」

 

「ヤッチョに教えて♡」

 

「・・・」

 

教えて

 

「・・・・・・」

 

汗なんてかかないはずなんだが冷や汗が出そう。

・・・隠し通せる気がしないんだが??

 

「そりゃあ、8000年も連れ添ってるからね〜・・・で?

 

「・・・・・・・・・」

 

「ふーん。じゃあ喋らなくても良いよ?」

 

「話は変わるんだけどさ。ここ最近――2000年位で気付いたんだけど『夢』の中だけだったらヤッチョ、想像出来ることなら大抵出来るみたいなんだよね〜」

 

ぽんぽんぽん、とコミカルなエフェクトと共にヤチヨの周りに鋭い包丁が出現する。

うーんヤバい。

ぱっと見『千景』レベルで鋭いんだが??

てか動けない。

 

「狩人って昔から片鱗はあったけど男女問わずモテるよね。狩人は私のなのに。外に出したのが悪かったのかなぁ?」

 

あのーヤチヨさん?

お目々のハイライトが居ないんですが。

視線がもの凄くどろっとした感じなんだが。

 

「―――例えばの話だけど。歩けなくなったら、いくら狩人でも、外に出るのは難しくなるよね?そうなったら日常生活とか色々難しくなると思うけどヤッチョが全部お世話してあげるから安心してね?足がなければ、狩人がヤッチョから離れることもないし・・・そうすれば私も安心出来ると思うんだ。GPSも仕事先への盗聴器もハッキングも必要ないしね♪」

「怖い怖い怖い」

 

ヤチヨはニコニコとした表情のまま口元を耳元に近付けてゾッとする程透き通った声で囁く。

 

「ねぇ・・・狩人―――足、無くしてみない?

 

「白状します」

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

「きゃっきゃ♪」

 

「どうすんだこれ」

 

――普通(自称)の女子高生、彩葉は部屋で頭を悩ませていました。

――その彩葉の腕のなかにはもと七色に光るゲーミング電柱(笑)から出てきた赤ちゃんの姿が。

 

「う?」

 

「警察にも取り合ってもらえないし・・・いや、いきなり夜中にゲーミング電柱から赤ちゃんが出てきたとか通報しても酔っ払いの妄言にしか聞こえないか」

 

――彩葉はバリバリ現役の苦学生。

――しかも超無理限界ギリ・・・ではないものの、無理をしているのは事実。

――赤ちゃんを育てる余裕は(捻出できなくはないかも?とか思いながらも)ありません。

 

「・・・社長に電話してみる?あの人そう云うコネとか強そうだし」

 

「うう・・・ふえ」

 

「でもなぁ・・・バイトっていうか仕事のシフトとか優遇してもらってるし・・・これ以上迷惑を掛ける訳には・・・」

 

「ふえええええええん!!!!」

 

「あ」

 

――そうしてなし崩しに彩葉は赤ちゃんの世話をする事に。

――兎にも角にも、前途多難なのでした。

 

 

 




狩人:実は8000年前に上位者の視座(啓蒙99+)でパラドックスに対する手を打っていた。ヤッチョに脅されてお願いされてゲロった。
ヤッチョ:狩人の膝の上で一緒にタブレットを見ていた。暗黒面ヤキモチを妬いちゃう嫉妬深い可愛らしい部分が暴走した。実は最後の方はノリノリだったり。全部本音だけど
『いろは』:ゲーミング電柱から出現した赤ちゃんに頭を悩ませている。社長なる人物の下で働いている。
『かぐや』:ばぶう。

前半のまとめ
・『かぐや』と『ヤチヨ』が変質しているとはいえ同一人物である事がパラドックス。
・『かぐや』の時間跳躍が失敗するのは同一人物である『ヤチヨ』が存在するから。
・要するに『ヤチヨ』が居る時点でパラドックスの発生が保証される。
・狩人はもう既に手を打っている。
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